「圧倒的な映像美だが……」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 のりよりすしさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な映像美だが……
鬼滅の刃の原作全巻読破済み、アニメも追い、煉獄さんが好きで無限列車編を繰り返し見に行った人間です。
今回の無限城編も期待して見に行きました。
無限城そのものの圧倒的スケール、映像美、柱も盛られたお得意の戦闘シーン、しのぶと童磨、善逸と獪岳、そして、炭治郎、義勇、猗窩座の戦闘シーン。鳴女さんの演出家ぶりも相まって最高でした。声優さん達の鬼気迫る演技も見応え十分。全く文句の付け所はありません。
155分という長さは正直、気になりませんでした。
しかし、どうしてもテンポの悪さは気になってしまいました。原作を読んでいるので、鬼滅における回想シーンの重要性はよくわかります。しかし、圧倒的な高速戦闘を繰り返している映像のタイミングで棒立ちの回想シーンが差し込まれると、それまでのスピード感がすっ、と消えてしまいます。紙面で読んでいるならば気にならないところも緩急がありすぎて「えっ?」という感じになってしまいます。ブレーキ感が強すぎるのです。無限列車編とは違い、3部作ならば映像化ならではの魅せやすさがあったと思うので、そこだけが残念です。
繰り返し見に行けばよくわかると思いますし、私はそうするつもりです。無限城と戦闘シーンだけで何度も見る価値があります。
猗窩座の過去も、原作を読んでいるならば泣くポイントなのでしょうが、私は「石田彰の演技力すげぇ」とそっちに意識がいってしまって泣くことはありませんでした。しかし、石田彰渾身の演技は素晴らしいものでした。
言われていたマナーの悪さは私が行った映画館ではなかったです。数名の方がトイレに立つぐらい。あれだけ長ければそこまで目くじらを立てるようなことではないかと思います。
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