「『母の身終い』の息子の母の死後の葛藤」本心 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
『母の身終い』の息子の母の死後の葛藤
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母親の「自由死」の選択を巡る息子の葛藤が描かれているということで、『母の身終い』に近い設定、展開だと感じた。その作品の息子も、前科者で底辺労働に従事し、恋愛に不器用であった。
障がいのあるアバターデザイナーの恋を取りもつという役回りはありがちな感じであるが、『最強のふたり』も、『ノートルダムの鐘』も、『チャタレイ夫人の恋人』も、ぴったりではなく、今一つ思い当たらない。
ダンスのときの手の合わせ方が合っていないのが不自然だった。
結末の空に伸びる手に添えられる手は、若い女性の手だと思っていたが、原作の結末の説明ではそうではなかった。原作ではさらに、母親の「本心」は明確に語られてはいなかった。
原作の展開では、かなり込み入っていたけれども、映画化ではかなり削られた感じがある一方で、原作者からの拘りもあって、かなり残した部分もあったという。
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