「間宮くんカッケー」劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
間宮くんカッケー
印象はそれしかなくなるの。
オープニングはカンボジアかな、そこでのドンパチで始まってワクワクすんの。
そこからドラマパートはいいんだけど肝心のアクマゲームの内容がしょぼいんだよね。
両者が知恵を絞りきって闘うって感じじゃないんだよ。《カイジ》レベルに慣れ切ってるからそう見えるのかもだけど。
それで「これで負けたらおしまいだ」っていうゲームであっさり負けて、なんならここでエンディングにして欲しかったね。
しかしなんと、本当の勝負は100本目の鍵だったのだ。
たしかに99本って半端だもんね。だからミスリードも効いてないの。100本にして「実は幻の101本目が」のほうがまだ良かったかも。
そしてその戦いでもあっさりピンチに。
だがそれは、間宮くんの親友・田中樹が命を賭けて仕掛けた罠だったのだ!
いやモグチョコすげえな。万能だよ。
だがしかし、小澤征悦の持つ時間を巻き戻す力には勝てないのだ!
だがしかし、間宮くんが持つ一分間固定する技は空中に浮かぶ紐みたいなものをつかんで固定できるのだ!(たぶん時間の流れみたいなものをつかんで固定するってことだな)そして巻き戻しを防いで勝つのだ!
戦いには勝ったけど田中樹は帰って来ない。
だがしかし、悪魔がいなくなったのでゲーム中にいなくなった人間は戻ってくるのだ!
「大変だ!」「実は!」「大変だ!」「実は!」を低いレベルで繰り返すからね。もう大変な事態になっても「どうせ、なんとかなるんでしょ」と簡単に思っちゃうね。
「どうせ、なんとかなるんでしょ」と思いながらも、「え、ひょっとして」とハラハラしながら観るのが楽しいんだけど、そういうのなかったな。
ドラマパートには生死や恋愛や親子の情愛なんかが入ってくるんだけど、そんな深く描かれずありきたりなんだよね。
しかしここで、そんなありきたりなシチュエーションの練習は死ぬほどやってきたであろう俳優部が力を発揮。どうでも良い話なのに演技で観ちゃうね。ここは素晴らしい。
トータルとしては良くないけど「間宮くんカッケー」と初めから最後まで思うから観て良かったよ。
古川琴音の「私も罪を背負う!」のとこの目が吊り上がる演技も良かった。小澤征悦にたまにはまともな役をやらせてやってくれ。