「前半と後半でややテーマが異なる点が気になるか」クィア QUEER yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
前半と後半でややテーマが異なる点が気になるか
今年122本目(合計1,663本目/今月(2025年5月度)7本目)。
※ 時間調整のため「歌のプリンスさま」を見てからになりますが、憲法論的な解釈が存在しない映画は観てもレビュー対象外です。
他の方も書かれていますが、前半後半と内容が大きく違い(映画としては1作品なので、前半でも後半の話題は出るし、逆も同じ)、前半は映画のタイトル通り、いわゆるLGBTQのQの話ですが、後半はいわゆる違法薬物の話で、前半はまだしも後半は日本ではなじみがほとんどない上に、その摂取を前提として「よくわからない展開」が続くので、そこ、特に後半の理解がかなり難しいのでは(フランス映画のように考えさせる映画に近いといえば近いが、日本では当然違法薬物の所持や使用は禁止なので、追体験も「予習」もしようがない)といったところです。前半のLGBTQの「Q」の部分もモザイクがあったりなかったりと本国(原作)の基準は謎ですが、一応レーティング相当で、そこまで気になるところはありませんでした。
他のレビューでも触れられている通り、本作品は作家のウィリアム・S・バロウズや、その小説(の映画化が、本作品)、特にウィリアム・S・バロウズのことを知らないと詰む部分が多々あり、そこが判断が分かれるかなといったところです。
ただ、人を不愉快にするような発言はほぼないですし、多少社会的にどうかと思われる部分はありますが、レーティング相当ではあるし、不愉快にさせるようなシーンがないというのは減点対象においてファクターをしめますがそれがほぼないこと、また、前半のLGBTQの「Qの部分」の問題提起も理解しなくもない(日本ではそういった作品はどうしてもミニシアター等に回りやすい)ことも考えてフルスコアにしました。
ただ、映画館に「娯楽」を求めていく立場ならちょっとどうかな、といったところです。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。