「超々高品質なテレビシリーズ的作品」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 はて1984さんの映画レビュー(感想・評価)
超々高品質なテレビシリーズ的作品
確かに面白いし、終盤はぐっとくる。映像も音も皆さん、一流の仕事をしていると思います。
しかし、これは劇場用映画としては変則的な作りです。原作に沿うことがファンから支持されている所以であり、最早これ以外の作り方が無いのも分かりますが、やはり小屋掛けする映画という媒体に最適なサイズとシナリオで(私は120分1本勝負が好き)、彼らの作品を見てみたいものです。原作者に制作サイドに入ってもらうのが一番良いので、原案やスーパーバイザーとかで参加してもらって、スピンオフなんてどうでしょう。(何年先になるんだ・・って話ですが。)
キャラで見ていくと、今回は胡蝶しのぶさんが印象に残りました。鬼殺隊は下っ端と甘露寺さん(作者の分身か理想化した姿じゃないですかね?)以外、みんな、異常者ぽい登場の仕方なんですが、彼女も例に違わず、最初はニコニコしながらえぐい事を言うサイコパスみたいに見えました。それが、物語の進行に伴い人間性を回復し、今回は、激高し、泣き、わめき、それでも絶望の淵から立ち上がってくる強さを見せてくれました。キャラがしっかり成長したところを見せて卒業・・と思いきや、彼女の本当の戦いはこれからなんですよね。
後、無限城の壮大さにも目を奪われました。漫画では紙媒体での表現に限界があるので仕方ない所ですが、それをダイナミックに奥行と広がりを持って1000倍くらいのスケールで見せてくれました。これこそがアニメの力、これこそがアニメ化する意義だと感服しました。
これ以下は冗談で、つまらない話ですが、この最終決戦ってジョジョ3部ぽくないですかね。ジョジョ好きなんで何でもそれに関連付ける癖はご容赦頂きたいですが、なんとなくテナーサックスの能力のオマージュのような。だったら、獪岳は他の十二鬼月がやられたあとに「ふん、おめーらやっぱりアホだったぜ」と言いながら登場して、善逸に瞬殺されて欲しかった。
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