蔵のある街

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劇場公開日:2025年8月22日

解説・あらすじ

昔ながらの街並みが残る岡山県倉敷市の美観地区を舞台に、街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春ドラマ。コロナ禍に日本各地の約300の街で開催され人々に笑顔をもたらした「サプライズ花火」のエピソードをもとに、高校生たちの強い願いが街中の人々を巻き込んで大きな希望になっていく様子を描いた。

倉敷市に住む高校生の蒼と祈一と紅子は、小学校からの幼なじみ。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくんが神社の大木に登って叫んでいる場面に遭遇する。きょんくんをなだめようと、花火を打ち上げる約束をとっさに口走る蒼だったが、紅子から怒りの言葉をぶつけられてしまう。紅子の涙に約束の重みを痛感した蒼たちは、約束通り街で花火を打ち上げるべく奔走するが……。

「君たちはどう生きるか」で主人公・眞人の声を担当した山時聡真が蒼、「九十歳。何がめでたい」の中島瑠菜が紅子を演じ、蒼たちの挑戦をサポートする学芸員・古城役でプロフィギュアスケーターの高橋大輔が映画初出演。監督・脚本は「小さいおうち」「家族はつらいよ」といった山田洋次監督作の助監督・共同脚本や「ひまわりと子犬の7日間」などの監督作で知られる、倉敷市出身の平松恵美子。手嶌葵が主題歌を担当。

2025年製作/103分/G/日本
配給:マジックアワー
劇場公開日:2025年8月22日

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(C)2025 つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会

映画レビュー

3.5 ご当地映画

2025年10月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

良かった点
倉敷の風景
ご当地愛溢れるエキストラ多用
若者の青春感

イマイチだった点
自閉症の兄と精神疾患で海外逃亡中の母とアル中の父…ヤングケアラー過ぎて。健気なヒロイン像の為に不幸詰め込みました〜みたいなあからさまな感じがうんざり。親切な地域の人との繋がりがあるならもう少しマシな状況だろ!と、突っ込み所多数。

母は病気で亡くなって、父が仕事頑張ってるから美大行きたいなんて言いづらい……くらいでよかように。

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khs69

4.0 倉敷ファンにはお待ちかね。期待通りの概ね良作。

2025年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

癒される

 個人的に倉敷は好きな街だ。今年も2月と5月に足を運んだ。5月にJR倉敷駅でこの映画のPRイベントが行われており、以来鑑賞を楽しみにしていた。
 「えっ?倉敷の、あの美観地区で花火の撮影を?」と尋ねるとさすがにそれは無理だったらしく、映画でも本編終了後に字幕でタネは明かされる。挿入されていた本当の花火のシーンは、おそらく同じ倉敷市内でも玉島地区か高梁川河口付近で撮影されたものだろう。詳細を知る人がいたら教えていただきたい。
 映画の舞台となった美観地区は恐らくすべての倉敷市民の誇れる場所だろう。商店街を抜け倉敷公民館。左に進めば鶴形山、右に折れれば突き当りに大原美術館。このあたりはすっかり憶えてしまった。そこを主たる舞台として、平松監督はカメラを回した。

 映画の感想としては細部に少々いい加減な描写がある。が、やはり長年山田洋次組でもまれてきた平松恵美子監督(倉敷市出身)の演出とホンは、「あの日のオルガン」(2019年)もそうだったが一定の手ごたえは担保されている。日曜のお昼、横浜市内唯一の上映場所とあって、お客さんはご年配を主に9割方入っており、クライマックスでは鼻をすする音も聞こえてきた。
 惜しいと思える点は多々あった。が、最後の最後にこの映画の製作の主意が字幕で出た途端、いつ終わるか知れなかったコロナ禍の頃を思い「まぁいいか」と、拙い点はさっぱり忘れることとした。今回だけなw。
 逆に意外とヤルじゃん!と感心したのが同じくご当地組の高橋大輔である。普通にセリフもうまいし視線の移し方もわかっている。映画は初出演ゆえ、彼は今年の新人賞候補に入れてもいいと思う。主演女優の中島瑠菜も美人過ぎず意志の強さを感じさせる表情をしている。いい。ただ、彼女のようなタイプはなかなか大成できない。良い役を射止めて可能性を広げてほしい。

 ご当地映画という、映画ファン的には軽んじられがちな分野ではあるが、倉敷同様に、あの暗い時代に全国各地で打ちあがった花火に、明日の希望を見て、生きる力をもらった人々がいる。そうを思うと胸が熱くなる。僕はさすがに泣きはしなかったけれど(^^;;、この映画を待ち望んでいた数カ月は価値のある時間だったと胸を張れる。また倉敷に行ってみたい。なぜか水鉄には乗ったことがなかったので、今度こそ乗りたいと思っている。
 星は3.5でいいところ、倉敷が好きなので+0.5。倉敷市民の皆さん、お疲れさまでした。

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ひぐまさん

4.0 演じる事の凄さThe Power of Acting

2025年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

癒される

倉敷の街を舞台にした
一夏の出来事。

フィギュアスケーターの高橋大輔さんが
物語のキーになる役で出ていた。

撮影順は分からないけど、
物語の後半に行くにつれ、
だんだん登場人物になっていった。

映画の中にはおそらくエキストラと思われる
街の人も出ていて、
プロとアマチュアが混在していた。

だからこそ、演じるということは凄いな
と観ながら思った。

中でも自閉症の役を演じた
堀家一希さんは凄かった。

若いキャストも、
繊細な表情を見せてくれて、
これも凄かった。

凄かった分、エキストラとの差が
際立つことになったけど
そこよりは、演じられる事の凄さが
個人的には印象に残った。

最後の方で、
高橋大輔さんが、
感情をぶつけ合うシーンがあったけど
そこでは完全に演じる側に回っていた。

演じられるって凄い事だな
と改めて思った。

Set in the town of Kurashiki, the film portrays a fleeting summer episode.
Figure skater Daisuke Takahashi appeared in a key role, and although I don’t know the shooting order, as the story progressed, he gradually became more and more his character.

The film also featured what seemed to be local townspeople as extras, creating a mixture of professionals and amateurs. Watching this, I couldn’t help but feel how extraordinary the act of performing truly is.

Among the cast, Kazuki Horiike’s performance as a character with autism was remarkable. The young actors also conveyed delicate expressions, which was equally impressive. Precisely because of this, the contrast with the extras became more apparent, but what stayed with me was the sheer wonder of being able to perform.

Toward the end, there was a scene where Daisuke Takahashi clashed with raw emotions, and in that moment, he had fully stepped into the realm of an actor.
It made me realize once again how incredible it is to be able to act.

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共感した! 4件)
新米エヴァンゲリスト

4.5 「奇跡」

2025年9月16日
iPhoneアプリから投稿

幸せ

今年280本目。

シネスイッチ銀座で。
奇跡が起こる映画。クライマックスのシーンは子供の時家族で行ったなあと。最高の思い出。それを思い出すいい作品。きょんちゃん迫真の演技。

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ヨッシー