沖縄久高島のイラブー
劇場公開日:2024年8月2日
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解説
沖縄の離島・久高島のイラブー(エラブウミヘビ)漁およびその燻製(くんせい)づくりの様子を記録したドキュメンタリー。久高島の祭礼「イザイホー」の記録映画「沖縄久高島のイザイホー」を手がけた岡田一男監督が、1978年に行われたイザイホーの祭礼の際に並行して撮影していた貴重な映像をもとに製作した。
琉球王国の時代、イラブーは神々からの贈り物と考えられ、久高島の人々は獲ったイラブーを燻製にし、首里の王府に献上してきた。琉球王国が消滅した後も久高島のイラブー漁は続けられ、同じく久高島に残ったイザイホーの祭礼とともに、伝統文化として残されてきた。しかし、12年に一度行われていたイザイホーが後継者不足などにより1978年を最後に中断すると、イザイホーと密接な関連のあったイラブー漁と燻製づくりも一度途絶えてしまう。
近年になり久高島の人々の努力によってイラブー漁と燻製づくりは復活しているが、本作には伝統が一度途切れる以前の、1978年のイラブー漁と燻製づくりの貴重な様子が収められており、1978年暮れのイザイホーとともに撮影された映像を高画質デジタル化。さらに2023年秋に新たに撮影した、存命関係者の証言やイラブー復活当時の証言、イラブーづくりの現況と祭祀復活への島民の努力などの様子を収めた映像を加え、過去の伝統を後世に伝えながら、現在そして未来を見据えていく。「沖縄久高島のイザイホー」に続き、草野仁がナレーションを担当。
2024年製作/102分/日本
配給:文化財映像研究会、東京シネマ新社
劇場公開日:2024年8月2日