野生の島のロズのレビュー・感想・評価
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及第点
ロズが「〜だわ」等のわざとらしい女言葉を使い始めて自分のことをママ呼びしてたところで、あーあってなった。育児=母親。せっかくロボットが子育てしてるのに。近場では吹き替えしかなく、仕方なく吹き替えで観たけど本当は字幕で見たかった。ああ、英語もママなのかな…。私向きではなかった。
感情移入が
子供の情操教育にはいいかな。
ロボットと人間の共生というのは色々な映画でテーマになってきたが今回はロボットと動物と視点を変えてきた。
とは言っても動物の言葉も翻訳して理解してしまうので結局はロボットと人間の関係と変わらなくなってしまってるけど。
それにしても最新鋭のお手伝いロボットとはいえ有能過ぎるかな。
とにかく何でも出来ちゃうんだもんな。
こういう事が苦手とか弱みがあったりすると人間味?が出て感情移入しやすいと思うんだけどね。
ストーリーは申し分なく、ロボットが感情を持つようになるのだがそれが行き過ぎた表現になってないところがいい。
動物たちがイイヤツ過ぎるのが気になるけどね。
食物連鎖は大丈夫なんだろか。
綾瀬はるかさん良かったです
吹き替え版で見ました。
ロズが単なるサービスロボットから、だんだんと愛情を持った優しい母親に成長していく姿は、声が綾瀬はるかさんということもあり「義母と娘のブルース」みたいでとても良かったです
柄本佑さん、鈴木福さん、いとうまい子さんもみなうまくて楽しめました
ただ、最後の戦闘、よくよく考えると戦わなくてもよかったのではないかと(まぁ結果論ですね
共存
よく動くし、温かみもあるCGで凄く好きだ。
アニメーションの進化って、ホントに凄い。
目新しい物語ではないけれど、コレを初めて目にする子供達には響くものが必ずあるのではなかろうか。
随分と未来の話で、主人公は最新鋭のロボット「ロズ」だ。人の手助けになる仕事を自身の存在意義と捉える万能のロボット。自己学習機能があり、なんと動物の言葉まで理解するようになる。
どうやら輸送途中にこの島に墜落する事になり、ロズが起動した時には、周りに獣しかいない。
人からの指示がないとやる事もない状態で、どうやって物語を紡ぐのだろうと頭を傾げる。
言語の翻訳に至るまでは、一方的な価値観で自然界に介入する事になる。いわゆるお節介なのだけれど、ロズにとっては必死の自己アピールであり、営業なわけだ。プログラム故にタフである。
そんな中、雁の母親代わりになるのだけれど「子育て」って仕事が発生した時のロズは水を得た魚のようだった。ようやく自分の使命を果たせる。
他者と関わる事で自分の足場が固まる。社会の仕組みってこういう事なのかなぁとふと思う。
物語の中には色んなメッセージが投入されてて、「幼児期に親の愛情を与えられずにいると〜」とか「子供に発破かけるのも親の仕事〜」とか。泳げない雛を湖に放り投げたり、不恰好な泳ぎ方を見守ってたり。あれこれ過保護になるよりも、体験こそが成長の母と言わんばかりである。
勿論、その後の危険も描く。親には放置する勇気と見守る義務があるかのようだ。
それでも超えられない壁ならば、一緒になって克服していくのである。と飛行訓練は教えてくれる。
越冬の際は、絶滅か共生の2択を獣達は迫られる。大袈裟だけど地球規模の話に置き換えるなら、温暖化やエネルギー問題にも変換できて、絶滅を目の前に争ってる意味などないだろうってとこかしら。
ただ…生物である限り食わねばならんので、綺麗事や建前にも思えてしまうが、ロズという最新テクノロジーを媒介に克服したいものである。
最終的にロズは感情を理解する。
愛から派生するもが多いのかな。会いたいとか寂しいとか、仲間とか絆とか。
お決まりの着地点ではある。
物語の中盤に、その時代の人間の街が描かれる。
随分と閉鎖的な空間で管理者は描かれるものの、住人達は描かれない。察するに外界と隔離されたシスティマティックな様相だ。
野生の雁などは「汚染」と分類される。
この状態から察するに、あの島は随分と僻地で何の価値もない島なのであろう。
人が無視している土地にも命の躍動があり、そこにこそ正常な営みがあるって事なのだろうなぁと思う。
最新のテクノロジーをもってしても到達できなかった進化を、この未開の土地でロズは手に入れた。
白か黒かではなく、柔軟にファジーに適応し対応し続けた。答えに到達するのではなく、模索し続ける。
ロズが構築したプログラムが、その時代の人間達にも必要だったっていう皮肉も効いてるように思う。
野生xロボって深いテーマでもあったなあと思う。
吹替版を鑑賞。
綾瀬さんの声は硬い中にも温かみがあって好みだった。
芽生えたココロ
元々ココロがなかったロボットが、島の動物たちと触れ合いながら、ココロを芽生えさせていく物語。しかし、この『ココロ』っていうものはやっぱり単純じゃないんだなと思えるお話でした。
初めは言われた仕事を不器用にこなすだけのロズも、産まれたてのキラリや島のハズレ者のチャッカリと過ごす中で、中盤にはキラリに対する親心や島の動物たちを思いやれるココロを芽生えさせ、島の動物たちのココロも動かして、島の平和を守るきっかけを作る。
一方、キラリが渡りの途中で見た心ないロボットたちやヴォントラは、ただ人間たちにプログラムされた仕事だけを淡々と行い、結果的に仕事をダメにしてしまう。
他者を思いやれば自分にもよい結果として返り、また周りにもよい影響を与える。
この物語からはそんなことを学ばせてもらえたと思います。
私もロズたちのような、他者を思いやる『ココロ』を忘れないようにしていきたいですね。
ロズの“渡り”
普段これ系の海外CGアニメはあまり観ないのだが、繰り返し予告を見るうちに気になって鑑賞。
島の動物たちが思ったより野生で弱肉強食してたり、序盤のロズが動物たちからすれば相当ホラー。
このへんがコミカルに描いてあったのは良かった。
しかし全体で見ると、やりたいことは分かるけど薄いなぁ、という印象でした。
ロズが心を得ること、キラリの成長と親子の絆、利用することしか考えてなかったチャッカリの変化と友情…
主となるこのあたりですら、描ききれていない。
サンダーボルトの指導はまだしもクビナガの死は要る?
その他の動物たちは吹雪からの救出でまとめて味方に。
それでいてクライマックスで主に活躍するのがこのモブたちと、分かりきったパドラーの伏線だし…
導入に動きを出すためであろうドタバタを削って、何かしら濃く描けなかったものか。
子供向けの色が強いので、カニの動きだけ真似しても崖は登れんだろ、とかは言わない。
諸々のリアリティラインはかなり下げて観た。
でも、最後あんなに仲良くなったら肉食動物たちは餓死するしかなくないかな。
弱肉強食が描かれていたぶん気になってしまう。
戦闘しといて結果が特に変わらなかったのは、心持ちの問題ということで理解はするが好みではない。
そして島に戻る場面でなくキラリが会いに行って終わるというのは、なんか違う気がする。
映像の色彩や動きなんかはとても魅力的で、綾瀬はるかの声や演技はハマってたし、他キャストも違和感はなかった。
脚本面だけが、対象年齢を差し引いてもイマイチかなぁ。
ピンクシッポの子供たちがまったく成長しないのは、あれで正しいんですかね。
心温まるストーリー!
無人島に流れ着いたはぐれロボットと、チビ鳥と嫌われ者の狐の家族物語。ロボットの融通の聞かないところからだんだんと学習し進んでいく様や、みんなと絆が深まっていくところも良き!
映像は綺麗で見やすいし、ストーリーも分かりやすくて良い!!そして、キラリが飛ぶシーン、冬のロズと動物たちの絆ではとても感動!!!心温まる、、、。
最初から最後まで話が上手くまとまってるし、最後は感動の連鎖!!とてもいい映画でした!見に行って良かった!
追記:ラストシーンに感動あるものの、もう少しその先のシーンを見たかったかな、、、
中年男性号泣作
中年男性(家族)、途中から号泣しっぱなし。
全米が泣くより確かな指標になりそうだ。
IMAXだとロズを回収しに来る飛行機の到着轟音が心臓に振動として響き渡り、自分も回収されるかのような体験をした。身体的にも体験がある作品。シン・ゴジラでもそれはなかった。
まず思う事は、人間が考えそうな話だなということ。
善悪が人間よがりな脚本。でも、考えさせられた。
キツネのチャッカリの生い立ちが、語られなくても辛くて寂しかった。食べ損ねたガンを、突然現れたロボットが育児する流れに協力することになり、自身も生きがいを得ていくが、やっと大切な存在ができたとロズを思えど、ロズはプログラムがメインで動いているだけだし、その眼中や心は息子のキラリが占めているとはっきりとわかる。
それでも、キラリとロズの渡り後、チャッカリは山の動物たちに創作話を聞かせてあげている。
あぁ、心を守るために空想として使ってきたであろう想像力を、他者の未来のために働かせている。想像力はコミュニケーションにも夢の源にもなるからもうこのキツネは大丈夫だろう。そう感じさせてくれる。
でも、エンドロール後ウサギに石を投げるキツネ。
映画館でどこかの小さい子が「また争ってるー」と一言発していた。
人間含めて弱肉強食なこの世界、なんでしょうね。
キラリに関しては、産まれたての鳥ってもっとぶつぶつ鶏皮のひよひよじいさんみたいな感じなので、そこをスキップしてめちゃくちゃ可愛く産まれてる!がまず感想。鳥の種類としてはガンらしい。確かに、椋鳩十でも新美南吉でもガンは鉄砲やキツネに狙われていた集団鳥だが、そうか渡り鳥なのね。食べる泳ぐ飛ぶができないと人生終了な鳥。
鉄の巨体仕事ロボット、ロズがクマに追われて転がり落ちて来て、他の家族はロズに吹っ飛ばされたか踏み潰されたから、いない。輸送中に嵐で山に漂着したロズはプログラム通り仕事をくれるご主人様を探すが、8匹の子持ちオポッサムに、ガンを育てるのが仕事だよと言われて、ガンを育てるお仕事モードに入る。
ロボットに育てられキツネと一緒にいるガン、キラリは、身体が小さく翼が小さく、本当は親兄弟が生きていたとしても餌を充分に貰えずに亡くなっていたかもしれない命。お母さんではなく母性も感情もあるか怪しいが、身を守ってくれるし餌も効率的に準備できる、ロボットのロズがいて、良かったのか悪かったのか?
渡り鳥なので、群れが渡る日までに充分に飛べる力がないといけないが、飛び方は教えられないロズがミミヅクのサンダーボルト先生に特訓をお願いして、なんとか飛べる日までに力をつけた。
反抗期でも、ロズに対しては大切なママだと本当は思っていたことを、戻ってから伝えたいと密かに感謝しながら、立派な青年として自立するキラリ。
サンダーボルト先生と飛行訓練を1日中繰り返して、クィディッチのように猛スピードで輪くぐりや急上昇急降下急旋回などまでできるようになり、とんでもない量のガンの群れ(この地域糞害すごいだろうな)の一員として飛び立つ場面は圧巻の迫力と止まらない涙を誘う時間だった。
特に、ロズへの反抗期=つまりは自立準備期と重なるので、訓練期間はベストなタイミングなわけだが、奇特な生い立ちや群れに馴染めない孤独や様々な苦悩を抱えながらキラリが必死に飛ぶ努力を重ねて心に打ち勝つ自信をつけていくシーンは、涙腺の泉のスイッチをこれでもかと押してきて、親心が噴水のように溢れ出る。
我が子を応援するばかりでなく、いつか自分も子を渡らせるんだという想像、どんなに大切に育ててもいつか子は育って巣立つし、渡るほど遠くへ飛んでいかれる子に育て上げて見送るのが、お互いのためであるんだ、でもそれには思っているよりずっと時間は少ないんだ、そんなことを悟らせる親への教育タイム。
ただ私はひとつ物申したい。群れのために囮になり命をかけてキラリ率いる群れを守ってくれたクビナガ。「君たちのことはずっと見ていた。この子は良いものを持ってるだろうね。ガンはくだらない噂好きじゃ。よければ私の群れに加わらないか?」じゃないんだわ。
ロズとキラリが馴染めていないのはかなり前から、というか産まれたてから。知っていたなら、リーダーとしてもっと早くに介入してキラリが馴染めるように泳ぎや飛び方を教えてあげて下さい。そういうあなたもガンなのね、と言いたくなった。ガンのイメージダウン作品。
しかも、群れはよりによって、クビナガの指示のもと、お仕事ロボット本社の育成空間に降り立つ。ママもどきだらけで混乱するキラリ、ママーとか言いに行き、畑にガンは害鳥でしかないので一斉にガンの群れごと危険に晒す。
突然群れのリーダーをクビナガに任命されて、攻撃をかわしながらなんとか、空軍さながらの飛行ルートで安全な空間に出るが、サンダーボルト先生の訓練を受けていないその他のガン達のうち、一羽以上きっと犠牲になっているだろう。
キラリの渡り後、山は大寒波に見舞われる。
ほっておけば山の動物たち全員全滅していただろうという「想定」。キツネはほっとけと言うが、ロズは今までキラリとキツネと住むために作った丸太小屋に、山の動物たち全員、捕食者巨大クマも合わせて、連れてくる。なにこの展開、丸太小屋に全員収まったんだとしたら、小屋の体積は明らかに元より拡張されているし、各種が群れでとんでもない量いることを忘れていないか?捕食者はクマだけの山?案の定小屋の中では争いが始まるが、もうそういう生き物だから。ロズは動物達の言語をプログラムに盛り込み習得済だが、言葉で伝えれば弱肉強食の習性をやめられる生き物は、動物とは言わないんだわ。冬眠してただけのクマまで叩き起こすし意味不明。作品上、ここで皆が冬越しし春を迎えられたことが、ロズの存在意義になるわけだが、かなり制作者都合の展開。
更には任務を終えたロズがついに工場に回収されるスイッチを押すが、本社ではロズが野生に混じり共生したデータを欲しいためロズからはこれまでの記憶が抜かれるとわかる。キラリを忘れたくなくて回収を妨げるロズ。なんなんだ、おかげで守りに来てくれた動物達は攻撃ロボット達のせいで山火事に見舞われて生息空間を奪われた。結局再度回収を呼び、工場に帰るなら(キラリとは再会できたけど)、1度目で帰ってくれと思わされた。ロズのキラリへの感情もプログラムとは別のところ(心と言いたいのだろう)に覚えていられるそうだが、それってキャッシュメモリか何か?よくわからない理論だが工場に戻った後もキラリは訪ねてくるし、リセットされてお仕事ロボットとして生きているロズがきらりの個体判別をできているようだ。
なら尚更、1度目の回収ですんなり帰ってくれて良かった。キラリも、ロズには二度と会えないつもりで渡っていたのに。
ロズとキラリの親子愛のために危険に晒される存在がありすぎて、正直ロズさえ来なければと思ってしまう。
ロズのおかげで、キツネは愛を知り、キラリは生存でき、動物達は冬越しできたが、それってかなり自然には反している。
人が自然に手を加えることは、良いのか必要悪なのか?人により意見が割れるだろうが、人間ならよく考えてみて欲しい問いかけをくれる作品。
ありえないけど捕食本能に逆らって、
別の種の生存を助けてくれた、理性が勝つキャラ、
ミミヅクのサンダーボルト先生と、
キツネのチャッカリ、
ビーバーのパドラーに大きな拍手を!!
と思う時点で私も人間寄りの思考なのだろう。。
上映が終わり、家族が涙でぐしょぐしょのハンカチを片手に持つ横で、私の第一声は、「福くんって声変わりしてないんだっけ?」だった。キラリに泣かされた後に。恐るべし人間。
感動しました。
私は4DXで見ました。2D版が同時に放映されていて、やはりみなさん、安い2Dに行ってしまい、私1人貸切状態でした!
4DXは、過去で何作か見たのですが、今回は風や、椅子の振動動きが激しく、これこそ4DXだと思いました。
さて、内容ですが、とにかく動物が可愛かったです。ロボットも、見た目は天空の城ラピュタで出てくるロボット兵に似ていました。
最後のシーンで記憶を消されたのに心で記憶が復活して、感動してしまいました。
結局動物たちを守るためにロボット工場へ戻されてしまいましたが、とても感動する映画でした。
記憶は他人からリセットできない
殆ど知識なく鑑賞。
後半のロズがあのロボット兵…ではあったけど、とにかく美しい映像に魅了された。
動物たちの毛並みの温もり、冷たさ、触り心地が映像から伝わってきた。
私の中ではキラリが巣立ってくとこがピーク。
ロゼに向かって旋回する時、ロズの表情が見えないけど、音楽とも相まってロズのキラリへの感情が伝わったきて涙してしまった。
後半は、ちょっと動物たちがファンタジーになってしまったかな?と思ったけど、作り手の思いも伝わり良き作品と思いました。
家族連れが多く賑やかでした。
子供たちの記憶に残る作品になればいいな。
野生が足りない
ロズが徹底的に感情がなく、これはすごい腹の座った表現だぞと見始めたら、キツネが卵を口にくわえて何度も取り逃がすところで、おや?となる。さっさと割って食ってしまえばいいのにロズに取り戻される。するとどんどん表現がぬるくなっていく。子ども向けなので仕方がないのだけど、野生や自然の無慈悲さが皆無だ。ロズの建てた小屋に動物がみんな集まって一冬過ごす。お互い全く食い合うことなく、食物連鎖を理性で乗り越える。野生や自然に理性や人間の性善説の押し付けだ。気持ちが悪い。
ストーリーもとってつけたような盛り上げ方だ。特にロズを回収に来たロボットは感情がないと言いながらやたらと怒りっぽく、山火事を起こすなどの無能っぷりで、賢いロボットに見えない。
CGアニメの表現のクオリティは極めて高い。里親映画でもある。
多様性を野生動物で表現する違和感
例えば『ズートピア』は動物を擬人化することで多様性社会を表現しているのに対して、本作に登場するのはあくまで野生動物なんです。前半では弱肉強食の「喰う喰われる」を確かに描いているにも関わらず、後半ではそれがいつの間にか「種族間の争い」に置き換わった上で「多様性って大事だよね、みんな仲良くしましょう」と語られてしまう。こうなってくると「だったら野生動物である必要はどこにあるのか?」と本筋とは関係の無い部分に意識が向いてしまい、徐々に映画との距離が離れてしまっていたというのが本音です。
とは言え、映像も音楽も美しく、さらに102分でテンポよく物語を転回させていくことで十分な楽しみを与えてくれるのは事実です。
ただそのテンポの良さも若干裏目に出ていて、多少上映時間を伸ばしてくれてもいいから、ロズやキラリ、さらにはその他の登場動物たちの変化・成長過程をもうちょっと説得力を持って描く場面があったらもっと良かったのになぁとは思いました。場面場面でホロリとさせられたところもあったので、何というか、もったいない…
ちなみに日本語吹き替え版は未鑑賞、字幕版のみ鑑賞済みです。なんですかあのやたら豪華な人選は。主演がルピタ・ニョンゴだということしか知らずに映画を観たのですが、ペドロ・パスカルにヴィング・レイムス、さらにはキャサリン・オハラにマーク・ハミル、そして御大ビル・ナイも!
次々と名優たちの名前が映し出されるエンドロールが一番心動かされたかも。。
良作だが目新しさはない
ロボットが子(雁)を育てる中で心が芽生える物語。
とても良い話で心が温かくなるものの、この手の話は良くあるので目新しさはなかったです。
ただ最初は全く受け入れられていなかったロズが、島の動物みんなに愛される存在となる過程は、グッとくるものがありました。
さすがの良作でした
ストーリーは良くある感じで、ロボットが感情を持つプロセスを丁寧に見せており、入り込んで見る事ができました。また絵も音楽もとても素晴らしい作品でした。ルピタをはじめ、役者もよかったです。
まあ、感動的なシーンは沢山あったのですが、個人的に1番胸熱だったのはロズが、手を広げで走って飛翔をアシストするシーンでした。サンダーボルトもカッコよかったですね。
前半の食物連鎖の描写が後半に繋がってるけど、根本が解決してないのがちょっとだけ引っかかりました。けど気にしちゃダメですね。
ディズニーがおかしくなっていくけど、ドリームワークスが頑張っているので安心ですね。IMAX字幕で見ればよかったです。とにかく素晴らしい作品でした。
シンプルに感動するアニメ映画
ドリームワークス30周年記念作品
映像は文句なしでスゴイ
本作は事故によって無人島にたどり着いたアシストロボットが
鳥のヒナの母親になって
ヒナが飛べるようになるまで育てるというのをミッションとして育てていく話が中心
はじめのシーンは危機から抜け出そうとする部分が多い印象
子供向けに近い感じがするが
大自然の食物連鎖などがある程度出ているので注意
キラリは小さい体なので
本当だったら野生では生きていけない鳥だったのに
ロズたちによって渡り鳥になれたらしい
キラリが渡り鳥として旅をしたあと
ロボット工場に入りこんでしまったところや
寒さがかなり強く冬をこすことができなくなった動物たちを助けるとこ
ロズを回収しにきたロボットたちを撃退したりするなど
最後のへんはいろいろな展開を詰め込んでいる印象があった
吹き替え版の芸能人声優については違和感がなかったと思うが
キラリの赤ちゃんから声が変わったときに慣れるまで少し時間がかかる
最後にロズはロボット工場に帰っていくが
廃棄処分にされるかと思ったらそんなことはなかった
声に惑わされずに、ロズの子育てをしっかりと見れば、育児に大切なものが見えて来ますね
2025.2.11 字幕 TOHOシネマズ二条
2025年のアメリカのフルCGアニメーション映画(102分、G)
原作はピーター・ブラウンの児童文学『The Wild Robot(日本語訳:野生のロボット)』
無人島で起動したお手伝いロボットが渡り鳥のヒナを育てる様子を描いたファンタジー映画
監督&脚本はクリス・サンダース
物語の舞台は、近未来の地球のどこかの無人島
ユニバーサル・ダイナミクス社は学習機能を搭載したアシスタントロボット「ROZZUM」シリーズを量産していたが、ある輸送船が嵐によって無人島に不時着をしていた
捜索もないまま、どれぐらいの時間が過ぎたのかもわからない頃、そのロボットは無人島に生息するイタチ家族に発見された
イタチたちが物珍しそうにロボットの周辺を散策していると、偶然にも起動スイッチにふれてしまった
ロボットは起き上がり、自身に課せられたプログラム通りの動きを見せていく
だが、ロボットを注文した主はおろか、人間すらいない無人島で、ロボットは警戒されて、攻撃を受けたりもしていく
そんな中、ロボットは崖のところで落ちそうになり、鳥の巣の上に落ちてしまう
そこにいた親鳥は死んでしまい、巣には卵がひとつだけ無事に残されていた
ロボットがそれを手に取ると、いきなりキツネがそれを奪い、今度は卵をめぐる追いかけっこが始まってしまうのである
物語は、ロボットこと「ROZZUM Unit 7134(のちにロズと名乗る、演:ルピタ・ニョンゴ/綾瀬はるか)」が、キツネのチャッカリ(ペドロ・パスカル/柄本祐)から卵を奪い返すところから動き出す
その騒動の中で卵は孵化し、そこからカナダガンのヒナが生まれた
チャッカリは「ヒナに名前をつけろ」と言い、ロズは「クチバシの輝きからキラリ(Brightbill=輝くクチバシ)」と名付けた
映画は、キラリ(キット・コナー/鈴木福、幼児期:Boone Stoom/浜崎司)がロズを母親だと勘違いして追い回す様子が描かれ、チャッカリは「巣を壊して親鳥を死なせた償い」として育てることを進言する
ロズは何かを育てた経験はなく、オポッサムのピンクシッポ(キャサリン・オハラ/伊藤まい子)などの子育てをしている動物たちを観察していく
冬が来る前に成鳥になり、飛べるようにならないと生死に関わるため、多くのことを短期間に学ばせる必要があった
だが、普通のカナダガンよりも小さなキラリはうまく飛べず、海を渡るための耐久力も持ち合わせていない
そこで、群れのリーダー・クビナガ(ビル・ナイ/千葉繁)、ハヤブサのサンダーボルト(ヴィング・レイムス/滝知史)などの協力を得ることになり、なんとか渡りの日に間に合うことになったのである
物語は、キラリが去って冬になる無人島を描き、想像以上の寒波によって、動物たちの命懸けの越冬が始まっていく
そんな中、ロズはチャッカリと一緒に巣で凍えている動物たちを家に連れ帰ることになった
そこには肉食も草食も含まれていて、天敵同士も押し込められてしまう
そこでロズは、春が来るまでは休戦してくださいと願い、ロズ自身もセーブモードにて眠りにつくことになったのである
映画は、産んでいないのに子育てをするという構図になっていて、どことなく擬似的な父子家庭のように思える
ロズの音声が女性の声だから母親だと考えがちだが、実際にはロズには性別という概念はない
また、ロズほどの優秀なロボットなら、ガンの子育ての仕方などを検索できそうだが、飛び方の分析なども含めて、そういったデータベースには頼らない
ロズは、目の前で実際に子どもを育てている様子を観察し、経験者の声に耳を傾けていく
そうして、ロズは親としての責務を果たすことができたのである
その後、島には春が訪れ、キラリが無事に帰ってきたことを確認するロズが描かれていく
キラリは、道中で人類と遭遇し、そこでアクシデントに見舞われるのだが、クビナガの助言を聞いてリーダーとなり、ガンの群れを無事に戻らせることに成功している
そして、落ちこぼれはだったキラリは、今では飛行隊長と呼ばれるまでに成長を果たしていたのである
その後、記憶が奪われそうになるロズと追跡者のバトルが繰り広げられる
一度は追い払うものの、追跡は延々と続くことがわかり、ロズはある決心をすることになる
記憶が奪われても、心までは奪えないと考えるロズは、修理されてもロズのままでいられると確信していて、工場へと「渡る」ことになったのである
いずれにせよ、映像はとても綺麗な作品で、4DXでも楽しめそうな場面がたくさん登場する
生き物のリアルな弱肉強食もキチンと描かれていて、直接描写はないものの、自然界における命の軽さもサクッと描かれていた
島の火事で多くの命が失われただろうし、ドーム農園での顛末でも犠牲はたくさんあったと思う
そのあたりはオブラートに包まれているが、はっきりと書いてしまうとリアルすぎるので、コメディ要素として取り込むことになったのだろう
そのあたりは大人しかわからないブラックジョークもたくさんあるので、親子ともども楽しめる内容になっているのではないだろうか
映像はすごいのだけれど、ストーリーは?
この映像はできるだけ大きな、視界を覆うようなスクリーンで見ると理想的。うまく言語化できないのだけれどドリームワークス定番の動物キャラのタッチも、こんな質感で表現されるのは初めてだと思う。何なんだろう、この技術。
ただ、ストーリーは納得できない。
細かく書いていくとおかしなところがたくさんあるのだけれど、端的に書くと、なぜロズは最後に自主的に回収されることを選択するのかが理解できないこと。
これだと、最初の回収ミッションてロズが抵抗しなければ、あの大惨事は回避できたことになってしまう。
あの回収ロボットも、悪者っぽく描かれているんだけど、ロズの「経験」を回収することが果たして悪いことなのかどうか何も手掛かりが示されていない。ロボットのキャラが悪そうなだけ!
何よりもロズは最後に自ら回収されることを選択し、その後森の様子も変化がないことから、製造元企業にはそもそもロズの記憶を悪用する気などなかったことが分かる。
ロズは最初から回収されていればあの惨事は起こらなかったとしか自分には思えず、唖然としているうちに、まるでいい話だったかのように映画が終わってしまった。
それとも自分は何か重要な点を見落としてるんだろうか。何でこのストーリーでいいのか、誰か見方を教えて!
鑑賞動機:久しぶりにドリームワークスこアニメ観たい7割、評判3割
IMAX字幕鑑賞。IMAXはともかく字幕回が少なくて困惑する。
ドリームワークスのロゴのアニメがすごく進化していて驚く。いつからこんなことになっていたのだろう。
言われてみれば宮崎駿感あるかも。こういう不完全な、あるいは発展途上にある知性体ものがすごく好き。フォルムよりはメカメカしいギミックに惹かれる。おててがかわいい。サンダーボルト先生カッコいい。ロボットの義足…いやサイボーグ化は一周回って面白い。
メインのメモリの他に隠しメモリが内蔵されていて、何らかの条件を満たしてそこに書き込まれた情報は、外部からの指令では削除できない。だから記憶を消されても覚えていた。みたいな妄想設定をでっち上げて納得する。
あと、野暮なツッコミであるのは承知しているが、一時的、緊急避難的に本能から外れるのはいいとしても、通常時に戻った時には…エサはどうするのさ! そこ簡単でいいから何かあって欲しかった。
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