グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のレビュー・感想・評価
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戦場・闘技場・宮廷陰謀劇がほぼほぼ等分、どこを切っても流血と暴力に...
戦場・闘技場・宮廷陰謀劇がほぼほぼ等分、どこを切っても流血と暴力に彩られた2時間半、まったくダレる間が無い。母親が実質なヒロインで、どうしても二世主人公の頼りなさが拭いきれない主人公を、ともすれば敵役のデンゼル・ワシントンが喰ってしまっているのはさすがに役者の年季違いか。皇帝2killに皇女1killの無双振りは、裏主人公といってしまっても過言ではない。皇帝の首を掲げて元老院を牛耳るシーンの恐ろしさったらない。この政治力のうえに、闘技場のチャンピオンとタイマン張れるくらい物理的に強いのは、いくらなんでもインチキだろ!デタラメ一歩手前な物語を豪華極まるスペクタクルと役者力でねじ伏せる、久々に超大作映画を見た、という満腹感があった。
グラディエーターは、予習も大事だが復習も大事だ。
古代ローマ都市のコロッセオにフォロ ロマーノの再現は素晴らしかった。
この景観を観ているだけで古代ローマ人になった気になり、ローマ人の物語を読んだのを思い出す。
それにしても、デンゼル・ワシントンが減量して不敵な微笑のマクリヌスを見事にドンデン返しでイコライザーしてくれ、剣闘士達に幅と厚みをもたらしてくれた。
因みにグラディエーター1の吹替え1ヶ月前に予習したので2の寝返りの裏切りがよく分かった。
1は愛を求め得られない恨みがジェラシーと可変して愛する者を殺戮する悲しみ
2は愛する者を奪われリベンジへと可変するが、失われた者の本意に目覚めローマのリバイバルへと父の鎧を身に付ける回帰する。
予習も大事だが復習も大切だ。
今度は字幕で再鑑賞しよう、
その値打ちはある。
╰(*´︶`*)╯♡
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
劇場公開日:2024年11月15日 148分
古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、剣闘士(グラディエーター)として苛烈な戦いに身を投じる男の姿を描いたスペクタクルアクション「グラディエーター」。
巨匠リドリー・スコットが監督を手がけ、アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など5部門を受賞した同作の24年ぶりとなる続編。
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された男ルシアス。
すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌスという謎の男と出会う。
ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、
ルシアスはローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。
今作の主人公となるルシアスは、ラッセル・クロウが演じた前作の主人公マキシマスの息子という設定。
そのルシアス役を、「aftersun アフターサン」でアカデミー賞にノミネートされたポール・メスカルが演じた。
そのほかデンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、前作から続投のコニー・ニールセンらが共演。
リドリー・スコットが前作に続いて監督を務め、脚本は「ナポレオン」「ゲティ家の身代金」のデビッド・スカルパが担当。
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
劇場公開日:2024年11月15日 148分
読む映画ならぬ観る映画
歴史は繰り返す…と言えば聞こえはいいですが、人は変われどストーリー...
歴史は繰り返す…と言えば聞こえはいいですが、人は変われどストーリーは同じ。オープニングもダサい。前作と差別化を図ろうとしたのか、コロッセオがパイレーツオブカリビアン化したり、殺戮シーンばかりが過度にグロテスクになっていました。前作は、もっと1人1人の行動の源というか心情・背景が明確で、キャラクターに説得力がありましたが、今回はそのあたりもぼんやりとしているし、双子のバカ皇帝も設定とはいえ薄っぺらい。何よりルシアスにマキシマスのような品格が無い。結局、ところどころ出てくるⅠのストーリーと音楽に助けられた感じ。ただ、最後が希望で終わったことは救いです。
リドリー万歳!デンゼル万歳!! 絶好調な役者陣を味方にまたもやってくれた
「怒り」こそ最強の武器?選ばれし者"'the one"であることを受け入れるまでの物語で、「怒り」以外の何か大事なものを思い出し・受け継ぐ。それは夢や理想、命をかけるに値するもの。負の感情に支配されるよりもっと未来につながる価値のあるものだ。リーダーに必要な民を導く統率力に仲間を鼓舞する演説上手も?
VS 対するは、腐敗した政府・政治(家)="真実"を武器に民を操る巨大権力や、時として何よりの現実悪。負の感情を利用して、コロセウムの外で(本作のもう一本の柱として)着実に進んでいく立身出世の政略クーデター。暴政の下で血が流れる、流れすぎた…。真に倒すべき・断つべきは、そうした地獄に続く道だ。
ペドロ・パスカル演じるアカシウスは、本作におけるマキシマス(先人たちの功績と意志を本作の舞台"現代"に語り継ぐ疑似父)だ!つまりルシアスが彼と対峙することは、ルシアスがマクリヌスに言われてきたように、それまで最大の武器・強みであると思っていた「怒り」が如何に空虚かを悟らせるのだ。そのため主人公ルシアスがコロセウムで人間相手に最初の殺しをするときなど、彼のまだ抱えている内なる「怒り」を表すように、寄り&スローモーションで少し観客が引くほどショッキングに描かれているのが印象的(=マキシマスと違い、剣闘士というものに適応する早さ?)。
"the one"モノその点で同年『DUNE砂の惑星PART2』と共通するが、『DUNE』のポールがそうした"the one"を計略的に演じていたのに対し、本作のルシアスは周囲の支えや影響こそあれど自らの力で気づき(迷いや葛藤などあれど最終的にはある程度)ちゃんと腹落ちした上で、その運命を受け入れていく、という点が大きく異なる気がする。正の感情エネルギーに変換して。
我々に死は近づかない!力と名誉を、敗者に哀れみを…ローマの夢が叶う!! 正しく歴史を次の世代へと語り継いでくれた。ローマ帝国の栄光は今再び永遠不滅となった。
なにより影を糸を引くゲームマスターとして君臨する名優デンゼル・ワシントンが圧巻で、本作の大きな見どころ。リドリー・スコットと前回組んだ『アメリカン・ギャングスター』(大好き!)のときより更に凄みが効いているのではないかという、ノリノリな悪役っぷりがヤバすぎ!シーンを、その場を完璧に食いかっさらっていく圧倒的存在感には終始参ったの一言で、文字通り目が離せなかった。作中で「どの言語もしゃべる、世界の共通言語は"暴力"だ」みたいなセリフがあったけど、もう何語で話してくれてもいいよ。それくらい何時何処でもやってくれるだろうという揺るがない確信がある。
世界観を守るように前作と同じトーンが、僕らをあの名作の世界に誘ってくれるのにそう時間はかからない。ゆえに物事の進み方や場面の作り方(外側)には既視感もあるが、そうした前作という大いなる遺産に過多に頼ることなく、驚くほどしっかりと本作が製作された意義を感じるオリジナリティ(内側=核・本質)が展開されている。マルチカメラにより収められたアンサンブル・オールスターキャスト豪華共演による目を奪われる圧巻のアクションと、奥行きのある重厚なドラマが、最後の最後までひたらすら胸アツ。政略戦など誰が噛ませ犬になるか分からない油断ならない・予想できない展開も手伝って、そのスケール感に没入していく!前作の冒頭のアクションは、『プライベート・ライアン』のノルマンディー上陸作戦に次ぐくらい語り草になるに相応しい素晴らしいものだったが、本作の冒頭のアクションも負けじと気合が入っていてよかった。砂を手に取る仕草。
『アフターサン』鑑賞から個人的にまちがいなく推し俳優となったポール・メスカル。今まで大作というよりはインディー系・アート系などドラマのイメージが強かった彼の本格アクションデビューは仕上がった肉体美同様、高い期待に応える素晴らしい出来だった。
デンゼルは今回もオスカーノミネートされて受賞も狙えるだろというくらい特別枠ながら、狂気の双子皇帝を演じたフレッド・ヘッキンジャーもよかった。ペドロ・パスカルとジョセフ・クインに、前作からの重要な生き証人枠コニー・ニールセンも。そして、ポール・メスカル vs ペドロ・パスカルという最高すぎる対戦カード実現!名前の音が似て、脂の乗った(そして何より大好きな)演技派対決にも刮目せよ。まだ若い彼にアクションスターとしての道も切り拓いた。
ちなみにペドロ・パスカルと言ったら、『イコライザー2』で「一度しか殺せないのが残念だ」とデンゼル演じるマッコールさんに殺られた歴史のオーナーだが本作もまた同じ側にはならなさそうな力関係で、更に遡れば『キングスマン/ゴールデン・サークル』で悪くもないのにマシュー・ヴォーンのイカれた倫理観ゆえに悪役として不憫な最期を迎えたお方。ということで、今回も映画史上屈指の殺られ役俳優ショーン・ビーンに次ぐくらい今回も退場してしまうのか?…は観てのお楽しみ。
GLADIIATOR
"地獄への扉はいつも開いている"
↑↑↑↑↑
【鑑賞前期待コメント】
今まで大作というよりはインディー系・アート系などドラマのイメージが強かったポール・メスカルの本格アクションデビューに期待大!『アフターサン』を観てから推しと言っても過言ではないくらい好きな役者の一人なので、素直に楽しみ。また、そんな主人公ルシアスを剣闘士の世界に引き込む謎の奴隷商人という役柄で名優デンゼル・ワシントンのショースティーラー必至のノリノリな熱演にも大注目!!
この2人の存在と役柄だけでも今年トップレベルに楽しみなのに加えて、狂気の兄弟皇帝フレッド・ヘッキンジャー✕ジョセフ・クインの勢いある若手コンビの怪演からも目が離せそうにないし、アクション俳優としての地位を確立しているペドロ・パスカルがポール・メスカルと戦うという対戦カードも個人的にアツすぎ!そして、本作が監督・プロデューサー陣と裏方ばかりでなく、伝説の1作目から繋がっていることを演者側でもしっかりと感じさせてくれるという意味でも欠かすことができないコニー・ニールセン。
今なお衰えぬクリエティビティで多ジャンルにおよぶ新作を結構な短スパンでコンスタントに届けてくれるリドリー・スコット御大が、『エイリアン』や『ブレードランナー』など自分が生み出した傑作の続編を自分で撮るべきだったと発言するなど、シリーズにも意欲的なわけで、そんな御大が満を持して挑み、自らの手で続編という積年の思いが叶う本作はそれは絶対に面白いだろうと、鑑賞前からもはや確信に近い期待をせずにいられない。これは『ゴッドファーザー』よろしく続編で賞レース席巻する伝説更新も本当にあり得るかも?!
詰め込み過ぎてまとまりなし 総合評価★2.8
「十一人の賊軍」が面白かったと思う人には、本作も最高に楽しめるのでしょう。
一方で、私のように「十一人の賊軍」が低評価の人には本作も低評価になると勝手の想像。
両作で物語りは全然違うのですが、映画としての仕上がりはなんか近いものを感じました。どうでしょう。
さて、本作ですが「十一人の賊軍」同様に、愛や政治など色々詰め込み過ぎて物語も画も人物描写もまとまりなし。
148分の枠に納めるために切って切って切りまくって無理やりつなげた感が否めない。
ネットフリックスなどで10話×2シーズンとかにしたほうが良かったのかも。
映像 ★★★ 最初の海戦・攻城戦はまぁまぁ
音 ★★ 特に可もなく不可もなくの★2
物語 ★★★ 凄く面白いのだと思うけど148分枠には適合しない物語
役者 ★★★ 特に可もなく不可もなくの★3 全体的にボヤけてるかな
編集 ★ 148分の枠に無理に納めた感があり全てに影響し総崩れ
粗さ ★★ 粗過ぎという訳ではないが・・・
総合 2.8 勝手に大作として期待した反動もあり評価低め
映像や音で圧倒する作りなら、過剰・過激な表現や、多少の粗さ、編集の甘さも凌駕してくれたと思う。しかしながら本作はそこには至らず。ということで最終評価は★2.8と厳しめ。
さてエンドロールでの日本人らしきスタッフ探し。
後半の方のdigitalなんとかと、VFXなんとかのところで2名みつたのですが・・・。
一人はSEKINEさん、もう一人は覚えられなかった、残念。2人とも女性と思われる名前でした。
今年最高の映画体験。ありがとう、映画の神様。
お昼寝してから15時の上映に行くぞ!チケットもWeb予約したぞ!😊
スヤスヤ……😪
……ん?あっ!目覚ましセットするの忘れてた!😨
時計を見ると14:57……。
こないだ見たトムジェリじゃないけど「ファァァァ!!!!」なりましたよ(笑)こんな失態は初めて。だらしねぇ部屋着のまま車で映画館へ突撃!映画館が近所とはいえ車で7、8分かかる。さすがに無理すぎて運転しながら半泣き😢ヒー
券売機で「既に上映が開始されている作品です」なんて表示されたの初めてだよ!スクリーンへダッシュすると……まだ明かりがついてる!そして私が着席すると同時に暗転。奇跡。きっと映画の神様が私に「これめっちゃ面白いから絶対観ろよ」と言って、コッソリ時を止めてくれてたんですね。ありがとう、映画の神様。
さて本題です。
本年度ベスト級の超大作。全シーン名シーン。私がお金払うからみんな映画館行ってくれ!って思うくらい素晴らしい作品でした。
脚本、演出、音楽、演技、セット、映像、全てが高次元で繰り広げられるスペクタクル作品。全く隙がなく、細部にまでこだわりを感じさせる演出や映像効果の数々。俳優による感情の機微を表現しつつ、ド派手な戦闘アクションを見せつける。ザ・映画である。これを映画館で観れた幸福は筆舌に尽くしがたいものがあります。
素晴らしい俳優達の演技ですが、デンゼル・ワシントンの強者感は凄かったです。知的で、狡猾で、野心的で、それでいて親しみやすい雰囲気を感じてしまいます。そして主人公を演じたポール・メスカル。母との対峙のシーンは複雑な感情を表現していて胸を打たれます。反面、闘技場での怒りを爆発させるかのようなパワフルでダイナミックなアクション、表情。本当に素晴らしい演技でした。
命をかけた剣闘士の戦いは緊張と興奮の連続!巨大なサイなど獣との戦いもありますが、何より驚いたのはサメ!予告でもチラ見せしてましたがサメも見せてくれるなんて…そして興奮サメやらぬ中、大混乱の船上での戦闘。もうお腹いっぱいです。
クライマックスがいくつもあって何書いてもネタバレになりそうなのでこの辺で…。まだ観てない人にこの映画がいかに素晴らしい映画か伝える為にネタバレなしでレビュー書きましたが、本当はもっと語りたい!そのくらい最高の映画体験でした!ありがとう!映画の神様!
ぜひロシア国民に観てもらいたい
本作は前作ほど名作として作られておらずかなりの娯楽作品といえる
キャッチーでド派手な映像とシンプルで明快なストーリーで構成されており
より多くの人に見てほしいというのが見て取れる
プー〇ンを暗殺しても軍がクーデターを起こしても
ハイドラの如く首がすり替わるだけで何も変わることはない
復讐心を満たすための戦いではなくお互いを理解し
国民一人一人の意志こそが国を変えることができるのだ
というテーマをより多くの人に訴えたかったのではと感じた
【”敗軍の兵士が激烈に強く、腐ったローマ帝国を立て直そうとした訳。”壮大なスケール感抜群の見応えある歴史大作。とても面白かったが、観賞中にカタルシスを感じなかった理由も併せて記すの巻。】
<2024年11月17日 一部追記 Caution! 下記、内容に触れています。>
■前作から20年後位の紀元200年頃のローマ帝国及び周辺国が舞台。
北アフリカ、”ヌミディア王国”にローマ帝国将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国海軍が襲い掛かる。
”ヌミディア王国”の兵士ハンノ(ポール・メスカル)は激しい戦闘の中で、弓を得意とする妻を失い、自身も頭を殴られ海中に落ち、”ヌミディア王国”は破れる。
気付いたハンノは、奴隷商人マクリヌス(デンゼル・ワシントン)にコロセウムでの凶暴な猿(と思われる化け物)との闘い振りを気に入られ、グラディエーターとなる。
彼は最初は、アカシウスへの復讐を考えるが、腐りきった双子のゲタ帝(ジョセフ・クイン)とカラカラ帝(フレッド・ヘッキンジャー)や、二人に媚びへつらう元老院達の姿を見て、考えを変えていく。
そこに、コンモドゥス(ホアキン・フェニックス:出演してないよ。)の姉ルッシラ(コニー・ニールセン:前作からたった一人、連続出演。嬉しい。)から涙ながらに実子ルシアスであると告げられ、戸惑うが・・。
◆感想<Caution!内容に思いっきり触れています。ここからは、鑑賞後に読んで下さい。>
・今作のスケール感の大きさが素晴らしい。エンドロールを観るとVFXも多用しているようであるが、冒頭の”ヌミディア王国”とローマ帝国の戦闘シーンから一気に大画面に引き込まれる。
・その後、グラディエーターになったハンノがコロセウムで闘うシーンも、大迫力である。流石、リドリー・スコット御大である。
但し、猿(と思われる化け物)達との初戦や、再後半のコロセウム内に海水を入れた中での海戦、しかも鮫までいるシーンはちょっと、ムムム・・・となる。
・コニー・ニールセン演じるルッシラが若き時に幼かったルシアスを逃がすシーンは、”第一作でルッシラの妊婦姿はなかったよな、とか、父親は誰だ?”などと脳内フル回転で思い出そうとするが、思い出せず。この”設定”が気になってしまったのだよなあ。
・ゲタ帝とカラカラ帝は、実在したそうであるがあの設定は、カラカラ帝が極悪非道だったことから来ているのかな。けれども今作では、ゲタ帝のほうが頭が切れる非道振りで、カラカラ帝は酒ばかり飲んでいる、陰部の病気が脳に来た(梅毒であろう。)阿呆として描かれる。が、二人の姿は、腐りきったローマ帝国を象徴していて良い。
・ハンノが次々に双子の帝が送り込むグラディエーターを倒すシーンは良かったな。特にサイに乗ったグラディエーターをコロセウムの砂礫を目くらましにして、倒すシーンはナカナカであったよ。
■デンゼル・ワシントン演じる奴隷商人マクリヌスは、途中まで謎の奴隷商人として描かれており、それをデンゼル・ワシントンが流石の演技で魅せるんだよね。
だが、中盤に彼がルッシラに対し、衣の上着を脱ぎ彼女の父、賢帝マルクス・アウレリウスの男娼だった事を示す表皮に押された刻印を示すシーンから、彼の狙いが分かるんだよね。つまりはローマ帝国中期の繁栄を齎した賢帝マルクス・アウレリウスが築いた帝国を、乗っ取ろう、もしくは潰そうとする彼の野望が、明らかになる重要なシーンだったと思うな。
・ハンノが、ルッシラから実子ルシアスだと、告げられるシーン。そして彼の父親がマキシマス(ラッセル・クロウ:初作の凛々しい姿が映し出される。オオ、若い、スリムだ。)である事も、彼の指輪を渡される事で明かされ、ハンノは目覚めるのである。”且つて父が目指したローマ帝国の再興を。”いやあ、このシーンは盛り上がったなあ。
序でに言えば、アカシウスとルッシラが愚かしき双子の帝を誅する事を謀っている事が分かるシーンや、グラディエーターの傷の手当をする且つては自らもグラディエーターだったラヴィ(アレクサンダー・カリム)がマキシマムの指輪をアカシウスに忠誠を誓う部隊の長に渡すシーンなどは、更に盛り上がったなあ。
<ここから、ハンノではなく、ルシアスと記載する>
■奴隷商人マクリヌスが謀反が発覚し捕らえられたルッシラと、コロセウムでアカシウスがルシアスと戦うシーンで、帝の指示で兵がアカシウスが剣を捨てたのに弓で射殺すシーンで、ローマの民が愚かしき双子の帝に対しそれまで耐えて来た不満の声を上げる中、まずはゲタ帝を殺し、次にカラカラ帝を密かに殺すシーンもナカナカであった。スカッとしたなあ。
・奴隷商人マクリヌスの野望を見抜き、終わらせるために、ルシアスが彼を追い、川の中で止めを刺すシーンも、見応えがあったけれども、所詮男娼とグラディエーターの戦いなので、あっさりと勝負が付くのである。
<今作は、スケール感抜群の歴史大作であり、見応え充分な作品であった。故に体感2時間無かった作品である。
では、何故に初作の様なカタルシスが齎されなかったのか・・。
それは、上記に記載した幾つかのシーンと、ヤッパリ、ローマを想うラッセル・クロウが演じたマキシマスと、ローマに滅ぼされた”ヌミディア王国”の兵士だったルシアス(ハンノ)の差が脳内で出てしまったのかなあ、と思った作品である。
だが、今作は、リドリー・スコット御大の近年の作品としては、「ナポレオン」と比肩する歴史大作であると私は思います。ラストはグッと来たなあ。第三作もあるのかな。
【劇場の大スクリーンで観たい作品であることには間違いない】と重ねて記します。>
コロッセオに人喰いサメが泳ぐ
まさにグラディエーター2といった感じ
マキシマスへのリスペクトに涙
IMAX鑑賞。前作のマキシマスに対するリスペクト愛に溢れた胸熱な作品で素晴らしかった。戦闘シーンの迫力はもちろん、猛獣との戦いなどが加わり、エンタメ感増し増しで面白い〜!ポールから撮影中はヘトヘトだった聞いていたのですが、本当に最後まで戦いっぱなしでした。母ルッシラの過去については、モヤッとしていた謎が解け納得できました。善良なペドロパスカルも良かった。カラカラとゲタの小物感も良かった。DWはキラキラ✨していて眩しかった!コニーさん、画面どアップになっても美しかった。あっという間の2時間半でした〜!
11/4「グラディエーターⅡ」のトークイベントで、DW・ポール・コニーさん・フレッドにお会いできて感無量でした!
前作の縮小再生産版と思わざるを得ない
筋骨隆々の体に仕上げてはいるものの、やはり、ポール・メスカルのキャラクターの「線の細さ」が気になってしまう。
どうしても、無敵の剣闘士には見えないのである。
ラッセル・クロウと比べるのは酷かもしれないが、リーダーとしてのカリスマ性が感じられないのも物足りない。
例えば、仲間の士気を鼓舞する場面などで、ちっとも迫力が感じられないのである。
そんな彼が、一体何を考えているのかもよく分からない。
12歳という年齢で母親と生き別れたのであれば、当然、自分が何者で、誰が母親なのかも知っているはずだろう。
にもかかわらず、剣闘士になった後も、自分の妻を殺したローマの将軍への復讐しか頭にないように見えることには、違和感を覚えざるを得ない。
自分が皇帝の正統な後継者であることを知っているならば、現皇帝から皇位を奪い返そうとして然るべきだし、母親に捨てられたと思い込んでいるのなら、彼女に復讐しようとしてもおかしくないだろう。
それとも、母親の現在の夫である将軍を殺すことによって、母親にも復讐しようとしていたのだろうか?
仮にそうだとしても、そうした主人公の思いを推察せざるを得ないのは、やはり、物語として不親切というものだろう。
終盤で、彼が、突然、皇位を取り戻そうと決意するくだりにも、唐突さと不自然さを感じざるを得なかった。
今作で、前作のラッセル・クロウの役回りを担っているのは、息子のポール・メスカルよりも、むしろ、将軍のペドロ・パスカルのような気がするが、それにしても、クーデター計画の脇の甘さとお粗末さには、既視感が否めない。
その一方で、前作には、ホアキン・フェニックスという憎むべき敵がいたのだが、今作の双子の皇帝は、敵と呼ぶには余りにも間抜けで不甲斐ないし、ラスボス的な存在のデンゼル・ワシントンにしても、途中までは善人なのか悪人なのかがよく分からない。
全編を通じて、打倒すべき「強敵」がいないのことは、今作の致命的な欠陥となっていると思えてならない。
終わってみれば、前作と同じ話をもう一度見せられたような気分になって、どうしてこんな続編を作ったのだろうかという疑問だけが残った。
海戦
本当に素晴らしかった。
これぞエンタメ。予算の掛け方も凄い。
歴史スペクタクル大作で贅沢である。
前作へのとても熱いリスペクトを最初に
持ってくる辺りが20年前の記憶と気持ちを
胸熱にさせる。マキシマス❗マキシマス❗と
脳裏に響く歓声。あの砂を手に擦りつける
シーンを思い出す。
剣闘の連続も趣向を凝らしていてアイデア満載。
競技場をプールにして海鮮の迫力は面白い。
ルッシラとマキシマスはかつて恋人同士だったのかぁ。ルシウスはマキシマスの息子だったという
設定なのね。
目が離せない主人公ポール・メスカルは良かった。悪役のデンゼル・ワシントンも。
途中ポール・メスカルがテルマエの阿部寛さん
風に見えたのは私だけだろうか……。
奴隷が英雄剣闘士になる雄大なストーリー。
『父上、私はどうすればいいのでしょう』
で終わっているので、もしやと思ったら
リドリー・スコット監督は3部作で締めくくり
と言っている。
何年後が分からないが気長に楽しみとして
待つ。
グラディエーター2(映画の記憶2024/11/15)
大迫力の戦闘シーン&スケールで満足!!
ポール・メスカル演じるルシアスとペドロ・パスカル演じるアカシウスの決闘が
最大の見どころなんだろうな~と思って観たら、全然違いました(笑)
むしろデンゼル・ワシントン演じるマクリヌスとルシアスとの対決がメイン。
ただ、その流れになることを見る前は予想していなかったので、うれしい誤算でしたね。
コニー・ニールセン演じるルッシラも前作から引き続き、素晴らしい演技をしていて
年齢を感じさせない美貌で魅力的でした。
ストーリーは前作と同じ流れです。ただ、マクリヌスの存在は前作にない異質であり、
本作を面白くしているキャラクターだと思いました。
間違いなくいちばんの曲者です(といってもイコライザー感は全くありません(笑))。
であるがゆえに、本作を深めてくれている存在です。
冒頭の海から城への襲撃シーン、まさに戦ですよね。
リドリー・スコットらしく、とても迫力があって、グイグイと引き込まれました。
ポール・メスカルもかなり体を大きくして鍛えていましたけど、
動きもなかなか俊敏で、良いアクションをしていたと思います。
とうとう大作の主演をはる俳優になったか~と感慨深かったです。
それから、ペドロ・パスカルのアカシウス、実に高潔な志高いところが好きですし、
死に様もかっこよかったです。
この人、声が好きなんですよね。マンダロリアンで好きになりましたね。
アホ皇帝ツインズもおもしろキャラでしたし、
本作は割と動物がFeatureされていて、狂暴すぎる猿やサメやサイなど、多彩で
おもしろかったですね。
ラストのマクリヌス、本当に死んだのかな!?と疑問が残りました。
実は生きていて、続編がつくられちゃったりするのか!?と。
そういう余韻はありましたね。
ただ、前作のような俳優の強さ、凄みはなかったかなと。
やっぱりラッセル・クロウとホアキン・フェニックスだと強力だったんだなと
あらためて感じました。
というわけで、ちょっと甘い評価かもしれませんが、私は大好きです!
平日の夕方に観ましたが、5人くらいしか入っていなくて超寂しい感じでした。
追伸:パンフレット販売がなかったのがとても残念でした😭
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