「味付けが濃すぎる」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 KKさんの映画レビュー(感想・評価)
味付けが濃すぎる
鬼滅の刃原作はキャラが濃い。ストーリーも濃い。ちょっとしたセリフも、コミカルなシーンも濃い。
が、たまに薄い時もある。煉獄杏寿郎さんと猗窩座さんの戦いについては、原作が薄かった。
映画にされた時は程よい濃さになって何とも言えず美味しかった(面白かった)。
翻って本作は濃すぎる。もともと濃いめのシーンをさらに引き伸ばして、引き伸ばしたのに全編濃い。
よく言えば作り手の情熱を感じるが、少し濃すぎて疲れる。映画のポスターも濃すぎてもはや視認性が著しく低い。赤くてオレンジで黒い何か、、、ああ、鬼滅の刃の新しい映画のポスターか、と。
とは言えラストの猗窩座さんの号泣シーンでは泣かされる。こんな人、居そう。と思わされる。アニメなのにファンタジーなのに、現実味がある。
優しくて脆いのに、何かのためにはめっぽう強い。
煉獄杏寿郎さんには半ば説教をくらっていたような猗窩座さんですが、本作の最後では倒してくれた炭治郎さんと義勇さんに感謝していたであろう点が語られる。「ありがとう」、と語るシーンの描写はありませんが、けどわかる。きっと自らの首を切って止めてくれた2人に感謝して、みんなに謝って謝って、心穏やかに地獄に向かって行った。
ここだけ濃くしてくれたら、なおメリハリあったなー
という印象。
3時間近い大作なので、お手洗いは済ませて、水分は控えるが吉です。
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