破墓 パミョのレビュー・感想・評価
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死後の世界の考え方について
韓国映画って、ホンっと面白い。
魅入っちゃいました。惹きつけられるっていうか、何かエネルギッシュなモノを感じます。
さて、本作品ですが、韓国の霊媒士?と風水師、葬儀屋が、風習にまつわる怪異に挑むって感じかな。
チェ・ミンシクの風水師が良いですね。見るからに悪人顔なんですが、すっかり老け込んじゃって、本作ではしっかりヒーローしてました。
ロスに住む韓国人の富豪の赤ちゃんが泣き止まない。身体に異常も見られないことから、霊的なものを疑って、韓国の霊媒士に依頼が来た。
先祖の墓に元凶があると考え、風水師と葬儀屋に協力を仰ぐ。
嫌な予感がして、一度は断った風水師だったが、霊媒士に説得され、墓の掘り起こしを決行した。
ところが・・・
【ネタバレ】
掘り出された柩(遺体が収まっている)は、そのまま火葬して、成仏させる予定だったが、雨が降り出した(これも祟りの一環?)ことから、そのまま保管することとなった。柩の宝を横取りしようとした役人が開けてしまったことから、悪霊と化した先祖様が血族を襲う。
危険を察知した霊媒士達が、火葬を強行におこない、間一髪のところで、赤ちゃんを救うことができた。
一応、一段落の解決になったんだけど・・・
韓国映画って、二段構えの展開が多い気がする。本作品もここから新たな展開を迎える。
墓の掘り起こしに関わっていた一人が、人面蛇?を殺めたことから祟られてしまった。
何かの気配を感じた風水師が、墓穴を再度調べると、縦に埋められたもう一つの柩をみつける。
邪悪な気配を感じながらも、翌朝、火葬するために、封印を施して眠りについた。しかし、封印の盲点を突いて、柩の中のモノが復活してしまう。
いや〜、参った。何でここに?って感じで、日本の武将が、葬られて悪霊と化していた。(本編では、悪霊よりもたちが悪く、たしか精霊と呼んでいたような)
ここからは韓国映画だけど、日本語セリフの応酬でした。
霊媒士も風水師も大怪我を負って、生死を彷徨いながらも、無事、倒すことができて、めでたしめでたし。
結局、みんな生き残ったから、あわよくばシリーズ化でも、狙ってるのかな?
嫌韓でもネトウヨでもないけど
嫌韓でもネトウヨでもありませんが、この映画の結論は「諸悪の根源は日本」というものです。関ケ原の戦いの武将を朝鮮半島に埋めたというのも歴史的経緯を無視した創作ですが、ここまで恨まれていることを日本は認識し、防衛増税に賛成しないまでも、国防の重要性を再認識する必要があります。また、予告編で日本の「に」の字も出さず、内容とのギャップでコメント数を稼いで盛り上げようとするプロモーションのやり方もいただけないと思います。
ただ日本のことがなくても単純に映画として面白くなかったです。韓国のホラー映画は、日本人とは怖さのツボが違うのか、一度も面白いとも怖いとも思ったことがなく、合わないみたいです。
鑑賞動機:予告7割、チェ・ミンシク3割
そう言われれば虎に見えなくもない…かな。
日本ネタなど後半の展開はもう少し整理してあれば、良かった。明言しないのは別に構わないが、くどくなってるのはよろしくない。ネタ自体は意表をつかれたんだけどね。
なんか惜しいんだけど、何かな
物語の前半、破墓したら大変なことが起こる~から赤ちゃんの命が~までが一括り
物語の後半に、もっと怖いものが~からラストまでが一括り
前半のテイスト、韓国映画のホラー感の出し方の上手さはいつもすごいなぁと思う
ホントに怖いんだもん でも「そのもの」は最後まで我々には「見えない」演出の方がリアルさが増していいんだけど、まぁあのくらいなら及第点
後半はさぁ、大魔神に見えちゃう「みえちゃいけないもの」にガッカリしちゃった・・・
500年前?関ケ原の武将?キツネ?写真に写るお公家さんのような人?そしてかの有名な
「韓国人の生気を奪う鉄杭」「トラの背骨を砕く呪いの~」のくだりは韓国映画だからどうしても入れる必要があるのかどうか・・・
好きになりそうな要素いっぱいだったから、日本を絡めた「謎要素」には気持ちが付いていけず残念な評価になりました
「オールドボーイ」のあのカッコいい役者さんがすっかりお腹の出たおじさんになっていたのを後から気付いてちょっとビックリ
でも、映画の中の彼の役処としてはとってもGOODだったからそれはそれでOK
霊能者側の関係性が良い
現代文化に溶け込んだ巫者の美形師弟コンビ、やさしい先生風の風水師のおっさん、三枚目風の牧師のおっさんが横のつながりで1つの事件を解決していく「来る」やアベンジャーズのような感じが面白かった。
誰が何のために?あのような墓を作ったのかは最後まで曖昧だった。
旧日本軍がらみの因縁のところは重く不吉なものを感じたが、お経を唱える戦国武将がでてきたところから少しトンデモ感を感じてしまった。あまり祟る戦国武将とか聞いたことがない…古事記などから採用するほうがまだ旧日本軍と親和性あるのではないだろうかなどと考えてしまった。日本の外から見ると、その辺纏めて得体のしれない異教の遺物に映るのだろうか。日本語を話す武将も、日本人としては、海外で日本語話者に出会ったときのようなある種親近感を覚えてしまうのだが、向こうからすると聞きなれない言葉を話す”話の通じない恐怖の対象”度合いが増すのだろうか。いろいろ興味深かった。
親切心で霊能者を泊めてあげたのに殺されてしまった住職が可哀そうだったが、主役格は全員生き残ったので良かった。
鬼には白馬の血
風水も、北枕は避けようくらいの知識しかない。
陰陽五行説も全然詳しくないから
ちんぷんかんぷんなところも多々。
陰陽師とか好きなのにだ🤣
風水師、葬儀師、巫堂とその弟子
それぞれの役目も面白く、この4人チームの
結束力はシリーズ化、ドラマ化しても面白そう。
山に潜んでいる狐が不穏な空気出していて
巫堂の祈祷シーンはキリスト教のエクソシスト
悪魔祓いの韓国版みたい。
この辺りまでは正統派ホラーと言った感じで
純粋に怖さもあって良かった。
重葬が発覚した辺りから、さらなる呪いや
怨霊を期待したが、その姿形や物理的な攻撃
設定についていけなくなったかなぁ。
思ったより複雑
私はホラー(というよりジャンプスケア演出)が苦手ですが、サスペンススリラーなら…と思い、なにより予告が面白そうすぎて鑑賞しました。
みてみると、意外と予告では本編の2割程度しか情報開示してないなと感じました。
そして意外と内容が複雑。
最後に鬼を誘き寄せて抜こうとしていた鉄の杭というのは、鬼の甲冑そのものだったということで合ってるのでしょうか?
だから杭を探しても見つかるはずもないということなのかな?
日本や韓国の歴史や風水の知識がないので、鬼がなぜ日本語で将軍や関ヶ原の話をしていたのかは微妙に理解できず、、
また、甲冑が埋められていただけだったとしたら、その中身となっている魂は何人でどんな立場なのかもイマイチ理解できず。
結果、「近寄っただけで殺しにかかってくる鬼」だから主人公たちも襲われている、という風に捉えるしかできませんでした。
意外と実態を持ってかかってくる鬼とのバトルシーンの記憶しか残らず、そういえば最初に依頼してきたおじいさんの霊はどうなったんだっけ?とか思ってしまいました。
前半は「来る」と同じじゃーん!絶対電話じゃないよ!!ドアの方が本物だよーー!!とか思いつつ楽しめました。
後半は歴史と風水の複雑さにちょっと置いてかれてしまった感じがありました。
最後の結婚式、写真を撮って映画は終わりますが、この写真を現像したらあの薄暗い顔が映り込んでるんだろうな、祟りは続くんだろうなと思ったのは自分だけでしょうか。笑
前半は良かったが…
設定も面白いし、役者さんも良かったです。
前半はいい感じでした。
無音で墓だけを映すシーンは特に良かった。
日本が悪い設定も気になりません。
が、、、
こんな雰囲気で怖がらせる事ができていた映画が
後半からいきなり実体化物理攻撃&B級演出のオンパレードになります。
前半が良かっただけに、様変わりした後半を観て愕然としました。
一応、最後の納まりは良かったです。
出てきたものが怖くない韓国NO1ヒットスリラー。
前半はおどろおどろしく進む。掘り出した棺の下に更にとくる展開もいい。しかしそこから後半はなんだコレってなる。話しも墓のように重なっていてよく分からない。ただオールドボーイ・チェ・ミンシクが悪◯をブン殴るシーンとユ・ヘジンが共助する姿に3.5点。
「ひと粒で2度美味しい」お得さは味わえる
除霊と改葬を同時に行うために結成された祈祷師と風水師と納棺師のチームの顔ぶれは面白いし、地相が悪いとか、雨の日に火葬してはならないとかといった土着の信仰も興味深い。
儀式そのものの段取りもさることながら、豚やら、鶏やら、馬の血やら、餅米やら、護符やら、体に書いたお経やらのアイテムやギミックが、悪霊と対決するための雰囲気を盛り上げる。
事件の真相としては、日韓併合の時代に、日本の風水師が、朝鮮半島の運気を弱めるために、その急所に当たる場所に、関ヶ原で敗れた武将を埋葬し直し、それを隠蔽するために、同じ場所に、親日派だった韓国人の官僚を埋葬したということなのだろうか?
だとしても、やはり、話が分かりづらいし、それを理解しようとするのに、相当、頭を使わなければならなかった。
何よりも、日本と日本人さえ「悪者」にしておけば、韓国の観客は納得するだろうという安易な姿勢には辟易するし、日本人として、決して気分の良いものではない。
その一方で、韓国人の怨霊と、鬼と化した日本人の武将との二段構えの対決は、「ひと粒で2度美味しい」お得さが味わえるし、実体のない霊は火葬で鎮め、実体化した鬼は風水で打ち負かすというところにも工夫の跡を感じ取ることができた。
先祖に祟られている割には、一族がアメリカで成功を収めているのはどうしてだろうとか、あれだけの死者が出てしまうのであれば、除霊や改葬などせずに、あのまま一族の跡取りが死に絶えるのを待った方が良かったのではないかといった疑問は残るものの、物語の展開には引き込まれたし、サスペンス・ホラーとしての見どころも多かったと思う。
ところで、川魚のアユを生のままガリガリ食べるというのが、日本人に対する韓国人のイメージなのだろうか?
【“狐が虎の腰を切る。そして、墓の構造と相克の鉄槌で祖国を守ろうとする人達。”土俗的風習とミステリーの絡ませ方が絶妙なヒストリカルホラー作品。韓国で大ヒットした理由が良く分かる作品でもある。】
■米国の韓国系富豪から代々の世継ぎが謎の病気に罹患したり、死産する原因を探るように依頼された巫堂(ムーダン)のファリム(キム・ゴウン)と全身に呪い封じの刺青をした弟子のボンギル(イ・ドヒョン)。
その原因が先祖の墓地にあると推察したファリムは、風水師サンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)等と、墓を除霊しつつ改葬を試みる。
◆感想
・結論から書くが、今作は大変に面白怖い、サスペンスミステリーホラーであった。
・ファリムたちが、豚の生贄5頭と共に、まじないをし墓を掘り返すシーン。良き土地の筈なのに現れる狐の群れ。
そして、風水師サンドクは言う。”とんでもない、悪地だ。”
・サンドクたちが土地を決めた人物を聞くと、”キスネ”と言う聞いた事のない僧侶の名が出て来る。
ー 脳内で狐の群れと、キスネと言う名が重なる。ー
・ファリムたちは墓から棺桶を掘り出し、突然振り出した雨の為、焼き場に一次的に置かせて貰う。日本でも、雨の日には火葬を嫌う事を思い出す。韓国でも同じなんだね。
だが、焼き場の職員が埋葬品目当てか夜に棺桶を開けた事から(大馬鹿者である。)、ファリムの脇を”無理に閉ざされていた”霊魂が外界に出てしまい、原因究明を依頼した世継ぎを殺してしまう。
で、”ヤレヤレ、解決か!”と思ったらここからが見せ場でありました。
・更に起きる怪異にサンドクが再び墓を彫ると今度は”立てに置かれた針金状のモノで巻かれた棺桶”が出て来る。
ヨングンが”余程、取られちゃイケないモノが入っているんだな。”と言うとファリムは”逆よ!”とビシッと言うのである。
■で、ここから脳内フル回転で、歴史を思い出すのである、私は。
”豊臣秀吉の命で、朝鮮出兵した時の総大将は宇喜多秀家だったよな。けれども、関ヶ原の戦いでは死んでないよな。あ、小西行長だ!”と、勝手に決めつけて鑑賞続行する。
- あんまり、物語とは関係ない些末な事である。申し訳ない。-
・ここからが、凄かったなあ。怖かったなあ。恐ろしかったなあ。”立てに置かれた針金状のモノで巻かれた棺桶”をコレマタ一時的に置かせて貰った近隣の寺から”将軍”がじゃじゃーんと出て来る展開には参りました。
”そこに焦点を当てて来るかあ!”と思ったね。
”将軍”は寺の僧侶の頭を引きちぎり、ボンギルの呪い封じの刺青を避けて胆を喰らうのである。
<ラストまで、ハラハラドキドキである。ファリムは、サンドクとヨングンと、全身に呪い封じの文字を耳なし芳一の如く書き込み、墓に乗り込み、”将軍”と対峙するのである。
そして”将軍”に胆を喰われ”手下”となった病室のボンギルは、ファリムの師匠たちが守るのである。
今作は、過去朝鮮を支配しようとしていた日本が仕掛けた“狐が虎の腰を切る。”呪いを断ち切るために、韓国風水師たちが奮闘する”韓国で大ヒットした理由が分かる”土俗的風習とミステリーの絡ませ方が絶妙で、且つ重層的なヒストリカルホラー作品なのである。>
■私は、今作が韓国で大ヒットした理由を、歴史的に日本に蹂躙された事に対する想いが有った事を否定はしないが、日本人がこの作品を観て”自覚なき、嫌韓思想”により低評価をする事は、残念な事だと思います。
エンターテインメント作品として、純粋に観た方が面白怖さを実感できると思うのだけれどなあ・・。
勿論、そうではなくって、純粋に今作が面白くなかった人は、当て嵌りませんよ。
怒っちゃ嫌よ。
切り刻まれる燻製ブタ。
跡継ぎが代々病気にかかり、夢に魘されるという一家から依頼を受けた巫堂2人と、その仕事を協力することになる風水師、葬儀師の話。
先祖の墓に原因があると分かり掘り返してみると…。
墓を掘り返し、棺から出ちゃった悪霊?何かいい感じで怖い雰囲気なんて思ってたら、悪霊から出た日本語!?事は済んだと思ったらまだ祟りは続いてるで…、棺の埋まってた下からさらに棺の重葬。
悪霊?精霊!?というより甲冑を纏った怪物が登場で、その怪物から出る言葉が日本語だし甲冑怪物の容姿がちょっとチープにも見えてしまってで、ちょっと終始眠かったかも(笑)
で、ヘビを切って祟られたサンドクの弟?はどうなった?!
うわぁ、つまんねぇ映画!
墓を暴いて霊障を解決する風水師達が、太刀打ちできないほどのオバケと戦うのだが、墓の周りをウロウロする事、約90分。ずっと同じ所をぐるぐるぐるぐるぐるぐる使い。
やっと、ラスボスが登場するも大して面白くないバトルが続き普通に終了。何故、韓国の大地に日本の鎧武者がいるのかは特に説明なし。
こんなんが、韓国で120万人も動員?嘘つけ、こんな退屈極まりないゴーストバスターもので。監督が脚本も兼ねているが、脚本の体をなしていない。お前は脚本を書くな!
いつもだったら、見たいんだったら、見てもいいかも?と言うが、この映画については見なくていいです。
どうしても見たいなら、無料の配信で、繰り返しの無駄なシーンを90分くらい早送りして、ラスボス対戦から見てください。つまらない事には代わりはないけどな。
目が汚れたから、U-NEXTでコクソンを見ようっと!あれは名作だ!
期待度○鑑賞後の満足度△ 反日ホラー?(っても怖くないけど) かなり訳の分からん話だが最後まで馬鹿馬鹿しく感じないのは日本人の持つ罪悪感をそこはかとなく揺さぶるから?
①恐怖(でもないけど)を二段階にしたのは(前例がないわけではない)なかなか工夫しているわい、とは思った。
で、第一段の恐怖の遠因が戦前の韓国併合にあった、というのは日本人として“あらあら、そう来たか”という印象だったけど、第二段の恐怖の原因が文禄・慶長の役を踏まえていることは分かるが、関ヶ原で討ち死にした武将が何故か朝鮮半島に埋められた、という話の展開には目が三角になった。
②関ヶ原の敗戦で斬首されたのは石田三成だけど彼は朝鮮征伐には参加していないし、他に朝鮮征伐に参加して関ヶ原で斬首された武将っていたかな?
いたとしても将軍ではなかったし、ここは『将軍』がUSAをはじめ世界で大ヒットし評判が高かったことに対するアンチテーゼかと思ってしまった。
反日テーマを扱うのは良いけれど、「もう少し日本の歴史を勉強して」と思う。
③トラは朝鮮でキツネは日本という暗喩で(日本はトラの衣を着たキツネと言いたいのでしょうか)、別にそれはそれで良いのだけれど(私は嫌韓派ではないので)、トラの脊髄に当たる土地が「悪地」だと云うのは空に向かって唾を吐いていることになるのではないのでしょうか?
力作なんだろうが、怖くなかった…
大好きな韓国ホラー、しかも民族伝承要素も濃ゆそうなので、結構楽しみにしていたのだけど、正直全然怖さを感じないままに見終わってしまったなあ。
理由その一
大富豪の後継ぎに祟っているらしき先祖霊と、同じ場所に重葬にされていた謎の巨大棺との関連性がわかりにくい。そのせいか、ストーリーが、多層性を持っているというより単にわかりにくい印象。観ながらあれこれ考え出すと怖さって生まれにくいよ。
理由その二
こっちのが大きいけど、墓から出てきた「何か」が日本の精霊だか祟り神、しかも見た目的には鎧武者って…ちょっと日本人的には怖がるの厳しくないか。
私はスラムキング(バイオレンスジャック参照下さい)や、「八つ墓村」の鍾乳洞に祀られていた屍蝋を思い出して微妙な気持ちに。
そして、全体に日本語の台詞が多く、まあそれは良いとして、言葉遣いや言い回しに所々違和感あり、気になりだすと気になってしまった。武者の精霊も滑舌良すぎだよ…
雰囲気はあるし、儀式シーンは迫力あるけど、上記諸々でのめり込めず仕舞い。締めも半端にハッピーエンドだし。
韓国ではヒットしたようだけど、韓国の人からすると日本の鎧武者って怖いのかな?
総括して、期待値には遠く及ばずで残念でした。
お墓版悪魔の花園
タイトルからして好きな分野だし、韓国大ヒットとなれば見るでしょ。
で絵も演出も役者もレベル高く、4人とも熱すぎず丁寧にこのちょっと漫画な設定にリアリティを持たせている。墓を暴く話なんでその度に色々わかって来るからあまり書けない、、、
という訳でここからネタバレマーク押しちゃいます。
初めの飛行機シーンはなんか不自然だなと思ったら彼女が日本語出来る前振りであった。
初めの墓は先の大戦時日本軍に協力して富を築いた先代を恥ずかしく思った子供達が人里離れた所に埋め、そのせいで祟られた、、そこはよい。
そのさらに下にある武将の墓がちょっと?感がある。
秀吉の朝鮮出兵が2度1592-98あり、その後関ヶ原1600だからどうやって持って行ったんだろう?
日本で後から遺骨発掘して、大戦時に持ち込んだ、、という事かな、、、? まあ重葬ってのが禍々しいなぁ、関係ないけど大戦時ドイツ軍が地雷を二重に埋めた話おもいだしたわ。
まあこのヤバい墓が日本がらみであった事、まあ侵略は事実で史実なんでしょうがないけど大ヒットの理由の根底に有るのは悲しい事である。
面白かったからまあいいや。
(10/19追記あり/思いきり答え合わせ含むので注意)この結論に至るまでにはかなりの知識がいるなぁ。
今年373本目(合計1,465本目/今月(2024年10月度)24本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
今週は「SAW X」が極端にアレなので(後述。第3金曜日は有休促進デー)、この作品は相対的に評価が上がっちゃうのが困ったところです。
※ 記述の関係上、特に断りがない限り一貫して「韓国」と表記するものとします。
前半は、謎の病気や風水、地形がどうこう、古代・李氏朝鮮の歴史(風水師に絡めてが大半)と思いきや、後半は突然、日本の統治時代のことや、いわゆる文禄・慶長の役(およそ500年ほど前)のことまで出てくるので、???な展開になる方が大半かなと思うのですが、この脈略のなさがすごく、バグ映画なのかというほどなのですが、大阪市という最大のコリアタウンに住んでいて、外国人関係にアンテナを張っている行政書士の資格持ちは何とか見抜けるレベル…ではあるんですが、これ、無茶苦茶難易度が高いです…。
ストーリー紹介に関しては他の方が書かれている通りなのでここでは省略です。
前半に幾度となく登場する風水のお話と、後半の文禄慶長~統治時代の日本と韓国の、「風水を絡めた」歴史というのはかなり難易度の高いお話です。
採点は以下まで考慮しています。
なお、以下が「答え」であろう点は、大阪市立中央図書館ほか、KBS(韓国の国営放送。日本のNHKにおよそ相当)ほかのサイトほかを全て参考にしたものです。
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(減点0.8/以下の結論にたどり着くのが容易ではない)
・ もはやリアルクイズ大会で、映画館で歴史雑学クイズ大会をされてもほとんどの方はこの「答え」にたどり着かず、まぁ統治時代はともかくも文禄慶長の役??となると、オカルト映画か?というほどの難易度だったりします。
このあたり、日本版では字幕をつけるなりして欲しかったです。
なお、この映画自体は日本での放映はかなり遅く(まぁ色々あるんでしょう)、求められる知識が「風水と日本/韓国の歴史のかかわり」といった特殊な知識であることから、(韓国以外の)大半の国では「ネタ映画」扱いされたようで(1週間か2週間でラインナップからきえた国(映画館)が大半)、そうそうにアマゾンプライムにいってしまっていて(日本では権利の関係で当然見られない)、なんだかなぁといったところです。
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(参考/減点なし/日本と韓国、風水の関係)
もともと、風水は中国発祥の文化で、この文化を持つのは、日韓中の3国(および、台湾程度)に限られるといえます。
そのうえで、特に日韓中の中でも韓国(と北朝鮮)は風水の文化が現在でも強く、風水に基づいた考え方や家の建て方等が現在でも色濃く残る国です。一方で日本では「風水という文化もある」程度で、占いの道具として使われること「もある」程度と、同じ文化の存在によってもその認識が大きく違います。これは風水が日本・韓国(北朝鮮)にわたってきたときから少しずつずれたものです。
ここで風水の考えが強く存在する韓国(北朝鮮)では、風水の流れを鉄杭など(映画内でもちらっと出ます)で陸地に打つことで「風水の流れ」を変えることができ、ひいては「民族の精気」を奪おうという考え方が存在しました。この考え方は李氏朝鮮などでも(国内での)策略に用いられたものです。
さて、「第一の侵略」とされる文禄慶長の役においては、もともとこの戦いは海戦が大半であり(「ノリャン」など参照のこと)、朝鮮半島の陸地戦はほとんどなく、一方で中国(当時は明)も参戦しており、日本が実際に鉄杭を持ち込んだには歴史上争いがあります(実際に数本しか残っていない)。ただ、何であれ中立的立場で見れば、日本の侵略行為があったことは程度の差はあれそれは事実です。映画内で「慶長~」や「関ヶ原の戦い~」といった時代の話が出るのはこの時代のこのお話です。
一方、「第二の侵略」というより、こちらのほうが重要ですが、日本が韓国を併合すると、韓国国内には多くの鉄杭が植えられました。併合により日本への感情が悪くなった以上に上記のような風水の考え方があった韓国(北朝鮮)国内は強く反発し、日本が行ったこれらの行為を「(日本による)風水謀略(陰謀)論」等と呼ばれます。
ところが、「第二の侵略」は当然規模も多く実際の資料や資料館等も存在しますが、当時の日本がなぜこれらの鉄杭をうったのかというのは争いがあるところ、現在(2023~2024年)では「三角測量のため」と説明されることが多いです。韓国を併合した日本では、韓国も含めて地図を作る必要があったものの、当時は当然GPSなどないので、(今もある)三角測量術を使う必要があり、そこで鉄杭が多く打たれ、上記のように「風水の脈を断たれた」という嫌悪感を持つ当事者は少なくありませんでした。
現在では、日本/韓国において科学、歴史を中立的に見る立場では「三角測量のためにうたれたもの」とされるものの、根強い異論説がいくつかあります。実際に「当時の韓国民がそういう思想を持っていることを知っていて、三角測量は口実であり、民族分断を目的としていた」というものもあります。これはもっとも根強い反対説ですが、当時の日本では風水術はすでに「オカルト文化扱い」であり、日本の隣国(統治していたので「隣国」かは微妙ですが、あえて使用)である韓国(北朝鮮)でそのような思想感を持っていたことを誰も知りえなかったという反論があります。また、もしそうであるなら、統治の際に当時の韓国(北朝鮮)の風水に関する書籍をことごとく没収するなどしていたはずですが、そのような史実もなかったりします。また、実際に(映画内でも出てくるように)山に多く植えられていたのも「三角測量説」を強く支持するものです(実際に「嫌がらせ」に出ようとすれば、世宗大王像(当時。現在も)の前など、明らかに「嫌がらせ」ができる場所に置けたため)。
現在、2023~2024年では「正しい理解」が進み、上記の「日本の嫌がらせ説」は衰退していきましたが、確固たる証拠(文書等)がないため現在でもそう考える方も一定数おり、「もしそうなら」というifで作られた小説・映画等もあります。この作品はまさにそれにあたります(1995年頃に日韓の対立があったころ、当時の大統領が韓国国内の主要な場所を全部掘らせたが、150個(文献によっては210個)しか出てこず、結局「風水を妨害する目的だと(韓国の面積を考えると)数が少なすぎる、風水の理論と一致しない」という議論も出たほどです。現在、2023~2024年では日本との共同路線を歩む観点から、韓国憲法が定める「表現の自由」の範囲でご自由にどうぞ、程度で、国はこの件に基本的に関与しなくなりました)
こうした、今ではオカルト文化扱いの「風水」を巡った歴史が日本と韓国、北朝鮮にはあり、この映画もその思想感に基づいて作られています(このことは韓国国内の上映のトークショーでも「それら歴史も参考にはしたが、表立って日本叩きの展開にはしなかった」とのこと。実際にそうであり、だからこそこの映画は極端にわかりにくい展開になっている)。
ただ、これらの知識は日本国内ではおよそ常識ではないので、まるで理解ができず、ネタ映画かあるいは「いわゆる」反日映画かという状況になっていて、それがちょっとどうなのか…(情報不足にすぎる)といったところです(このようなことは当然ある程度の前提知識を持っていてさらに調べればわかるにすぎず、一般常識でも何でもなく、ネタ映画扱いされても文句は言えない)。
★ ここから 10/19追記部分 ★
(減点なし/参考/映画内で参照される北緯東経の情報は何を意味するのか)
・ この作品は上記に書いたように、海外(韓国除く)ではほとんど理解されず、そうそうに配信サービスになってしまったため、メモを自由に取れる状況では、映画内で幾度となく出てくる「北緯38.3417度、東経128.328度」とはそもそも何か?という質問は結構このようなサイト(海外にも映画評価サイトはあります)では多いです。
ここは、朝鮮半島(韓国・北朝鮮)最大の山脈、太白山脈(テベク~)の、韓国から訪れることができる最も北側の「山」です。上記に書いた通り、この映画の一つのテーマに風水論(と、日本の風水謀略論)があり、国内(韓国国内)で最も北側にある鉄杭は(朝鮮戦争との関係もあり)特別な存在です。
※ このように、韓国と北朝鮮は北緯38度「ちょうど」で分断されているのではありません(ここも勘違いする方が多い)。
(減点なし/参考/台湾とのかかわり)
・ 日本は台湾も占領したことはご存じの方が多いと思いますが、台湾においては韓国ほど風水が国(ここでは便宜上使用する語)をあげて信じられておらず、日本と同様に「オカルト的な文化の一つで、信じる人もいるし信じない人もいるし、家を建てるときの方角の一つの参考にする」程度の、日本と同じような発展をたどりました。そのため、同じような製作は台湾でも取られましたが、「三角測量のため」と説明して実際に事例などをしめして「こういうものです」と説明すれば大半の当事者が納得したため大きな問題は台湾では起きませんでした。
風水の勉強をしてから鑑賞すると、最後の戦いの意味がスッと入ってきますよ
2024.10.18 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年の韓国映画(134分、PG12)
赤ん坊の病に悩まされる一族の依頼を受けて、墓の引越しに関わる風水師たちを描いたホラー映画
監督&脚本はチャン・ジェヒョン
原題は『파묘』で「破墓」、英題は『Exhuma』で「掘り起こす」という意味
物語の舞台は、アメリカのロサンゼルス
韓国からLAに渡り事業を成功させたパク・ジヨン(キム・ジェチョル)は、生まれて間もない赤ん坊の病気に悩まされていた
高度な医療でも原因がわからず、そこでシャーマンのファリム(キム・ゴウン)とその弟子ボンギル(イ・ドンヒョン)を頼ることになった
ファリムはひと目で「先祖の墓に問題がある」と言い、風水師のサンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師のヨングン(ユ・へジン)に先祖の墓の調査を依頼することになった
韓国の江原道の郊外に向かった一行は、そこで悪地ではない場所に建てられた墓と対面することになる
墓標には名前が刻まれておらず、その裏側には座標のようなものが彫られている
一見すると風水的には最高の場所だったが、彼らはその墓を別の場所に移すことになった
物語は、その棺を掘り起こした作業員の一人が赤い蛇を殺してしまうところから動き出す
それによって、何かの封印が解け、棺に異変が起こり始める
サンドクは一刻も早く火葬をした方が良いとジヨンに言うものの、ジヨンの祖母(パク・ジョンジャ)は火葬に反対の立場だった
ようやく祖母の理解を得られたものの、その日は大雨で、風水的には火葬ができない
そのために火葬するまでのタイムラグができてしまい、さらに奇妙なことが起きてしまうのである
映画は、ジヨンの祖父の墓の下にもう一つの墓があることがわかり、それが垂直に埋められていたことがわかる
それ自体が「杭」の役割を示していて、その場所は韓国(朝鮮半島)の風水的な重要地点に刺されたものだった
埋葬されていたのは関ヶ原の戦いで負けた将軍のもので、その墓を杭として使用し、その上に「韓国を日本に売り払った(おそらくは併合に前向きな政治をした)ジヨンの祖父」の墓を埋めることで、それが暴かれないように仕向けていた
だが、ジヨンの一族は常に長男が災難に遭うと言う歴史を繰り返していて、その解決のためにファリムたちが戦うことになったのである
話の流れから、将軍の正体は大日本帝国の要職の誰かだと思っていたが、まさか関ヶ原まで遡るとは思わなかった
さすがに靖国を絡めると色んなしがらみがあるので避けたのだと思うが、それはある意味で正解なのだと思う
将軍の正体は結局誰かわからないのだが、歴史を紐解けば何となく察することはできる
だが、そのあたりは曖昧な方が良くて、いっそのこと「源平時代」とかでも良かったし、死体が不明と言うことならば、織田信長とかでも良かったのかもしれない
ただし、日本の実在の人気の武将を韓国のシャーマンが倒すとなると色々とありそうだが、ファンタジーにあれこれ言うのもナンセンスなので、そこまで踏み込んでも良かったのかなと思った
いずれにせよ、なかなか強烈な作品で、ボンギルの刺青とかも伏線になっていたのは驚いた
主要4人の名前の由来は「韓国の活動家」から取られているので、色んな意味で政治色が濃い作品でもある
このあたりは韓国版ウィキをググると色々と出てくるので、興味のある人は拙いグーグル翻訳を頼っても良いのではないだろうか
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