「軍事介入の虚しさ」ブラックホーク・ダウン 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)
軍事介入の虚しさ
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リドリー・スコット監督作。
観せる映画はさすがで、半端じゃなく長いぶっ続けの戦闘を上手く撮っている。
ただ、民兵が車で機関銃パラパラと撃ちながら通り過ぎる描写や物陰からヒョコッと無造作に走り出て撃たれるとかが多過ぎて、それがゲームみたいなチープな演出だとは思った。民兵で訓練受けていないからそうなのか?民兵側の射撃がびっくりするくらい当たらないのもリアルを追求した演出なのだろうか?
現実に忠実な演出だとしても、映画なのでそこはある程度画面映えを意識しても良かった気がする。
希望を創る為と言っていた軍事作戦の末に見えたのは、民兵や一般市民すらも含めた現地民からの剥き出しの敵意。
死んだ民兵の銃を一般の市民が拾い、発砲してくる。
この映画が示しているのは、倒しても倒しても終わらない、憎しみの連鎖の縮図だろう。
結局、そんな戦場に居れば大義や正義等は大した理由づけにならず、仲間の為と言うのが1番自分達を納得させられる理由になるのだろう。
キャスティングに関してもけっこう拘っている映画だけど、みんな同じ髪型&服装なので何回か観ないと分からん。それにしても、トム・サイズモアは良い雰囲気を出すな。
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