劇場公開日 2025年2月21日

「広瀬すずちゃんが改名しました「酷瀬くず」ねーよ!ねーな!」ゆきてかへらぬ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0広瀬すずちゃんが改名しました「酷瀬くず」ねーよ!ねーな!

2025年2月27日
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鑑賞方法:映画館

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2025年映画館鑑賞18作品目
2月26日(水)イオンシネマ新利府
ハッピーナイト1300円

監督は『探偵物語(1983)』『ウホッホ探険隊』『課長 島耕作』『サイドカーに犬』『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』の根岸吉太郎
脚本は『ツィゴイネルワイゼン』『セーラー服と機関銃』『夢二』『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』『最後の忠臣蔵』の田中陽造

女優長谷川泰子と詩人中原中也と評論家小林秀雄の三角関係

広瀬すず女優開眼
今まではアイドル女優だったけどついに本当の役者になった
ほんのいっときだけ姉の広瀬アリスの姿になって広瀬すずを「よくやった」と抱きしめ労いたい

風が靡く中で京都でローラースケートするシーン
ランボーの詩をフランス語で朗読しあうシーン
振り子時計に半狂乱する泰子のシーン
そのほか好きなシーン多い

泰子の幼少期をえんじた浅田芭路の熱演も良い

名前はわからないが草刈民代の後ろにいたスター女優の付き人?役のねっとりとした芝居も高く評価したい

それもこれも監督も脚本家も日活ロマンポルノ時代からの大ベテラン
彼らが女優のポテンシャルを充分に引き出したのかもしれない

配役
中原中也の恋人で駆け出し女優の長谷川泰子に広瀬すず
泰子の幼少期に浅田芭路
泰子より3歳年下の天才詩人の中原中也に木戸大聖
詩人としての中原を高く評価する文芸評論家の小林秀雄に岡田将生
中原の親友で詩人の富永太郎に田中俊介
ヴァイオリニストでイシの男の鷹野にトータス松本
泰子の母の長谷川イシに瀧内公美
大御所女優の草刈民代
東京大学の教授の辰野にカトウシンスケ
中也の妻の中原孝子に藤間爽子
公園のベンチに座り新聞を読み泰子にラムネを進呈するスーツ姿の男に柄本佑
路上のチンピラに関幸治
路上のチンピラに平岡亮
下宿先の主人に田中美登里
マキノ撮影所の衣装係に笠松伴助
マキノプロダクションの事務に原田麻由
映画監督の清水にBOB
モノクロの映画俳優に稲葉友
モノクロの映画女優に夏梅茜
モノクロ映画の活動弁士に片岡一郎

野川新栄