劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のレビュー・感想・評価
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ヤバイ! 開始10分で泣くとこだった!
開始早々、アニメオリジナルの舞台、鬼殺隊の無数の墓のシーンから。かつて、お館様が胸に刻んだ鬼殺隊の名を唱えて祈ったその墓場に立つのは、密かに主の意志を預かった岩柱・悲鳴嶼恭平。その姿は正に、亡き鬼殺隊の墓を、その全ての意志を背負っているかのよう。お館様の最後を思えば、それだけでジワッと泣けてくる。
そして遂に無限城に突入。よくぞ映像化に実現してくれました。その光景は三次元版のマンデルブロー・フルクタルとでもいうのか、アニメ映画史上屈指であろう緻密さ、壮大さ、そして美しさ。
そこに鬼殺隊は、柱達は、炭治郎・善逸・伊之助が突入する。極めて、恋柱・甘露寺蜜璃の手を取り、護り、見事な太刀筋で鬼達をさばく蛇柱・伊黒の原作通りにして原作以上の格好良さ。ここまでで既に目頭がギンギンに熱くなってしまいました。
アニメ化として、正しく原作以上の作画とシーン運び、モーションの仕上がりに大満足。加えて、重く、心に来る、感じ入るアフレコの名演技。名優揃いの贅沢三昧。
まあ勿論、お話的には後々のストーリーは大体熟読した原作通りなのですが(ちょっとアニオリな調整がはいってますが)私が感じ入った善逸のシリアスバトル、胡蝶しのぶの死闘、猗窩座のサイドストーリーまで、映像として見れる感動。これぞアニメ化の醍醐味。まあ勿論、昔からアニメ化・実写化されることに評価がわかれることも多いのですが、私はこの出来映えに満足です。
全体的に激闘・死闘の連続なので笑えるシーンは少ないのですが、村田さんの水の呼吸にはちょっと感動。これもアニオリですよね? なんだか動きがしょっぱいのが微笑ましいw 今後も登場シーンがあるはずなので期待してます。頑張れ、村田さんw
映画館での鑑賞で、知らない人の隣に座った久々の満員御礼。しかも朝の8時から。この大ヒット振りに超絶なエネルギーを感じます。この調子でどんどん最終章まで稼ぎに稼いでw頑張ってほしい。最後の最後の私が大好きなカーテンコールまで映像化を実現して欲しい。応援してます!
(追記)
望みを果たして散る鬼達、そして、剣士達。
鬼滅の刃の開幕早々から、ずっとこの流れは変わらないと思う。鬼滅の刃の一つの主題といっても過言では無いかもしれない。鬼達の戦う相手は、むしろ鬼殺隊ではなく、己のカルマと向き合い、藻掻き、戦い続ける。認められない作家で鼓打ちの響凱とか、家族愛を求めた蜘蛛山の累とか。
それは鬼殺隊の剣士達も同じく、無限列車編で母との約束を果たした煉獄杏寿郎、そして(まだ)散ってはいないけど兄との葛藤を抱えた時透無一郎とか。
この劇場版にあたって、映像化したエピソードを目の当たりにするために鑑賞に臨んだ気がする。無論、無限城や壮絶なバトルの映像を見たいし、それらがメインの人も多いでしょう。
そして、いよいよ無限城編にいたり、今回のエピソードは、姉カナエの敵討ちが悲願の胡蝶しのぶ、鬼に落ちた兄の粛正に挑む我妻善逸、そして猗窩座と恋雪の悲劇の恋の物語。
似たようなことをどこかで書いたんですが、それぞれ今際の際で亡き想い人との思いを遂げる。まず、胡蝶しのぶの姉カナエは心優しく、体が小さくて非力の妹しのぶを思いやり、鬼殺隊を辞めなさいとまで諭そうとする。でも妹しのぶの望みは違う。意に反する。普段の和やかな面持ちとは裏腹に、その小さな体は家族を殺した鬼達への復讐の怒りに満ちている。姉カナエには戦えと云って欲しい。あなたならやれると云って欲しい。鬼殺隊を止めろだなんて、そんな言葉は聞きたくも無いだろう。
いやまあ、何が云いたいのかというと、(原作通りですが)今回の劇中で登場した厳しい面持ちの姉カナエさんは「妹しのぶさんが思い描いた夢まぼろしではないか」というのが、私の考察です。無論、そもそもフィクションの物語なんだから、黄泉路から舞い戻って励ましたと考えるのもアリでしょう。実は普段から厳しい顔で妹しのぶを叱咤していたのかもしれません。でもそれじゃあ、あの緊迫の場面で、妹しのぶさんの脳裏に現れたりするものかどうか?
だから、このシーンは好きです。好きっていうのはちょっと違うか。漫画を読んでて震え上がりました。そして切なくもありました。もしかしたら、しのぶさんが見たくても聞きたくても得られなかった、叱咤激励する姉カナエさんの姿だったのではないだろうか。
だから劇場版でも見たかった。映像として見て、その台詞を、演技を耳で聞きたかった。あえて批判するのなら、叱咤する姉カナエさんの姿、表情、その声は、子供なら震え上がって泣くほどでもよかったかもしれない。
無限列車編の煉獄杏寿郎の母上、瑠火さんもそうなんですけどね。杏寿郎さんの今際の際で最後にみた瑠火さんの笑顔。あれを杏寿郎さんは生前に見たことがあったのだろうか。
そう考えてしまうと、鬼滅の刃全編があまりに切なく、空しくなってしまう。「儂の誇り」と育手の師範から三途の河岸から太鼓判を押された我妻善逸。それもまた当人が欲しくても得られなかった夢まぼろしなのかと思うと・・・いやちょっと切なすぎる。こんな考察を抱くのは私の勝手なんですが、私は酷薄すぎるのでしょうか。
追記の前にも書きましたが、だからこそ、原作の幸せすぎるカーテンコールが楽しみで仕方がないのです。もう原作で目にしてはいるけれども、幸せいっぱいの閉幕を劇場で早く目で見たいものです。
(追記2)
原作の猗窩座が初登場して構えるシーン。無限城ではなく無限列車編です。すでに恋雪さんの「雪」の紋章を抱いていたんですよね。知らずに彼女への想いを抱きながら戦っていた訳です。
既に構想が完成されていたのかとびっくり。流石は鬼滅。拍手喝采。
にわかでも伝えたい、鬼滅の刃の奥深さ
「上映回数30回!?」
公開初日、劇場のスケジュール表を見た瞬間、思わず声が出た。
しかも、そのすべての回がほぼ満席。ポップコーン売り場には長蛇の列。
この光景、私の映画館人生でも記憶にない一大事だった🤫
そんな“社会現象”ど真ん中の映画に、軽い気持ちで便乗したにわか観客の私。
けれど、そこでまず圧倒されたのは映像のクオリティ。一枚一枚のシーンが、緻密で美しく、ただの“アニメ”というより“アート作品”のよう。
まさに“画で殴られる”とはこのことだった。
さらに、冒頭からぐっと引き込まれたのが主題歌の力。LiSA & Aimer──この鉄壁のWボーカルによるツイン主題歌が、鬼滅の世界観を確固たるものとして支えていた。
音が流れた瞬間に、スクリーンの外側まで掌握されるようなあの感覚。「これは、勝負にきている」と、冒頭10分で確信してしまった😳
ジブリを超えて興行収入No.1を叩き出した前作『無限列車編』。
その実力は、やはり“本物”だった。
そして、真の驚きは物語の深さにあった。
確かにPG12らしく、斬首や暴力描写もある。
けれど、それを超えて胸に迫ったのは──
“敵”である鬼たちの哀しみにまで丁寧に光を当てていること。
今作のメイン「猗窩座(あかざ)」は、ただの悪役ではない。
彼が失ったもの、なれなかった未来。
「鬼とは、なりたくてなった存在ではない」
その背景にある喪失と孤独に、私は思わず息を呑んだ。
それをただ憐れむのではなく、
“誰の中にもあるかもしれない闇”として受け入れる。
それでも向き合い続ける主人公たちの姿が、たまらなく切なかった…😭
そうか、これが大人たちをも虜にする理由なんだ。
勧善懲悪の単純な物語ではなく、
善と悪の「間(あわい)」にある揺らぎを描く。
そして、敵すらも「そのまま」受け入れるこの世界観は、
まるで人生の縮図のようだった。
劇場を出た瞬間、私は誰かにこの映画のことを話したくてたまらなくなっていた。
「鬼滅の刃」は、もう子どもたちのためだけの物語じゃない。
むしろ──「人生の酸いも甘いも知った大人にこそ響く物語」なのだ。
ブームから少し距離を置いて見ていたあなたへ。
「人が集まる理由」をぜひ一度、体感してみてほしい。
人気が熱狂に変わり、
熱狂が文化に変わる瞬間が、確かにここにある。
やはりこれは、ただ事ではない😎
この夏の“有事”を、見逃すなかれ!!
日本人に生まれて良かった。
かなりのプレッシャーだったと思う。
前作の劇場版は日本歴代1番の興行収入400億を超え、アニメ版であのクオリティ。
2019年から描き続けた作品のついに最終局面のストーリー。原作の発行部数は世界で2.2億冊突破ということは、それだけ多くの方が展開も知っている状態。
期待値を上げる材料はこれでもかというほど揃っている中、きっと作り手の方々たちは、その期待値に応えるために、連日心血を注いでくれていたに違いない。煉獄さんの言葉を借りるなら、心を燃やし続けながら挑み続けてくれたことが、開始5分でもうわかる。
圧巻の映像美と迫力。
声優さん一人一人が6年かけてキャラクターと共に生きてくれたからこその、演技の凄まじさ。
鳥肌が立つほどの劇伴。そして、原作をとても大切に忠実に描く再現性。
期待していたものが期待以上に返ってくる喜びと感動に震える155分だった。
映画3本分見たかのような濃厚さで、前半だけで私の体力は削られ、体の水分が涙となって消えていった。
見終わった後真っ先に思ったのが「日本人でよかった…」だった。そしたら映画館を出る際に私の前を歩いていたカップルの男性も「こういう時日本人で良かったなって思うよね」と隣の女性に同じことを言っていて、なんだか嬉しかった。
こんな風に思わせてくれる作品が見れて幸せだ!
第二章も楽しみ。
圧巻の無限城
やはり驚くべきは無限城の表現。マンガでは描き切れない、あの広大さを映像でなんとか伝えたいという意思がみなぎっていた。あの無限城の3Dだけでものすごい労力と金額がかかるだろう。しかも、ただ「やりました」というだけじゃなく、きちんと映像として意味のあるものとして扱われている。あの広大さを伝える映像があるから、鬼殺隊がどれだけ困難な戦いを強いられているのかを、映像によってダイレクトに伝えることが可能になっている。
もっとキャラクターに寄ったショット中心に構成すれば、あんなにバカでかい3Dモデル作らなくても何とかなると思うが、それじゃつまらないと思ったのだろう。結構、ロングショットを多用していて、広さを伝える多くの隊士が命をかけて戦っていることを表現していた。猗窩座のエピソードには結局泣いてしまった。
鬼殺隊の面々も鬼になった者たちも等しく理不尽な目にあっているが、ある者は鬼殺隊になり、ある者は鬼になる。出会いの偶然がそれを分かつのだとすれば、紙一重の違いしかない。哀しいほどの社会の理不尽が詰まった作品だ。
炭治郎の如く進化が加速する制作スタッフらによる、日本が誇るべきアニメーション表現で現時点最高峰の作品!
「無限列車編」(2020年10月)からわずか約4年半。ここまで作画・映像表現が進化したのかと驚かされます。
ハイクオリティーなアクションシーンも含め、作画の統一性に至るまで妥協のないこだわりが貫かれ、スタッフ陣の進化も感じるほどです。
加えて「無限城編」では、本来は固定された場が変化し続けるという極めて難易度の高い映像化も実現しています。
この4年半をかけて【上映時間155分】にも及ぶ高密度な作品を作り上げたとしても驚きですが、このスタッフは間に「遊郭編」「柱稽古編」も制作!
日本発のコンテンツでは、制作コスト的にハリウッド超大作のような潤沢な人材や機材等を使えません。ただ、そんな限られたリソース下でも世界トップクラスの成果を生み出す土壌があるのです。例えば「ゴジラ−1.0」では創意工夫によって最高峰のアカデミー賞にて視覚効果賞を受賞する快挙を果たしました。
まさに「鬼滅の刃」スタッフにおいても未踏領域に踏み込み、今なお進化を続けていることがわかる作品となっています。
賛否両論あるだろうけど
賛否両論あるだろうけど、
あくまで自分の感想を言わせてもらいます。
漫画、アニメ、前作映画、見てる者です。
映画はかなりの長丁場でしたが、いらないところと言えば冒頭のCMだけですね笑
以下ネタバレを含みますが、
今回の内容は大きく3つの戦いがメイン、
胡蝶さんVS童磨
善逸VS獪岳
炭治郎&義勇VS猗窩座
戦闘シーンについては漫画で表現しきれないところが表現されていて大迫力、興奮しました。
胡蝶さんの技とか最高でした!
あと義勇さんの技も半端なかった!
またBGMについても、
各キャラのアニメでも流れたことのあるテーマBGMも、映画用にアレンジされ、それらが戦闘シーンや回想シーンを盛り上げてくれていました。
回想シーンについて、
ここは賛否両論ですが、自分は回想シーンが原作に+αされていて、原作への愛とリスペクトを感じました。逆に回想なければただ単純なバトル映画になってましたので、ちゃんと回想シーンも盛り込んでかれてた制作陣には感謝しかありません。
悪くはないが、鬼滅というコンテンツなら儲かるだろうという意思が伝わ...
悪くはないが、鬼滅というコンテンツなら儲かるだろうという意思が伝わってくるのが3部作になっておりま実際には2部作で十分だろう。
いい捉え方な原作にはない部分を補完
悪い捉え方をすれば三部作にするためにだらだらと時間を稼いでいるようにも見えた
信者のコメント荒らしやレビューを信じるな
自分は人がいっぱい居るのが嫌なのである程度経ってから見る派なのでネタバレしない様にしながらレビュー等見たりしてから行くのだが鬼滅キッズが多すぎて本当に必要なレビューが埋もれ過ぎていて参考にならない
もう いい評価が信者によるものなのかちゃんとしたレビューなのかもわからない
いろんな感性を持った人がいてレビュー等見て見に行くか行かないか判断する人がいたり全体の評価を出したりする為のレビューなのに
少しでも批判的な事書くと
「なら見に来ないでください」だ
「あなたの理解力が残念です」だ
完全にそれはこっちが言いたい事です
少しでも自分と違う感性の人のコメント見たくないなら人のレビューみんなよ
そもそも見ねぇとどうなのか分かんねぇから見てんだろ!!
うだうだ感想でもない事書いてしまいましたがここからが感想です
【評価の低いコメントに批判してる人多いしちゃんと見に行って確認しようと思った自分を過去に戻って殴りたい】
自分もやはり他の方が書いている様に原作に忠実なのはいいが映像作品としては低評価です
戦闘回想回想回想戦闘回想回想回想みたいな
大げさではなく本当にテンポが悪いです
漫画でなら気にならなかったですがそのままを映像にするのは流石にナンセンスだと思いました
誰かが書いていた
「スマホ見ながらチラチラみる今時の子用の作品」
と言うのがものすごくしっくり来ました
自分で止めたり休憩入れたり出来る配信と違って映画館で見てると全部ノンストップで見るしかありません
刀鍛冶編をぎゅっと縮めて戦闘シーン減らして回想増やした物をに2時間半
と言えばいいでしょうか
アニメで少しでもなんかだれてるなぁと思った人はまじで配信来るまで見ないほうがいい作品だと思いました
せめて人気の理由の一つである和風?で独特な戦闘シーン位は長めにしたり工夫をして欲しかった
ほら 内容も読まずにコメント書いた
オープニングが最高です。
間の悪い引き延ばしアニメ映画。
作画やアクションや背景と画面作りの出来は凄いの一言。
その一方で各戦闘毎にいちいちキャラの過去の振り返りやってしかもそれが長いもんだからテンポが悪い悪い。
原作通りとはいえもうちょっと短くまとめるべき。
ぜひ、いい劇場で!
普通だった
法則を壊す面白さ
上映中に3回泣いた。最後は滝のように涙が出てしまったが、この映画はいわゆる『暗黙の了解』を無視した作品だと思った。
例えば登場人物が死ぬ直前に、その登場人物に感情移入させる回想を入れるのは良くないとされている。その回想は長ければ長いほど良くない。基本的に映画は現在軸のドラマで感情移入させることを良しとしているからだ。あとは回想の中にいる人物が回想してはいけないというものもある。回想in回想というもので、時間軸が把握できなくなるという理由で良しとされていない。他にもモノローグで感情や気持ちを語ること、音楽ベタづけで全編ガンガンに鳴らすこと、などなど、映画には暗黙の了解的に禁じられた要素がある。
鬼滅は全部やってる。だが前作で400億稼ぎ、本作で300億を稼ごうとしている。これまで信じてきた暗黙の了解はぶち壊された。結局のところ面白いが一番。くだらない法則は捨てていいと鬼滅に言われた気がした。
ボリュームあり過ぎで気持ちが追いつかない
胡蝶しのぶは、そんなに好きなキャラではなかったけど序盤であっさり殺されてしまいショックで、その後の善逸や猗窩座の戦いが入ってこないというか感情がついていけなかった。
上映時間を短くしてもいいので、善逸vs獪岳の戦いの後に童磨vs胡蝶にして、猗窩座は次回作にまわして欲しかった。
内容を詰め込み過ぎだと思う。
ケンシロウが北斗百裂拳を繰り出すアニメを見て育った世代からすれば、隔世の感を覚えるほどの映像美
鬼となった妹・禰󠄀豆子を人間に戻すため鬼狩りの組織《鬼殺隊》に入った竈門炭治郎。入隊後、仲間である我妻善逸、嘴平伊之助と共に様々な鬼と戦い、成長しながら友情や絆を深めていく。
そして炭治郎は《鬼殺隊》最高位の剣士である《柱》と共に戦い、「無限列車」では炎柱・煉󠄁獄杏寿郎、「遊郭」では音柱・宇髄天元、「刀鍛冶の里」では、霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃と共に激闘を繰り広げていった。その後、来たる鬼との決戦に備えて、隊士たちと共に《柱》による合同強化訓練《柱稽古》に挑んでいる最中、《鬼殺隊》の本部である産屋敷邸に現れた鬼舞辻󠄀無惨。お館様の危機に駆けつけた《柱》たちと炭治郎であったが、無惨の手によって謎の空間へと落とされてしまう。
炭治郎たちが落下した先、それは鬼の根城≪無限城≫―”鬼殺隊”と”鬼”の最終決戦の火蓋が切って落とされる(公式サイトより)。
北斗の拳のケンシロウが北斗百裂拳を繰り出す際、そのパンチの速さを表現するために黒い線でそのまま((꜆꜄ ˙-˙ )꜆꜄꜆シュッシュッシュシュシュシュシュッと描かれたアニメを見て育った世代からすれば、隔世の感を覚えるほどの映像美である。
テレビ放映や歴代最高の興収をたたき出した前作から話題になっていたが、漫画の映像化につきまとう「やっぱ原作だよな」という事前想定を一掃する原動力は、映像制作者の原作の再解釈力に起因する。
例えば本作のタイトルにある「無限城」とは、主人公の敵対する頭目の圧倒的な力で創り出されたパラレルワールド的な仮想空間で、その名の通り、街並みが「無限」に、ジェンガとルービックキューブを組み合わせたように次々と不気味に構築・再構築を繰り返す。この場面がIMAX映像になると、テーマパークのアトラクションに乗っているかのような感覚にとらわれるほどの迫力を帯びる。これは平面の漫画原作にはなかった魅力である。
かつて漫画の映像化が、どこまで原作に近づけるかを追求していた。鬼滅に端を発した昨今のそれは、原作を映像によってどこまでさらに伸ばせるかを追求する、映像制作者の原作に対する再解釈が主流となっている。原作を模写するか、とモチーフにして新たに描くかくらいに違う。前作の経験から、相応にヒットが見えるので、製作段階からかなりの予算が使えたのだろうことも本作のクオリティ担保に貢献しているのだろう。
しのぶさん推しなんで…
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