「ハッピーエンドとは? 政治に対する問いかけが強いと思った。」HAPPYEND マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーエンドとは? 政治に対する問いかけが強いと思った。
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立てこもりのあとの全校集会。まるで現代社会の縮図の様相を呈する。
監視システムでの管理に反対する人と賛成する人。
反対する人は、とにかく常に監視されているのがイヤなのである。何もワルいことするつもりがないのに、監視して常に見ているからワルいことなんかできないぞと疑われているようでイヤなのである。
一方、賛成する人は、何もやましいことがないなら見られててもイイではないかと言う。ワルいことするヤツもいるのだから常に監視されて見られていた方が安全·安心だと言う。
絶対反対から絶対賛成までにはグラデーションがある。
話し合って妥協点を探るのみだ。
管理する校長側、或いは国を治める為政者側は、監視を強め、情報規制を強めたほうが管理が楽なので、どうしても管理を強くする方向になりがちだ。
独裁国家はガンガンやる。日本はどうでせう?
日本の国籍でない者、移民、パッと見日本人でない者に対する排他性が描かれる。
最近はヨーロッパで移民の排斥を訴える政党の躍進がよく報じられる。
僕はいつものように自分の中の差別意識を再確認する。そして、これまたいつものように差別的言動にならないよう注意しようと思うのだった。
映画で1番笑えたのが、黄色い車が地震でひっくり返ってしまった場面だ。
佐野史朗さんがイヤな校長を好演してた。
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