劇場公開日 2025年3月28日

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「奥さまは性欲美魔女」ベイビーガール 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 奥さまは性欲美魔女

2025年10月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

ドキドキ

大企業のCEOとして成功し、家庭も円満の女性。唯一の不満は夜の営み。夫との性交に充分に満たされず。そんな時、若いインターンと出会い…。
こちらはCEOだが、プロット的には『運命の女』。さらに言うと『危険な情事』から続く不倫サスペンス。
CEOとインターン。しかし性の関係ではパワーバランスが逆転。
『ナインハーフ』や“フィフティ・シェイズ・シリーズ”路線のSMラブストーリー。
題材も設定も使い古された官能映画。
A24がこれにどう新味を加えるかが見所だったんだけど…、
期待外れ。

ニコール・キッドマンは本当によくやった、と思える熱演を見せる。
開幕から喘ぎ声と濡れ場。
指で責められ、床に這いつくばって身悶え。
嫌よ嫌よ…と、裸体を晒す。
終いには四つん這いになってミルクをペロペロ。
ニコールを想定して脚本を書いたらしいが、この大女優に何やらせとんじゃい!
若い頃からも大胆な役や演技に挑んできた役者精神は変わらず。
60目前なのが信じられない衰えぬ美貌(待機中の作品にリアル美魔女の『プラクティカル・マジック2』)と“THE女優ニコール・キッドマン”に、★0.5オマケ。
ハリス・ディキンソンも魅力を見せ付ける。にしてもニコールを従わせるなんて、羨ま…コラッ!
キャリアはすこぶる順調。ジョン・レノン役が楽しみになった。
ニコールの夫役、アントニオ・バンデラスも抑えた演技と悲哀を見せる。

キャストの演技はいいんだけど、如何せん話が…。
真面目にやってるけど、ポルノ映画並みのどうでもいい中身ナシの退屈な話。
結局は欲求不満の美魔女の性欲満たし。
『運命の女』もそうなんだけど、あちらは平凡な主婦で日常の魔差しに説得力をもたらすが、CEOで何不自由無くて、だけど性欲を欲していて…だと感情移入もしづらい。
勿論不倫はバレるが、何だか自業自得。それにオチもご都合主義。
『運命の女』のような激しい後悔や罪悪感、スリリングさも含めて。『ナインハーフ』や“フィフティ・シェイズ・シリーズ”のような艶かしいドキドキさも乏しい。

作品自体は高評価。えっ、何処が…?
ニコールもヴェネチア国際映画祭で女優賞獲ったらしいけど、熱演はしてるけど、賞獲るほど…?
何を描きたかったの…??

近大
ゆーきちさんのコメント
2025年10月10日

共感ありがとうございました。

せめて夫がもうちょっとひどくて、妻を女として見てない、とかいう設定ならリアリティ感じましたけどね…😅

ゆーきち