「Wonderwall」オアシス uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Wonderwall
個人的ヤベー奴が似合う若手No.1、清水尋也。
初主演でバイオレンス作品とあったので期待したが、思ったより人間でした。(失礼
冒頭から特に説明なくグイグイ話を進めるが、組織や人の関係などはなんとなく分かる。
しかし、正直メイン3人に関してはもう少しちゃんと描いてほしかった。
ヒロトがヤクザになった流れは分かったが、金森が何故半グレに入ったのかが分からない。
ヒロトと金森の繋がりが周知の事実である理由も不明。
何より紅花が2人にとってどういう存在で、3人がどういう関係だったか知らないので感情移入しづらい。
ヤクザと半グレって時点でどちらも応援できないのに。
物語が大きく動く事件において、ヒロトだけ何もしてないのに逃げざるを得なくて可哀相。
まぁ後輩の暴走に巻き込まれた金森も災難だが。
それらを踏まえても、何一つ悪いことしてないのに不幸に見舞われ続ける紅花が不憫すぎた。
目立つ旧車を目の前に停めて阿呆か、と思ったら案の定見つかる。
隠れ家に「昔よく来た」場所を選び、平気で電気を点け、爆音で音楽をかけ、無防備に外で寛ぐ。
こいつら緊張感ねぇなぁとは思うが、ようやく“あの日”以前に戻れた瞬間だったのだろう。
(まぁ、その日々が描かれてないのだが…)
『グッドバイ、バッドマガジンズ』の杏花が金髪鼻ピでアクションまで披露してて驚いた。
しかし生首はサスガにふざけすぎでは。
これから3人で寄り添って生きていくのだろうというラストは悪くないが、いまいちスッキリはしない。
男2人女1人なんて絶対なんかありそうだし。
金森は顔立ちも服装も墨のデザインも、その他全部がチャラいチンピラっぽかったが、あれで正解なのか?
コメント頂きありがとうございました。
確かに各登場人物の強さのバランスが悪かったですね。首取ったのも言われてみればやり過ぎというか、漫画の世界だったですし。
でもアングラの青春群像劇と見れば、中々の作品ではありましたね。