「競技場のスケール感が凄いがグラディエーター物語としては前作の繰り返し 主人公の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
競技場のスケール感が凄いがグラディエーター物語としては前作の繰り返し 主人公の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない
ローマ軍により捕虜となったルシウスは奴隷としてコロシアムに送られる。
彼は剣闘士として買われ、やがてローマ帝国の圧政から奴隷を解放し、自由と正義のために戦い始める。
前とは別のグラディエーターの話と思っていたら、まさかの前作の主人公の子だったということが中盤以降明かされる。
自分は知らずに鑑賞したが、あらすじとして、あちこちで事前に明かされていたので、知ってたとっしたらなんともったいぶった明かされ方か。
ヒット作2作目の良くない方のあるあるとして、前作と同様の展開で、1作目よりスケールアップ。
より派手な見せ場を用意。
冒頭の海戦だけでなく、実物大に建設されたコロシアムで再現される海戦がすごい。
競技場に水を張り実物の舟で戦い、観ずには鮫まで解き放たれてる。
他に人間だけでなくもサイやサルまで決闘に導入。
しかし、緊張感と、最初の目新しさでは前作に譲る。
しかも血縁者の復讐と言う話で、本人の人として、剣闘士としての優秀さ、説得力が今一つ感じられない。
主役俳優は、前作ラッセル・クロウの圧倒的な存在感には負けてて、小さく見える。
デンゼル・ワシントンの狡猾ぶりと皇帝兄弟の凶悪さは、憎たらしく策謀巡らせ自ら剣をとって戦うホアキン・フェニックスの悪者ぶりと拮抗するか。
何分前作の続きで、前作の焼き直し感は否めない。
前作が無く本作が初ならもっと評価が高かったと思う。
あと、これだけの超大作なのに、なぜパンフレットが未製作???
以下余談ですが、それにしても最近は、お金がかかってるとCGの使い方がとても上手くて、全くわからない。
いまだにすごいシーンが実物であったほうが、本当に凄いと感じてしまう。
さすがにサイ、サル、サメはCGだろうが、実物で凄いシーンがあってもCGと見分けがつかないので、なんかもったいない気分がするのは自分だけでしょうか。