ポライト・ソサエティのレビュー・感想・評価
全81件中、1~20件目を表示
ひと粒で2度、いや3度おいしい
既に多くの人々によって消費され尽くしているジャンルやテーマであっても、何かと何かを掛け合わせることで、全く新しい価値が生まれることもあるーーーと頭では理解できても、その”何か”を見つけるのは難しい。しかしパキスタン系イギリス人、ニダ・マンズール監督が放つ本作は、やや既視感はありつつも、かつてのジェーン・オースティン的な状況を現代英国に生きるムスリム一家の女性たちの身に置き換えたかのような、新たな時代の声をヴィヴィッドに伝える良作に仕上がった。その抑圧と新風の起爆剤となるのが主人公の抱える「スタント仕事に就きたい!」というたぎる様な願望、渇望、希求に他ならない。この青春映画お決まりの足元がしっかりしているので、意外なほど息切れせず、最後まで魅力が落ちない。アクションやカンフー面に過度な期待しすぎるとやや物足りなさが残るものの、軽い気持ちで臨む分には目と心を十分に沸き立たせてくれる一作である。
ムスリム女性の異議申し立てをアクション青春ミステリーコメディとして描く!
結婚してしまう姉に取り残された気になるムスリムの女子高生の葛藤を、学園コメディとアクションとインド映画風味と陰謀論に満ちたミステリーを織り交ぜて描くという、ハチャメチャなアプローチがピンとくるかこないかで評価が分かれそうだが、ムスリム女性が日常で感じる抑圧を、どこまでムチャに破天荒に描けるかという監督のチャレンジ精神がサイコーだし、実際に全編に遊びココロが詰まっていて、落ち着きがないけれど楽しい。そして「私は怒りの化身」というセリフに象徴されているように、ムスリム女性の怒りが根底にあって、筆者は男性ながらもっとやれ、ぶちのめせ!って思ってしまう。まあ、ぶちのめすのもぶちのめされるのもだいたい女性なんだけど、おしなべて女性が暴れまわってるのも清々しい痛快さがありました。
脚本に課題ありだが、今後が楽しみなパキスタン系イギリス人の新鋭監督
本作で長編監督デビューを飾ったニダ・マンズールは1990年生まれなので、現在は33か34歳か。パキスタン系イスラム教徒の家庭に生まれ、10歳の時にロンドンに移住したというから、自筆の脚本には十代の頃の実体験も反映されただろう。本作の前には短編映画とテレビドラマでキャリアを積んだようだ。
スタントウーマンを目指してカンフーの修行に励む女子高生リアが、大好きな姉と富豪の息子サリムとの縁談には何やら邪悪な陰謀があると考え、親友たちを巻き込んで富豪親子の秘密を暴こうと奮闘する青春アクションコメディ。話のテンポはまあまあ良く、リアのなかなか決まらない跳び後ろ回し蹴り?を中心にアクションもそれなりに見せるし、笑いのセンスもややベタだが悪くない。
残念ながら脚本にはところどころ難があって、まず前半の姉の縁談に対するリアの疑念が、いまいち観客に共有されない点。サリムと母親の親密ぶりは確かに過剰ではあるけれど、確証もないまま秘密を探るため犯罪行為を重ねる(男性更衣室に忍び込んでPCを盗み中身を見る、富豪の屋敷に不法侵入など)あたりは、愛する姉を取られたくないがゆえの妹の暴走に見えてしまい共感しづらい(ついでに、日頃リアは姉にあれこれ求めるばかりなので、姉に何かお返しをするような普段のエピソードもほしかった)。また、ある時点でリアは屋敷内のある場所で秘密の一端をつかむのだが、そこに入った後脱出したことをサリムと母が知りながら、何ら対抗策を打たないままのんきに結婚式を迎えるのも、リア側にとって都合が良すぎる。脚本をもう少し工夫すれば、主人公への共感度とストーリーの納得感が高まっただろう。
マンズール監督は、映画の道を志すずっと前の幼い頃はミュージシャンになりたかったそうで、サウンドトラックのレトロ寄りの選曲センスにも音楽好きがうかがえる。あるシーンで唐突に浅川マキの『ちっちゃな時から』が流れて思わず笑ってしまったが、鑑賞後に調べたら、2015年にイギリスのレーベルから浅川マキの独自企画盤(『ちっちゃな時から』はスタジオとライブの2バージョン収録)がリリースされ、欧州で静かに人気が再燃していたとか。
インド/パキスタン系イギリス人の女性映画監督といえば、大先輩のグリンダ・チャーダ(「ベッカムに恋して」「ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日」など)がいる。欧米で暮らすアジア系が主人公の映画はまだまだ少ないという点からも、マンズール監督にはその境遇と経験を活かした意欲作を今後も期待したい。
めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ最高でした! もう、式の椅子バ...
めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ最高でした!
もう、式の椅子バーンのあたりからこの映画が観られるうれしさで号泣してしまい、しばらく前が不鮮明だった、、、、、。
ほぼ予告だけの前情報だけで観てしまったので、言語英語でインド映画か?(インドの割には文化が西洋化されてるけど大英帝国占領の影響もありこんな感じのエリアもあるのかな?)とか思ってた不勉強で恥ずかしいのですが、あとでパンフレットでパキスタン系イギリス人か!などなどめちゃくちゃ勉強になるパンフレットで素晴らしいかったです。
女性が気持ち良くなれる映画(爽快とゆう意味で)は近年増えてきた気がするけど、この作品のパワーは期待を大きく上回るものでした!
もちろん男性も楽しめると思うのは大前提だけど、女性用の映画ともいえる、映画大好きわたしたちもボンクラさ、怒り、友情、姉妹愛を大共感の楽しさで映し出すこの映画の素晴らしさよ、涙
カーン姉妹の、息のあった姉妹感!部屋での馬鹿騒ぎダンス、おねぇぇぢゃぁぁぁん!手伝って〜のくだり、大喧嘩(やりすぎ)。2人姉妹の末っ子として、笑っちゃうし愛おしいし、うぅぅ胸がいっぱい。
親友3人コンビの並んだ顔のバランスだけで好き。服も可愛い。ウェイウェイウェイ!ウ〜!のやつも最高。あと制服可愛いすぎ天才。
コヴァックスの1目見て女ジャイアン。。。。
クライマックスも最高。
ヒール母親の顔がヒールすぎ。
婚約者、南アジアディズニープリンスってパンフに書いてあったけど、まじプリンス顔面すぎってなった。
リアの両親も、娘が楽しんでやってることを無理矢理止めない優しさがあるのがうれしい。
映画全体に、監督と好きなものを共有できているような感覚になれるのもうれしかった!
脚本もシンプルな筋だけど、ここ!って思うときにちゃんと物語が動く気持ちよさ〜
1つだけ、おしいとこは
カーンvsエステ集団って文字出て欲しかった。バーンで文字出てくんの大好き。
スタントマンに対するリスペクトにも溢れた愛すべき作品で涙です!!!!
決まるか⁉️540キック‼️
コメディでありながら、アクションも織り交ぜつつ、ストーリーはちょっぴりスリラーな
ジャンルてんこ盛り作品です。
ビジュアルが素晴らしいのですが、私はパッと見、インド映画かなと思ったのですが
イギリス映画でした(笑)
ロンドンで暮らすパキスタン系イギリス人のムスリム家庭の女子高生が主人公なんですね。
主人公のリアがスタントウーマン志望で、日々練習に明け暮れつつも、
姉のリーナに協力してもらってカンフー動画を撮影しているというのが、
何とも今どきですし、ゆるさもあって好感が持てました。
姉が嫁に行くことになる話の軸が、割とミステリアス且つスリラーっぽいので、そのあたりのバランスも絶妙で
なかなか良かったのですが、惜しいのは、主人公リアがちょっと姉に対する執着心が強すぎて
まわりから「いい加減にして!」的な扱いを受けちゃうこと。ここは確かに観ていてしつこさを感じたので
もうちょっとこの拗さが薄れた方が良かったかなと思いました(と言っても、どうすればよいかは思いつきませんが・・・)。
ドラマシーンもそこそこ笑えて面白いのですが、
アクションシーンがもう少しガチだと良かったのに!!と思いましたね。
というのも、直近で『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(ドキュメンタリー含む)を観ているだけに
どうしてもアクションを比較しちゃうんですよね。
ベイビーわるきゅーれレベルのガチなキレッキレアクションは無理にしても
もうすこしガチだと良かったですね。
ただ、リアの540キックはビジュアル的にも見どころではあるので、この技が繰り出されるシーンは大好きです。
※あらためてベイビーわるきゅーれの凄さを感じることにもなりました
仲良し同級生クララとアルバのコンビも良いキャラづけでしたし、何と言ってもジャイアン的なコヴァックスが
とてもいい感じの調味料になっていたと思います。劇場版ドラえもんのジャイアン的な感じなのが好きですね。
パンフレットもオシャレでオススメです。デザインは大島依提亜さんでさすがのクオリティです。
気楽に観れるてんこ盛り映画でした。
笑わせようと頑張ってるんだと思うけど
私はおもしろさがわからなかった。
民族衣裳を着た時のインドの女性の美しさは比類がない。
日本の歌が流れたのがビックリした。(朝倉マキさんの「ちっちゃな時から」という曲のようです)
それから、インド映画の名誉のため確認しておきますが、これはイギリス映画だそうです。
なんか微妙にデタラメで…
途中、なんじゃこれ、と思ったんだけど見終わると不思議に許せちゃうアンバランス感。主人公である妹のやりくちも無茶苦茶だし鉄壁な達人になるわけでもなく相手の悪巧みもリアル感なし。友人達の話ののっかり方もお気楽すぎ。全てがなんともいい加減。インド映画に思わせてイギリス製かよ、ってとこからだまされたが。それでも納得したから不思議。
どこかで決めたい「私は怒りの権化!」
これは、スキッと痛快な映画だったなぁ。
イギリスで暮らしスタント・ウーマンを夢見るパキスタン系の女子高生が、姉の結婚話の裏に潜む陰謀に気付きそれをぶち壊そうとするお話です。一つ一つの要素は特に目新しくないのですが、それらをテンポよく組み合わせるとこんなにも新鮮な味わいになるのかと目を見開かされました。女性だからと我慢を強いる伝統的社会規範をぶち壊せぇという怒りの拳と蹴りが炸裂します。あ~、気持ちいい。
「私は怒りの権化」は、僕もどこかで使いたいキメ台詞だなぁ。
また、劇伴で突然流れる浅川マキの『ちっちゃな時から』には腰が抜けたぁ。(近年、ヨーロッパで突如リバイバル流行したそうです)
みんな大好き!
スタントウーマンを目指す女性の姉に結婚の話が。しかしその裏には恐ろしい陰謀が…と言った物語。
姉に近づく胡散臭い男とその母に、友達の力を借りつつ結婚式をぶっ飛ばそうと計画を立てるが…。
抱腹絶倒って感じのシーンがあるわけでもないが、仲良しの姉を取られ夢に挫折しかけ友達とも喧嘩し…といったトラブルを乗り越えながらカンフー炸裂で進むストーリーはシンプルながら面白い。
また、日々鍛錬を積むリアは良いとして…アンタもアンタも果てはアンタらも皆強いんかいw
そして急な"お嫁に行っちゃうんだろぉ〜♪"にはビックリしたw実は日本リスペクトしてくれてる作品なのかな。怒りの権化ってのも◯イヤ人っぽいし。
あとは、スポーティーなイメージでずっと気づかなかったけど、ダンスシーンのリアは滅茶苦茶可愛かったですね!!煌びやかな緑ドレスと小柄ながらに強い目ヂカラ!!翻して闘う姿も◎
その他にも、ベタは使える…とか地味にグッとくる名言も多かったような。平均点かな〜と思った所に、助けてと聞こえたから!だけでも☆+0.5ですね。白々しい、リーナはこっちだ!…も(笑)
しかしヤツらの計画…。それを達成した所で、人格はそのままなんだろうから、やり直しできる!!…ってことにはならんのでは?
…まぁコメディだし細かいことは気にしちゃダメですね(笑)
とにかく、難しいこと考えず肩の力を抜いてみれる作品として中々に良作だった。
勘違いしすぎ
パキスタン系の主人公リアはロンドン在住の女子高生。
彼氏なし、友達少なめで、両親からも学校からも将来を不安視されるが、本人はお構いなし。
プロのスタント・アクター目指し、仲良しの姉リーナに撮ってもらったアクション動画をSNSに配信し続ける毎日。
そんなある日、パキスタン人コミュニティのパーティーに参加したリーナは若いセレブ医師に見初められ、とんとん拍子に両家の間で縁談は進み婚約へ。
だが、相手のサリムをただのプレイボーイと勘違いしたリアは、姉との結婚を阻止すべく、親友二人の協力のもと次々と妨害計画を発動。
ハッキングに不法侵入、デッチ上げとエスカレートするうちに、彼女は恐るべき事実を知ることに。
突飛な主人公の多感な時期の少女にありがちな、勘違いや思い込みの妄想系?と思いきや、ストーリーはそのままあらぬ方向へ。
ならば、サイコ・ホラーの『ゲット・アウト』(2017)みたいな様相に─というのも勝手な思い込みで、物語はぐだぐだ、いや、予想外の展開でアクション・コメディのクライマックスへとなだれ込み、ラストはいよいよアクション少女リアの本領発揮?!
この作品、何かの媒体で短く紹介されていたのを見て、ロンドンのマイノリティを舞台にしたメッセージ性の高い社会派ムービーかと思ってみたら、とんだ勘違い。
解説にムスリムの家族と紹介されているのに、観ていて「ヒンズー系(インド)では?」思ったのも勘違いで、脚本も兼ねたニダ・マンズール監督自身、イギリス在住のパキスタン人女性。
そもそも、マイノリティが登場するからといって、メッセージ性を要求すること自体、一方的な決め付け。
ムスリムのコミュニティを舞台にしながら、宗教的な要素がほとんど排除されていることからも、作品に込めたマンズール監督の志向が窺い知れる。
パキスタン系の主人公の親友が白人と黒人で、中華食材店や麻雀、日本人の歌などアジア系のアイテムが散見できることから、つい深読みもしたくなるが、本当はそんなことどうでもよくて、敢えて言うなら「イギリス在住のマイノリティの女性がアクション・コメディ作って何がいけないの」というのが、本作の一番のメッセージなのかも。知らんけど。
リーナの婚約者サリムの前妻が死亡している件はシナリオの重要な伏線なのに、さらっと流しすぎでは。大事なエピソードとして丁寧に扱えば、作品に膨らみを与えられたと思うとちょっと残念(勘繰りすぎもよくないが、作品の根底にフェミニズムの要素は強く感じる)。
全体的にクオリティの高い作品と評することはできないが、美人の主人公姉妹の魅力でかなり救われている気が。
婚礼式の衣裳のデザインも綺麗だったし、せっかく撮影したんだったら、リアのダンスシーンはブツ切りにせず、きちんと見せて欲しかった。
不満は多い!! でも最高だ!
脚本や演出、アクション、キャストの演技など、どれも「もう少し頑張ってほしい」というのが、正直な感想です。しかし、英国のパキスタン系社会を舞台に、スタントやカンフーをメインとしたコンセプトには大いに評価したい。
稚拙な面はたくさんあるものの、物語の根本的な部分に初期のタランティーノ作品にも似たプリミティブな魅力があり、こういった作品を今後とも作り続けてほしい、と思い、あえて高い評価の星をつけておきます。
楽しく見れる映画
期待通りに楽しい映画だった。姉と二人三脚で夢を追っていた主人公が、姉の婚約を阻止しようとしてコメディチックに暗躍する。お約束的で王道なストーリー展開だけど、小難しいことは何もなく、ただただ映画鑑賞を楽しむことができた。エキストラの緩さでさえ映画にマッチしているし、テンポやギャグも良かった。
個人的には友人との関係と姉が遠くに行ってしまう喪失より、それを夢の敗北と捉えて行動している点がいい。父親の愛を盲信しようとしているジャイアン的な同級生が、「あんなクソ親父」と最後に鍵を渡すシーンは印象的。また、結婚相手の正体を知り恋に幻滅した姉が、それでも安易に元の夢の道へと引き戻さないところ。「また描くかどうかはちょっと考えたい」いままで一心同体的に歩んでいた二人の道がまた一つに戻ろうとして、しかし決定的に分かたれたことが示唆されたようなシーン。姉の方が一歩先に現実的に大人になってしまっている。憧れの人から返信をもらえた妹と対照的で、どこか切ない気持ちにもさせられた。
存外社会派
基本的にはアクションコメディではあるけれど、あちらの文化を考えると結構骨太な作品。
姉の結婚を食い止めようとする妹が暴走に暴走を重ねる展開で、妹の疑念がラストには真実だったって物語なのだけど、この疑念の根幹が、あちらの国の文化を考えると、不当に扱われ続けた女性の尊厳に由来しているようにも思う。
元々この姉妹、姉は画家を妹はスタントウーマンを目指していて、推奨される女性の在り方とは一線を画すキャラ付けがなされている。
で、姉は画家の夢を諦め嫁ぐわけなのだけど…嫁ぎ先は女性を「子を産む器」のように見ていて、金持ちで有力者なわけだけども、かなりズレてる価値観の一族。
母親が実権を握ってたり、息子がマザコンだったりと、色々看過できない実情が、あちらにもあるのだなぁと興味深い。
興味深いと言えば、挿入歌に日本の歌謡曲が流れてきてた。歌詞もメロディもシーンにはマッチしていて、いい感じだったから、尚更驚く。
日本の歌謡曲は世界に浸透してんだなぁと感慨深い。
で、まぁ、アクションがふんだんに盛り込まれてはいるのだけれど、コイツらはイマイチ楽しくない。
素人っぽさが抜けないし、スタントらしいところもあまりない。飛び後ろ回し蹴りも…あんな雑な吊り方しなきゃいいのにと萎える。
とは言え、物語のテンポや奇抜な展開は楽しくもあったので、ライトな感覚を残しつつ社会を痛烈に批判するスタイルには好感がもてる。
画家志望の姉の方が性質的にスタントウーマンに向いてそうなのも、トンチが効いてた。
章構成になってて、姉vs妹があるんだけど、姉の蹴りはなかなかのもの。過激過ぎる姉妹喧嘩は導入もそうだけど、笑えてしまう。
ぶっ飛んだ物語ながら、締まるところが締まってれば化けたかもなと思える作品。
インド映画だと思ってたら、皆さま流暢な英語を喋って驚いた。
中華街に行くと気になる鳥の丸焼きを…羨ましい💦
ハチャメチャそうな予告編が気になりいざ!
…スタントウーマンに憧れるムスリム家庭のJKリア
彼女を唯一理解してくれている姉をとんでもない陰謀から救う為
個性豊かな親友達と奔走する様がそこら辺の
芸人コントよりよっぽど笑えた!
見るからに怪しそうで明らかに悪者顔な姉の婚約者の母親とのバトル
ふざけたストーリーではあるのだがカラフルな衣装やカンフーアクション!
人種を超えた友情がいい感じで苦笑いと大笑いのバランスも絶妙!これまたおふざけ気味な音楽にも引き込まれ異端的な楽しき青春映画に仕上がっていました
104分という上映時間も丁度いい!
地味な扱いがもったいない!もっと宣伝するべきですよ!
勢いがある!
最初は、
シスコン妹の空回りドタバタコメディかと思っていて、
「中傷をつくる!」と意気込んだあたりで、
えー、それはやり過ぎ~と、冷めそうになったところに、
あらぁ~、そんな裏が?!みたいな驚きの展開で、
そこから、一気にテンション上がり、
テンポ良く最後まで楽しめました!!
そこからのストーリーは、なかなかの面白さでした。
さらに、魔女のような母親含め、
周りの登場人物のキャラクターが、みんな個性的で最高だった!!!
特に、アルバがお気に入り。
あと、イギリスが舞台のイギリス映画ではあるのだけど、
インド映画へのリスペクト満載なので書きますが、
インドに旅行に行った時にも感じたけど、
インドの方って、人間に勢いとうか、人間強さというか、
とにかく、陽なパワーを頂けるのですよね。
子供が作ったタランティーノかパロディみたいで感情移入できない
主人公の考えが幼稚すぎて、観ていてイタくて感情移入しにくい。
信じてくれない家族や友達の方が、ごもっとも。
それなのに、映画の中の現実の方が主人公の妄想に合わせて展開してくれる、超都合のいい話。
日本語の歌謡曲が流れて驚きましたし、カッコ良かったですけれど、形だけ。
まるで、子供が作ったタランティーノか、パロディみたいな他愛のない作品。
また、イギリス映画なのでビックリです。
一般映画であれば、この辺の背景や社会問題を、観客向けに冒頭で上手く説明する展開が必要。
エンタメの中に社会問題をうまく混ぜて世界に発信したい気持ちはないのか?
この辺も大人の考えが足りていない。
期待度○鑑賞後の満足度◎ いや、なかなか楽しい、マサラ映画とカンフー映画のスパイスを振りかけたイギリス製パキスタン料理の様なガーリームービー。
①あとはアジア系が登場すればユニバーサル(映画会社じゃないよ)な映画になるように思うが、空手道場のシーンから始まるし、日本語の歌も流れるから、まあいいか。
②マサラ映画の強い影響化にあると思うけれども、メインキャラクターが殆ど女性で、アクションの主体も女性、という映画はまだ男尊女卑の考え方が残るボリウッドでは作れなかったでしょうね。
③リヤとリーナのお父さんとお母さんとが言い味を出しているし、リヤの学友達も個性豊かで作品に膨らみがあるのも宜しい。
④ラスボスであるラヒーナはホント怖いオッカサンだけれども、女性に自由な選択肢のなかった時代(現代で現地ではそうかもしれない)の犠牲者という辛いスパイスも隠し味になっている。
バカバカしくて楽しい、ぶっ飛びすぎて清々しい
溌剌とした女性たちが活躍する、はちゃめちゃなバトルコメディです。
イギリスを舞台にしたムスリムの姉妹が主人公です。(インド系かと勘違いしてました)
スタントウーマンを目指す主人公・妹リアは、とにかく男性・家父長制への反抗心が強く、姉リーナの結婚相手を信用できずに、あの手この手で姉の結婚を破談にしようと奮闘します。
面白いのが、主人公の敵となるのもまた女性という点です。
男性と女性の対立になるのかと思いきや、、女性の世代間のギャップ・対立の構図になっていいます。
女性であるがために自分の人生を選択する権利が奪われてきた親世代の女性と、学び・職業・生き方を自身で意思決定できる子世代の女性。
全体的にライトに観られるコメディだけれど、根底にはヘビーなテーマがあるのかなと思わされました。
姉リーナがとても素敵で、物語の転換でいつもグッとくるシーンを作ってくれています。
姉妹と無邪気にはしゃぐ姿、画家になる夢への苦悩、恋人や家族への人情深さ、逞しさ力強さ。
人として多様な側面が表現されていて、とても魅力的で印象的なキャラクターでした。
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