「鬼は未練や執念のため、人は守りたいもののために戦う」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 ゆづさんの映画レビュー(感想・評価)
鬼は未練や執念のため、人は守りたいもののために戦う
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色んなキャラの回想が入るからテンポは悪いが、それだけ鬼に人生を左右された人が多いって事なんだろうと思った。上弦に当たってないキャラの活躍は次回以降に期待。
鬼滅って兄弟が多いけど一貫して年下が年上の気持ちを意に介さず行動していて、親の心子知らずって感じ。だけどそれがあるから、鬼側は未練が多く、人間側は想いを継いで戦っているんだなと思った。
鬼に喰われる前提で生きてきたしのぶさんの覚悟と執念、毒の効かない絶望と怒りが明確に表現されていてすごかった。
童磨のおちゃらけた笑顔で人を見下す性格にイラッとしたけど、幼少期の事を踏まえるとそういう性格じゃなきゃ生きていけない人生だったんだろうなと思った。殺して相手を救おうとしていたって事は、童磨自身が生きている事をしんどいと思っていて、人を殺す事で間接的に自分を救っていたのかも。
善逸は基本ができているから応用が利くが、獪岳は基本ができていないから何も生み出せないし自分の能力を上手く扱えない。特別扱いされるのが好きで承認欲求が強く自己受容ができてないから、多分自己肯定感が低いんだろうなと思った。だからハングリー精神が強い。
猗窩座は、破壊殺の意味、足元に浮かぶ雪の結晶や攻撃時の花火、素流を使う点から、記憶には無くても人間だった時の事が反映されていると分かって切ない。どう転んでも大切な人を守って一緒に生きる道には行けないし、何もかもどうでもよく守るものもないのに強くあろうとする精神だけ引き継がれる胸糞具合が泣ける。
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