劇場公開日 2002年3月30日

ブラックホーク・ダウンのレビュー・感想・評価

全63件中、61~63件目を表示

4.5戦場の描き方

2013年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

興奮

難しい

総合90点 ( ストーリー:85点|キャスト:80点|演出:100点|ビジュアル:90点|音楽:70点 )

 戦場の現場をこれほどに肉薄して描いた作品も他にないのではないだろうか。映画の大半はこの戦闘現場の描写に費やされ、戦闘をかっこよく見せようとするのでもなく、ただ戦場で起きていることが善悪もなくありのままに描かれる。
 これは実際に起きたことを基にしているので余計に現実感がある。映画の中でも再現されていた、アメリカ軍兵士が殺されその死体がひきずられている映像が当時大々的に世界中で放送されて大きな話題になっていたが、その背景がこれなわけだ。損害を覚悟で救出に行くか、撤退するか、司令官の決断も難しいところ。

 美術といい市街戦の描き方といい、よくこれだけのものが撮影できたものだと感心させられる。この迫力のある映像の作り方は流石にリドリー・スコット監督である。

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Cape God

4.0戦争映画の描写は大抵ノンフィクション

2013年10月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

頭を撃たれて即死でも、内臓ぐちゃぐゃで苦しみながら死んでも、ただの不注意で死んでも、死んだことには変わりない。
劇中で常に頭をよぎるのは「なぜ戦っているのか」ということ。このワードは作品としても大切なワードだと思う。また、この作品の評価するところは、仲間を殺されて悲しいのはアメリカ兵だけではなくソマリア民兵も同じであるという現状を、描けているように感じたところ。です。

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かんだい

4.0混沌の戦場を体感する

2007年10月24日

現代の市街戦を描いた映画と言えばこれでしょう(ハイテク進化の速い軍の世界ではもう過去か)。リドリー・スコットの剛腕演出とピエトロ・スカリアの神業編集によって、圧倒的な混沌が産み出されている。墜ちたヘリに群がる民兵(と言うよりは群衆)、ガントレットのように撃たれて走るハンヴィー、銃を持って向かってくる民間人(攻撃するまで撃つなって、そりゃ無理だろ!)……まさに地獄。人物を描いてないだけに後半は飽きが来るし、後味もそうどっしりしたものはないが、是非映画館でもう一度観てみたい作品だ。

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The Dude
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