「原作カットでアニオリ多め」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 しのさんの映画レビュー(感想・評価)
原作カットでアニオリ多め
原作すべて履修済みの1ファンとしての意見です。
公開初日に観に行きましたが、映像や音楽は言わずもがなさすがufotableさんという感じで終始ドキドキしながらずっと画面に釘付けで最高に楽しめました。
声優さんの演技も相まってキャラ1人1人にちゃんと感情移入できました。
確かに回想がちょこちょこ入ってくるせいでテンポの問題?なのか他の方の意見にもあるようにそれぞれの話を取ってつけたようなアニメの総集編のような仕上がりに思えてしまうのは否めない感じもしますが。
しのぶさんの姉さんの仇を前にしての色々な覚悟が本当に18歳?と思うほどしっかりしており、ハンデや葛藤を抱えながらも必死に最期まで闘い抜く勇姿は涙なしには見られません。
善逸は過去最高にかっこよかったです。寝ないでもちゃんと闘えるじゃないか君。
また、作中に「強いものは弱いものを助け守る」や「人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる。欲しがるばかりの奴は結局何も持っていないのと同じ」みたいな場面があるのですが、とても当たり前のことですがそんな当たり前のことすらわからない世の中になってはいけないと思いつつ考えさせられます。
獪岳は一見なんだこいつとなるようなクズに見えますが「俺は正しく評価されたい」という自尊心や自分が特別でありたいと望み、「生きてさえいればなんとかなる」という生に対する執着はある意味1番人間らしいと思いました。
ただ唯一の不満点を挙げるとするならば、猗窩座と対峙しているときの原作の義勇さんのセリフが大幅にカットされており、少し残念に思いました。
自身が錆兎や蔦子姉さんから守られ託された命を、今度は炭治郎という守る者の存在のために闘い命を繋いでいく感動的なシーンです。
それが義勇さんの成長でもあり、今後の展開にも重要になってくる部分なのですが、その割にはアニオリが多めで驚きました。
今までは結構原作に忠実にきていたはずなのですが、あのアニオリ入れるくらいならこの部分入れられたのでは?と思ってしまいます。
猗窩座の父の遺言の部分も同様です。
「俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない」というセリフもカットされていたのですが、この言葉はさすがに酷すぎたのでしょうか?
冒頭のおばみつのシーンは思わず声が出てしまったくらい嬉しかったんですが。
今後も2章3章と楽しみにしています。
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