「長い」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 ハラマスコイさんの映画レビュー(感想・評価)
長い
やはり感動は原作で完結、完成されており
映画による演出は
鬼の悲哀を軸に描く原作リスペクトに敬意を表し最後まで155分間我慢はしたが、、、
最初の胡蝶、善逸までは気迫も緊張感も迫力も素晴らしく、あっという間に全関心が持っていかれた。
そして今回の主人公、狛治(はくじ)の話が始まり。。。
スピード感の疾走力と、しっとりジワる回想(その構造自体は従来通りであるものの)のそれぞれが良いクオリティで魂こめて作られているのだが、、、
自分でも信じられないが、正直に言葉を選ばず言うと、長い、くどい。と、感じてしまった。
(今思い出すと無限列車編でもその気はあったが、今回はそれ以上に)
生理的にがっつりハマればものすごく感動すると思うけど、紙一重に興がズレてしまうと、どうしても没入感への足かせがかかり、身が入りそうで入らない(乗り遅れ、感情が追いついていけない)。
明かされる悲しい過去、鬼になる経緯、複雑な感情、理不尽への抵抗、怒り、悲しみ、誇り、捨て切れないもの、もう完全に鬼滅の大道中の大道、ど真ん中の演出を惜しむ事なく恐れる事なく追求された形ではあった。の、だが。
なぜだろう。。。
人にとって怖いイメージの鬼が、刀に対しひとり素手で闘う違和感(素流の説明がさほどある訳でもなく)からか、
罪人の刺青が腕や体だけでなく、顔にまで出てきた経緯が気になって仕方ないからか、
"術式展開"にどこかの廻戦で聴いた事のある響きがちらつき、その効果も充分に説明されてないからか、、、
素直に聞く姿勢を削ぐような障害物がいくつかあって、せっかく料理を味わい尽くせなかった。
2.5時間まで肥大化した長期物語りに、満席だった劇場から席を立ったり戻ってくる人が割と序盤から最後まで絶え間無かったし、もしかしたら自分と似た様な、胃もたれによる消化不良を感じ耐えられなかった仲間が居たのかもしれない、、、
残念の、涙。
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