「じわりじわりと本物の戦闘を感じさせる」ブラックホーク・ダウン チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
じわりじわりと本物の戦闘を感じさせる
リドリー・スコット監督は苦手でして、この作品でも苦手な気持ちを再確認したところがありました。好きでないのは、まず音楽。どうにも観ている側の気持ちを露骨に煽ろうとしている感じがあるんですよね。それと、ラストあたりにバシバシ出てくる教訓めいた台詞。これも、説明的な感じがして好きじゃないんです。あと、妙に芸術めいたショットが挟まれるところ。これも、観ていて興ざめしてしまうので、止めてほしいなぁと、いつも思うのです。
しかしっ! 今回はそれでもこちらを圧倒するものがありました! やぱりそれは戦闘シーン! いつ終わるともしれない中で、ものすごい弾薬が撃ちつづけられるうちに、なんだかこちらの感覚が麻痺してくるぐらいの本物感がありました。ソマリアの人たちが迫ってくる恐ろしさも、変に演出的でなく、迫られる側の恐怖感を軸に描かれているので、視点がぶれずに見続けることができました。
あまりリドリー・スコット監督は見ていないのですが、『エイリアン』を除けば、かなり好きな作品でしたね。
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