「ufotableに感謝を...」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 終焉怪獣さんの映画レビュー(感想・評価)
ufotableに感謝を...
唐突ですが、私はufotableファンです。
厳密にはTYPE-MOON作品のファンであり、
所謂、型月厨に類する人間です。
他でもないufotableの機転となった2007年公開作品
「劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景」を観た世代。
あそこからufotableのファンは爆増した。
以降、ufotable制作と聞いただけで必ず視聴するようになり、鬼滅の刃も鑑賞して来ました。
もう語る必要は無いかも知れませんが、
年々ufotableのクオリティが異次元となって行き、
私達の視覚に衝撃を与えてくる。
ここから伝えたい部分を紹介させて頂きます。
【無限城の映像美】
素晴らしい映画と出会った時には必ずパンフレットを購入しますが、限定版にも記されていたように尋常ではないレンダリングによる無限城の映像は度肝を抜かれました。
“無限”の名を冠するように物理法則を無視した途方もない構造物のパズルは、観る者の脳を揺さぶる。
【日本アニメに於ける戦闘描写の極致】
長年ufotableを追い掛けて来た人ならば、Fateシリーズでの圧倒的な戦闘シーンは、脳裏から離れないはず。
鬼滅の刃でもその尋常ではない超高速な戦闘シーンは健在で毎回、上弦の鬼達の死闘を観ては言葉を失う。
今作でも155分、常に信じがたい映像美の連戦で兎に角、飽きない。
また構造物が破壊された時の破片や粉塵の描写も美しい。
瞬きすら惜しくなる炭治郎達の剣戟は、紛れもなくufotableの、否、日本アニメの極致である。
【見事な構成】
幾ら三部作と言えども最終決戦を纏めるには、かなり情報を圧縮しない収まりきれないと危惧...はしていませんでした。
あのHeaven's Feel三部作を完結させたufotableなら間違いないと知っている。
Aimerの主題歌をバックに始まる無限城内の疾走から猗窩座戦まで無駄が一切なく、一つの作品として完成されていた。
ここまでを第一章として組み上げた手腕はお見事!
【しのぶVS童磨】
しのぶの蟲の呼吸のスピードに笑みが零れました。
善逸の雷の呼吸とはまた異なる高速移動からの連撃が、首を切れずとも柱であると納得する程、洗練された動きで見惚れました。
残念ながら志半ばで退場となりましたが、早見沙織さんの可愛らしい声と共に決して忘れられないキャラとなりました。
それにしても宮野真守さんの声はやっぱり好き。
【善逸VS獪岳】
第一章で期待されていた戦闘の一つ。
いつものコメディ要素の無い覚醒状態の善逸の霹靂一閃を感情が痺れる。
閉鎖空間を利用した霹靂一閃が良い。
獪岳の壱の型以外の雷の呼吸の描写も素晴らしかったが、皆さんお待ちかねの漆の型は、善逸の集大成とも呼べる最大の一撃であるだけにカタルシスが半端なかった!
【炭治郎&義勇VS猗窩座】
第一章最大の決戦。
無限城を自由自在に駆け抜けつつ、お互いの技をぶつけ合い、とても目が追い付かない戦闘!
改めて私の推しである義勇の水の呼吸は、熾烈ながらも洗練された動きで美しい。
この第一章の主人公とも呼べる猗窩座の過去は、分かっていても泣いてしまう。
花火が上がるシーンと「おかえりない、あなた」の台詞は堪らない...
他にも書きたい事は多々ありますが、
これはやはり劇場で体験すべき作品。
第一章からクライマックス全開で残る二章へのハードルが、どうしても上がってしまう。
しかしufotableならやり切る事でしょう。
私達は、この作品を生きて劇場で鑑賞出来る奇跡の世代。
素晴らしい時代に生まれたのが私達です。
鬼滅の刃完結を全員で見届けましょう。
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