「本当に凄かった…」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 はいみつさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に凄かった…
雑魚鬼との戦闘シーンは映画オリジナルで、甘露寺・伊黒さん、時透・悲鳴嶼さんのお互いを信頼しているところが見えてすごく良かった。しのぶさんが童磨のところに向かっているシーンで、原作では思わなかった城の大きさがよく分かった。他のシーンでも「確かに、無限城ならこれくらい広いよな」と納得されられるところばかりだった。
しのぶさんの死亡シーンは本当に泣けた。折れた音がリアルすぎて胸が痛くなった。カナエのシーンでは、童磨に刀を向けたカナエが童磨にやられる、という詳しいところが見れてよかった。
しのぶさんのブチギレの声が本当に怖かった。姉の敵ということが沸々と分かるシーンだった。私は童磨が好きだが、あの時だけは本当に苛々してしまった。
善逸と獪岳の戦闘シーンでは、獪岳の雷の呼吸や、火雷神の作画、善逸が師範が死んだことで憤っているところが素晴らしかった。所々でお館様が健闘されているシーンや、獪岳との戦いで応援を求めていたところが映画オリジナルでよかった。
猗窩座と鉢合わせする前の炭治郎が落ちそうになるところで、原作の、枠を手で支えるのではなく、水の呼吸を使うところが、遊郭編で使った水とヒノカミカグラの使い所を理解しだしたようなシーンで、成長を感じた。
炭治郎と義勇さんが、しのぶさんの訃報を知るところが、きちんと原作通りでよかった。しのぶさんが蝶屋敷のみんなから離れて笑顔で笑うシーンが本当に泣けた。
痣が発現したあとの義勇さんと猗窩座の戦闘シーンが、目で追えないほどで、痣が発現すると速度が上がる、という意味が動きでよく分かった。
無限列車編の時の炭治郎より、明らかに戦いに対する順応ができていて、上弦の参相手にここまでできるのかと感心した。義勇さんがなぜ「俺は柱じゃない」と言っているのかが分からないくらい、戦闘能力が高かった。原作では一つの部屋で戦っているのかと思っていたが、どんどん通路や部屋を破壊しながら戦っているところが、無限城の大きさを示していてすごいと思った。
炭治郎が透き通った世界に入ったあとの呼吸の違い、髪の毛、目の色の違いがよく分かった。
猗窩座の過去のシーンで、お手玉がどんどん増えていって、最終的に二つは部屋の中、一つは縁側に落ちていたのが印象的だった。
書き下ろしであった隣の道場の息子が殺されるシーンがきちんとあってスカッとした。狛治と恋雪が花火のところで約束をしているところが切なく、思わず泣いてしまった。
「そうだ、俺が殺したかったのは」のあとに映画オリジナルのセリフがあって、猗窩座の心情を見事に補完していて良かった。猗窩座の最期の笑顔が、子供のように幼い笑みだった。恋雪と死後の世界で出会い、泣きながら自分を責めているところが胸に刺さった。
全体的に作画も声優の声も当たりすぎて夢中になって見てしまった。最初のしのぶさんのシーンで泣きすぎて、猗窩座のところであまり泣けなかったのが悔しい。音楽は声優の声をさらに引き立てていて、オープニングもエンディングもこれまでにないほど良かった。
注意点としては、ポップコーンやおかしをあまり注文するのはよくないと思った。普段なら食べられるポップコーンも、今回は画面に集中しすぎてほぼ食べることができなかった。トイレ問題は私は大丈夫だった。私は、最近あまり長い映画を見ていなかったからか、集中することができなくて悔しかった。次回見るときまでに三時間ほどの映画を集中して見れるようにしておきたい。また二回でも三回でも観たいと思った。改めて言う、本当に素晴らしかった。
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