「確かに回想長いけど、私はすごく好き」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 クロさんの映画レビュー(感想・評価)
確かに回想長いけど、私はすごく好き
観て良かった。ハンカチも持っていって良かった。
■ストーリー・構成
原作を読んでいるのでストーリーは理解していましたが、想像より猗窩座の回想が長い。
原作の流れに忠実に、行間補って映像化してくれているんですよね。
色んなレビューでもコメントあった通り「回想ながい」。そう言いたくなる気持ちは分かりました。
ただ、「なぜ猗窩座は鬼になったのか」、「なぜ弱者が嫌いなのか」、「なぜあんなに強さを求めていたのに、首を切っても死なない、より"強い"存在になることを拒んだのか」、「なぜ無惨の命令という鬼にとって逆らえないものに抗って最期を迎えたのか」について観客に納得させるための根拠になっているから、非常に長い回想シーンに納得しました。
百年以上も自分の常識だと思ってた考え方を、たった二十年程度の記憶が揺さぶる。それはたった二十年程度の短い時間にとても大事な瞬間があったからだってことをちゃんと伝えてくれてたストーリーでした。
あと、この時間内に今回の映画化したエピソードを納めようとした努力がすごい。
隊士たちのあちこちでの奮戦、産屋敷輝利哉様たちと隠したちの働き、鱗滝さん…丁寧に映像化されてるのが最高でした。
■原作との違い
最初の1分で原作にはないシーンがアニメからの続きとして描かれています。
岩柱が手を合わせるシーンはお館様の声とともに、とても胸に来るものがありました。
無限城みたいな危ないところに行ったら絶対泣き叫ぶはずの善逸が、序盤静かに無限城に落ちていっている理由もちゃんとわかる。戦闘シーンのエフェクトは原作だと一瞬だけど、丁寧に描かれていて迫力がある。師匠とのやりとりも、兄弟子の行動に納得できない辛さも、善逸の気持ちがひしひしと伝わってきて好きなシーンになりました。
■全体的な感想
原作も好きだけど、ufotableさんのクオリティ高い映像観られることが最高に幸せでした。
鎹鴉も愈史郎も大活躍すぎてかっこいい。
ただ、3部作になるとのことで、この1部作目より2部作目の方が盛り上がるのではないかな、とは正直思います。
無限列車編は煉獄さんの言葉に励まされたくて何回も観に行っていたけど、無限城編の第一章は本当に…悲しい…。
3部作、最後まで楽しみになりました。映像美、行間を補ったストーリー、クオリティ最高です。
■後日追記
無限列車編で煉獄さんが最後に言った「柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。若い芽は摘ませない」この言葉。
猗窩座と遭遇して炭治郎に一直線に向かってきそうな時に、義勇さんがすかさず盾になっていて、思わず思い出しました。
煉獄さん、本当に好きだー😭
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