花嫁はどこへ?のレビュー・感想・評価
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花の名前
2001年のインドで結婚をして花嫁の実家から夫の村へ向う道中、列車の中でベールで顔を隠した花嫁を取り違えて巻き起こる話。
列車の中で寝てしまい気づくと降りる駅!ということで、慌てて花嫁を起こして下車し、家に着いたらあんた誰?となっていく。
そしてもちろんもう1組も夫が嫁を駅で降ろしたけれど、一瞬目を離したら嫁がいない&夫がいない…ですね。
コメディなのに間違えた理由の説明がちょっと丁寧すぎて序盤は若干タルかったけど、ジャヤの方の夫婦にはなんだかちょっと怪しいカゲが…。
そして話しが転がり始めたら、ジャヤの怪しさが増していくし、プールは健気さ全開だしで、ちょっとつくりの安っぽさとか雑な感じもあったけれど、ちゃんと良い話しになって面白かった。
現在よりは少ないとはいえ、当時も人口10億人オーバーだし、田舎じゃ識字率も低いだろうし、実家の村の場所も嫁ぎ先の村の場所もわからないとか実際にあるんだろうね…。
花嫁を捜して・・・‼️
ベールをかぶった花嫁プールを伴って列車に乗る花婿のディーパク。しかし、同じような格好の花嫁ジャヤを間違って連れて帰ってしまう。しかし、ジャヤは嫁ぎ先に戻りたくないらしく、一方、プールは取り残された駅の売店の女店主の世話になっていた・・・‼️花嫁の取り違いから起こる騒動を、家族や女店主、警察の方などの周囲の人々とのほのぼのとしたやりとりの中に描き出した秀作‼️巷で花嫁詐欺が頻発しており、ジャヤがその犯人なのではとのミステリー要素や、ジャヤの暴君のような花婿を悪役に仕立て、水戸黄門様的カタルシスを味わわせてくれるなど、エンタメとしても充分満足させてくれる仕上がり‼️ホントに素敵な映画です‼️インド映画特有の歌と踊りに頼ってないのもイイですね‼️
一歩踏み出す姿は美しい
インドの村で電車内で花嫁を取り違えたことから始まるストーリー。そしてアミール・カーン制作。
自分が嫁ぐ先の地域も分からないというのは驚きで、インドでの女性という立ち位置を風刺しつつも色んな奇跡が連鎖して取り残された花嫁と取り違えられた花嫁が自分を見つけどんどん魅力的になっていく!
いつの間にか自分の個性を見失ってしまったり、方向性を誤っても大丈夫!この映画の2人のように色んな出会いによって然るべき道が開けていくのだと思います。
プールの背中を押してくれた売店のおばちゃんの一匹狼節は大きかったなぁ。アゴが印象的なポリスも最後にはファインプレーで、観終わった後とてつもなく幸せな気持ちになりました。
【現代インド人女性の多様な生き方をコミカルに描いた作品。今作は、多数の名作に主演したインドの名優アーミル・カーンが製作に関わっているので、当然、笑えて幸せな気持ちになるヒューマンドラマなのである。】
■2001年、結婚式を終えた妻のプール(ニターンシー・ゴーエル)と夫のディーパク(スパルシュ・シュリーワースタウ)は、列車に乗り込むが、同じ様な赤い衣装を着た花嫁ジャヤ(プラティバー・ランター)を間違えて連れ帰ってしまう。
その頃、妻のプールは置き去りにされた駅で、途方に暮れていた。
◆感想
・アーミル・カーンが製作に関わっているので、ディーパクが花嫁を間違ってしまっても”きっと、うまくいく”だろうと思いながら観賞。
■プールが、箱入り娘として育てられていたのに対し、ジャヤは有機農業に興味を持って研究していた女性として描かれる対比が、面白い。
ジャヤが嫁いだ先は、夫の前妻が火事の為に不審死していた家で、夫はどう見ても怪しいのだが、ジャヤは貧しい実家を救うために、嫁入りを決意していたのである。ウーム。
一方、プールは駅で食べ物を売るマンジュおばさんの店で、慣れない手つきで働き始めるのである。
この作品が、ほんわりとするのは、プールとジャヤを親身になって助ける人たちが、皆、温かい心を持っている所だと思う。
・ジャヤは、有機農業の知識を遺憾なく発揮し、ディーパクの仲間達の農業の仕方に対しアドバイスをするし、プールも最初は慣れないが一生懸命頑張って、店を助けるのである。
・一見不愛想な警察署長も、ナカナカ粋な男で、ジャヤを見つけ頬を引っぱたいて家に連れて行こうとする男に、”暴行罪”そして、自分に賄賂を渡した事で”賄賂罪”を適用するぞ!”と脅し、更には”お前の前妻の不審死の再捜査をしようか?”と畳みかけ、ジャヤの新たなる道を切り開いて上げるのである。
このシーンは、スカッとしたなあ。
・一方、プールもマンジュおばさんから”頑張ったね!”と言う感じで、売上金の中からお金を貰う。その時のプールの嬉しそうな顔。
<そして、ディーパクはジャヤや皆の協力も有り、目出度くプールと再会し、抱擁するのである。一方、ジャヤは、有機農法をキチンと学ぶために大学に進学するのである。
今作は、現代インド人女性の多様な生き方をコミカルに描いた作品であり、笑えて幸せな気持ちになるヒューマンドラマなのである。>
良かった!ハッピーエンドで!でも考えさせられる面もある良作。
とりあえず花嫁2人は間違えられちゃうけど最終的にはとにかくハッピーエンドらしい、というレビューで高評価のため見てみました!
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そうか、そうやって間違えられ。。そして何故間違われた後になかなか帰らないのか、帰れないのか。。理由が分かりました。
ジャヤは「大学で勉強したかった」ただそれだけ。普通なら、日本なら、或いは現在のインドならもう進学してもとやかく言われないかもしれない。でも、女性は嫁ぐのが当たり前、勉強も、夫や嫁ぎ先が裕福で許可がもらえれば多少出来るかも?程度。。。
いかに女性の学が虐げられていたのかが分かるし、学年でトップの成績を修めても親でさえ「来週は婚礼よ?!!」なんて言う時代。。
インド映画「RRR」で、ダブル主人公の弟分が兄貴分に「褒美は何が欲しい?」と聞かれて「読み書きを」と望む場面を思い出しました。
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端的に言えば「まだ結婚で嫁ぎ先に縛り付けられるんじゃなくて、勉強したい、大学に行きたい」というだけの話。なのにここまで大変な社会状況があったことに驚きました。
また、もう一人の彼女は「きっと夫が探してくれてる。。はず」とか、当初は主体性があまりなく、自立とか自分で動いてどうにかする、という考えを持たされていなかった。素直で良い子だけど一人では生きていけないような教育しか受けていない。
でも1人で屋台を切り盛りする肝っ玉母さんに良い影響を受けて、自分で働く、自分で収入を得る=自立することも生きる選択肢の1つに入ったことは大きな成長で、とても良かったです。
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2人の女性がそれぞれ求めていたことや、身に付いていなかった考え方は、今の我々は普通に持っている価値観。
最後の2人のセリフ、
「あなたのおかげで私は見つけてもらえた」
「あなたのおかげで私は自分を見つけた」
がとても良かった。
そして1番心に刺さった言葉は、
「夢は誰かに許しを請うことじゃない」
うん、そうだよ、夢があるなら自分で叶えに行っていいんだよ!!と思いました。
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頭脳明晰なジャヤが、研究者とかになって、またあの村に戻り、畑で一緒に農業のことを語り合った彼と本当の意味で結ばれて幸せになることを祈ります。
きっとあの彼なら、結婚しても勉強をし続ける彼女を理解し応援してくれるはず、と思いました。
プールも仕事をしながら幸せな結婚生活をしそうで、とてもほのぼのした気持ちになりました。。
最初は賄賂ばかりねだるいけ好かない警察官のスーパーマリオみたいなおっちゃんが、最後の最後はやっと正義の味方の警察官らしい、大岡裁きをしてくれて拍手喝采でした!!でもやっぱりジャヤが残していった嫁ぎ先の貴金属類はしっかりちゃっかり懐に入れてて可笑しかったです(笑)
警察官のおじちゃんも、ジャヤを解放して大学への道を後押ししてくれてありがとう!!と思いました(笑)
よ、名裁き!
最後は嬉し涙ですね。心の底からエールを送りたくなる。
花嫁の取り違えなんかあんのかい?
その疑問は早々に解消される。婚礼が重なる大安吉日、花嫁の顔はベールで隠されていて、所狭しとぎゅぎゅうに乗客が詰められた列車の中。勘違いと一縷の望みが重なり取り違えが起こってしまう。
インドの闇とも言える持参金殺人。娯楽作だからさらっと問題提起するんだけど、観客の記憶に深く刻み込まれる。上手いよね。
世の中には鬼や狐狼もいるが、救いの仏もいる。コテコテの人情話ではあるんだけど、花嫁2人の気持ちに自然とライドしてしまうシナリオ。特にジャヤを応援したくなる。
警官は信用ならない。インド庶民の共通認識が伏線となっております。
よ、名裁き。
何と…踊らないインド映画
カースト制度への課題を踊って踊って踊りまくり訴え掛ける何時ものJUSTICEなインド映画と違い
一途な思いはドリームズ・カム・トゥルーなんだよと云う歌って歌って訴え掛けるJUSTICEなインド映画でした
いくらインドでも有りそうで有りえない新妻の取り違えをシチュエーション・コメディにして如何にも金まみれな警察体質と見せ掛けておいて最後は格好良く警察署長の大岡裁きを持って来られた時にホロッと来ましたが
最後の最後にプールの夫に掛ける一途な思いとジャヤの農業学に掛ける一途な思いが敵い特にプールの一途な思いによりジャヤが改めて自分を見つけられたって云う締めで又々ホロッと来ました
自分の人生は自分のもの。それは自分の手で開くもの。
こんなにも見事にハッピーエンディングを迎える作品って中々ないんじゃないでしょうか。清々しく幸福感に包まれた心温まる映画でした。
取り違えられた二人の花嫁だけど、帰りたい花嫁に帰りたくない花嫁と対照的な二人。それは偶然が生んだ出来事だったけど、その時間はむしろ必然であったかのようにとても大切な時間になりました。
見ず知らずの土地で過ごすうちに見つける自分の新しい可能性と勇気を持って行動する事の大切さを爽やかに描いていましたね。
周りの人たちに助けられながらも、周りをも笑顔にさせる二人。
インドの理想の花嫁像がどう言うものか知らないですが、自分の手で未来を切り開こうとする二人の花嫁が愛しくなります。
プールとジャヤ。
二人の花嫁が本当に可愛らしかったですね。
そしてそれぞれ迷い込んだ土地での交流がまた温かい。
プールが嫁ぐはずだったディーパクとその家族たちとジャヤ。
屋台を営むマンジュと駅に住みついているチョトゥとプール。
このそれぞれの出会いが二人を明るい未来に導いてくれました。
そして最初は賄賂受け取ったりして悪徳警察官と思ってたマノハル警部補が見せてくれた痛快劇。
ジャヤに言う「しっかり学べ」が温かかったです。
かん違いに始まった二人の花嫁の結末に笑い泣き幸福感でいっぱいです。
いい映画を見ました
感動したい人は観て下さい。
ラブストーリーかと思ったら、ラブストーリーってよりヒューマンです。
前評判が良かったんで期待してたんだけど、ハートフルな空気感?マッタリした感じ?が原因なのか、眠くなりました。
面白くないことないけど、けっこうビミョーかも…と思ってたら、ラスト40分が特に面白い!
そして、終わり方が良かった。
この終盤と終わり方で評価が上がり、甘めの80点。
泣いたってほどじゃないけど、ジーンとして目頭に涙が…
いい映画です。
感動したい人は観て下さい。
この映画のオフィシャルサイトで“インドの豆知識”ってトコを読んでおくと、インド特有の結婚事情が分かって理解しやすいと思います。
珍道旅
悪女と可哀想な女の入れ替え劇場かと思ったけど、結局は悪女は賢い善人でした。ついでに悪党警官かと思ったら、泣かせるではないか!!お前いい奴だったよ。2人共、結局は第二の故郷できて素敵な出会いをしたね。
この先の幸せな泣かせる続きを観たいな。
余談
警官随所で笑わせたね。
観終わった今なのに、そのネタがなんだったかは思い出せないないが💦
サスペンス・スパイス入りの、温かい社会派料理に仕上がりました
幼い感じのするが家庭的なプール、ちょっと謎めいたジャヤ。その二人が結婚し、夫婦で帰宅途中何故か花嫁を取り違えた。インドならではの事情により、自分の家に帰らない、帰れない。
プール役の女優は幼いと思ったら、2007年生まれ、撮影時16歳ぐらい。実際のインドでは法定年齢は勿論あるが、それでも児童婚も多いらしい。しかも、あまり摘発されていないらしい。本作では年齢は明かされていないので、関係のない事実であるが。
それでも結婚相手選び、結婚式、持参財、ベール。良し悪しは別にして、古いしきたりが根強く残っている。
プールは実家や夫について言わない。ジャヤはなんか怪しい行動。
そういえば新聞で結婚詐欺多いとの記事があった。しかも女性が仕掛けている。ジャヤ怪し過ぎ。
前後半で構成が大きく変わる事は無い。出演者が踊りも歌いもしない。しかし重要シーンでは歌曲で盛り上げてくれます。
日本でも女性の地位はまだ全く平等ではない。カースト制度が実質いまだに深く根付くインド。21世紀初頭は女性が学問がしたくてもそれすら許されない。でも偶然の出会いと優しさが何かを変えてくれた。
ファインプレーは、絵が上手な女性。
人は皆 一人では 生きていけないものだから
自分の勝手を優先させていたのに、接してきた人の親切や暖かさに、心の固さがほぐれていき、最終的に自分も相手のために、何かをしていくという話に、最後は見ているこちらまで、ほっこりしてしまいます。また、女性たちが、型にはまった狭い世界から、違う世界と接することでものを知り、成長していく様子も描かれています。ただ一番成長したのは、ふんぞり返っていたオジサンかも。
ちょっとBGMが過剰な感じ。コミカルなところにコミカルな曲、しんみりするシーンにしんみりする曲といった、セリフや表情で分かっているのに、流れる曲もあれば、このシーンでなぜこんな曲調か、というのもあり、BGMはもう少し整理した方が良かったでしょうね。
インド映画によくある、ナレーション代わりの歌はあるものの、歌って踊ってというシーンはありません。派手な映画ではないですが、他人を思いやることを再認識させる映画だと思います。
インドのミソジニーを告発しながらも極上エンタメとして仕上げた力作でした
インド映画でしたが、先月鑑賞した「ジガルタンダ・ダブルX」がバイオレンスアクションだったのとは打って変わって、コメディ色満載の作品でした。しかも歌は若干あるけど踊りはなし。ただ、 歴史や社会情勢、政治、民主主義と言った骨太の題材を基にしたエンタメ作品だった「ジガルタンダ・ダブルX」同様、インドにおけるミソジニー(女性蔑視)という社会問題を題材にしながらも、上質なエンタメ作品として仕上げてきた制作者の腕前は流石の一言でした。
内容的には、新婚の花嫁・プールを、彼女の実家から自分の実家に連れて来る花婿・ディーパクが、列車の中で同じ花嫁衣装を着たジャヤを間違えて連れて来てしまったことから始まりました。プールを探すため東奔西走するディーパクの必死ながらもどこかを喜劇的な姿を描くと同時に、間違えて連れて来られてしまったジャヤの謎めいた正体が徐々に明かされていく過程が同時並行的に進行していき、そのテンポの良さが本作の一番の見所だったと思います。
また、インドのミソジニーの現実を晒すなど、ややもすれば重たい雰囲気の作品になり得るお話を、コメディタッチで描き、紆余曲折を経て最終的に勧善懲悪的なカタルシスを観客に与えたところも素晴らしかったと感じました。特にカタルシスに関しては、時代劇の悪代官みたいな雰囲気を醸し出し続けていた”悪徳警官”然としたマノハル警部補が、いい味出していて非常に良かったです。
一点気になったのは、本作において描かれたインドにおけるミソジニーが、一体いつの話なんだろうかということ。そもそも花嫁を取り違えるという本作の大前提は、花嫁は他人に顔を見られてはいけないために、ベールを被っていないといけないという風習から発生したもの。また、迷子になってしまったプールは、夫の名前を口にしてはいけないと言って周囲を困らせます。また、花嫁の家族は、花婿の家に対して持参金を持って行かねばならないという風習もあるとのことで、こちらも本作の重要な鍵になっていました。さらに物語が進んでジャヤの正体が分かると、実は彼女は学年トップの成績を持つ秀才だったようで、大学の農学部に進学することを望んでいたものの、母親に結婚しろと言われて渋々結婚することになったことが分かりました。
そこで少し調べてみたのですが、結論から言えばこれらのミソジニー的な習慣は、いまだにインド社会に残っているようです。
まず本作でも登場した結婚持参金は、1961年に法的には禁止されているものの、現代でも残っているようで、「ダウリー」と呼ばれているそうです。元々は上層階級だけの習慣だったそうですが、下層階級にも広がったそうで、新婦側の家族が十分なダウリーを用意できないと、新婦が嫁ぎ先で不当な扱いを受けることもあるようで、場合によっては命を奪われてしまうこともあるようです。そのため、男児の出生が望まれ、胎児が女児と分かると中絶したり、生まれた女児を殺してしまうこともあるとか。マジかよって感じです。
また、18歳未満の早期結婚・児童婚も問題になっているとか。1929年に児童婚は禁止されたそうですが、年齢が上がるとダウリーが値上がりすることや、処女性が重視されることから貧困層を中心に児童婚が多くあるそうで、直近でも結婚した女性全体の4分の1程度が18歳未満だったそうです。本作で登場するプールもジャヤも、年齢は明示されなかったものの二十歳にはなっていなかった印象でした。
そして早期結婚の裏側にあるのが教育格差。本作においても、進学を希望するジャヤが希望しない結婚をさせられそうになる憂き目に遭っています。教育格差はその後の収入格差に直結することは言うまでもありません。
さらに性的虐待や性的暴力も問題になっているようで、本作では直接的な性的虐待・暴力はありませんでしたが、ジャヤの結婚相手は前妻を殺していたのではないかということが暗示されており、またジャヤに対して暴力を振るっているシーンもありました。
以上、インドにおけるミソジニーの実態を、余すところなく描いているのが本作の大きな特徴なのですが、前述の通りコメディタッチなエンタメ作品に仕上げており、この辺の手練手管は実に見事なものと言わざるを得ないと感じました。
因みに世界経済フォーラムが毎年公表している男女格差を示すジェンダーギャップ指数というのがありますが、インドは146か国中129位でした。そりゃまあそうなるでしょう。
えっ、日本はどうかって?日本は先進国クラブと言われるOECDに加盟し、しかも世界をリードするG7参加国なんですから、当然上位ですよ、ね?あれ、118位だって?インドと大して変わらないじゃん💦
そんな訳で、社会問題を取り上げた骨太の作品としても、エンタメ作品としても、いずれも素晴らしかった本作の評価は★4.5とします。
あなたが居たから自分を見つけられた
あり得ない!が、あり得る話でもあった。設定年代は2001年、親の考え方と子どもの教育方針と貧富による違いがあまりにも大きく頭がくらくらした。
二人の花嫁はいろんな人と出会った。驚き茫然とし絶望の中で。したたかにまたはゆっくりと周りの人からあたたかい空気を貰い、彼女たちは周りにも素敵な贈り物を知らずにたくさん置いていった。自分はこうして生きていこう!という希望が胸にあればどんな生き方もいいんだというメッセージがいとおしかった。結婚するのなら愛し愛される大事な人と。このように生きたいとちゃんと自分にも相手にも言えること。最後の、花嫁たち二人の初めての出会いのシーンはとても美しかった。
音楽よかった。キャスティング最高。最後のエンドロール背景の手描きの絵がとっても可愛くて笑えて懐かしくて気持ちが良かった。
面白かったー!脚本が秀逸です!
間違えって違う花嫁を連れてきてしまった花婿。連れてこられた花嫁はなぜついてきたのか?置き去りにされた花嫁はどこに?
まるでサスペンスのように謎があり、ドキドキするコメディ。インドにおける女性の地位の低さにも切り込んでおり良く練られた素晴らしい脚本でした。ラストの伏線回収が気持ち良かったです!
心が温かくなる素敵な映画でした。
自分を生きるということ
ああなるほどこういう気持ちをエモいと言うのね。
なんか便利な世の中で忘れかけてた、純愛とか情熱とか信心とか友愛とかがキラキラしながら一気に押し寄せてきた。
どうやったら花嫁を間違えるのよ!と観るまで思ってたのだけど、なるほどこれではそうなるわな。笑
思わぬハプニングながら、それをきっかけに自分のこれまでとこれからを考える2人の花嫁。未来への気づきを得たを得た2人は、きっとこれまでの自分とは違う。
義母が自分が何が好きだったか思い出せないと言ったのがすごい印象的で忘れられないけど、それくらい自分を無くしての夫と家族主体の生活だったことを物語っていてしんどい。
アフタートークにて、花嫁2人の生き方、価値観は真逆ながらも、どちらの価値観も否定しない監督の目線が素敵だというお話を伺い、言われてみたらそうだなと納得した。
そしてやはりインド人は全員美人だった。
インド映画観るたび思う。
プラティバー・ランター綺麗
2024年9月16日
映画 #花嫁はどこへ? (2023年)鑑賞
境遇が異なる女性が、花婿の家へ向かう満員列車に乗り合わせるが、同じようなベールで隠れていたため知らぬ間に入れ替わり別の嫁ぎ先に
女性が主人公のインド映画ってあまり見たことないけどステキ
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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