「三度目の希望の星を打ち砕かれた喪失感」ボビー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
三度目の希望の星を打ち砕かれた喪失感
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総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
人種差別と貧困があって、ベトナム戦争と麻薬があって、崩壊する家族がある。そんな時代を背景にして、崩れていく強かったアメリカを救う希望の星であったJFKとキング牧師が次々に暗殺され希望が打ち砕かれるが、マッカーシーに対抗するボビー・ケネディがアメリカ国民の新たな希望の星として頭角を現す。ホテルに関連した人々に当時のアメリカ社会の抱える問題の縮図を演じさせるという、グランド・ホテル形式の舞台はアンバサダー・ホテルである。そこに国を率いてくれるであろう新たな指導者を登場させ政治への関心を高めておいて、それでこの結末である。三度希望の星を打ち砕かれた当時の人々の喪失感を上手く描き出していると思う。
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