「ホラーなんかい、ミステリーなんかい、どっちなんだい。」ロングレッグス リュウジさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーなんかい、ミステリーなんかい、どっちなんだい。
やばい、終わってしまう…ということで、
この映画を見に行きたいという娘と有給をとり鑑賞。
平日やし、「二人かもな」と思ってたら、10人以上いたわ。
みんな有給か。
映画としては、
まぁ、
昔は気の弱そうな好青年イメージだったのに、
最近変人の役ばっかり選んでやってる印象のある「ニコラスケイジ」の
さらに変態したさまを見に行くのがこの映画を見に行く第一の目的…だったので、
その思いは存分に満たされた。(鼻が痛なって、ツーンとしたわ)
でも、ミステリーをやるんかい、ホラーをやるんかい、
ちょっとどっちつかず。
ホラーやったら、ゾディアックモチーフは邪魔やし、
「サタンのしわざ」にするのならもっと奇々怪々にしないとね。
それでも映画的にもカメラアングルがとても面白く、
漂うトーンもなかなかシズってた。
そこは評価したい。
追記>
ここまで日本とアメリカでこの映画に対する評価の差があるのは、
やっぱり宗教感なのかもね。
アメリカ人は「サタンのしわざ」というだけで、
「Oh!ヤッパリさたんオトロシイ」ですべてを納得。
「ヤッパリ、自分タチノマワリニさたんハ潜ンデルンヤ」と想像し
恐怖を増幅し、「ナンテ素晴ラシイ映画ナノ」としてしまう。
→日本人は「こんな事態が起きたことの説明不足」から
映画に対する物足りなさが生まれたのかもね。
そういえば昔々の映画「エクソシスト」。
日本では「アメリカの劇場で失神者続出の恐怖体験」的な煽り文句で宣伝していたが、
日本人は「首が反転シーンってそこまでこわいか?」的な反応。
何かの評論で、多くのアメリカ人が「エクソシスト」にショックを受けたのは
「神を侮蔑する言葉を平気で少女が吐くことに対する嫌悪感と拒否感」があったから…
というのを読み、納得した覚えがある。
以上、個人的な勝手な想像でした。
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