花嫁はどこへ?

劇場公開日:

解説

インドの人気俳優アミール・カーンが製作を手がけ、ひょんなことから取り違えられた2人の花嫁の思いがけない人生の行方を描いたヒューマンドラマ。

大安吉日のインド。育ちも性格も全く異なる2人の女性プールとジャヤは、それぞれの花婿の家へ向かう途中で、同じ満員列車に乗り合わせる。しかし2人とも赤いベールで顔が隠れていたため知らぬ間に入れ替わり、そのまま別の嫁ぎ先に連れて行かれてしまう。予期せぬ旅を通して新しい価値観と可能性に気づいたプールとジャヤは、周囲の人々をも笑顔にしながら、生まれて初めて自分自身の手で人生を切りひらいていく。

インフルエンサーとしても注目される俳優ニターンシー・ゴーエルがプール、本作が映画初主演となるプラティバー・ランターがジャヤを演じた。アミール・カーンの元妻で「ムンバイ・ダイアリーズ」などで知られるキラン・ラオ監督がメガホンをとり、豊かな大自然とインドの魅力たっぷりに描き出す。

2024年製作/124分/G/インド
原題または英題:Laapataa Ladies
配給:松竹
劇場公開日:2024年10月4日

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(C)Aamir Khan Films LLP 2024

映画レビュー

5.0スッキリした! 最高だ!

2024年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 5件)
猿田猿太郎

4.0大切なものは自分の中にすべてある、という物語

2024年10月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 0件)
村山章

4.5クセ強キャラの警部補と屋台女主人が物語のスパイスとなりより豊かな味わいに

2024年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

本作については当サイトの新作映画評論の枠に寄稿したので、ここでは補足的な事柄を記しておきたい。

評で紹介したように、名優アーミル・カーンが審査員を務めた脚本コンペで本作の原案を見出し、自ら映画化権を獲得して製作に名を連ねた。キラン・ラオ監督のインタビューによると、この原案を女性脚本家スネーハー・デサイに託し、デサイのアイデアからジャヤをめぐるミステリーの要素と、屋台の女主人マンジュおばさんやマノハル警部補といった印象的な脇のキャラクターが生まれたという。花嫁のプールとジャヤ、自分の嫁を取り違えてしまった花婿ディーパクというメインのキャラクターを演じた若手俳優3人のフレッシュな魅力はもちろん素晴らしいが、プールに屋台の手伝いをさせるマンジュおばさん(チャヤ・カダム)、ジャヤの秘密を探るマノハル警部補(ラヴィ・キシャン)というクセの強いキャラクターたちが関わってくることで、まるで香辛料が食材のうまみを引き出すかのように、物語に豊かで奥深い味わいが生まれているのだ。

アーミル・カーンのインタビューによると、マノハル警部補は開発段階で自ら演じることも検討したが、考え直して別の俳優を探し、ラヴィ・キシャンを起用したという。インド国内では実力派の中堅スターとして活躍しているそうだが、国外ではカーンに比べ相対的に知名度が低く、それゆえに物語における警部補の役割が予見しづらい効果が生まれている。先述のようにカーンは製作者として出資もしているので、“客寄せ”のため自ら出演していれば興行的には有利だったはずだが、興行より作品のクオリティーを優先するところに彼の映画人としての誠実さが表れている気がする。

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高森 郁哉

3.0ああ、叫びたい。怪しい娘だと。

2024年11月20日
Androidアプリから投稿

楽しい

幸せ

大安吉日のインドにて、ベールを被っているため電車内で嫁を別の嫁と取り違えてしまいさぁ大変!!と思いきや…といった物語。

コメディ色が強いようで、インド社会の闇を垣間見せるドラマ作品。

インド結婚の文化''持参財"がキーとなっており印象的。…成る程、悲しきかなこれは犯罪に利用することもできてしまいますね。お金持ちと結婚するにはそれなりの持参財が必要となり、足りなかったケースでは…。。恐ろしすぎる。

そんなこんなありながらも、お国柄周りの世界を知らずに生きてきたプールと、大秀才でありながらこれまたお国柄夢を叶えられないジャヤ。

対照的な二人の花嫁が、自分の力で生きる希望を見いだしていく様は素敵ですね♪

登場人物も良キャラ揃い。

お気に入りは駅売店のおばちゃん。
男性上位の世界もおかまいなしにと力強く振る舞う姿はカッコ良い。さらに孤独となったプールを導き…。そのカラカンドはきっと娘の味がしたことでしょう(涙)

そして絶対にキーマンとなると思ったご用心〜…は、別に何もなかったかな(笑)?

クライマックスは見ていて痛快でありながら、なんやかんや潔白じゃない人がチラホラいるよね…なんて思ってしまったが、ダンスがなくとも幸せムードなインド映画だった。

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MAR