劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のレビュー・感想・評価
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にわかでも伝えたい、鬼滅の刃の奥深さ
「上映回数30回!?」
公開初日、劇場のスケジュール表を見た瞬間、思わず声が出た。
しかも、そのすべての回がほぼ満席。ポップコーン売り場には長蛇の列。
この光景、私の映画館人生でも記憶にない一大事だった🤫
そんな“社会現象”ど真ん中の映画に、軽い気持ちで便乗したにわか観客の私。
けれど、そこでまず圧倒されたのは映像のクオリティ。一枚一枚のシーンが、緻密で美しく、ただの“アニメ”というより“アート作品”のよう。
まさに“画で殴られる”とはこのことだった。
さらに、冒頭からぐっと引き込まれたのが主題歌の力。LiSA & Aimer──この鉄壁のWボーカルによるツイン主題歌が、鬼滅の世界観を確固たるものとして支えていた。
音が流れた瞬間に、スクリーンの外側まで掌握されるようなあの感覚。「これは、勝負にきている」と、冒頭10分で確信してしまった😳
ジブリを超えて興行収入No.1を叩き出した前作『無限列車編』。
その実力は、やはり“本物”だった。
そして、真の驚きは物語の深さにあった。
確かにPG12らしく、斬首や暴力描写もある。
けれど、それを超えて胸に迫ったのは──
“敵”である鬼たちの哀しみにまで丁寧に光を当てていること。
今作のメイン「猗窩座(あかざ)」は、ただの悪役ではない。
彼が失ったもの、なれなかった未来。
「鬼とは、なりたくてなった存在ではない」
その背景にある喪失と孤独に、私は思わず息を呑んだ。
それをただ憐れむのではなく、
“誰の中にもあるかもしれない闇”として受け入れる。
それでも向き合い続ける主人公たちの姿が、たまらなく切なかった…😭
そうか、これが大人たちをも虜にする理由なんだ。
勧善懲悪の単純な物語ではなく、
善と悪の「間(あわい)」にある揺らぎを描く。
そして、敵すらも「そのまま」受け入れるこの世界観は、
まるで人生の縮図のようだった。
劇場を出た瞬間、私は誰かにこの映画のことを話したくてたまらなくなっていた。
「鬼滅の刃」は、もう子どもたちのためだけの物語じゃない。
むしろ──「人生の酸いも甘いも知った大人にこそ響く物語」なのだ。
ブームから少し距離を置いて見ていたあなたへ。
「人が集まる理由」をぜひ一度、体感してみてほしい。
人気が熱狂に変わり、
熱狂が文化に変わる瞬間が、確かにここにある。
やはりこれは、ただ事ではない😎
この夏の“有事”を、見逃すなかれ!!
日本人に生まれて良かった。
かなりのプレッシャーだったと思う。
前作の劇場版は日本歴代1番の興行収入400億を超え、アニメ版であのクオリティ。
2019年から描き続けた作品のついに最終局面のストーリー。原作の発行部数は世界で2.2奥突破ということは、それだけ多くの方が展開も知っている状態。
期待値を上げる材料はこれでもかというほど揃っている中、きっと作り手の方々たちは、その期待値に応えるために、連日心血を注いでくれたに違いない。煉獄さんの言葉を借りるなら、心を燃やし続けながら挑み続けでくれたことが、開始5分でもうわかる。
圧巻の映像美と迫力。
声優さん一人一人が6年かけてキャラクターと共に生きてくれたからこその、演技の凄まじさ。
鳥肌が立つほどの劇伴。そして、原作をとても大切に忠実に描く再現性。
期待していたものが期待以上に返ってくる喜びと感動に震える155分だった。
映画3本分見たかのような濃厚さで、前半だけで私の体力は削られ、体の水分が涙となって消えていった。
見終わった後真っ先に思ったのが「日本人でよかった…」だった。そしたら映画館を出る際に私の前を歩いていたカップルの男性も「こういう時日本人で良かったなって思うよね」と隣の女性に同じことを言っていて、なんだか嬉しかった。
こんな風に思わせてくれる作品が見れて幸せだ!
第二章も楽しみ。
炭治郎の如く進化が加速する制作スタッフらによる、日本が誇るべきアニメーション表現で現時点最高峰の作品!
「無限列車編」(2020年10月)からわずか約4年半。ここまで作画・映像表現が進化したのかと驚かされます。
ハイクオリティーなアクションシーンも含め、作画の統一性に至るまで妥協のないこだわりが貫かれ、スタッフ陣の進化も感じるほどです。
加えて「無限城編」では、本来は固定された場が変化し続けるという極めて難易度の高い映像化も実現しています。
この4年半をかけて【上映時間155分】にも及ぶ高密度な作品を作り上げたとしても驚きですが、このスタッフは間に「遊郭編」「柱稽古編」も制作!
日本発のコンテンツでは、制作コスト的にハリウッド超大作のような潤沢な人材や機材等を使えません。ただ、そんな限られたリソース下でも世界トップクラスの成果を生み出す土壌があるのです。例えば「ゴジラ−1.0」では創意工夫によって最高峰のアカデミー賞にて視覚効果賞を受賞する快挙を果たしました。
まさに「鬼滅の刃」スタッフにおいても未踏領域に踏み込み、今なお進化を続けていることがわかる作品となっています。
第一章にしてこのクオリティ!
猗窩座が愛されてる
胡蝶しのぶと童磨の下りは次回にして欲しかった
この作品を母国語で理解出来る喜び
冒頭から圧倒的作画に驚嘆します。
それぞれ散り散りになってこの無限に広がる城で闘いを繰り広げる為、胡蝶しのぶvs童磨、善逸vs獪岳、炭治郎、冨岡義勇vs猗窩座とオムニバスの様に展開していきます。
バトルシーンはvs猗窩座戦が最もボリュームがあります。冨岡義勇の柱としての実力が如何なく発揮されつつも、炭治郎が柱に匹敵する実力を身に付けてきているのが観ていて実感出来ます。どちらかが欠けていたら猗窩座には勝利出来なかったでしょう。
どんな場面でも最後まで決して諦めない、キャラ達の生き様に胸が熱くなりました。
胡蝶しのぶの覚悟、善逸の想い、猗窩座の弱き物を忌み嫌う事や強さを求める理由を描こうと思うとどうしてもモノローグシーンは多めにはなると思います。
超作画のバトルシーンに重きを置く人はこれを冗長と感じるのでしょうが、話の根幹に繋がる部分であり、省略する事は作品としての厚みを削る行為にもなり得るでしょう。
鬼滅の刃という作品はそんなキャラの心情を言葉でも伝えているので外国語翻訳した場合、どうしても齟齬が出てしまうと思います。この作品を母国語で理解出来る事を大変嬉しく感じました。
また観に行きます。
キャラクターの深掘りが凄い
しのぶ、童磨、善逸、獪岳、そして猗窩座、これらのとても重要なキャラクター達が鬼殺隊になった背景と鬼になった背景や歴史を各々丁寧に分かりやすく、限られた時間内に描かれていました。特に副題にあるように今回の主役と言えるしのぶと猗窩座のパートは原作には描ききれなかった部分も含めてとても秀逸でした。これらの時間と戦闘シーンの時間のコントラスト、緩急、色調、音楽、声優達の声のトーン、原作を知っていても劇場版ならではの臨場感はハンパなく、鳥肌が立ちまくり、不覚にも何回か涙が自然に泣けてしまいました。映像の凄さは期待通り、いや以上でしたが、それを膨らませる、音響、声優、曲全てが違和感なく体に吸収されてしまう不思議な感覚でした。本当に大袈裟ではなくCM入れると3時間近い作品でしたが、エッ終わっちゃった、寂しい。早く第2章を観たい!また長いこと待ち遠しい…、しかし多分これから第1章をリピートしてしまいそうです。
アニオリ含め贅沢な2時間半
2時間以内で良い
見どころたくさんある!
まず、見どころがたくさんあるので、各々感動する場面など違ってるかと思いますが私なりのチョイスを一つだけ。
なんといっても今回は義勇さんの凄さに感動。炭治郎への優しさがあちこちで垣間見え何気ないシーンに涙が溢れてきました。冒頭の落ちていきそうな炭治郎を守るときで既に涙がでましたね。
あと、あの義勇さんに痣発現した時に衝撃というか、とても痺れました。原作の時にも衝撃がありましたが、映像になるとそれはもう興奮もので。この瞬間自身の手を握ってあせをかいてました。
見どころは本当にたくさんあります。全てを言いたいのですが、語りだしたら何時間でもいけそうですが、あとは見る人の楽しみに言わないでおきます!
※他の方のレビューでたまにいらっしゃいますが、『何々の映画と比べて〜』とかいう方はこの映画だけでなく、比べられた方の映画に対しても冒涜していることに気づいた方がいいです。映画って、比べるものではありません。
面白かったけど長かった
楽しめませんでした。
事あるごとに回想シーン。キャラクターの一人語り。
朗読劇でも見てる気分でした。
キャラクラーの背景を描いてより感動を生みたい意図はわかりますが、
あまりにも多い、長い。
ストーリー展開のワクワク感がなく、私は楽しめませんでした。
無限列車は本当に楽しかったし感動したので
今回も楽しみでしたが残念です。
映画との相性が
禰豆子はほとんど登場しない
まさに総力戦
圧倒的画力で殴ってくる、が……
原作読破済みかつ根っからの鬼滅の刃好きですが敢えてフラットに評価します。
作画 ★★★★★
ストーリー ★★★★★
テンポ ★★☆☆☆
音 ★★★★★
演出 ★★★☆☆
芝居 ★★★★★
まず、原作の段階でこのアークは素晴らしいものになると確信しているので涙脆い自分はバスタオル持参で視聴。
しかし、確かに泣きましたし原作は何度読んでも同じところで泣くのですが、無限列車編と比べると感動が薄れてしまった気がします。
理由は以下のように分析。
①一つの映画作品としての完成度が低い
無限列車編はいきなり初見で見たとしても「鬼退治をしてるのね」「妹は鬼なのか」「鬼は人を食べるのね」「黄色い子はねずこが好きなのね」「猪は野生児なのね」「煉獄さんという人が主人公たちより偉くて強いのね」などギリギリ把握出来る内容でした。
そして主人公たちも視聴者と同じく「煉獄さん」という存在をよく知らなかったから、シンクロニシティが起きたのです。
ほぼ映画で明かされ、映画をもって退場し煉獄という男の生き様のカッコよさに感情移入できました。しかし今作は「全て知っている前提」で話が進みます。きっと置いてけぼりを食らう人がいることでしょう。
三部作のうちの1本目ということで、仕方ないのですが無限列車編のように起と結がある感じではなく、あくまでアニメの続きという印象が拭えないのでモヤモヤしたまま持ち越す事が多くあります。
②過剰演出によるテンポの悪さ
作画は素晴らしいですし、原作の段階で素晴らしいストーリーであるのですが、「(アニメ制作側の)自分たちが原作にもっと良い味付けをしてやる」を感じすぎて胸焼け気味です。
無限列車編のときもそれは感じたのですが、一部に留まりました(前作猗窩座戦の途中で伊之助が「倒したのか!」とかいう不自然な引き伸ばしとかがそれにあたります)。
しかし今作は随所に「見よ、この戦闘シーン!この背景!この演出!!原作を補完してやったぜ!」と言わんばかりに、足し算が多くそれで返って原作の良さを潰してしまった箇所が多かったです。
例えば善逸の漆の型。素晴らしい画を見て欲しいのは分かりますがスピード感は伝わってこなかったです。鼓屋敷で見た最初の霹靂一閃のほうがよっぽど感動しました。気付けば羽織が破けるほどの速さで動いたというのがあとから分かる方がスピード感があると思うのですが、技を発動してる最中にそれを表現してしまっているため雷の呼吸の速さを消してしまった気がします。
また、恋雪の「おかえりなさい、あなた」周りの改変もくどいです。原作にはない親父さんや慶蔵さんの台詞が追加され、おかえりなさいよりも先に「ただいま」を言ってしまい余韻がなくなってしまいました。泣かせてやろうという意図が見え見えでクサい演出だったのでちょっと恥ずかしくなってしまいました。
背景に関しても原作では真っ黒になっている箇所もそれはもう丁寧に圧倒的画力で表現されていますが、意識の置き場所に迷ってしまい話が入ってこなかった箇所もありました。
無限城の背景なんて圧巻ですが最初だけで充分です。
このあたりは原作者である吾峠呼世晴先生がいかに引き算が上手いかというのを痛感しました。
原作のテンポの良さはあくまで漫画としてのテンポの良さであり、動いて喋る映画だと不要な箇所も出てきますが、原作にそのまま足し算をしてしまっているがために冗長になってしまいかえって安っぽくなってしまう箇所が無限列車編よりも多かったなぁというのが私の印象です。
③情報過多
とにかく情報が多く、次から次に新しい情報が入ってくるので見ていて疲れます。
前述の通り、起きる出来事やセリフ量や動く背景が多すぎるのでどこに意識をければ良いのかが分かりにくくなっています。
無限列車編のときは夢の中と列車の中と外と主に3つの場面がありますが、今作ほど背景に意識が散らされることも無く主に人物の表情や台詞に集中できました。
しかし今作は作画に力を入れすぎていて、抜け感がないので脳の処理が追いつかない事もしばしばありました。勿論、こんな素晴らしい作画で作ってくださり本当にありがたいですしとてもクオリティが高いのですが、それが作品の良さと直結しているかと問われると即答できないのも正直なところです。
と、ここまで辛口となってしまいましたが
映画ならではの素晴らしい音や芝居については文句の付け所がなく、むしろ音や声がつくことによって没入させられた箇所もあったので決して4点以下の作品にはならないです。
あくまで無限列車編と比べると、という感じです。
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