「思ったよりも色んなキャラのストーリーが入っている」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 おじゅさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったよりも色んなキャラのストーリーが入っている
という第一印象を抱きました。
予告でもサブタイでも猗窩座を全面に押し出してきていたので、初っ端から猗窩座とのバトルを描くのかと思いきや前半90分はほとんど猗窩座が出ません。
善逸vs獪岳の兄弟子バトルと、しのぶvs童磨の因縁対決が、前半の尺を使って描かれます。
その合間合間に悲鳴嶼さんたちや他の柱たちの小競り合いが差し挟まれます。
なので視点がころころ変わります。
この視点変更の多さが無限列車と違う点ですね。
無限列車ではあくまで炭治郎の目線から煉獄さんの強さと儚さを見ていく映画体験となりましたが、今作は登場キャラが多い分、どうしても各ストーリーが散発的になってしまっている印象です。
原作を履修していない方、あるいはキャラが多いと脳内で整理するのに苦労する方は、置いてけぼりを食らうかもしれません。
圧巻だったのは戦闘シーン。
物凄く動く。めちゃくちゃ動く。激しく鋭く動く。
しのぶさんの突きの鋭さや猗窩座の拳の重さ、柱たちの流れるような斬撃。バトルシーンは瞬きがもったいないほどの見応えです。
さすがufotable。
正直コミックスではそれぞれの技でどう動いているのか掴みきれなかったんですが、一級品のアニメーションのおかげでぐっと惹き込まれました。
そして明かされる猗窩座の過去。
コミックスで読んでいたので分かっていたのに泣きました。辛い。あれは辛い。
しんどい。
号泣です。
タオルハンカチで正解でした。薄っぺらいハンカチでは耐えられなかった。タオルだから耐えられた。
石田彰さんの演技がさぁ、ずるいんだ。
星マイナス1なのは、戦闘▶︎回想を何度も繰り返すので集中が削がれてしまうところを減点しました。
原作を忠実に再現してくれているのですが、あちらは週刊連載だからこそ過去やモノローグを細々と挟んでも読めるのです。
映画館で一気に見るスタイルとは少々相性が悪かった。
映画ならではの挟み方をしてくれていれば星5でした。
でもやっぱり、クオリティがめちゃくちゃ高い。
無限列車の400億には届かずとも100億は余裕で超えるでしょう。
いまから続きが楽しみです。
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