「うまい!全編良い味出てますネ、ご馳走様でした (*´ω`*)」劇映画 孤独のグルメ The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
うまい!全編良い味出てますネ、ご馳走様でした (*´ω`*)
正月過ぎの3連休は良い天気で何より。
大雪の地域も在るそうで大変ですね。
腹が減っては戦は出来ぬ! 雪カキも何もかも・・・
”腹減った~” この思いの言葉と 美味しいものを 美味しく頂く
ただそれだけ。 それだけの事を丁寧に映画にするこの作品は凄い。
今日は「劇映画 孤独のグルメ」を鑑賞しましたよ。
とっても仄々してて お腹いっぱい食べて大満足です!
原作漫画:久住昌之氏、谷口ジロー氏
監督・脚本・主演:松重豊さん
-------MC
井之頭五郎:松重豊さん
松尾一郎(千秋の祖父):塩見三省さん
松尾千秋(パリ在住):杏さん
志穂(韓国の孤島コミュニティ在住):内田有紀さん
さんせりてラーメン店主:オダギリジョーさん
中川(TV業界人):磯村勇斗さん
滝山(輸入雑貨商 同業者):村田雄浩さん
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その土地のお料理をバンバン作って頂く映画は、
この前観た 沢田研二さん主演の”土を喰らう十二ヵ月”がありました。
あの作品も山奥の田舎暮らしして、山菜から料理を
作りたてで湯気が出ている所を美味しく頂いてて。
それはどんな味するのって?思わず言葉が出る作品でした。
この作品も最初は、単なるナレ-ションの入った松重お食事ショウじゃんて
思ってました。
フランス パリのお店(レストラン)での食事場面ではそう感じてました。
何処となくグルメ気取ってお高くとまったサラリ-マンって感じを受けたからかも知れません。
しかし、そこから話展開で五島列島から簡易ボートで遭難し韓国の孤島に流されて助かって、そこの浜で飯炊きw。
なんでそこに簡易ガスコンロ一式が有るのよ・・・とは思いましたけど
腹が減った中での必死の貝料理。塩味抜群って言う美味さ表現が実に活きている物を感じ獲ます。
そこから一気にこの作品の 魅力を知った次第。
この作品は 人として当たり前に腹が減って、美味しく飯を美味しく頂く。
ただそれだけの事を 実に丁寧に違和感なく、そして忠実にやってのけている
素晴らしい見せ方をしている事に気が付きます。この作品の最もな魅力と感じます。
松重さんだからこそ演じる事が成し得た技かも知れませんね。
パリで三つ星レストラン目指すグランメゾン・パリ。あれは創る事、星を獲る事が主でしたが、出てきた料理がどんな味でどんな香り風味がしているのか さっぱり感じられなかったです。
しかし この作品は実際にあるその場所で食されている料理を
美味しく頂くことが主です。実に観ている側にシッカリと伝わる食する感覚が有りました。
そして ラーメン店”さんせりて”のエピソ-ド。
韓国で出会った志穂と東京のさんせりて店主との 元夫婦の話。
食材の集め方と、それらが語るスト-リ。
店主が作るだし汁。 3日間待って、そして更に3日間待つ思い。
やっと出来た出し汁の想いが、パリの松尾家と韓国の志穂へと届く。
届けられた出し汁をそっと飲んだ志穂が、何かを懐かしみ
そして想い出し涙ぐむ、この場面が とっても心を打ちました。
ただのグルメ映画ではない事を 証明していると思います。
”南極料理人” 以来でしょうかネ。
映画観た後にラーメン食いに行きましたわ。(*´ω`*)
この映画は お見事 圧勝です! そして素晴らしい。
ご馳走さまでした。
ご興味ある方は
是非 劇場へお越し下さいませ!