劇映画 孤独のグルメのレビュー・感想・評価
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ご馳走様です!
ただのドラマ化だけではなくしっかりとした映画に
ドラマの映画化だが、予想以上に映画らしくなっていて見事。
いや映画作品の一つ。監督、脚本も自らした松重豊のこの作品への
集大成の一つとした熱意もスクリーンから伝わってきた。
評価したいのは脚本。このドラマの集大成に相応しい内容でストーリーも含め素晴らしかった。松重豊のこの作品への想いも伝わった。
しかし、この作品を観ると何故かお腹がすく。ご飯を食べよう。
これでいいんだろーなー。
食へのリスペクトから生まれた人との繋がり
「どうせドラマの延長版でしょ」と思うなかれ。映画ならではのストーリーに仕上がっています。ちょっと突飛な展開ではあるものの、それぞれの舞台で起きたことが、最後きちんと繋がって見事な大団円でした。ドラマの要素ももちろん含まれて、普段見ている人にはお馴染みの展開。それでも、次何が起こるんだろう、とワクワクさせてくれます。
ドラマでは独り飯の楽しさを伝えてくれますが、映画ではプラス人との繋がりの温かさが伝わってきます。
食材から作る過程を経て、食べることへ繋がる。この一連の流れに感謝し楽しむことが至高の時間となるのだ。
「いつかテレビでやるからいいや」という理由で見ないなんてもったいない。是非この笑いと感動のスパイスが効いた「劇映画 孤独のグルメ」を大きなスクリーンで堪能して至福のひと時を味わって頂きたい。
見終わった後「腹減った」けど、「ごちそうさまでした」という満たされた気持ちになりました。
グランメゾン・パリに比べると見やすい作品
今年4本目(合計1,546本目/今月(2025年1月度)4本目)。
…といっても、10日ほど違いなので、一概に言えるわけではないですが…。
ストーリーは個々個々違っても料理をテーマにするという趣旨では同じだし、ストーリーはかなり違いますが、共通項としての「料理」があるので、どちらかが好きならもう一方も、といったところですが、あえて選ぶならこちら、でしょうか。主人公はフランスをはじめとして韓国(後半はほぼ韓国パートとなる)等になりますが、根底にながれる日本料理の文化という点では変わっておらず、「グランメゾン~」と比べるとわかりやすいしおすすめといったところでしょうか。
元ネタはテレビドラマだそうですが、原作を知っていることを前提にしない展開であったのが良かったです。しいて言えば、長崎県(五島列島)の地理に詳しいとやや有利かな、といったところです。出てくる料理は多々色々ありますが、一部を除いて丁寧な説明と誘導がついているので「何の料理なの?」といった展開にもなりにくいです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/飛行機でのフードサービスと不当利得)
飛行機の運賃には通常、特に海外運行の場合には料理代金が込みであることが普通なので、「理由のいかんを問わず」それを出さないと不当利得(703)の問題が発生します(不当利得は、他人の財産で利益をあげたこと、他人に損失を及ぼしたこと、この2つに因果関係があること、法的に根拠を持たない、の4つで成立します/不当利得の成立に不可抗力であることは免責事項とされていない)。
ただ、この映画で不当利得の問題を追及すると映画はヘンテコな方向になってしまうし、海外に行くパートなので、どこの法律が適用されるか怪しい(法の適用に関する通則法。原則と例外)ことまで考えて、指摘はしますがこの程度です。
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お腹減った
作り手の誠実さが伝わる傑作
想像をはるかに超えて面白かった。
荒唐無稽とも思えるストーリーが最後にはきれいにまとまっていく。笑いを引き出す間や、キャスティング、音楽に至るまで、センスに溢れていて驚いた。映画タンポポのオマージュも。観終わった後の多幸感が素晴らしい。
上映中にクスクスと笑い声が起きることが多くて、劇場内が終始和やかな雰囲気に包まれていたのもとても良かった。
ドラマの劇場版というと、無駄に規模を大きくしたり無駄な火事や爆発など無理矢理感があるものが多いが、本作は映画として丁寧に作られていて、製作陣の映画に対する誠実さが伝わる。ラストシーンがとても良かった。五郎さん……
ネタバレを喰らわないよう、早めの鑑賞がオススメ!
ドラマ仕立てはまずまずで、見終わると腹が!減る!
劇場版ならではの特別感と粗の多さ
映画にするような作品かと思いながら期待半分、不安半分で観賞。結論から言うと、どちらにも応えた映画だったと思う。
アニメにしろドラマにしろ日常を描く作品の劇場版は、メインストーリーを据えて壮大感を演出しようとする過程で、展開が強引だったり雰囲気が違うことは多いけど、本作もその例に漏れない。特に五郎の常識ある大人とは思えない行動に首を傾げるシーンがいくつかあった。まあ、ドラマでも空腹優先で仕事を放り出すことはあったが、遭難から帰国までの流れはかなり無理矢理ではあった。
とはいえ主軸の話は多くの人々を巻き込みつつ丸く収まっている。人情的なストーリーで雰囲気の違いはあるが、決して面白くないわけではなかった。
食事シーンはちゃんと美味しそうで、そこは孤独のグルメらしい。欲を言えば、もっと食事が見たかったし、中身にも言及してほしかったが時間との兼ね合いだろうか。
面白いが、映画でやるほどかな?
腹が鳴る
松重豊監督、やるじゃないか
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