「この映画は予想を上回る規模だった !」ブリッツ ロンドン大空襲 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は予想を上回る規模だった !
シアーシャ・ローナンもお母さん役を演じる時代なのだ。そんな2024年制作のイギリス・アメリカ合作の戦争映画でロンドンが舞台。「ブリッツ(BLITZ)」とはドイツ語で「稲妻」の意味でロンドン大空襲をさす。
『それでも夜は明ける』のスティーブ・マックィーン監督がメガホンをとり、第2次世界大戦時 ナチスドイツによる空襲を受けるロンドンを舞台に、親元に帰ろうとする少年と、その息子を捜す母親の姿を描いた戦争 空襲 避難 火災 窃盗 サバイバルヒューマンドラマ。
息子ジョージ役は新人のエリオット・ヘファーナン、母親リタ役は『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『レディ・バード』などで4度のアカデミー賞ノミネート歴を誇る実力派のシアーシャ・ローナン、ピアノを弾いてるジョージ君の祖父ジェラルドをミュージシャンのポール・ウェラーが演じる。そして音楽はハンス・ジマー。
映画館のスクリーンで観たいと思った大作。
スティーブ・マックィーン監督はこの作品の前に撮った『占領都市』と言う4時間超えのドキュメンタリーが公開される。ナチス・ドイツの占領下におかれた恐怖の記憶を、アーカイブ映像の使用やインタビューによる回想はあえて使わず、130ヶ所にも及ぶ「現場」を正確に捉えることで、アムステルダムの計り知れぬ恐怖の日々を35mmフィルムで撮った長い作品。
コメントする