アイミタガイのレビュー・感想・評価
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アイミタガイ、いい言葉だ
名古屋とその近郊で昨日と同じ今日を暮らす縁もゆかりもない皆さんが、ふと些細に触れあって、そしてそれがそれぞれの背中を力強く押す
優しく温かく、100分くらいで観やすい
気楽にフラリと、そして何一つ前情報を持たずにいくのが絶対におすすめ、そう、絶対にだ
アイミタガイ、いい言葉だなー
真面目で優等生的な作品でした。
レビュー評価がかなり高かったので鑑賞。
古き良き松竹映画の雰囲気で人と人を紡ぐ心の襞を丁寧に描いた良作でした。
善人しか描いていないのは関係者の気持ちが作品に出ているのだろうと思います。
細かいところまで伏線の回収も見事でラストまで飽きることはなかったです。
邦画の良さは十分感じましたし賞レースにも残れる作品だとは思いますが
黒木華さんの演技を含め皆さん良い役者さん達でしたが、優等生的なエピソードが、気になりました。
原作が短編集と知ってなるほどと・・・・。おススメ度は普通のやや上。
気持ちが乱れて心を穏やかにしたい時に見たほうが良い作品です。
こんな世の中になると良いな
とにかく物騒な世の中、劇中の世の中は温かく、優しさが繋ぐ人の縁を繰り広げられてました。あり得ない事とも感じましたが、嫌な世の中を優しくするエンターテイメントと理解しました。悪意はありませんが、岡本信人さんかと思ったら松本利夫さんでした。良い俳優さんです。
誠実に生きていれば、その人生には必ず意味があるんだと思った。泣けた…
深まる秋にぴったり
派手さはないが、心に沁みる作品だった
年齢を重ねていくと
まるで映画みたいだなーと思えるような
人との偶然の出会いやつながりに
〝縁〟のようなものを感じることが確かにある
自分自身や目の前にいる人に、
日々、誠実に生きていれば
どこかで誰かの、力になれるのかもしれない…
いつか誰かに、救われることがあるのかもしれない…
人の世は、そんなふうにやわらかく温かく、
繋がっているのかもしれない…
…そんなふうに、思えてきて涙が溢れてきた
登場人物は少ないが
俳優陣の演技は、全員が素晴らしかった
特に、
背負ってる人生が長い分
絡んでる人の縁も複雑な役どころの
草笛光子さん、風吹ジュンさん…よかった
黒木華ちゃんもハマり役
繊細な演技で、梓の心情を上手く表現していた
作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を黒木華主演で映画化し、...
作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を黒木華主演で映画化し、親友を失った女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。
過去の大戦に対する理解に違和感が有ったが、、他でウルウル
素晴らしかったです
ここまで綺麗にまとめられた原作付きの群像劇(ほぼジグソーパズルの様相)は邦画で初めて見たかもしれません。
中村蒼さん演じる澄人に何度も笑わせてもらいました。
感動もする。
良い映画です。
荒んだ心によく効く点滴のような映画
番組見てたら藤間爽子さんが告知してて、
妻が、興味あったんだよね、と。じゃあ行く?
皆さんのレビューも高評価だったのも背中を押してくれた。
三重県を舞台にした日常を、
最高の俳優さんたちが演じてくれる。
その日常の中に起こる出来事一つ一つが、
最後に繋がっていく、見事なストーリー。
サントラ、風景もぴったり。
いい人しか出てこないので安心して見ていられる。
そう、
こんな幸せのかたちってあったよね
忘れていた
みんなが持ってる心
アイミタガイ
闇バイト、裏金、貧困、
最近日本が殺伐としていて、心も荒んでいたので、
心を穏やかにしてくれるいい点滴のような映画でした。
『アイミタガイ』胸に刺さる。
映画が始まって直ぐに、上から撮影した近鉄の電車が川を渡り桑名に入るシーンだけで胸に迫るものがあった。どこかは直ぐに解った。
私が育った所だ。まさか、こんなに感動するとは想わなかった。自分の見知った場所が写るだけで、こんなに胸に刺さるなんて…。画面の中の人たちが生々しく迫って来る。彼らの人生が見えて来る。
主人公は子供の頃、桑名の中学校に転校してイジメられる。自分も桑名に来てイジメられた経験を想い出した。
最後に主役を演じた『黒木 華』が唄う『夜明けのマイウェイ』が流れて来た時は胸が苦しくなった。私が子供の頃に好きだったドラマ『ちょっとマイウェイ』の主題歌だ。元々の曲と違いスロー·テンポのバラードだ。
『荒木 一郎』はマジシャンとして知っていた。でも大好きな『夜明けのマイウェイ』を作詞·作曲したのが彼だとを知ったのは何十年も後の事だ。
人と人の縁、そして「アイミタガイ」=「相身互い」
■サマリー
ウェディングプランナーとして働く梓は、親友・叶海が亡くなったことを知る。
恋人・澄人との結婚に踏み出せずにいる梓は、生前の叶海と交わしていた
LINEに変わらずメッセージを送り続ける。
同じ頃、叶海の両親のもとに、児童養護施設から娘宛のカードが届く。
一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介で
ピアノ演奏を依頼しに行ったこみちの家で、
中学時代の叶海との記憶をよみがえらせる。。。
■レビュー
三重県を舞台に描かれた、この作品。
シンプルに、ストレートに、いい作品でした。
親友の死を引きずっていたこともあり、ぱっと明るくなることはないけど、
心温まる作品でした。
普段はあまり気にしないけど、人のご縁、まさにつながっているよな、
というお話。
そこまで世間は狭いか?と思う部分も無きにしも非ずでしたが笑
タイトルである「アイミタガイ」=「相身互い」という漢字らしいですが、
漢字だと何となくわかるような気がしますが、カタカナだと何語?とか
思ってしまいました。
主役の梓を演じたのは黒木華さん、先週八犬伝見たばかりでしたが、
こちらはこちらで、さすがの一言。
恋人の澄人を演じたのは中村蒼さん、スクリーンで見たのはいつ以来か、
久しぶりでしたが、タイミングの悪い男でありながらも、
人の良さ、優しさを持つ男性を演じていました。
脇を固めた、草笛光子さん、風吹ジュンさん、素敵すぎ。
こんなおばあちゃん、なかなかいないよ。
娘が現在三重で暮らしており、年に数回行くこともあり、
親近感がわきました笑
良い涙を流したい方へお勧め
公開9日目、都内で120席程のスクリーンながらほぼ満席。観客層はカップルもいるしシニアもいるしで幅広い印象でした。
中盤からかなり涙腺にくる展開。周囲にも同様の方がかなり居た模様。
脚本が余りにも綺麗に纏まり過ぎだと思える点がマイナスと言えばマイナスかも。
出演者の方はいずれもはまり役。予想通りの方が登場した時には笑ってしまったが。
黒木華さんの主題歌も良かった。良い涙を流したい方へお勧めします。
群像劇っぽい作りがいい
親友を亡くしたウェディングプランナーの話というイメージだったが、実際は群像劇に近い。それぞれの登場人物が絡んでくる脚本がいい。群像劇だと思って観始めていないからってこともあるが、結構意外で楽しかった。脚本がうまいのか、そもそも原作がうまかったのか(未読だからわからない)。
もちろん出演している俳優たちの演技がとても素晴らしかったのもある。親友を亡くした梓はもちろん、叶海の両親、梓の彼氏や祖母たちのなんと温かいことか。特に、親しい物を亡くした悲しみを乗り越え、前に進もうとする3人の姿はとても感動的だった。個人的にはタクシーのエピソードで泣いてしまった。そんな偶然!いや、実際にありそうな偶然だから、これがまた加減がちょうどいい。人のつながりの妙味と血のつながりみたいなものを感じるいいシーンだった。
人は知らず知らずのうちに周りの誰かに支えられながら、また支えながら生きている。そんなテーマとタイトルだったとは。正直、あまり期待していなかったから、こんなに感動するとは思わなかった。予告編だけではわからないもんだ。
こういう地味な作品が心に染みる。
喪失感に苛まれた人たちが葛藤しながらも、少しずつ前に進んでいくお話。人と人との縁がRingのような繋がりをみせて観客を魅了するとこはツボを上手く押さえているなと感じる。人間の不器用さ、機械のように割り切れないモヤモヤ感は実に共感できた。
蛇足ながら、結婚は結局勢いだと、この歳になっても個人的には思います。シチュエーションとかそういう細かいことは関係ないです 笑。
心が洗われるとはこのこと
いい作品にはただ良かったと言うばかりです。涙はなく爽やかな気持ちになります。私の場合、あれこれ語りたくなるのは不満があるときのほうが多いみたいです。
予備知識なしでラストのタイトルロールまで来たので、ストーリーとは別のサプライズがありました。
オーソドックスに見えて、人間を深く理解した優れた秀作でした!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作を大変心動かされ面白く観ました。
私がこの映画『アイミタガイ』で初めに優れているな、と思われたのは、主人公・秋村梓(黒木華さん/中学時代:近藤華さん)が、叔母でホームヘルパーの稲垣範子(安藤玉恵さん)の顧客である小倉こみち(草笛光子さん)に、秋村梓の勤めるブライダル会社が行う金婚式のピアノ演奏を頼む場面です。
90歳を超える小倉こみちは、戦時中に自身のピアノで当時の同世代の若者を戦地に送ってしまった傷を抱えていることをこの時、秋村梓と稲垣範子に伝えます。
なので本来であれば、ピアノにまつわる戦争体験の話を聞いてしまえば、普通であれば引かざるを得ない場面だとは思われます。
ところが秋村梓は、中学生の時に、親友の郷田叶海(藤間爽子さん/中学時代:白鳥玉季さん)に連れられて、当時の小倉こみちのピアノ演奏を聴いていた話をします。
そして、小倉こみちの戦時中の想いに踏み込んで、彼女に金婚式でのピアノ演奏を依頼するのです。
しかし小倉こみちは、(一旦は)この秋村梓の依頼を断ります。
私がこの場面が優れていると思われたのは、誠実さありながらの相手の心の中に踏み込む姿勢と、一方で、踏み込まれた相手の自然な心としての拒否する姿勢の描き方でした。
この相手への誠実ながらの踏み込みと、一方での自然な相手からの拒否は、人間の関係性を深いところで理解している描写になっていると思われました。
なぜなら、例えどんなに相手が誠実に想いを伝えていても、誰もが踏み込まれたくない自身の想いを持っていて、相手をそれで拒否をするのは自然であると思われるからです。
加えて、とはいえ相手への踏み込みなしに人との関係性をきちんと構築するのも困難だと、一方では思われるのです。
この誠実な踏み込みと自然な(一旦の)拒否による関係性の構築は、この作品に一貫して流れていると思われました。
例えば、主人公・秋村梓の恋人である小山澄人(中村蒼さん)が、秋村梓に(結婚につなげるための)指輪を店に見に行こうという踏み込んだ提案をしますが、秋村梓は両親の離婚の経験から結婚へのわだかまりがあり小山澄人のこの提案を(一旦は)拒否する、という場面もありました。
(その後、この時の秋村梓による小山澄人の提案の一旦の拒否は、美しいラストにつながって行きます。)
そして、この相手に踏み込んで行く姿勢は、主人公・秋村梓の親友の(映画の冒頭で事故で無くなった)郷田叶海が、2人が中学生の時に秋村梓に踏み込んで彼女をいじめから救う場面から、時系列的には始まっていたと思われます。
郷田叶海の、誠実さを持ちながら被写体に踏み込んで行くカメラマンとしての姿勢も、映画の根底描写として一貫していたと思われます。
この映画『アイミタガイ』は、一見するとオーソドックスな設定とストーリー展開ではありますし、円環的な関係性の脚本でもあるのですが、個人的には単調にも作為的にも一切感じませんでした。
その理由は、誠実さある踏み込みと、自然な(一旦の)拒否と、さらに進んだ人間関係の構築という、深い人間に対する理解ある作品だったからだろうと、思われました。
郷田叶海の父・郷田優作を演じた田口トモロヲさん、母・郷田朋子を演じた西田尚美さん、主人公・秋村梓の(両親が離婚した)父方の祖母・綾子を演じた風吹ジュンさんなども含めて、どの演者の皆さんも素晴らしい関係性ある演技だったと思われました。
(劇的な展開というより積み重ねる作風で、一方で傑作評価は難しい面もありますが)
今作は元々、亡くなった佐々部清 監督が準備していた映画だと後で知りましたが、なるほど佐々部清 監督らしい優しさあふれる映画だと思われました。
そしてそこに、草野翔吾 監督による現代的な新しい風が吹き込んでいる、優しさだけでない人間理解の深さと的確さある、優れた秀作だったと、僭越ながら思わされました。
愛を見たかい
それぞれの何気のないエピソードがつながる快感、点と点を結ぶ見えない線。それは亡き親友が仕組んだ愛にあふれたいたずらなのだろうか。辛すぎず甘すぎず、熱すぎずぬるすぎず心にとても優しい映画。
良い人しか出ない映画はつまらない、そう感じていた私。でも本作を鑑賞してこういう映画もいいもんだと思えた。
黒木華さんのエンディング曲も優しい歌声で癒される。彼女の持つ柔らかなイメージの通り。
主人公の梓は澄人との結婚に一歩を踏み出せないでいた。学生時代からの親友叶海はカメラマンになれたきっかけをくれた梓に今度はあなたが困ったときには背中を押してあげると言いながら旅立ってしまった。
叶海の死を受け止められない梓は彼女のスマホにメールを送り続ける。けして既読とならないメールを。
梓の叔母が介護ヘルパーである家に訪れた時、まるで止まっていた時計の針が動き出したかのように物事が動き出してゆく。
その家こそ学生時代いじめから救ってくれた叶海が連れてきてくれた決まった時間にピアノが鳴り響く家だった。
その家の主人小倉は戦時中自分のピアノで若者たちを戦地に送ったことを悔やみ、それ以来人前ではピアノを引けなくなっていた。ブライダルの仕事で訪れたそんな小倉に梓は過去このピアノに心を癒されたことを告げる。この縁で小倉は再び人前でピアノを弾くことができるようになった。
叶海の両親のもとに娘への郵便が転送されてくる。それは福祉施設からのひな祭りを祝うカードだった。娘が仕事をきっかけに施設の子供たちと交流を続けていたことを知る。娘が生前何を思い何をしてきたか、それを知るために両親は福祉施設を訪れる。そこから施設との交流が生まれる。
親友の存在、娘の存在が無ければけして生まれなかったであろう思いがけない人々とのつながり。亡き親友が、亡き娘が紡いでくれた人との関わり。これが彼女がこの世に生きた証でもある。残された人々は悲しみに暮れるのではなく彼女の遺した軌跡を辿る。
澄人のプロポーズに躊躇する梓に叶海の母がメールを返す。行っちゃえと。叶海は約束通り梓の背中を押したのだった。
これらメインのエピソードから、澄人が乗客の居眠りに機転を利かせた話や宝石店の孫の宝物の話といったほんと何でもないような細かなエピソードがすべてつながる時、とてもやさしい気持ちにさせられた。
こんな何でもないようなお話を見て幸せな気持ちになれるなんてと。
泣かそう、泣かそうとしてくる。 そして泣かされます。
ここ何年か「自己責任」が世間の風潮になっています。電車の中、駅、街中でなるべく人と関わらない様に過ごして来ました。関わってもそれは仕事ビジネスとしての事。お仕事ですから。
基本的に人の尊重を第一に考えます。また自分も尊重されたいと望んでいます。
頼られてばかりの人、間の悪い人、空気の読めない人、都合の良い人、要領の悪い人、
他人は他人という世の中で生き辛さを感じる時もあります。
そんな時代を前提に夫婦、親子、家族、親友、恋人との間柄をもっと密に、素直にしようよというのがテーマかなと受け取りました。
長い人生の中でささやかな事が知らずに誰かの心の支えになっていたなんて人生観が一変するよね。
でもなぁ 人の人生に
「行っちゃえ!」
ってのは、ちょっと言えないかなぁ~。
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