グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
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濃縮還元特濃ローマ大河ドラマ
上映時間約2時間半。長い。
長いけど常に何かが起こっていて飽きさせないテンションで走り抜けた映画だった。
正直、話の展開は読める部分があった。明らかにボスになりえない小物過ぎる双子皇帝とかどうかんがえても惨殺されるに決まっているし、案の定殺される。主人公の剣闘士としての活躍はもちろん、手配師であり真のボスの政治的暗躍も複雑なようでシンプルでわかりやすい。
妻を失い復讐者となった主人公が剣闘士として死線を潜り抜け復讐者としてではなく人を導く統率者として成長していく姿と、皇帝への怨嗟から復讐者として完成されていたボスの対比も見事だった。
ローマに連れて来られたばかりの全てを恨む目つきから母を赦し、自分が本当にやるべきことを見定めた主人公の成長。見ごたえ満点のアクションシーンや闘技場内のギミックを活かした戦いも良かったが、剣闘士を統率する姿を描く事で人間的な成長を示していた。
いい映画だった。
ストーリー、映像、全てが最高です
重厚にエンターテイメントしている
まさか『グラディエーター』の続編ができるとは。期待も予想もしていませんでしたが、前作の圧倒的な世界観と、なんとも言えない熱っぽさ、これをもう一度味わえるなら劇場に行くしかないと思わせる大看板作品。
そもそも古代ヨーロッパなんて、日本人からすれば第一次世界大戦やアメリカの西部時代なんかよりも疎遠なテーマだと思うのですが、時代劇からして敬遠されがちなこの日本で果たしてウケるのだろうかと、そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。確かに監督はリドリー・スコットということで、気軽に楽しむというよりは気合いを入れて観るタイプ作品。さらにR15+指定で約150分。なかなかの重量級作品です。
しかし『オデッセイ』を観てからこ印象がガラッと変わったのですが、リドリー・スコット監督の作品って重そうなタイトルですが、観るとその多くがかなり高いレベルで観客をエンターテインする映画になっているんですよね。大小はあっても笑いあり涙あり、サスペンス的な演出もあれば愛や友情あり。さらに闘技場シーンでは次からまさかと思う無理ゲーのような演出。そうした遊びも含めていろいろなエンターテイメント要素のバランスも見事。
本作においても長尺の作品ながら、一瞬たりとも退屈するような場面がありませんでした。
では、前作よりも優れているのかと言われれば、即答でYesとは言えませんが、アカデミー作品賞を取った作品の続編として遜色のない映画になっているとは言えそうです。
前作からの繋がりでやや無理やりかなと思えるところもありつつも、前作を観ていなくても楽しめるようにできているのも見事でした。
唯一「?」と思ったのは、副題でした。いるかなぁ……。
王道ながらも見応え抜群
古代ローマ、コロシアム、普段みることが一切ないため一気に現実離れできますが、実際にあった恐ろしい出来事でもある大変野蛮な話です。
ヒヒ、サイ、サメ(細い犬、トラ)色んな動物がでてバトルするところなんかも見応えたっぷり。
闘技場に水がでるところがあり、プールになっててサメ🦈が放たれるところに製作者の遊びを感じますw
(あとで調べると実際に水が張られていて海戦していたそうで驚き)
野蛮すぎて怖すぎますけど、王道のストーリー展開のため難しくはないのでその点は安心してみれます。凄まじいアクション、細部まで描かれた古代ローマの世界に没頭できおもしろかったです。
予告の時は全然見る気なかったですが、時間帯が予定と合ったのと、エイリアンの監督リドリー・スコットとのことで、何も知らずよくわからないがなんか面白そう!と思ってみましたけど、みてよかったです。
⚔️🦏
古代ローマ帝国が舞台の作品を見るのは初めてでした。映画館でみれてよかったです。
前作の方が良いというレビューがたくさんあるので今度見てみようと思います。
(よくみたらIIって書いてある…)
黒幕は。
私は好きでした!
めったに見られない圧巻のスペクタクル史劇
絶対にIMAXで観てほしい、でも傑作1作目の壁って本当に高いのですね
「ベンハー」の闘技場や海戦のシーンを初めて観た時の衝撃を思い出す素晴らしい映像美と迫力、それはもう間違いないし「グラディエーター1」や「ナポレオン」を凌ぐスケール感もスピード感も凄いのだけど、何だろうこの何か残念な感じは?期待値が余りに高すぎたかなぁ。
1との繋がりを無理矢理に作りすぎた感満載の脚本のせい?うーん、それもあるけど私にとって決定的だったのは多分主役のカリスマ性の違いだと思う。マキシマスとハンノの差かしら。ポール・メスカルは良い役者さんだと思うけど、ラッセル・クロウが「男」としての存在感があり過ぎたのよね。そこの部分を御大デンゼル・ワシントン(演じたマクリヌスは史実ではまんまと皇帝に成り仰せた稀代の姦物)にかなり喰われちゃったかなぁ。
あとカラカラとゲタの兄弟皇帝がアホ過ぎて気持ち悪いだけなのがバツ。。暴君というよりただの脳までやられた重症のヤク中みたい。前作のホアキン・フェニックス演じたコモドゥス帝は闇と狂気が次第に募って自滅していく様がとても良かったけれど。。
と、色々難点を書いたけれど、でも絶対に観た方がいいです、それもIMAXで。というかこの素晴らしいスケール感と映像美を堪能するにはIMAXじゃ無いと凄く勿体無い感じ、十中八九アカデミー美術賞と視覚効果賞は取ると思います。それぐらいに映像的には文句無しの素晴らしさ、SFやファンタジーものとは一線を画す歴史スペクタクル、正にハリウッド大作映画の醍醐味というものです。
史実との対比でも前作のアウレリウス帝の時代くらいでローマは盛りを過ぎ、カラカラ帝の時代辺りから急速に下り坂になって行く様が、ストーリー自体や貧困者が道端に増えて汚らしくなったローマの街の様子にもよく描かれていて、歴史なんて知らない大半の観客にもすぐ直感的に伝わる表現は良かったです。
あと、個人的にはルッシラ役のコニー・ニールセンさん、白人女優さんって急速な劣化が残念な人が多いのだけど、24年経って59歳になっても殆ど変わらず美しいままだったのと、深みを増した大人の抑えた演技だったのがとっても好印象でした。
実は未だに前作を観ていない なので、評価的なものは書けない気がする...
リドリー・スコットという監督
リドリー・スコット監督作品なので鑑賞。前作も観てます。個人的には、この無冠のベテラン監督に、アカデミー作品賞か監督賞をなんとか取ってほしい。ほしいのだけど、今回は(も?)難しいかな。トレイラーを観て、往年の”ハリウッド超大作”みたいな感じで、期待していただけに少し残念。
「ナポレオン」もそうだったが、CGではなく人を使ったリアリティは良いのだけれど、リアルに寄せ過ぎると、壮大さや深みなどが失われるように思う。あのセットや衣装、多数のエキストラなどは凄いし、確かに迫力を作り出してはいるけれど、この手の映画に求める壮大な歴史絵巻のような感覚は薄かった。画面としては悪くはないのだけれど、なんだか物足りない。
時代考証的には嘘でも、何十万人の軍隊とか群衆など、普段見れない巨大な人の営みが眼前に広がるのが、歴史映画のワクワク感を作る。たとえ映像が陳腐でも、結構脳内補完されるので、昔のハリウッド映画の、今見ると?なところがあるような画面でも、圧倒されるのだ。大河ドラマにも同じ罠にはまるケースがあるが、リアルとエンタメのバランスはなかなか難しいのだろうけれど。
ついでに言えば、人物への感情移入がしにくく感じた。テンポ、脚本、演者などが所々チグハグというか、描写が薄いというか、終盤に向けた盛り上がりに水を差していたように感じる。そういうのもこの監督の色だと言えばそうなのだけど。
あと、個人的にはパワー対決のような肉弾系バトルは好みなので、もう少しそうしたシーンが欲しかったかな。
いろいろあれど、作品としてはなかなかの仕上がり。少し長めだが、最後までダレずに観れた。
だいぶお歳を召していらっしゃるし、好きな監督なので、賞レースにてなんとか評価されてほしいものです。
反戦メッセージ?
剣闘士を中心とした壮大な物語
古代ローマ帝国の剣闘士「グラディエーター」。
主に捕虜として連れて来られたが者が時に猛獣と、時に罪人と命を懸けて戦い
勝ち続ければ願いが聞き届けられ自由を与えられると言われている。
ローマ帝国に敗れた国から捕虜として連れて来られたルシアスはグラディエーターとして熾烈な闘いを強いられるが、彼の過去にはある秘密が――
アカデミー賞を受賞した『グラディエーター(2000年)』の続編。
古代ローマ帝国の戦闘を描いた合戦シーンは大迫力で圧巻。
ルシアスの過去の秘密から彼は大きな陰謀に巻き込まれていく。
実在のローマ帝国の暴君カラカラをはじめとしたローマ帝国の腐敗と政争の渦に巻き込まれていくルシアスを中心に描かれるストーリーはなかなかに壮大。
グラディエーターの戦闘シーンもかなり多彩で飽きさせない。
これぞ巨匠リドリー・スコット監督という作品を堪能できました♪
老いたり、リドリー・スコット
「群馬高崎へ」
勧善懲悪が大好きな自分には真の統一凶悪がぼけてしまったのが映画のインパクトの薄さか?
前作が偉大過ぎた
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