グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
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アイデンティティの危機と乗り越え、とかなくていいの?
アイデンティティの危機と乗り越え、とかそういうものはなくてもいいのかなー。
自分がローマの皇帝の一族である事を知りながら、あえてヌミディアの民と共にローマ軍と戦ってるのだから、既に相当なアイデンティティの変容を経験してるハズ。
そこからもう一回転して、ローマの理想に目覚め直すんだから、相当な強度の試練(精神的にも)を経て自分を見つめ直す必要があると思うんだが、なんかスルスルと行っちゃう。目の前に悪き皇帝がいるのに何もせず、なんだか普通に格闘士となり(自暴自棄になったりしないの?)、将軍を殺してもあっさりスミマセンでした、という感じ。
脚本の書き方みたいな風に言うと、ぜんぜん「アーク」がない。
おそらく、ローマの夢は、アメリカの夢で、暴君から逃れ、対立を超えて、もう一度夢を取り戻そう、というのがメッセージかとは思うんだけど、伝わらないよね。言葉としては伝わるけど、スルーな感じ。
あと、今どき白塗りの狂皇帝というのもいかがなものだろうか。
これでいい
なぜ作った?
前作はアカデミー賞総なめにして大ヒット。
続編の噂は度々あったけど、主人公も皇帝も死んで続編の余地は無いと思っていただけに、製作されてハリウッドのネタ切れも末期だと思っていた。
リドリー・スコット監督も近年はつまらないし、期待はほとんど無かったけど、それでもリドリー・スコットだから観に行ってしまった。
その結果はめちゃくちゃ面白い!
まさかローマ帝国時代のコロシアムにジョーズが出るなんて、予想の斜め上を行く展開。そんなもんだから時代考証やリアルさなんて端っこに追いやられて、全てが面白さ優先。その面白さと言うのも派手なアクションや強欲、快楽、復讐といった俗的なもので、リドリー・スコットらしく人間描写は表面的で薄っぺらで、ストーリーも2世にしただけの前作の焼き直し。
うん、これが今回は良い方に転がった。これがルシアスやルッシアの葛藤を深く掘り下げて行ったら、この映画のアクション演出とは反りが合わなさそうです。
残念なのはルシアスの役者さんの魅力不足。
デンゼル・ワシントンに頭脳的で策略家のワルをやらせると最高に魅力的なので、主人公の力不足を補ってましたね。
途中で性格変わったんか
貴種流離譚を具体的に目の当たりにすると、自分を育ててくれた人たちが悉く殺される人生をよくぞここまで生きたなあ、あの妻は本当に多くのことを教えてくれたんだろうなあ(ニワトリにやさしくするとか)とか関心する。
後半から急に貴種に目覚めすぎでは?感は否めないけど、コロシアム海戦とかヘイルドンドュスとか好きなので良しとします。
前作が良すぎて
絶望より始めよ
前作予習の上鑑賞。
マキシマスの死後の世界の話。マキシマスの血を引き継ぐ主人公(ルシウス)がグリディエーターとして、妻を殺した敵や独裁的な王政に復讐する物語。
世界観は前作同様の雰囲気となっている。オープニングの土で作った絵画のような前作の回顧がおしゃれだった。前作同様家族を失った者が単身で復讐するストーリー。前作は陸での戦いがメインだったが、本作は海での戦いがメインとなっている。構成も全体的に前作を踏襲している部分が多い。前作を楽しめた方なら本作も問題なく楽しめる形となっている。
ただ1点改善するならば、ルシアスの絶望感をより強く描いたほうがいい。前作のマキシマスは王に一度背いただけで次の日には家族が惨殺され、また信頼し合っていた前王も亡くなり何も持たざるものとなった。そこからグラディエーターとしてのすべては始まった。しかし、本作の場合、その要素は弱い。アクシデント的に死ぬ妻や母の死も相手の強い悪意を感じるものではなかった。私は復讐劇を描く際に最も重要なことは、敵対するものからこれ以上ない屈辱を受けることだと考えている。
前作と比較して敵対するものが少し複雑になっているのも減点要素となる。
時を経て偉大なる前作の続編を描くことは簡単なことではないと感じた。
期待しすぎた、、、が映像はさすが
ちょっと辛口ですが、まず今回の主人公ルシウスに全く感情移入できなかった。
そのわけとして俳優さんが喜怒哀楽の表情分かりづらい役者さんだったので憎しみや
怒りがあまり伝わってこなかった。あとちょっとほかのグラディエーターと
比較しても体格が小さすぎて「強い」ということに納得感がなく。。。
そういう意味では前作のラッセルクロウはオーラがあったなあ。
あとはデンゼル・ワシントンが今回のラスボスということが中盤までわからずに
なんなら奴隷上がりでルシウスに共感する味方サイドとすら思ってたので、
最後の対決でカタルシスが一切なかった。
あとなんか脚本がなあ。。
でも映像はさすがでした。金はかかってる。
前作がすごくおもしろかったので期待大でしたが
期待値はかなり下回りました。おすすめはあまりしません。
圧巻でした。
興味ないテーマでしたが映像が凄すぎる。
細部までこだわり抜いた
超一流の映画監督の作品ですね。
さすがリドリー・スコット監督、すごいわ。
後半に向けて盛り上がりますが、最初の掴みもばっちり。ストーリーもしっかりしてる。
1見て無くても分かりますよ。
1200円で観ましたが安すぎると感じるほどの高いクオリティの映画でした。
なんか見たことあるような無いような、
でもすんごい俳優さんだな。
この人すげえわ。
恐ろしく演技がうまい。華あるし、惹きつけられる。誰だろう?なんか既視感あるなぁ
⇩
デンゼル・ワシントンかい!!!
痩せててわからなかった。
イコライザーのときもっとふっくらしてたやん!
何かが…足りない
グラディエーターの続編。
おおむね面白かったけど、皇帝カラカラが暗愚な権力者のステレオタイプすぎて、なぜ皇帝になれたのか説得力なさすぎ…、どうせ実像とはかけ離れてるのだから、もうちょっと敵役として肉付けして欲しかった。
ホアキンが演じたネロのような底知れぬ怖さもなく、元老院の権力も感じられなかったので、ローマ兵たちが追従しているのがアホに見えてしまう。
こんな皇帝見限って、アカシウス側についちゃえよ! って、その展開だと主人公ルシアスが不用になっちゃうのだが(笑、心の中でなんど叫んだか。
なまじ、自分がローマ史をかじったので、余計もやもやしたのかもしれない。
デンゼルもペドロも貫禄の存在感、
運命のいたずらと血の因縁など歴史絵巻としてスケールたっぷりなのだが、
うちふるえるほどのカタルシスはなく。
ラッセル・クロウの影がちらつく。
気がつけば、去年も、年末にリドリースコット作品を観ていた。
御仁、尺が長いのは、余りよくない傾向かと。
老いとはなんですかね
女兵士として戦死した訳であって
良かった
This is Sparta!!
イコライザーカットがおちゃめ
今年の映画界の一文字は「首」だろう。流行りなのかこれほど首が飛ぶ映画をたくさん見る年はこれまでなかった。「ナポレオン」といい今作といい監督というものは巨匠になると大軍勢をぶつかり合わせるスペクタクルを、そしてグロな暴力シーンを撮りたくなるのだろうか?年寄りは五感が衰えて刺激が強くないと感じなくなるのかもしれない。四半世紀を経て名作「グラディエイター」の続編を撮ったのだけれど主演のポール・メスカルがラッセル・クロウの力量に及ぶべくもなく大ミスキャスト。物語そのものも薄っぺらでただただコロシアムの観客目線でバトルを楽しむだけのアトラクション映画となってしまった。いかれたゲタとカラカラの兄弟皇帝が唯一の見どころでデンゼル・ワシントンのイコライザー風暗殺シーンがご愛敬。マジになるなよ楽しめればそれでいいんだという監督からのメッセージなんだろう。
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