劇映画 孤独のグルメのレビュー・感想・評価
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何を求めるのかで満足度が変わってくる、料理を食べる描写に優れた連ドラの映画化作品。
「グルメドキュメンタリードラマ」というジャンル分けがなされている本シリーズ。
本作は、パリ在住の日本人から「子供の頃に母親が作った“いっちゃん汁”をもう一度食べたい」と依頼され、それを再現しようと主人公が奮闘する物語です。
長崎県の五島列島から始まり、食材探しに奔走します。
展開についてはあまり深く考えずに「主人公が訪れた先で美味しい食事を探して食べる様を見る作品」と捉えれば、主人公が実際に美味しそうに食べるので満足度は高いでしょう。
ただ、「グルメドキュメンタリードラマ」という括りで考えると、ドキュメンタリーというようなリアリティーには欠けている印象があります。
例えば、未知の汁を再現する際に食材の数までを判断できる情報もなく、遭難などで偶然みつけた食材が目的の物と偶然一致していくような作りになっているからです。
そのため本作は、深く考えずに雰囲気を楽しむのに適した作品と言えるでしょう。
娯楽映画の佳作にしてグルメ映画の新たな金字塔
五郎も老けたものだ
ちょうどいい
井之頭五郎が映画のジャイアンくらい違う
面白い映画ではあったんだけど
良いところ
料理が本当に美味しそう
?なところ
原作者公認なんだろうけど、井之頭五郎の行動に違和感
映画だからって劇的なイベント要らない
必要経費や報酬の見えない仕事は胡散臭い
なんか原作からドラマ見た人間としては、井之頭五郎という人間は約束は守るけどどちらかというと安全や危機回避をきちんとやる、無茶や無謀とは疎遠な「大人の行動」を取る人物で、だからこそ食事にだけはちょっとおかしいレベルのやんちゃをするイメージ。天候を調べてない、というわざとらしい前振りから見えているからと言ってあんなもので海を渡ろうとするところは正直帰りたくなった。もっとどうにか出来なかったものか。キャラクターや人格を作ってからストーリーを作ってない、という感じ。ストーリーのためにキャラクターが動くのは違和感しかない。
そもそもパリのあの老人が金持ちかなんかわからんけど、自分のことだけしか考えてない迷惑さで、人を働かすことを当然と捉える傲慢さしか見えない醜悪さがどうやっても拭えなかった。じゃなきゃボケた懐古老人。
とまあ、キャラクターにはロクに共感出来なかったし、ご都合主義にも程がある無理矢理さだが、そもそも見たいのはそこじゃないし、料理が美味しそうだったからそれでいい。ドラマも一度見たら、前半のドラマ飛ばして食事シーンだけ繰り返し見てる。アジフライの回は何度見たことか。実際にあの店行ったし。
あの老人、最初は原作者のカメオ出演かと思ったけどちゃんとした役者さんだった。作画の先生が亡くなって続きは読めなくなったけど、あの世界観が続くのは悪くない。
笑えた そして美しい
パリのオニオンスープが美味しそうでした(^-^)
見に行く予定は無かったのだけど、口コミサイトの評価が意外に高くて行って見る事に。。
サブスクでドラマは見ていました。
テレ東ドラマが見れないエリアに住んでるけど、好きな感じのドラマが多くてサブスクなんかで追っかけて見ていました。
まほろ~、ヨシヒコ~、きのう何食べた?等、ハマったドラマも多い。
舞台は、パリ、五島列島、韓国、東京とさすがは映画といった豪華さ。
パリの街並みはキレイでした。
大きいスクリーンで見ると合成っぽくも見えたけど、杏ちゃんが出てきたしパリでロケをしたんでしょうね。
五島列島からは、かなり無理のある展開となったのが気になったかな。
もともとのドラマをコメディとして見ていなかったので感じた違和感。
おそらく監督の松重さんの中ではコメディ要素が強かったのかもしれないですね。
その違和感を乗り越えれば、出てくる役者人は豪華だし、謎のアーミーも笑えるんだと思う。
今回の映画での一番のシーンは、パリのレストランで出てきたオニオンスープ。
めちゃくちゃ美味しそうで、本場のオニオンスープを飲んでみたいと思った。
この感じが、孤独のグルメの一番の楽しいところなんじゃないでしょうか?
本当に自分自身も食べたくなる感じを今回も味わえました。
他の韓国料理、チャーハン、ラーメンはそこまで至らなかった。
私自身の評価は、事前に口コミサイトで見ていた点数ほどでは無かったかな。
この辺は好みなので難しいですね。
ドラマ、続いて欲しいです。
孤独な仲間は世界中にいる、そんな実感に感動するロードグルメムービー
パリ、日本、韓国、あちこちに井之頭五郎が出張しながら、沢山の面白い、美味しい粒を拾い集めている。
それに付き合って旅しているような、言ってみたらロードグルメムービー、だろうか。
一部展開のそんなことある?は皆さんのご指摘の通りですが笑 まぁそこは見逃してもいいのかなと。
私のような人は珍しいかもしれませんが、この映画に感動したのです。
映画内の五郎の旅を通じて、孤独に美味しい食べ物を楽しむという体験を、同じように誰かもやはり感じている。そのことをイメージできるシーンや流れが特に終盤ところどころにあって、それが物凄く救いになります。
テレビやサブスクの孤独のグルメは、視聴者がそれぞれ個々人の時間で視聴しているだけですが、映画という立体的な場に移って、同じ映画館内には視聴者が実際にいる、という意味でも、映像の中でも、外でも、孤独のグルメワールドが拡張されて共有されたように思います。
誰にでもあるような、なんでもない日常を楽しむことをクローズアップしてみたり、個々の体験でしかないそれを、肯定的なものとして、他者に理解・共有・共感されるって、本当に素敵なことだと思います。
そういう、孤独のグルメの良さを、映画をみながら再確認する、そんな時間を過ごしました。
だんだん大食いできる歳ではなくなってきたかもしれないけれど、松重豊さんにはぜひもうひと頑張り、お願いしたいところです。
矛盾を超えてくるのが名画ならば、これは名画でも映画でもなく、ただのファン感謝祭だ
TVドラマ版をほとんど鑑賞せず、映画版を観るパターンとして、
「ドクターX」が良く見えた成功体験を経て、こちらもチャレンジ。
自分の当初の予想ほどは、ハマらなかった印象。
仕事の過程で、何か派手な事が起こるわけではない物語で、
素朴な日常の朝昼晩の食事に、
スポットライトを当てた世界観のお話なのに、
主人公が「豪華な映画版」ゆえに、超人化するストーリーは、
これが通常モードなのか、特別モードなのかで、戸惑う。
嵐の出来事で、死なない設定もそうだったが、
五島列島~韓国(仮に済州島として)の、物理的距離の案件で、
超人的主人公だとしても、
出来の悪いフィクションだな、と思ってしまった。
そこは船で救出させるパターンじゃ、アカンかったのかなとも。
「親しき中にも礼儀あり」ではないけれど、
「緩い作風の中にもルールあり」は、
映画が名画になる上で、必須条件だと思うのだ。
で、この作品のルールはどこぞやと、考えてしまったりする。
もしかして監督の前提が「フィクションだからルールは最初から無い」だとすれば、
ドラマを映画化する理由も無くなってくる。スペシャルドラマでいいじゃんと。
とするとこれは、映画ではなく、最近映画館でよくある、
「ライブビューイングの、ファン感謝祭的なイベント」なのかとも。
それは、映画が映画である事を自己否定する事になると思うのだ。
ルールはやっぱり必要で、
同時に「辻褄が合わない矛盾を、超えてくるのが名画」でもある。
たとえば、SFモノで「なんで酸素が無いのに呼吸できるの?」を、
「スターウォーズ」では感じない。
スターウォーズには、整合性を超えてくる何かがあり、
孤独のグルメには、それが無かったのかなぁ、と思ってしまった。
期待しないで見るのがちょうど良い
冒頭の機内の場面はいつもの井之頭さんのやや間抜けでシュールな感じを少し長めに大げさに描いており、これはリアリティのないお話ですよと告げている。こちらもそこで腹が決まる。テレビ版よりもコメディパートがたっぷりの尺で楽しい。しっかり笑わせてもらった。片手間に緩く見れるドラマの感じはそのままにしつつも予測不可能、飽きさせずに見せるの良かったです。約2時間があっという間だった。激しい映画だと感情が揺さぶられすぎて疲れることもあるんだけど、たまにはこういうのも良いね。
嵐の海に漕ぎ出し冒険譚、かと思いきや人情話を交えて、ちょっとだけ切なくしたスパイスが効いている。ハッピーエンドでもなく、かといって悲しい結末でもない。うまくいくこととうまくいかないこと、楽しいこととそうでもないことが描かれて人生ってこういうものよね、と。わかるわかる。どこにでもありそうでなさそうなエピソードがちょうど良い。
最近テレビ版は見てなくて、すっかりおじいちゃんになった井之頭さん、大口開けて食べるの大変そう。
期待しすぎちゃだめですよ、映画とはいえ孤独のグルメですから。突っ込みどころもご愛敬。韓国料理が食べたくなった。
素敵な作品でした。
テレビ番組とは違うのでそのつもりで
腹が…減った
お腹が空く劇映画
ストーリーはリアリティを求めると、んん?という点はあるけれど、それも含めて題名に「劇映画」とあえてつけているのかも?と気づいてクスッとした。劇映画とはフィクション・ 物語、または創作された話・出来事を語る映画…ということなので、少しできすぎだったり突飛だったりする展開も、劇映画版としての「らしさ」なのかもという気がする。そもそもドラマもストーリーではなくてグルメ重視なのだから、映画版においても、もしストーリーがあまりに重視されすぎていれば、それはそれで違和感があったに違いない。
ドラマは数作観たことがあるだけだけれど、五郎さんの食べる姿はいつもどおり美味しそうで、気づいたら生唾を飲んでいること数回。終わった後はひたすらにお腹が空いて、美味しいものを食べに行かねば!という気持ちになった。
印象的だったのは、劇場内で笑い声が上がっていたこと。皆最初は堪えていたのか、最後の方になってあちらこちらで聞こえて、なんだかそれがとてもいい感じだった。
美味しそうで、笑えて、なかなかない映画だと思う。
お茶の間で観ている感覚(よい意味で)笑ってきました(*ˊᗜˋ)
あちゃ~!『はたらく細胞』のレビュー書く前に、これ観に行っちゃったです。
「この楽しい気持ちを忘れないうちにレビュー書いておこう!」って思ったの。
結論、それくらい面白かったの。
「劇場に観に行こう」と思うくらいの期待はしていたんですが、観るまでは正直ナメきっていたんですよ。
「どうせTVドラマの豪華版くらいでしょ」って。
ところがぎっちょん、どうしてどうして、しっかり劇映画していました。
とにかく面白くて楽しいの。要所要所のツボで、劇場に沸く「クスクスっw」「ふふふふっw」「あははっw」の声が楽しかったです。
映画館って、いつごろからか声出して観るのが憚られるようになっちゃったじゃないですか。
上映前の注意事項で忍たま乱太郎たちも言ってたけれど「上映中は静かに」って。クソ喰らえってんです。
面白いのなんで笑うんがあかんとや!
いい意味でお茶の間の延長線上で肩の力抜いて鑑賞できた感じ。みなさんも、きっとリビングではこんな感じでドラマをご覧になっているんだろうなぁ、って空気感が箱いっぱいに満ちてくるの。私のツボとみなさんのツボがシンクロするのが楽しい体験だったです。
封切り一カ月と一週間経ても、お客さんそこそこ入っていたです。惜しむらくは、新作に押されて小さな箱での鑑賞になってしまいました。でも、本作はそれが却ってよかったかも。
欲を言えば、これこそ4DXで上映すべき作品だったんじゃなかろうか?と思ったの。
嗅覚に訴える効果って実用化されていないの?(色々と混ざりすぎると(°ଳ°)ゲゲボ!ってなっちゃうのかな?)
お話も、劇映画化するにあたっておっきな予算組んでるだけにドラマとは段違いのスケールアップを成し遂げているの。
ツボのキャラとエピソードは、ユ・ジェミョン演ずる入国監査官との掛け合い。
「人の前でこんなに喰うんだ」みたいな台詞にツボったの。声漏らして笑うのがこらえ切れなかったの。「あははははw」(笑)
あと外せないのは、やはりダニエルの「Nice to meet you」からの“グギっ!”(笑)
楽しいなぁ。『トップガンマーベリック』で劇場で観ることの醍醐味を味わったのですが。まさかこんなにもジャンルも予算も違いすぎる作品で、またそれを味わえるとはなんという幸せか。だから映画って大好き♡
「腹が…減った」をリアルに味わえました。こっちは微妙に湿気たポップコーンで我慢してるってのに!
一番食べたかったのは、オダギリジョー演ずるラーメンの無いラーメン屋店主が作るチャーハン。
マイナス★0.5個分は、できれば悪ノリをもう少し加味してもよかったんじゃなかろうか?というところくらいでした。こんなにも笑えて幸せな気持ちにさせてもらえたのだからほぼパーフェクトだと思った感想です。
あっ、そうそう。五郎さんの愛車って、TVドラマのBMWとかじゃなくて、本作でのオースティン・ミニ・クーパーの方がしっくりくると思ったです。
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