本日公休のレビュー・感想・評価
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「台湾映画って例えばとんなの?」って誰かに聞かれたとき、 この映画...
「台湾映画って例えばとんなの?」って誰かに聞かれたとき、
この映画を例に出すと良い気がする
お母さんののろのろドライブ
昔ながらの床屋さん💈
常連客を大切にして、丁寧な仕事をするお母さん。
お店をお休みにして、出張散髪に出かける物語。随所で家族のエピソードや、過去の話もはさみつつ、物語はゆっくり進んでいく。田舎道を走るお母さんのボルボはノロノロ過ぎ!途中の人々との出会いも良かったですねー
人生は早く過ぎ去り、老いることの寂しさも感じる。その中で、人との繋がりだったり、お店だったり、車だったり、仕事だったり、、大切なものと長く、丁寧に、付き合っていけることは、素敵だなぁ、と思いました。
ガラスに書かれた文字の謎。
『老いる』ことが、そう捨てたものではない、というような達観とともに描かれる。一時代むかしの理髪師の心意気と、現代を生きる子供たちとの物語が、静かに心を揺さぶる。
それよりも、映画中にずっと気になっていた理髪店の文字『学生頭』や『西装頭』はなんとなくイメージできるが『平頭』『山本頭』って何なんだ!特に『山本頭』は、考え始めると夜も眠れない!
名もなき普通の人の生活、そして人生に乾杯
夫に先立たれ3人の子供を育て上げ(まだいろいろ問題あるけど、その問題っていうのも、日本の多くの20代、30代も抱えているような類いのもの)、常連客(きっとこのおばちゃん理容師さんのこと、好きなおっさんもいるんだろうな)に支えられながら一人で床屋を営んでいる60歳くらいのおばちゃんが主人公。そして常連客の一人で今は引退して遠くに引っ越してしまった歯医者さんのために、お店を一日休んで愛車の古いボルボに乗って出張散髪に行くことで起きるさまざまなちょっといい話やいざこざやそんな一つ一つのエピソードにほろっとさせられる佳い映画です。地方都市の風景やらドライブ中に通る田園風景やら若者たちが抱えている問題やら、どれもこれも台湾て日本とよく似てるなって思ったりしながら観てました。
ドライブ中や元歯科医師の散髪している間にもいろいろな想い出話なんかも出てきて、普通に生きてきたおばさんの普通の人生が見え、ほろっとさせられたり笑わせられたり、そして自分の人生を重ねて気がついたら目がうるうるして感動して。そんなとても佳い映画です。
床屋を営む母の日常ドラマ
息子と娘2人と元婿との何気ない日常を描く家族物語。
舞台も台中で日本の昭和を思い出す床屋。懐かしさがあって観ていて心地良い。人と人の繋がりが温かい。
あらすじも特に何もないが、ホッとするドラマで私は好きでした。
アジア映画好きな方には良いが、そうじゃない方ならつまらないかも。ご参考までに。
人と人の間の温かい絆
この映画の予告を観た時からずっと楽しみにしていました。
監督の実のお母様が理容師という事で、お母様をモデルにして実際に今も営む理髪店で撮影されたそうです。
様々な事が急速に変化していく中で、昔からの常連客や気に入った物を長く大切にする主人公である理髪師のお母さん(アールイ)の確固たる信念と生き様がとても頼もしく見えました。
家族やお客さんとの何気ない会話や、誰に対しても愛があって、もうアールイの事が大好きになりました。
良い台詞が沢山あったなぁ…(涙)
思わず購入したパンフレットもコラムや台湾の小ネタが入っていて面白いです。長女が飼っている超絶かわいいヘアスタイルのワンコの写真もありました笑
来月は今年2回目の台湾旅が控えており、またまた楽しくなる予感です!
理髪店のかあさん、初めての出張
フー・ティエンユー監督が、自身の母親をモデルに執筆した脚本をもとに、
ご実家(!)の理髪店で撮影をした本作。
古き良き日本、それも高度成長ちょっと前くらいの昭和を思わせるノスタルジック台湾の風景。
40年、営み続けた小さな理髪店。もう、その店構えや店内が素敵すぎる!
店の窓に書かれている「家庭理髪店」という表記、
年季の入った散髪道具、
古いボルボ、
そして、ちらっと映る飼い猫がちょんと座っているシーン。
表記が微妙に違いながらも、違和感なく読めてしまう看板や標識。
時が止まっているような理髪店に集う人々。
何かドラマチックな展開があるというよりも、日常にちょっとした出来事を淡々と描いていながらも、常連客との親戚のような関係、家族だからこその疎遠になりがちな実情が刺さりました。
理髪店のおかあさん、常連客のリストに沿って、営業電話を入れるなど案外商売上手。
これなら、お店は当分安泰だと思わせてくれました。
憩いの場
家族への想いや日頃のちょっと誰かに聞いてもらいたいことなどを受け止めてくれる
髪や髭と一緒に心も整えてくれる理髪店
そろそろ髪を切る頃ですよと常連さんに電話
懐かしく暖かい風景
片思いの可愛い女の子が好みだと言ってた
今流行りの前髪が長い髪型にしたい!と写真を見せる男の子が可愛かった
なのに、なのに…お母さんっ!
シネスイッチの三階の古さとマッチして良い雰囲気で鑑賞出来てよかった
ノスタルジーに浸れるちいさな理髮店
母と子。娘婿。恩人。常連客。その他自分に関わる全ての人たち。その営みを淡々と描いた温かくも優しい映画です。
いくつになっても子は子。案ずる母の思い、そしてまた子が母に抱く思い。それぞれの思いが交錯します。それは見てるこちら側誰しもに思い当たる事ですね。
顔を見せなくなった先生を訪ねての道すがらの出来事も地道に誠実に生きて来た母アールイの人柄を表して見事です。そして恐らくは最後になるであろう先生の散髪シーンでのアールイの語りかけから生まれる歳月の流れと、その言葉を聞く家族の溢れる思いの波を描いて鮮烈です。
理髮店で髪を切って整えてもらうと言うのは心も整えてもらっていたのだと気づかせてもらったようでした。
温かくノスタルジックな描写で家族の間の感情や、老いを迎える心の動き、そして自身や子供たちのみならず、娘婿では無くなったチュアンなどに抱く新たな希望を描いて秀逸です。
いい映画を見ました
近所の床屋さんと同じ💈
台湾には床屋さんでの女性の顔剃りはないんだろうか。お客さんは子ども含めてみんな男だった。ヨーロッパも同様だ。産毛の色・質と習慣が日本とは異なるんだろう。
私には行きつけの床屋さんがある。
床屋さんはトークが命。近所の色んな話、おばさんかかりつけの医者の話、常連客の話、おばさんの親戚・息子・(今は亡き)夫の話など盛りだくさん。いきなり主題に入るのでわからないこともあるがそれは大体、私が見たことも会ったこともない人達の話。でもおばさんの手は常に動いて仕事している。ある段階になったら椅子を倒し、もう黙るから眠ってよいと許可がおりる。眠ってしまうこともあるし目をつぶるだけで眠らない時もある。「あれ、今日は眠らなかったね」とおばさんには見通しだ。映画のアールイさん同様、私の床屋のおばさんも前回の来店日をメモしているようだ。年に4回ほど行く理由は顔すっきりさせたい、マッサージが気持ちいい、着物を着るからだ。でも一番の理由は無器用な自分が剃ったら顔が血だらけ傷だらけになる、ましてうなじは自分では剃れないからだ。床屋に行くし美容院へはもっと頻繁に行くから忙しい。担当者は替えない。だからその人が店を移ったらどこまでも追いかける、可能な限り。その点、近所の床屋さんは家族経営で常連客あっての店だから盤石不動だ。
床屋さんは昔のヨーロッパでは外科医で歯医者さんも兼ねてた。だから映画「本日公休」で出張理髪へ行った先が元・歯医者さんという設定はいいなあと思った。根っこがつながっている。西脇順三郎の詩「齒醫者」を思い出した。手入れの行き届いたプロフェッショナルの道具類は美しい。だからそのシーンが映るたびに見惚れた。客に着せる上っ張り、ハサミ、櫛、剃刀、タオル、石鹸、シェービングブラシ。アールイさんは膝が痛むけどまだまだ若い!私の床屋のおばさんは多分80歳位だ。おばさんに長生きして貰いたいから常連客であり続ける!
全然、映画レビューになってないなあ。床屋さんはあまりに身近な存在。
試写会に当選して、一足先に鑑賞です。 台湾・台中の、床屋のおかみさ...
試写会に当選して、一足先に鑑賞です。
台湾・台中の、床屋のおかみさん。
昔ながらの店舗で、娘らにはいろいろ言われながら
近所の常連さん…ご年配さんとか、一家三世代とか、娘の元夫とか…と、穏やかに過ごす様子。
あるお客さんが病で来られなくなり、床屋に休みの札を掲げて、遠くの街まで散髪しに行くと。
道中に出会いや事故もありつつ、どうにかたどり着いて、最後の散髪を。
誰もが平等に歳をとってゆく様子、
いい意味で古風、誠実、職人気質、
お達者女子会ではしゃぐ様子…
なんとも味わい深い映像でした。
ロケ地の床屋さんは、台中の街の南東側とのこと。
台中火車站から、徒歩20分前後で、この床屋さん・実在のロケ地に着くでしょうか。
全く私事ですが、8月に夫婦で台湾旅行してきました。
ですが、台中の街では、駅より西側ばかりを見ていて
(第二市場、宮原眼科、逢甲夜市… 名所は西側が多いのですよね、空港も西側ですし)
先に気づけばよかったです。
主人公を取り巻く人達が凄くいいです!
主人公の美容師を取り巻く人達が凄く良かった。特に次女の元旦那さん。素敵でした!
美容室の常連他、登場人物が皆いい人で心が温かくなります。ラストの展開、主人公の言葉が染みます。
きっと老後にまた観ると思う
泣く準備はしてみた映画だけど、やっぱ泣い
た。
ものすごく優しい世界。
みんなが優しさを持ち寄って助け合って生きていて、常連さん達の付き合いに至ってはもはや親戚。
彼女の仕事に対しての誠実さは、人付き合いにも表れていて、だからこそ困っている彼女に自然と手を貸してしまう。
美容室で語られる日々の出来事は、その人の人生の1ページ。
老いは待ってくれない、でも必ず誰にでも訪れるもの。その人生を側で見てきて語ってくれる人がいるのは、確かに幸せだなと思った。
子ども達それぞれの再出発も、それが彼らの生き方だからと背中を押してあげる優しさと強さがとても素敵だった。
アフタートークにて。
撮影場所は監督のご実家なのだそう。
とても雰囲気のある素敵なお店だったな。
一階に理髪店をして裏に住まいがあるのを家庭理髪店というのだそうで、いわゆる店舗一体型住宅?ですね。
お店のお客さんを観察しながら育ったそう。
監督は映画を観たらわかるけど、お母さんが大好きなんだろうな、と思いました。
とにかく観終わった後にとても温かい気持ちになれる映画でした。
きっと老後にまた観ると思う。
いわゆる床屋さん
2024年9月7日
映画 #本日公休 (2023年)鑑賞
台中にある昔ながらの理髪店、3人の子供が独立した後も一人で切り盛りしていた
ある日店を休み、病床に伏した遠くに住む常連客のもとへ
台湾の田舎の、のんびりとした時間の流れが心地よいですね
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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