破墓 パミョのレビュー・感想・評価
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国によって文化や霊、生死感の違いを見るのは面白い
湿度が高めの理不尽ホラー系だと思ったら、謎解き要素ありミステリーありで仲間と共に悪霊を倒そうという熱い展開になり大変面白かった。
それぞれのキャラクター性と際立っており、スピンオフか続編を期待してる。
日本人の知らない韓国の宗教感や死生観、儀式が見れるのも興味深かった。パンフレットを読むと、監督はこれは妖怪映画だと言っていて、なるほど!と思った。
韓国には物に神が宿るという考えがないらしいので、
兜に宿った鬼はすごく日本リスペクトの妖怪だったんかなと…水木しげる好きらしいし…
ちょうど同時期にトッケビのドラマを見ており、トッケビについても調べていたけど映画の中で何度かトッケビという言葉がでてきて、おぉっとなった。
(なんとトッケビのヒロインと巫堂のファリムが一緒の女優さんという驚き!)、
そういう日本と海外の霊や妖怪、神話の違いなど学ぶきっかけにもなると思う。
私も実際、巫堂や風水、日帝風水謀略説という都市伝説も調べた。掘り下げていくと面白い。
二時間、たっぷり、展開に目が離せません
巫堂(ムーダン=朝鮮半島のシャーマン)と風水師、葬儀師の四人が掘り起こした墓から出てきたものは先祖、親族の祖父、だけど、それだけではない、もっと奥深くに埋められていたものが目を覚まして、それを鎮めるために四人が苦戦するという話で、風水は日本と同じ、シャーマンはイタコみたいなものかなと勝手におもつたけど話が進むうちに血みどろ、ホラー要素も出てきて人ならざるもの、精霊、狐が出てきて日本の武士が出てきたときにはびっくりしました。
呪うほど恨んでしまった元のあれは一体、何者だったのか。
最初は棺を処分すれば金持ちから大金の謝礼がもらえると思っていた四人、話が進むうちに被害者も出てきて、これは自分たちの手では無理だ、見て見ぬふりをして終わらせよう、でも仲間が傷つけられて未来のことを考えると、なかったことにするということにはできないという結論になるんですが。
欲と業が深く、呪うほどに強いとろくなこと、結果にならないとしみじみ実感しました。
時代が変わって四人の仕事も色々と変わって生活はカツカツなのか、その中でも風水師のサンドクが、今回請け負った仕事で娘の結婚費用がという行にはいい父親だと思ったのですが、最後にこの思いがあったこそ、皆もだけど彼自身も死ななかったと思うとほっとします。
娘の結婚、妊娠した娘と同じくらい腹が出た彼はかわいいおじさんだと思ってしまいました。
恐ろしい恐れぬ心
朝鮮出兵と日本領時代の朝鮮半島。日本と朝鮮の暗い過去が描かれており、日本人としてはかなり心が痛くなる。この映画が本国で大ヒットした背景には、反日的な思想がまだまだ根強いことを表しているだろうし、風化させてはならない過去として代々語り継がれているんだろうなと思った。
そういったことを考えていると、日本人の自分が手放しに面白かった!と言っていいのかと少し複雑な気持ちになるけれど、シンプルに一種のエンターテインメント、サスペンススリラーとしてめちゃくちゃ面白い作品で、テーマがテーマなだけに賛否は分かれるだろうけど、ここ最近ではいちばんオススメしたくなるすごくよく出来た映画だった。
韓国映画特有の湿っぽい空気感に今回もまた惚れ惚れ。日本映画でも似たような作風のものが増えてきたけど、やっぱりホンモノには勝てない。エンドロールで我に返るほど入り込んでしまうし、定期的に襲いかかるえげつない緊迫感に心臓が爆発しそうになる。〈墓〉というテーマは韓国映画にピッタリで、知ってはならないことを知ってしまった、見てはいけないものを見てしまった、といった恐怖が土を掘り返していく度に増してくる。目に見えないものを、見えるもので体感させる。深入りしてしまうことを絵で見せるそのスタイルは、「パラサイト 半地下の家族」を彷彿とさせるあまりに秀逸な演出だった。
風水師と葬儀屋、巫堂とその弟子。登場人物4人のバランスがこれ以上考えれないほど完璧で、お金儲けというワードから既に不穏な空気を感じる。結構暗いテーマだから後半とか特にエンタメに昇華出来るか心配だったけど、葬儀屋のヨングンがお笑い担当のような陽気な雰囲気を常に出してくれるから、暗くなりすぎない、絶妙な塩梅で物語を進めてくれる。
このメンツでいちばん年長のサンドクを主人公に充てたのも功を奏したと思うし、仲間でも友達でもない4人ってのが、個人的に「コンフィデンスマン」が過ぎってすごく好きだった。
あんまり考えたこと無かったけど、確かに日本人ってめちゃくちゃ恐ろしい。別に自分は左翼でも無ければ韓国寄りでもないんだけど、客観的に日本人という民族を見た時、その植え付けられた信念にゾッとしてしまう。恐ろしいを恐れぬ心。愛国心、仕えるものとしての使命がどの民族よりも強い。日本人にとっての当たり前は他の民族からみれば、それはそれは怖いだろう。
本作では陰陽師のようなファンタジックな色合いによって映画的なものになっているけど、朝鮮人にとっては日本はまさに脅威であり、恐怖の最大の象徴とも言えるのだろう。ツッコミどころはあるけど、おかげでこの映画はフィクションであることを示しているかのようで、妙にリアル過ぎないのが日本人の自分にとってはどこか安心したし、ここまで楽しめた要因でもあった。
終盤に掛けて畳み掛けすぎるがあまり、ちょっと間延びした終わり方になってしまったけど、尾を引く私生活に影響を及ぼすほどの面白さがあって、相当好きな作品だった。4DXによる太鼓の地響きもまた良かった。
難しいことたくさん書いてきたけど、先入観なしに新ジャンル《墓ホラー》を堪能する映画だと思って見て欲しい。賛否は分かれるだろうけど、韓国映画はやっぱりこのくらい攻めたものが面白いのよ。パミョ!
民間信仰も歴史認識も国それぞれ
韓国で大ヒットしたスリラー映画。
近い国でも宗教事情は違って当然だし、そこに迷信が絡むとなおさらのこと。
物語終盤で魔除けのために全身に経文を書き込む場面は、『耳なし芳一』で馴染みのある日本人には違和感ないが、中国と韓国との間でこの魔除けの手段を巡ってSNS上で論争になったとか。
社会主義国なんだから、難癖つけるなら「霊魂なんか信じてるのか」と言えばよさそうなものだが、いずれにせよ画一化できないデリケートなテーマ。自国との相違を揶揄してはいけない。
朝鮮王朝(李氏朝鮮)以来、仏教より儒教を伝統的に重んじてきた影響が色濃く残る韓国。
儒教は基本的には霊魂否定的の筈なのに(『論語』にも「鬼神は敬してこれを遠ざく」や「怪力乱神を用いず」などの文言ではっきり示されている)、シャーマニズムの因習が現代もなお深く根付いている。
一方、北方騎馬民族からの侵略への警戒心が影響しているともいわれる風水の思想。
そんな心配の必要ない日本には平安期以前に学問として摂取され、独自の陰陽道が形成されている。
日本では鬼門ですら、最近は気にする人が減りつつある。改葬を巡って葬儀業者や霊媒師が絡むモチーフなんて、故・伊丹十三監督なら違う視点で映画にしそうなテーマだが、この辺のお国柄の差をある程度は理解してから観た方がいいかも。
作品の筋書きは簡単にいうと二段構えのストーリー。
前半は富豪パク・ジヨンから以来を受けたファリムと弟子ボンギルの若い巫堂(霊媒師)がベテランの地師(風水師)サンドクと葬儀師ヨングンを仲間に引き入れ、いわくありげな改葬に挑む話。
後半は改葬した墓が重葬だと判明し、そこから蘇った邪悪な鬼と巫堂たちが対峙するストーリーへと転換するので、もっと単純化して説明すると、前半はサスペンス・ホラーで後半はモンスターパニック。
作品の前後半とも、日韓の歴史が重要なモチーフとしてプロットに関わってくる。
改葬される依頼者の祖父が日本占領下での「親日(売国奴)」で、その下に戦国時代の日本の武将が重葬されたことは豊臣秀吉による朝鮮出兵という、忌まわしい過去も想起させる。
真偽は別として、いわゆる「日帝風水謀略説」は、無念を抱いて関ヶ原で斬首された武将の骸が明治になって韓国に縦向きに改葬された経緯を理解するためにも必要な知識だが、個人的には映画を観るまで知らなかった話。
両国間の負の歴史を扱っているので、日本での賛否が別れる作品と思うが、隣国との関係を損なった要因を認識するためには観ておくべき作品ともいえる。
それだけに、センシティブな題材を扱いながら、武家政権下での将軍の位置付けや神仏分離以降の僧侶の正体が陰陽師など日本側の歴史検証に甘さが散見できるのが残念。
映画の感想としては、前半の祖父の改葬にまつわる部分はなかなかの出来だと思う。
祖父の霊を直接見せずにガラスに映り込ませ、恐怖を募らせる手法は定番とはいえ効果的。断末魔の叫びを発した蛇が一瞬人頭に変化する手法も秀逸。
一方で、子孫を道連れにするほどの祖父の怨念の理由が明快でないのは大きな不満。
日本語に日本語の字幕が出るのもヘンだが、どうせ意味の分からない経文(呪文?)の字幕も、映像に集中するためには余計だったと思う。
そのくせ、鬼と化した武将が法華経の寿量品を唱えるシーンは字幕表記がないし、誰に配慮したんだか。法華経は日本固有の経典じゃないんだけど…。
CGではなく着ぐるみなのか、鬼の動きがぎこちない。どうせ悪者なら、もっと大暴れして欲しかったし、風水の相克が理由でツルハシで倒されるのも、なんか情けない。貴様それでも、もののふか?!
個人的には、霊の存在を全否定こそしないが、呪いや祟りの類いは一切信じていない。
作品を観賞した動機は『ソウルの春』(2023)を引き合いに語る媒体が多かったからで、本来、好みのジャンルではない。
それでも観点を変えれば自分のようなタイプの映画ファンにも見どころはある作品。
レビューを投稿する前に風水について調べようと検索したら、『AIによる概念』で掃除の際にどうしたらいいとか、水回りはどうしろとか迷信じみた話ばっかり。コンピューターのくせに、こんなの信じてるなんて…。
貴様、それでもAIか!!
死後の世界の考え方について
韓国映画って、ホンっと面白い。
魅入っちゃいました。惹きつけられるっていうか、何かエネルギッシュなモノを感じます。
さて、本作品ですが、韓国の霊媒士?と風水師、葬儀屋が、風習にまつわる怪異に挑むって感じかな。
チェ・ミンシクの風水師が良いですね。見るからに悪人顔なんですが、すっかり老け込んじゃって、本作ではしっかりヒーローしてました。
ロスに住む韓国人の富豪の赤ちゃんが泣き止まない。身体に異常も見られないことから、霊的なものを疑って、韓国の霊媒士に依頼が来た。
先祖の墓に元凶があると考え、風水師と葬儀屋に協力を仰ぐ。
嫌な予感がして、一度は断った風水師だったが、霊媒士に説得され、墓の掘り起こしを決行した。
ところが・・・
【ネタバレ】
掘り出された柩(遺体が収まっている)は、そのまま火葬して、成仏させる予定だったが、雨が降り出した(これも祟りの一環?)ことから、そのまま保管することとなった。柩の宝を横取りしようとした役人が開けてしまったことから、悪霊と化した先祖様が血族を襲う。
危険を察知した霊媒士達が、火葬を強行におこない、間一髪のところで、赤ちゃんを救うことができた。
一応、一段落の解決になったんだけど・・・
韓国映画って、二段構えの展開が多い気がする。本作品もここから新たな展開を迎える。
墓の掘り起こしに関わっていた一人が、人面蛇?を殺めたことから祟られてしまった。
何かの気配を感じた風水師が、墓穴を再度調べると、縦に埋められたもう一つの柩をみつける。
邪悪な気配を感じながらも、翌朝、火葬するために、封印を施して眠りについた。しかし、封印の盲点を突いて、柩の中のモノが復活してしまう。
いや〜、参った。何でここに?って感じで、日本の武将が、葬られて悪霊と化していた。(本編では、悪霊よりもたちが悪く、たしか精霊と呼んでいたような)
ここからは韓国映画だけど、日本語セリフの応酬でした。
霊媒士も風水師も大怪我を負って、生死を彷徨いながらも、無事、倒すことができて、めでたしめでたし。
結局、みんな生き残ったから、あわよくばシリーズ化でも、狙ってるのかな?
韓国文化
嫌韓でもネトウヨでもないけど
嫌韓でもネトウヨでもありませんが、この映画の結論は「諸悪の根源は日本」というものです。関ケ原の戦いの武将を朝鮮半島に埋めたというのも歴史的経緯を無視した創作ですが、ここまで恨まれていることを日本は認識し、防衛増税に賛成しないまでも、国防の重要性を再認識する必要があります。また、予告編で日本の「に」の字も出さず、内容とのギャップでコメント数を稼いで盛り上げようとするプロモーションのやり方もいただけないと思います。
ただ日本のことがなくても単純に映画として面白くなかったです。韓国のホラー映画は、日本人とは怖さのツボが違うのか、一度も面白いとも怖いとも思ったことがなく、合わないみたいです。
チェミンシクも遂にiQOSになったかぁ😩
韓国で大ヒット、
そしてチェミンシク出てるなら観るべし❗️
でも怖そうだなー😱
もう寒くなってきたからやだなー😱
以前「コクソン」で、
韓国の祈祷師とか出てきたが、
あんな感じなのかと思っていたら、
寧ろシャマラン映画に近い様なオカルト😅
(最近観てないですけどね😁シャマラン)
(新作は面白そうですね👍)
言うなれば、
オリエンタル・シャマラン・インスパイアムービー✌️
章立てで進むのも、
話が変わると言うのが分かり易くて良い。
結局あの一族の呪いの元凶は、
韓国の歴史に起因していた、
と言う結論で、
そこで出て来るラスボスですが、
個人的にはかなり興味津々でした😳
漫画の話ですが、
「勇午」という漫画が昔ありまして、
その中で秀吉の朝鮮出兵の話が出てきますが、
それにも近い様な話で面白かったです。
全体的画面暗くて、鏡越しに何かが映り込んでるシーンがよく分からなかったのが残念🫤
それにしてもチェミンシク老けたね。
同時期に「シュリ」のリマスターが上映してるなんて😱
「シュリ」初見の人からしたら、
今作のチェミンシクが同一人物と思えるだろうか❓
「新しき世界」のチェのタバコシーンはカッコよかったけどなー。iQOSではサマにならないですね😥
鑑賞動機:予告7割、チェ・ミンシク3割
そう言われれば虎に見えなくもない…かな。
日本ネタなど後半の展開はもう少し整理してあれば、良かった。明言しないのは別に構わないが、くどくなってるのはよろしくない。ネタ自体は意表をつかれたんだけどね。
まさかの日本ネタ
韓国映画の観賞本数は多くはないが、観る度にレベルの高さに感心している。そういう俺なので、韓国で大ヒット映画という触れ込みに興味をそそられ、観賞。
少し予想と違ったが、なかなか面白かった。
【物語】
ファリム(キム・ゴウン)は日本でいうところの巫女。あるとき弟子のボンギル(イ・ドヒョン)とアメリカを訪れる。 韓国系の大富豪一家に、跡継ぎが代々謎の病気にかかるため原因を探って欲しいという依頼を受けたためだった。ファリムは既に亡くなった現当主の祖父が墓で暴れているためで、改葬が必要と告げる。
当主から改葬を頼まれたファリムは破格の報酬に釣られて風水師のサンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師のヨングン(ユ・ヘジン)らにも声を掛け、韓国にある墓の改葬を引き受ける。しかし、墓を訪れたサンドクはヤバい空気を察知し、この墓の改葬は断るべきとファリムらに言う。しかし、大金を手にしたいファリムらはお祓いと改葬を同時に行なう案でサンドクを説得する。
墓を掘り返して儀式を進めるうちに奇怪な出来事が次々と起こる。
【感想】
予告編から想像したのは、ホラーの風味を持ちつつも、最終的には現実的種明かしが示されるミステリーものだった。しかし、実際はジャンルで言えばジャパニーズホラーに近い。今年日本で大ヒットした“変な家”みたいな作品と言えば良いだろうか。前半は結構リアリティーのあるミステリーものとして展開するのだが、後半はかなりリアリティーから離れたフィクションの世界が展開される。
どちらかと言えば、俺はリアリティーのある世界の中で物語が展開されることを好むのだが、まあれはこれで悪くないと思えた。そう思えるのは緊張感・恐怖感の演出が優れているからだ。
ビックリしたのは宣伝には全く触れられていなかった日本ネタが出たこと。
中盤で登場した“幽霊”(劇中では精霊と言ってたかな)の不可解なセリフの中に「日の元」という言葉が耳に入り、「あれ、日本が関係あるの?」と思い始めたのだが、後半になって大いに関係していることが分る。これ以上書くのは控えるのが、すごくビックリ。
振り返ると、冒頭シーンは飛行機内のCAとファリムの日本語の会話のシーンで始まる(ファリムが「私は韓国人です」とCAに日本語で返す)。そのあたりは「本作は日本ネタ有り」の監督の遊び心溢れる予告だったのか。
ちなみに、日本人は日本が普通に耳に入ってしまうので劇中外国語であることに気付かなかったりしてしまうのだが、特に後半頻繁に入る日本語に関して、韓国人が観るとだいぶ印象が違うのかも。
いわゆる“貞子”的恐怖映画とは異なるのだが、ジャパニーズ・ホラー・ファンタジーのジャンルがお好きな方は、日本ネタも含めて楽しめると思う。
うちのがすいません
「とむらい師たち」を見直したくなった
古くから人々が抱いてきた死や祟りに対する畏怖を、
現代的に描いた作品とも言える。
悪霊退散や除霊といったテーマは、
ホラー映画、
例えば「エクソシスト3」だったか「エクソシスト・ビギニング」か、
記憶はあいまいだが、論理的に実存として、
科学的にというか常識の範囲で未知の力を認めようという作品もあった。
しかし、
本作は迷信と科学の境界をあいまいにしてテンポよく展開する。
古来より、
人々は自然の力や未知の力を畏れ、
それらを鎮めるための様々な儀式や信仰を行ってきた。
そうした人間の根源的な不安や恐怖を鮮やかに描き出すと同時に、
それらに対する合理的な説明は一切排除する。
風水師や巫女(のような存在)といった専門家が、
非科学的な根拠に基づいて問題解決にあたる姿は、
抽象的で評価も分かれるだろう。
しかし、
本作の恐怖は、
その抽象的な非科学的な不気味さを利用しているとも言えるだろう。
先祖の怨念や土地の呪いといった、
目に見えない存在が人間に与える影響は、
観る者を不気味な世界へと引き込んでいく。
特に、後半の展開は、理性を超えた恐怖と、
それを乗り越えようとする人間の執念が対峙する様を描き出し、
それにノレる観客には強烈な印象を与える、
ノレない観客は・・・なんじゃこりゃー・・不吉じゃー・・・
あくりょう・・・たいさん・・か。
単なるホラー映画を超えて、
人間の存在そのものに問いかける作品でもある。
死や生、善悪といった普遍的なテーマを、
韓国の伝統的な文化や風習、
38度線付近を背景に描き出すことで、
過去に何が起きていた(日本人にとってはある意味印象深い)のか、
独特の世界観を構築している。
本作を観て、
本作を観て、
チェ・ミンシクとユ・へジンは、
ゴリゴリの詐欺師だったパターン、
例「とむらい師たち」(コメディ)、
のような続編、
または、
カヴァレロヴィッチ「尼僧ヨアンナ」のような、
手強い憑依に再度対峙するパターンを観たくなった。
錯乱筆坊
なんか惜しいんだけど、何かな
物語の前半、破墓したら大変なことが起こる~から赤ちゃんの命が~までが一括り
物語の後半に、もっと怖いものが~からラストまでが一括り
前半のテイスト、韓国映画のホラー感の出し方の上手さはいつもすごいなぁと思う
ホントに怖いんだもん でも「そのもの」は最後まで我々には「見えない」演出の方がリアルさが増していいんだけど、まぁあのくらいなら及第点
後半はさぁ、大魔神に見えちゃう「みえちゃいけないもの」にガッカリしちゃった・・・
500年前?関ケ原の武将?キツネ?写真に写るお公家さんのような人?そしてかの有名な
「韓国人の生気を奪う鉄杭」「トラの背骨を砕く呪いの~」のくだりは韓国映画だからどうしても入れる必要があるのかどうか・・・
好きになりそうな要素いっぱいだったから、日本を絡めた「謎要素」には気持ちが付いていけず残念な評価になりました
「オールドボーイ」のあのカッコいい役者さんがすっかりお腹の出たおじさんになっていたのを後から気付いてちょっとビックリ
でも、映画の中の彼の役処としてはとってもGOODだったからそれはそれでOK
巫堂(霊媒師的な人)と風水師と葬儀屋が力を併せて悪霊に立ち向かう、終始緊張感が漂う壮絶な韓国映画。
予告編がホラー映画の雰囲気があったので覚悟して鑑賞。
だけど目を覆うシーンも無くかなり引き込まれてしまった!
先祖代々、長男が謎の病になる家族からの依頼に巫堂のファリムと弟子のボンギルに加え、風水師のサンドク、葬儀屋のヨングンが加わり原因を調べて行くストーリー。
出だしから吹替版を観てしまったと勘違い(笑)
だけどこれは伏線になっていた感じ。
謎の病になる原因がお墓の場所が悪い事が解り、棺を掘り起こし別の場所に移そうとする展開に。
掘り起こす時の儀式が凄い!
迫力がありショーを見させられている感じ。
ファリムを演じたキム・ゴウンが素晴らしい演技。
葬儀屋のヨングン役のユ・ヘジンさんはいつと違いカッコいい(笑)
前半はシリアスな感じで進むんだけど後半はファンタジー風な要素もありリアル感には欠けた感じだけど、エンタメ映画と割り切って鑑賞したので問題なし(笑)
ラストで日常が戻って来た感じに安心した。
鉄よりと木が強いとは!
思ってもいませんでした( ´∀`)
まだ関ヶ原から500年は経ってない
巫堂ファリムとボンギルは、跡継ぎが代々謎の病気にかかるという家族から、高額の報酬で原因究明の依頼を受けた。先祖の墓が原因であることが判明し、風水師サンドクと葬儀師ヨングンも合流し4人は山頂の墓に向かった。お祓いと改葬を同時に行うことにし、お祓いの儀式を行い、墓を掘り返し、棺を取り出し、火葬しようとしてた所、亡霊が現れ・・・さてどうなる、という話。
怖さもあり、なかなか面白かったけど、また日本を目の敵にしたように扱う感じの悪い作品だった。
関ヶ原から500年?まだ西暦2100年になってないし。適当すぎる。
豊臣秀吉の朝鮮出兵を今だにぐちゃぐちゃと文句を言ってくる韓国人が周りに何人もいるが、本作もそんな感じのものかとガッカリした。
確かに彼らにとっては侵略され、大変なことだったと思うが、400年以上前の事だし、それをいまだにぐちぐち言われ、謝罪を求められても、何も出来ない。
いつまで経っても日本を悪者にして作品を作り、それが韓国で受ける、というつまらない連鎖はなんとかならないものか。
土葬の風習のある韓国。ただ、今では火葬が大多数
韓国発のオカルト映画なので、儒教に関する古い風習や縛りに依る映画だろうと、そしてコミカルな要素もあるだろうと推測して見に行きました。
しかし、恐いや驚かすとは違うが、全般にオカルト的に十分怖さが伝わる良い映画だった。
霊を鎮めるための楽器や舞の儀式、霊を乗り移らせる動物など丁寧に描かれている。
火葬場に行こうとしたら降らないはずの雨が降り、火葬が中止に。その事が新たな展開の幕開けになる。
そしてその原因と思える事を調べに行き、さらなる発見も。
ここら辺から日本語が結構増える。(日本語部分にも〈括弧〉字幕がついてきているのでわかりやすい)
でも、だんだん分からなくなってきました。
時代的に日本統治下の時代で、それに対する事柄なら理解できます。でもなぜ500年前の武士の霊が出るの?
総合的には満足出来る映画だったけど、韓国歴代第6位になる程の映画でもないような気がする。もちろんそんな事を言うのは韓国人に対して失礼なのかもしれないが。
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