ザ・ゲスイドウズのレビュー・感想・評価
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社会不適合者でも愛されたい。
今頃やっと観に行って、もっと早く観ればよかったーっ!てなった。エンディングでちょっと泣いた。私も社会不適合者の側だから。
バイト先での理不尽な扱いとか、レコード会社での理不尽だけど万一売れた時の保険に最低限フォローしてくる微妙な距離感だとか。
誰にも必要とされてないって落ち込んでるけど、確実に1人熱烈で控えめなファンが居るのに、ヘイトにしか目が向かないよくあるやつ。色んなものの縮図がコンパクトにまとまってた。
あと何より、ホラー映画愛が散りばめられすぎwハナコのルチオ・フルチ作品のタイトル並んだTシャツ欲しいんだけどw地獄の門は確か勢い余ってBlu-ray買ったはずだから久しぶりに観ようかなっていうかおはぎ食べたい!おはぎ!
斎藤工はやたらいい声で柴犬してるし。生み出された音楽のテープはマキタスポーツだし。ロイドカウフマンに日本語喋らせてたり、みんなしてやりたい放題やな!
帰り道はゲスイドウズの歌聴きながら帰宅した。パンクロック、良いよね。プログレとかも良いよね。家族にはママの聞くヤツどれもうるさいねって言われるけど。
わんわんわんわんわんっ!
ポップでアートで感覚的で情緒的で純粋でゾンビで田舎でキュウリは楽器でとてもパンクでした。そしてお野菜が美味しそうでした。
往年のロックスター達が27才で死んだからきっと自分も27才で死ぬはずだと信じるパンクバンドのボーカルハナコとその仲間達。売れなかったアルバムの借金を抱え半ば強制的に田舎へ飛ばされる。27才まであと1年。果たしてハナコは売れる曲を書いて一発逆転できるのか。
かなりぶっ飛んでて、ダークファンタジーならぬパンクファンタジーでした。なんならデジャヴ体験もできます。なかなか観てるこちらもしんどい展開でしたがクライマックスは格好良かったです。聞いたらすぐに忘れてしまう迷言をお聞き逃しなく。わんっ。
一周回った感じで見終わった後味は悪くない
くだらない映画と言えばくだらない。
普通に考えれば、映画としてあまり面白くない。
そういう普通に観る映画ではなくて、一周回った感じで、見終わった後味は悪くなかった。
漫画的に記号的に物語は描かれているし、そのラインで演技もされているし、バンド演奏もコミカライズされている。だから、演技が上手いとか下手とかは問題にはならない。
謂わば、ヘタウマの漫画を読んでいるのと同じで、そういうものだ、と思いながら観る映画。
一番面白かったのは、まともに演奏された主題歌が流れるエンドロール。
真っ黒な画面に、白い文字が映るだけだけれど、最後まで目が話せなかった。
今の時点で、もう一度観たいとは思わないけれど。
熱さと勢いはあったが…
「べいびーわるきゅーれ」の伊澤彩織目当てで観に来た本作。殺し屋とは違う役柄なのだが、どことなくまひろを感じさせる雰囲気で嬉しかった。出演時間はかなり少ないけど。
さて、パンクバンドのザ・ゲスイドウズを描いた本作。バンド活動以外では社会不適合な4人という設定だが、バンドの演奏もすごいわけではない。社会不適合な部分も農作業だけではよくわからない。あいつは料理人として働ける気がするし。彼らが田舎に移住し地域の人と触れ合いながら楽曲制作を行うという流れ。曲が生まれるプロセスがかなり特殊だった。映画の演出としては悪くないのだが、テンポがよくないし少しわかりづらい。
いつの間にかファンが増えていたという流れもわかりづらい。犬が話したり、曲を録音しているカセットテープが話しかけてくるような設定だから、どこまで現実なのかがあやふやだからだ。あのインタビュー映像もところどころ画質が悪いし。ギグに誘った後、彼女とはどうなった?という疑問も残る。色々と雑な印象だ。全体的に今一つ乗り切れなかったが、最後のギグだけはよかった。ただ、熱さと勢いはあったが、映画として評価できるのかは微妙なところ。
ちょっと無理あるけど…
くだらなさを楽しめる人向けの作品
曲がSpotifyにあるよ!
音楽映画セルフ2本立ての軍配はこちらに!
まず、ポスター、チラシのビジュアルに惹かれ、
映画館での宣伝映像だったか予告編にも惹かれ、
タイミング合えば、積極的に観たいと思っていた。
21時過ぎの1日1回の上映で合わせるのはきつかったけど、
時間つぶし映画に「名もなき者」を選んで(失礼!)、
「名もなき者」からの「ザ・ゲスイドウズ」という音楽映画セルフ2本立てに。
で、好きです。話はラフでも筋はちゃんとある。
荒唐無稽な設定のようで、登場人物たちはちゃんと生活してる。
「名もなき者」のように、何曲も歌ってはくれないけど、
曲にはボブ・ディランにも負けないパワーを感じる。
結果、「名もなき者」の感想はこの映画のパワーによって吹き飛ばされた!
(気の利いたレビューを書けない言い訳)
好きです。主演ハナコ役の夏子さんは、顔がイイ。
おばあちゃんのキャラがたまらない。
たくわんしか料理できないけどたくわんは嫌いってパンク!
入場者特典のCD嬉しい。
この日家に帰って観て聴いたのは、
ボブ・ディランではなくザ・ゲスイドウズのMVでした。
伊澤さんが出ているとはいえ、彼女の起用の仕方には疑問は残るかも?
今年81本目(合計1,623本目/今月(2025年3月度)15本目)。
伊澤さんといえば、伊澤彩織さんで、「ベイビーわるきゅーれ」で有名になった方ですね。この方「も」登場します(主要人物ではない)。
テーマとしては壊滅的に下手なバンドが追いやられるように地方に移住したと思えばヒットしたり、またそのヒットで一儲けしようという芸能プロダクションのオーナーさんか誰かに振り回されるお話。とはいえ、音楽映画というより「バンドをテーマにとったややギャグ映画」という趣旨というところです。
先に述べた通り、この映画には伊澤さんが「友情出演」しているのですが(山形かどこか、上記の「地方」にいて畑仕事をしている女の子、の設定)、3回しか出てこないし、かつ、彼女(ここでは、伊澤さん本人)のウリといえばやはりアクションないしスタントということになるのですが、当然この映画でスタントを伴うような激しいアクションシーンがあるわけもなく(ベイビーわるきゅーれ外伝ではない…)、かといって、極端に出る機会も少ないし発言も少ないので、この「極端に発言も少ないし、出ても出なくてもあまり関係がない」(少なくとも、伊澤さんが演じているあの方は作内では重要人物とはあまり言えない)ことから、初代「ベイビーわるきゅーれ」の彼女(作内では「まひろ」)の特に「初代」における、まひろの極端なコミュニケーションの下手さ(もちろん、中の人であるところの伊澤さんはかなりはきはき話されます)をまねたのかな、等と思ったり。
こういった事情があることと、公式ツイッター(今はXですね)でも言及があるように一部のシーンがボツったようで、この関係でわかりにくいシーンがいくつかあります。ただ、人を不愉快にさせる発言はないですし、言いたいことはわかるし、確かに「伊澤さんのアクションシーンが観たかった」という意見はあろうと思いますが、この映画でそういう展開が考えられないし(それこそ、「ゲスイドウズ」の楽器が全部ぶっ壊れそう)、まぁそれはそれということで。
ただ、別に「この方はこういった役で出ないといけない」という決まりがあるわけではないし(事実、almost people という作品でも彼女は出ているが、この映画は特段アクションシーンがあるわけではない)、ここは好き嫌い(せいぜい、アクションシーンがあると思うと肩透かしを食いますよ、程度)の範囲かなと思います。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
ちょっと癖があるかなという作品ですが(この「ゲスイドウズ」が成長する映画で、特に序盤の演奏のそれは聞くに堪えないので、前側で見ると耳をぶっ壊しそう)、迷ったらおすすめといったところです。
パンクを謳歌して
私たちはゴミ箱に咲く花だクソッタレ
3/6@イオンシネマ武蔵村山、3/11@アップリンク吉祥寺(上映後、監督とKYONOさんトークショー)、3/12テアトル新宿(ライブTシャツ購入&入場者特典CDテキサスチェーンソーがマサカー)、3/18テアトル新宿(入場者特典CD)、4/4キネマ旬報シアター(音感上映)、4/13K2吉祥寺(監督ととめさんトークショー)
ベビわるではまった伊澤さんが出演しているのを知り、これは観なくてはと思い劇場へ。
伊澤さん目当てのはずが、この作品に完全にハマってしまった。社会に馴染めない人達が好きなことに熱中する姿、芯のある低い声の女性ボーカル、ホラー映画ネタ豊富なつくり、最後のギグでの本気の演奏と普段のギャップ。気付けば劇場へ足を運んでしまう。
長編コントのような映画。ギャグセンスがシュール。会話は必要最低限で間と動きで笑いを作っている。トリッキーな雰囲気であるが、筋書きはしっかりしている。夏子さんの目で訴える演技が素晴らしい。金爆の喜屋武さんもいつも通り?のパフォーマンスでハマり役だった。最後のライブシーンは、ジーンときてしまった。本気で取り組む姿はなんであれ人を感動させる力がある。
初回は平日の21:10~の回で鑑賞したが、観客が私ひとりで貸し切り状態だった。周りを気にせず笑いまくることができた。
たくさん好きなシーンができたが、最も好きなシーンは、花子が家に入るときの「一緒だね」である。
追記~トークショーにて~
・おはぎはドラッグの暗喩。現代的にかわいくしたかったためおはぎにした。
・楽曲3曲は監督が作詞した。名古屋への往復の新幹線の中ですべて考えた。
・夏子さんはボーカル未経験。KYONOさんが歌ったものを夏子さんのキーに合わせようとしたが、想定より夏子さんの歌声が低かったため、キー調整が不要だった。
・花子の誕生日はカートコバーンと同じ。半紙に歌詞を書いて、切り貼りするのもカートを真似ている。
・撮影は約9日間のみで行った。
・バンドTシャツの発売をしたが、即日完売だったため、再販する予定。
・撮影地の農場で作られたたくあんをファンが見つけ、即日にすべて完売した。
・バンドメンバーは仲が良く、撮影日は毎晩深夜まで飲んでいた。
・とめさんと萌さんは田舎弁の口調を合わせるように二人で練習していた。
料理は美味しそう
ホラーで笑ってパンクで泣くそんなアナタへ
すごい力を持った作品
細かな辻褄は合ってない気がすんだよね。
主人公は部屋がめっちゃ汚いんだけど、ジャージはすごい綺麗なの。服だけは大事にする人なのかな。でも手づかみでショートケーキ食べたりしたらジャージ汚れるよね。
売れないパンクバンドをやってるんだけど、レコード会社も詐欺みたいな会社で「ここまでに掛かった経費払え」とか無茶言って、バンドメンバーを田舎に送り込んじゃうの。
そこで分かるんだけど、バンドメンバーがみんなポンコツなんだよね。社会性が全くない。
それでも「野菜に音楽聞かせるのは良いっていうから」と言われて、懸命に演奏はすんの。
パンクバンドで訳も分からず叫んでる人たちなんてね、応援する気にはならないんだよ、最初のうち。でも、なんか、懸命にやってるのを見てるとね「この人たちが少しでも報われたらいいな」って気分になるの。がんばるの大事だね。
演奏して野菜もらって「はじめてのギャラだ」って喜ぶのもいいね。
田舎のイケてる女の子でまさかの伊澤彩織が出てくるのいいね。
伊澤さん、アクションシーンしか見ないことが多いけど、トラクターの上でリュウゾウを待つショットでは思わず「かわいい」と小さな声が出た。いいね。
おばあちゃんが「あんたたちの音楽は全く分からないけど、全く分からないものを創れるのはスゴイ」って言うのいいね。
ほんと、そうだよ。全く分からないものを創れるのは、スゴイ。
自分たちには曲を作るしか能がないと、曲を作ってくシーンはとてもいい。
ボーカルのハナコがひたすら唸って「サスペリアを流しそうめんにしてすすったような曲にしたい」みたいなこと言うと、バンドメンバーが「ハッ!」って覚醒してパートができてくんだよね。
最後は決めの歌詞を飲み込むと、カセットテープが吐き出されてくんの。
創作って、こんな感じなのかなって思った。そして、創作って、ジャンルを問わず、厳しいね。
ほんとに魂削らないとできないのかも。
一曲目が大ヒットして、二曲目作るときもほぼ同じシーケンスになるのは、物足りない気もしたけど、まあ、同じプロセスで作るんだろうな。
そして迎える最後のギグ。
これはスゴイね。ハナコを演じる夏子の顔がいいのかな。
すごい迫力あって、引き込まれた。
登場人物たちはパンクを愛していて、ハナコはホラー映画も愛してる。
なにかを偏愛できるっていいなと思った。
そういうものに、なかなか出会えないよね。
出会った人は幸せだと思うよ。
色々とわかんない感じの作品なんだけど、最初に出てきた「みなさんのドキュメンタリーを撮りにきました」人はそのまま消えちゃったりね、でも観てしまう。作品に力がある。
宇賀那健一監督の作品を観なきゃだなと思ったよ。
あとバンドT出して下さい。買います。
パンクは味噌汁
アルバムが全く売れずにライブも閑古鳥がなくパンクバンド「ザ・ゲスイドウズ」が、会社の命令で田舎に移住し曲作りをする話。
なんで移住?と思ったら、地方の移住推進計画で家と仕事の面倒を観てもらえた上に100万円貰えるとかw更には赤字バンドの厄介払いも兼ねてのことなんですねww
いよいよ移住して4人の共同生活が始まり、あわせて曲作りも始まって行くけれど…長い。
曲作りの行はパンクにしちゃめんどくさくないですか?
そしてまさかの大躍進だけれど、これまたまさかの1年で1曲だけ!?
天丼は流石にあっさり目ではあったけれど、やっぱりちょッとクドイし。
こういう大した中身のない悪ふざけは嫌いじゃないけれど、ちょっとテンポが悪すぎた。
今日び「GIG」って聞かないな
音楽もの、しかもバンドものとなれば観ないワケにはいかないのだが…
メンバーが順番に同じ台詞を言うのがしつこい。
曲作りも、もだもだする→ハナコが何か言う→メンバーがハッとする→フレーズが浮かんで演奏、を4人×2回。
楽器を重ねながらひと繋ぎでやればいいのに。
他にも無意味にしか思えないロングカットが満載で、ひたすら冗長で眠い。
ホラー好きだのおはぎ中毒だの女好きだの料理上手だのキャラ付けしといて何も活きてない。
言動や行動も、パンクだしとりあえず変なヤツにしとこうくらいの浅さ。
音楽をやる動機とかメンバーの関係性とか何かないの?
古参ファンは空気で、おばちゃんの死が作曲に結びつくこともなく、脇の置き方もよく分からない。
曲は、世界どころか日本ですら売れるとは思えない。
そもそも何故あれでデビューしてるのか。
エミネムやブリトニー、三池崇史の『オーディション』の名前が出てきたし、日本語パンク全盛の2000年代でしょ?
音楽映画やるなら曲はちゃんと作ってほしい。
The 27 Clubについても27歳になった日に死ぬわけじゃないし、テキトー過ぎませんか。
緩い雰囲気とパンクのギャップをやりたいんだろうけど、単に間延びしてただけ。
人間模様、創作の苦悩、青春、サクセスストーリー、夢を追う素晴らしさetc…何一つ描けてない。
曲ができた時にカセットを吐き出すのは面白かった。
ボブ好きなので、ドキュメンタリーを撮りに来たコが冒頭以降まったく出なくて残念。(ってか、アレ何だったの?)
いい意味で変な映画(褒めてる)A Weird Movie in a Good Way (That’s a Compliment)
ひょっとしたらパンクにハマるかもしれない。
映画始まった時は、
曲も酷かったせいもあり、
なんかよく分からんしうるせえなぁ
と思っていたが、
謎の曲作りの後、できた曲が良かったので
そのサウンドが心地良くなり始めていた。
危ない、パンクにハマるのか?
登場人物はみんな変なんだけど、
いや、こんな人いるよなあ、
と、許容し始めて、少し驚いた。
パンク好きな人は最初から面白いのかもしれないし
そうでない人も、
人によってはハマるのかもしれない。
変な映画です(褒めてる)。
ぜひ?
I might just end up getting into punk.
When the movie started,
partly because the music was terrible,
I didn’t really get it and just found it noisy.
But after their mysterious music-making session,
the song they ended up with was actually good,
and I started to find the sound quite pleasant.
Uh-oh, am I getting into punk?
All the characters were weird,
but then I found myself thinking,
“Actually, people like this do exist,”
and I started to accept them.
It was a bit surprising.
People who like punk might find it fun from the start,
but even if you’re not into punk,
depending on who you are, you might just get hooked.
It’s a weird movie (and I mean that as a compliment).
Give it a try?
おはぎ、美味しそう
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