グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
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良かった
This is Sparta!!
イコライザーカットがおちゃめ
今年の映画界の一文字は「首」だろう。流行りなのかこれほど首が飛ぶ映画をたくさん見る年はこれまでなかった。「ナポレオン」といい今作といい監督というものは巨匠になると大軍勢をぶつかり合わせるスペクタクルを、そしてグロな暴力シーンを撮りたくなるのだろうか?年寄りは五感が衰えて刺激が強くないと感じなくなるのかもしれない。四半世紀を経て名作「グラディエイター」の続編を撮ったのだけれど主演のポール・メスカルがラッセル・クロウの力量に及ぶべくもなく大ミスキャスト。物語そのものも薄っぺらでただただコロシアムの観客目線でバトルを楽しむだけのアトラクション映画となってしまった。いかれたゲタとカラカラの兄弟皇帝が唯一の見どころでデンゼル・ワシントンのイコライザー風暗殺シーンがご愛敬。マジになるなよ楽しめればそれでいいんだという監督からのメッセージなんだろう。
猿
デンゼル・ワシントンが演じる影の主役とも言うべき存在
リドリー・スコット監督による傑作で、剣闘士たちの過酷な闘いを描いた壮大な歴史アクションです。
本作では、コロッセウムで繰り広げられる死闘が物語の中心に据えられています。ローマ帝国の横暴な皇帝たちによる支配と残虐性に虐げられる民衆の姿は描かれつつも、その焦点はむしろ、剣闘士同士の血で血を洗う闘いにあります。
注目すべきは、デンゼル・ワシントンが演じる影の主役とも言うべき存在。
剣闘士を雇い、その戦いをまるで娯楽のように楽しむ人物ですが、彼の存在感がリドリー・スコットの演出をさらに確かなものにしています。彼が描く、剣闘士たちの生死を見世物とする社会への怒りや批判は、前作からのテーマを深めつつ、新たな血の物語へと繋がっています。
北野武の映画すら真っ青と言えるほどの手腕で、リドリー・スコットは観客を飽きさせません。
人間の命を見世物として消費するローマ社会の冷酷さをリアルに描き出しながら、剣闘士たちの血の絆を描いたこの作品は、まさに見る者を圧倒する一作と言えるでしょう。
グラディエーターのテーマはやはりこれだよ
物語としては、特段、新鮮味はなかったが、映像は素晴らしく良い。そして、男たちの筋肉祭り! ステキすぎる上腕二頭筋! お金持ちの衣装や貴金属もおしゃれだった。マクリヌスなんか、指輪もネックレスもじゃらじゃら付けてた。どんだけ金があるのを見せつけるねん。
ルシアスは王位につくのだろうが、戴冠式などで華々しく終わるのではなく、ひっそりしたシーンで終わるので、これからの孤独な日々を想像してしまう。頼れる身内もいないし、なんかかわいそう。がんばれ、ルシアス、負けるな、ルシアス! 応援したい気持ちにさせる演出は、続編がありそうな感じはする。新しい恋だってするだろうし、マクリヌスの野望の背景も不明のままだし、そもそもヤツが死んでるかわからないし。
音楽がてっきりハンス・ジマーだと思ってたら、違う人だった。ハリー・グレッグソン=ウィリアムズって誰?と思って検索したら、ハンス・ジマーの会社に所属する作曲家だった。なるほど、お仕事の調整ね。でも、最後の方であのテーマが流れた! やはりこれじゃないと、グラディエーターじゃないよ。
映画館で観るべき作品。必ず前作の予習をして見て。
面白かったです。
こういう作品て、わ〜!お〜!って盛り上がれていいですよね。
特に細かいことを考えずに見れて、迫力あって、見ていてパワーをもらえます。
それでも気になったのは、最初の戦いに出てくる動物。ありゃなんじゃ。
犬? いや、猿?
とても現代に生きる生き物にはいない感じ。当時のローマにはいた絶滅した動物?
動きもウソっぽい。
途中に出てくる鮫もちょっとCGっぽさが目立ったので、生き物作るの苦手なのかなと思った。
デンゼル・ワシントンの役は、過去をやたらぼかすから、「あれでしょ?グラディエーター1でマキシマスの親友になった黒人なんでしょ?」
皇帝を暗殺するあたりも、「ほらほら、民衆のために今まで計画してたんでしょ?」と思ったら違った……。思わせぶりしないでよ。
それと、主人公の字幕の一人称が、気になった。
高貴な生まれ感を出すためか、一人称が「私」。
でも、身分を偽って地方の農民兼兵士を語るなら、「俺」のほうがいいんじゃないかなと思う。キャラクター的にも。
途中、だれが言ってる台詞なのか混乱する場面があった。
ルッシラさんといい、グラックス議員といい、24 年?ぶりの続編にでてくれたのはうれしい。
今回の子役は仕方ないけど、続編で違う俳優さんが演じるのは萎えるので。
凄いのだけど感情移入できない
前作ファンにはたまらない見事な続編
字幕版を鑑賞したが、字幕担当が戸田奈津子だったのでゲンナリした。いい加減に引退してほしいものである。字幕監修まで付いていたが、今作でもいくつかおかしな訳があり、誤訳の女王はいつまで映画界に迷惑をかけ続けるつもりなのかと腹が立った。
24 年目の続編ということで、前作の熱烈なファンだったことからワクワクして観に行った。史実を下敷きにしていくつか改変を加えながら、コモドゥスが暗殺された後の時代を描いている。前作の登場人物を丁寧に拾って書き上げたと思われる脚本は、実に良くまとまっていて、時折前作を思い出させながら進行したので、私のような前作ファンは猫の下顎を撫でられているかのような状態に陥った。
ローマ皇帝は原則的に世襲ではなく、前皇帝が見込みのある者を後継者と指名して元老院の承認を得て権力を継承する形式が本来のもので、後継者の指名をすることなく前皇帝が崩御した場合にやむを得ず世襲で皇帝が決まることがあったが、歴代ローマ皇帝で世襲によって即位した者は、ほぼ悉く腐り切ったクズばかりだった。前作のコモドゥスも愚帝で史実でも暗殺されているが、今作で登場するカラカラもゲタも最悪の皇帝だった。
史実のカラカラとゲタは双子ではないものの同じ父母から生まれているのだが、兄弟で父親と共同統治をしながら非常に仲が悪く、父の病死後、母が用意してくれた仲直りの席上でカラカラがゲタを殺害してしまっている。母親の目の前で、ということになる。カラカラはゲタを殺害しただけでは飽き足らず、ゲタ寄りだった貴族を片っ端から殺害して財産を奪ったばかりか、ゲタの追悼をすると呼びかけて集まった数万人の市民を虐殺している。世襲がいかに愚かなことかというのは、歴代ローマ皇帝を見れば明らかなのである。
当時の身分は元老院階級、騎士階級、平民階級に分かれていたが、これは世襲ではなく、財産の多さで決まる一代限りのものだった。皇帝は元老院階級でなければなれないが、平民や自由奴隷出身であっても、財産さえ蓄えれば元老院階級まで出世が可能であったことから、マクリヌスのような人物がいた可能性はゼロではなかった。皇帝まで成り上がって見せようという野望は、元老院に反感を持たれなければ不可能ではなかったのである。
前作から登場しているマルクス・アウレリウス帝の娘ルッシラと弟のコモドゥスは実在の人物であるが、マキシマスとルシアスは架空の人物である。実在の人物の中に、見事に架空の人物を入れて壮大な物語を作り上げる手腕は実にしっかりとしたものである。エイリアンシリーズにおいて、特にプロメテウス以降のリドリー・スコットは全くの邪魔者であるが、「最後の決闘裁判」や「ナポレオン」などの歴史物では見違えるように冴えた演出を見せている。
本作も前作同様に古代ローマとコロッセオの再現映像が実に見事である。コロッセオに海水を張って海戦を模した戦いを再現したという話は史実に基づくもので、ローマ人たちの建築技術の見事さを物語っている。ただし、鮫は泳ぎ続けていなければ窒息死してしまうので、生きたまま輸送してコロッセオの海水に放つことはできなかったはずである。
戦闘場面はいずれも迫力があって手に汗握るものであり、俳優陣のアクションは見事なものであった。デンゼル・ワシントンは既に 69 歳になっているが、老いを感じさせないキレッキレのアクションを見せていた。
音楽担当は「ウルヴァリン」「シュレック」「プロメテウス」などを手掛けているベテランで、前作のハンス・ジマーの曲を回想場面などで巧みに流用しながら独自のスコアを書き上げていて非常に見事だった。エンディングのリサ・ジェラルドの歌声は、壮大な物語を完結させる力を持っていた。実に見事な続編だった。
(映像5+脚本5+役者5+音楽5+演出5)×4=100 点。
古代ローマの世界観を楽しむ
古代ローマを舞台に剣闘士(グラディエーター)として生きる男の生き様を描いたスペクタクルアクションで24年振りの続編。ストーリーも含めて個人的には前作の方が良かったように感じたがそれでも決闘シーンはド迫力でスクリーンに引き込まれた。古代ローマの世界観を楽しむシリーズです。
2024-198
Ⅱへのこだわりと民衆への信頼
2024年。リドリー・スコット監督。ローマ帝国の衰退期、領土は最大になったが、双子の皇帝の支配下で過酷な専制的支配が行われていた。敗戦の末に奴隷となった異国の男は、妻を殺した将軍を恨んでグラディエーターとしてのし上がっていくが、、、という話。
前作の世界観を引き継いだ続編。もう24年前らしい。ラッセル・クロウ。奴隷からのし上がって皇帝と対決、そこに愛が絡む、という基本を再び再現している。
冒頭、ローマに攻められる異国の地で主人公は農業を営み、妻は洗濯をしながらやさしく主人公に語り掛ける。映画の歴史における伝説の白いシーツですよ。典型的すぎて昨今のジェンダー規範的にどうなんだとおもわずにいられない「愛情豊かな夫婦」の描写だが、次の瞬間、戦争を告げる鐘がなると、夫だけでなく妻も戦闘服に身を包んでいる!現代的な「愛情豊かな夫婦」像では、女性は洗濯をするだけでなく戦闘にも出るのだ。これは単にジェンダー規範への敏感な対処なのではない。「Ⅱ」という数へのこだわりとして展開されていくのだ。ここではまず洗濯しつつ戦う女性。
続編だから、主人公が前作の息子であるのは自然な流れだが、それによって、主人公は奴隷でありつつ皇統を継ぐ者という二重性をはらむ(最初は明かされないし主人公の意識にも上らないのは意図的な省略だろう)。そして、当初の妻への復讐に自らの出自への自覚が加わっていく。主人公はローマ帝国内ではよそ者のため、帝国政治に関わる主人公の「代理」として母の再婚相手である将軍が存在している。帝国内の正義を体現する将軍。そしてもちろん、最悪の支配者として双子の皇帝。細かいことだが、その皇帝の1人が指名する執政官も2なのだ。そのうち片方は猿だから、無理やり数を合わせたかのようだ。後半で本性を現すあの男も、その意図は当初の主人公と同様に復讐だったことが判明する。復讐する2人の男。このように、続編であることを意識的に用いて、2から複数の意味(継承、代理、分有、分身、善と悪、など)を生み出しているようだ。すごいぞリドリー。
闘技場の中には敵と味方以外に「民衆」がいて「兵士」がいる。一部の力あるものや高貴な身分の者たちが織り成すドラマであっても、最後には民衆への信頼があるのも感動的だ。
🔴地獄の門は常に開いている🔴
大興奮
前作がこの作品で引き立った
とある会社のイベントで、こちらの映画を視聴する機会を頂きました。実は1作目を見ていなかったので、本作を見る前に予習をしておこうとまず一作目を視聴しました。戦いは激しい割に、なぜでしょう、少し迫力にかけ、若干モヤモヤした感じを抱きながら一作目を見終わり、そして2作目を見る運びとなりました。
結果この作品を見て一作目のモヤモヤがきれいに晴れ、この2つの物語を持ってグラディエーターのストーリーが完成した気がします。
よく2作目が1作目を超える事は難しいと言われますが、私としてはこの2作目の方が1作目よりも楽しかったし、ストーリーがうまくつながって何かすっきりした感じを受けました。
大昔にコロセウムを見学に行ったことがありますが、改めて当時、このような生身の人間の生死をかけた戦いが繰り広げられていたのかと思うと少しぞっとします。
ぜひ1作目と合わせてこちらグラディエーター2をお楽しみいただくと良いかと思います。
マシマシ❗️
前作で綺麗に終わり劇場で泣いた思い出が。今回は隠し子❓が主役でびっくり❗️
ストーリーのメインはコロシアム体験と言って良いぐらいに猛獣ありに海戦にサメまで残酷度はマシマシ❗️
主人公よりも悪のデンゼルが目立ちまくりで話はストレートとわかりやすい。
リドスコ監督ますますパワフル❗️
期待しすぎたかな
無理矢理作った続編
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