ブラックホーク・ダウンのレビュー・感想・評価
全73件中、61~73件目を表示
極上戦闘シーン
観終えて、内容より戦闘シーンのド迫力が体に染みた作品でした。また音楽とマッチしていて緊迫感がとても良かったです。
総合:80点/ストーリー:80点/キャスト:65点/演出:85点/ビジュアル:60点/音楽:95点/
じわりじわりと本物の戦闘を感じさせる
リドリー・スコット監督は苦手でして、この作品でも苦手な気持ちを再確認したところがありました。好きでないのは、まず音楽。どうにも観ている側の気持ちを露骨に煽ろうとしている感じがあるんですよね。それと、ラストあたりにバシバシ出てくる教訓めいた台詞。これも、説明的な感じがして好きじゃないんです。あと、妙に芸術めいたショットが挟まれるところ。これも、観ていて興ざめしてしまうので、止めてほしいなぁと、いつも思うのです。
しかしっ! 今回はそれでもこちらを圧倒するものがありました! やぱりそれは戦闘シーン! いつ終わるともしれない中で、ものすごい弾薬が撃ちつづけられるうちに、なんだかこちらの感覚が麻痺してくるぐらいの本物感がありました。ソマリアの人たちが迫ってくる恐ろしさも、変に演出的でなく、迫られる側の恐怖感を軸に描かれているので、視点がぶれずに見続けることができました。
あまりリドリー・スコット監督は見ていないのですが、『エイリアン』を除けば、かなり好きな作品でしたね。
見応えある戦争映画
とりあえず、手に汗握って観ました。
「優しいはずの作戦だった」と言う王道の話の流れですが、事実に基づいた話なので、実際そうだったんでしょうね。
激しい市街戦は見応えあります。
戦争アクションでオススメの作品ですね。
爆音上映恐ろしい
以前にDVDで見て、カナザワ映画祭2014爆音上映で見た。DVDでも充分すぎるほど恐ろしい映画だったのだが、アフリカ人のAK47の発射音が頭に突き刺さるほど尖っていて、恐ろしさ倍増だった。
アメリカ人は、一人でも負傷すると彼を助けるために全力を尽くし、そのため被害が拡大するのだが、アフリカ人は誰が怪我をしても死んでもまったくお構いなしで次々襲ってくるし、人数は無尽蔵で、手のつけようがない。ディフェンス一切なしの恐ろしさだった。
しかも、アメリカ軍は敵が撃って来るまで攻撃するなと、専守防衛が徹底されており、しかしそんな生真面目さが気の毒になるほど敵が猛烈だった。
主人公チームは命からがらなんとか耐えて、国連軍がやってきてこれで助かると思ったら、車に乗せてもらえず、基地までマラソン。気の毒すぎるし、普段からランニングなどして心肺機能を高めていないと生き残れない。
今回は役者が誰で誰なのか、なるべく把握しようと思っていたのだが、ジョシュ・ハートネットはいつの間にか出ていて、他の人はやっぱり誰が誰だかあんまり把握できなかった。しかし、そんなのは気にしてもしなくても充分すぎるほど圧倒的で、現時点の瞬間風速ですごい戦争映画第一位になってしまった。
映画祭で1本目に見て、もうお腹いっぱいでゲップが出そうになった。
米軍つええ!
米軍19人ソマリア人1000人の死者を出したモガディシュの戦闘という実話ベースのお話。
市街戦をリアルに描写してると思いますが。。
戦争が云々のメッセージが、とか米軍無双のアクションがとか、楽しみ方はいろいろあるのかもしれませんが、私にどうも合わない映画でした。兵器描写も嫌いじゃないんですが。。退屈でした。
特典映像でも圧倒される
DVD・BDに付いている特典映像が凄い。
戦場の撮影風景が度々映るが、「これCGじゃないの!?」と驚愕するシーンがわんさか出てくる。
本編以上に度肝抜かれるかもしれない撮影風景を、是非一度鑑賞下さい。
戦場の描き方
総合90点 ( ストーリー:85点|キャスト:80点|演出:100点|ビジュアル:90点|音楽:70点 )
戦場の現場をこれほどに肉薄して描いた作品も他にないのではないだろうか。映画の大半はこの戦闘現場の描写に費やされ、戦闘をかっこよく見せようとするのでもなく、ただ戦場で起きていることが善悪もなくありのままに描かれる。
これは実際に起きたことを基にしているので余計に現実感がある。映画の中でも再現されていた、アメリカ軍兵士が殺されその死体がひきずられている映像が当時大々的に世界中で放送されて大きな話題になっていたが、その背景がこれなわけだ。損害を覚悟で救出に行くか、撤退するか、司令官の決断も難しいところ。
美術といい市街戦の描き方といい、よくこれだけのものが撮影できたものだと感心させられる。この迫力のある映像の作り方は流石にリドリー・スコット監督である。
戦争映画の描写は大抵ノンフィクション
頭を撃たれて即死でも、内臓ぐちゃぐゃで苦しみながら死んでも、ただの不注意で死んでも、死んだことには変わりない。
劇中で常に頭をよぎるのは「なぜ戦っているのか」ということ。このワードは作品としても大切なワードだと思う。また、この作品の評価するところは、仲間を殺されて悲しいのはアメリカ兵だけではなくソマリア民兵も同じであるという現状を、描けているように感じたところ。です。
マーク・ボーデン執念の取材とリサーチ
リドリー・スコット監督作品の中でもハードで重厚で
特に好きな作品 久々に鑑賞
マーク・ボーデンが執念の取材とリサーチで書き上げた
ノンフィクションの原作も読んだが スゴイ・・・
これ【実話】なんだけど この事件を体験し
生還した兵士は【ベトナム】よりも激しく凄惨
だったと語っているホドとてつもない激戦
この事件のドキュメンタリーも何本か観たけど
見るに耐えない恐ろしさがあった
【人がこんなに残虐になれるものなのか】・・・と
政治的な背景なんかを話すと超~長く&ディープに
なるので映画的観点のみの感想を
【戦争映画】は
『プライベートライアン』《以前》と《以後》に分けら
れる(この作品は以後)
まずは とにかく【キャスト】が良い
『プライベートライアン』や『パールハーバー』などの戦争映画
には必ず出ている【トム・サイズモア】や主演の【ジョシュ・ハートネット】
も良いけど 特にレンジャー部隊も恐れるデルタフォースのフート役を
演じた【エリック・バナ】が最高にプロっぽくて かなり良い
彼の発する言葉はどれも【深イイ】し 1匹狼の彼が再び
戦場へと消えていくラストシーンも印象的で余韻が残る
他にも公開当時は名が知られていなかった脇役陣も
今観れば意外な役者が多数出ている事に気付く
例えば『スモーキンエース』の《エース》を演じた【ジェレミー・ピヴェン】
がヘリのパイロットの1人だったり
『ハリーポッター』シリーズで《ルシウス》を演じた【ジェイソン・アイザックス】
がレンジャー部隊の指揮官だったり
あとは・・・
『ファンタスティックフォー』の《Mrファンタスティック》役の【ヨアン・グリフィズ】
『トレインスポッティング』の【ユエン・ブレムナー】
『ダークナイト』のOPの銀行でサプライズ出演した【ウィリアム・フィクナー】
『24』シリーズやマイケル・ベイ作品の常連の【グレン・モーシャワー】
などなど・・・
『ロードオブザリング』でブレイクする直前の【オーランド・ブルーム】は
トンがった新兵だし
【ユアン・マクレガー】は戦闘経験が全く無いにも関わらず最前線に
行くハメになり恐ろしい体験をする という 『プライベートライアン』
の《アパム》と同じ役割 (観客と同じ立場や目線で観客の恐怖を
煽るという映画的に欠かせない重要な役)
そんな感じで とにかく豪華なアンサンブルキャスト
知らなかった【史実】を垣間見る事もできるうえに
多数の役者の演技バトルも観れる そして全てがリアル
今回観直してみて 前よりもズット大好きな作品になった
混沌の戦場を体感する
現代の市街戦を描いた映画と言えばこれでしょう(ハイテク進化の速い軍の世界ではもう過去か)。リドリー・スコットの剛腕演出とピエトロ・スカリアの神業編集によって、圧倒的な混沌が産み出されている。墜ちたヘリに群がる民兵(と言うよりは群衆)、ガントレットのように撃たれて走るハンヴィー、銃を持って向かってくる民間人(攻撃するまで撃つなって、そりゃ無理だろ!)……まさに地獄。人物を描いてないだけに後半は飽きが来るし、後味もそうどっしりしたものはないが、是非映画館でもう一度観てみたい作品だ。
全73件中、61~73件目を表示