ダイ・ハード THE FIRSTのレビュー・感想・評価
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看板に偽りあり? かつ面影はない
たまたま別の作品を同じヒューマントラストシネマ渋谷で観て、時間もあったので「おっ ブルース・ウィリスか」と衝動買い。これがヤラれてしまった。
原題は”DETECTIVE KNIGHT:ROUGUE”であって、ジョン・マクリーンではなくジェームズ・ナイトなるキャラだ。
しかも、どう見ても「主演」は覆面強盗団のリーダーでブルース・ウィリスではない。たぶん登場時間を厳密に測定すればB・ウィリスは驚くほど少ないのでは。
だからあのシリーズとは縁もゆかりも無い別物の、良く言ってもスピンオフドラマだと思うが『ダイ・ハードTHE FIRST』というタイトルから前日譚かと思って買ってしまった。
鑑賞後に確認してみると、配給元宣伝担当が各サイトにリリースしている「ダイ・ハードの流れをくむ作品」という表現がイタい。
確かに「ダイ・ハード・シリーズの前日譚ないしは続編です」とは言っていない、と言われればそれまでだが、「B・ウィリスが刑事役で出てます」というだけでタイトルに「ダイ・ハード」を入れ、意味不明な「THE FIRST」を付けているのは意図的か?
ちょっと不当表示スレスレではないか?
そして、もっと悲しいのはB・ウィリスにまったく覇気がなかったことだ。
あれは「無口で無骨な男」を演じているのではない。明らかに表情やセリフの抑揚による演技ができなくなって平板に終止しているとしか見えなかった(あくまで個人の感想です)。
彼の闘病に取り組む努力や勇気と、かつての活躍を貶めるつもりは毛頭ないけれど、まったく走れなくなったサッカー選手の、あるいはまったく投げられずまったく打てなくなった野球選手のフル出場引退試合を観戦してしまったような気分だ。
それはもう「花道」とは言えない。
こんな残念で悲しい作品を、プロデューサーはなぜ製作し、家族も含めて本人もなぜ出演したのか、理解に苦しむ。
ダーティー・ナイト
テロリストとの因縁と対峙する元軍人でLA市警の刑事ジェームズ・ナイトの話。 ドクロマスクの武装銀行強盗と対峙して、相棒がプッツン犯人の乱射で病院送りになると共に取り逃がし巻き起こって行くストーリー。 1点物の超レアな野球カードを狙う犯人たちをみせつつ進行していくけれど、話しがずらされ…過去を絡めた結構ゴチャついたストーリーなんですね。 それでいて、拾われないものも多いし、そこそこのぶった切り感があるラストだし…ということで2作目に続く。ですね。
「ダイ・ハード」ではありません!
本作のジェームズ・ナイト刑事とジョン・マクレーン刑事を同じ扱いにして、「ダイ・ハード〇〇〇」と邦題を付けて、3部作で公開していますが、内容は全く「ダイ・ハード」と関係ありません!制作時点から3部作る事が決まっていたのか、尻切れトンボの終わり方でした。
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