「あしながおじさん」ロングレッグス セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
あしながおじさん
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FBI捜査官のリー・ハーカーは半透視能力を持つ。彼女は連続殺人事件を担当することになった。その事件には共通点があり、それは父が家族全員を殺害した後、自死するというものだった。どの現場にも外部からの痕跡はなく、ロングレッグスと書かれた人物からの手紙が残されているだけだった。
ストーリーは終始薄暗い雰囲気で進み、「不気味」という言葉がぴったりの作品である。常に正体不明のロングレッグスから付きまとわれている感じがする。
登場人物は少なく、時系列が行き来したり、視点が変化したりすることがないため、内容を把握しやすい。
ロングレッグスというタイトルに惹かれて鑑賞する方が多いと思うが、このタイトルについての説明は全く存在しない。
暗号の解読や事件の共通点を探っていくところから、最後にはすべてを瓦解する種明かしを期待してしまうが、それは存在しない。謎解きのためのいくつかのパーツのみが与えられて、それを各自で組み立てて納得するしかない。これが本作の不気味さを助長しているのかもしれないが、評価が低くなってしまう要因にもなっている。
作中の雰囲気や設定が秀でていただけに、まとめきれなかった点が残念である。
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