私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価
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千両役者 のん。ストーリーは普通かなあ
以前主演で上映された「星屑の町」のノリに近いと思いました。のんのキャラクターの良さを活かしているので、のんを見ているだけで楽しい雰囲気が伝わってきます。
映画自体は小粒な感じで、笑えるところまではいきませんでした。
3月14日に続編があるような終わり方で、本当にあるの?という感じでした。
ギャハハ(*´▽`*)
お茶の水 山の上ホテルは泊まったことは無いけど、仕事先の忘年会で何度か行ったので、どんなものかと見に行ってみたが、予想外に面白かった。単純に笑える映画でした。まあそこまでやるか?と言う導入部も、のんさんの演技力というか、目力というかに引き込まれ、最後まで楽しめました。思わず楽しい年末になりました。
ホテルでも作家でもなく、演劇部
■サマリー
新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典から酷評され、
華々しいデビューを飾るどころか小説を発表する場すら得られなかった
新人作家・加代子。
憧れの「山の上ホテル」に宿泊した彼女は、憎き東十条が
一つ上の階に泊まっていることを知る。
そして、東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。
しかし加代子にとって、ここからが本当の試練の始まりだった。
文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の
因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。
■レビュー
予告からして、ドタバタ劇なんだろう、さぞ笑わせてくれるであろう、
と期待しての鑑賞。
加代子と東十条のバトル、かなり笑わせてくれました。
また、編集担当者の遠藤とのやりとりもなかなか。せんぱーい♪
周りの人間を巻き込む、そして引き込む、加代子の不思議な魅力と
豊かな演技力、とても作家とは思えない笑
主役の加代子→相田大樹→白鳥氷→有森樹李を演じたのは、のんさん
不思議とこの方と縁がなく、テレビも映画もちゃんと見るのは初めて
でも思った通りの方だったし、こういうぶっとんだ、はっちゃけたキャラ、
とても似合うなぁ、という印象
何やらせても、演じちゃうんだろうな、この人
一方、大物作家東十条は滝藤賢一さん、こういうちょっと面白いキャラ、
この人もばっちりですよね
今年の前半は毎朝見る顔の一人でしたが、やはり面白い
編集担当者の遠藤役は田中圭さん、今回はまじめな役どころ
周りを固めたのは、田中みな実さん、橋本愛さん、光石研さん、
そして久しぶりに若村麻由美さん
でも・・・ホテルは最初と最後だけだった、はて?笑
あと、速報?次は橋本愛さんからの目線で描くの?笑
笑えて泣ける映画でした
ホテルの話じゃないんかい!面白いけど
2024年劇場鑑賞336本目。おとといソニックで爆睡してこれから再鑑賞しなければ今年最後の映画になる予定だった作品。
主役がのんという以外、内容を全く知らずに行ったのでてっきりホテルウーマンの話か、宿泊客としてののんが人生変わっていく話だと思っていたらそこまでホテルの話じゃありませんでした。関係ないわけでもないのですが。
新人賞は取ったがある大物作家の書評のせいで本が出せないのん演じる主人公が、大学時代の大手出版社に勤める先輩編集者を巻き込みなからその大物作家と場外乱闘するコメディです。観ている間他の女優だとどう演じるだろ、いや無理だなと思わされる、のんならではの唯一無二の演技は最高でした。逆にのんの演技がケレン味ありすぎて映画のストーリー自体が薄味に感じてしまった(結構なことやってるはずなんですが)のがちょっと残念でした。
カヨコの話をしよう
三谷ワールドと見間違う機関銃トーク。三谷さん、この作品に関与してるんかなと思う程でした。文豪シャンパン、良かったです。加代子のパラレルワールドとしたら堤幸彦ワールドでした。様変わりの加代子に困惑する滝藤賢一、表情が最高。どんな様変わりの加代子でも、素の加代子を見据えている、田中圭の目、良かったです。この三人の俳優で作り上げた極上品でした。
雲に乗って飛び回る加代子でした。
誰も止められないマッドな文学賞争奪狂想曲
売れない女流作家が閉鎖的な文壇や文学賞を相手に暴れまくるスラップスティック・コメディの快作で、めちゃ笑えました。一冊も単行本を出してない女流作家ののんが、文豪御用達ホテルに自主カンヅメするトホホな出だしからして笑えます。ところが、遺恨のある大作家が同宿していると知るや、作家への凄まじい妨害工作が大爆笑です。その後も、文学賞を取るために、文学賞受賞会場や銀座のクラブ、果ては作家の家にまで入り込んで、滝のように出てくる嘘八百、なりふり構わないブチ切れ暴走振りが、むしろ潔いくらいでずっと笑いっぱなしでした。一方で、主人公の行動を通じて、作家も編集者も女性に対して独善的なイメージを押し付ける、一種男尊女卑的な文学界の体質を描いているところが、この作品のテーマであり主人公の行動原理なのがわかります。役者では、まさにのんの独壇場です。マッドな暴走パフォーマンスと女性的な可愛らしさとあざとさの演技は、抜群です。ご本人自身が理不尽な芸能界へのフラストレーションを爆発させているように思えるのは考え過ぎかな。田中圭、滝藤賢一の受けに回ったバランスの取れた演技もよかったです。
間違いなく、天才のん様無くしてこの傑作なし😹
私にふさわしいホテル
応援している女優さんが主演の作品なんですが・・
短編小説のような
稀代の個性
作家特有の心理を余すところなく描いた特上コメディ
今年最後の劇場鑑賞は、のん主演の「私にふさわしいホテル」。のん主演の映画としては、個人的に「さかなのこ」以来でしたが、いや~面白かった!予告編に出ていた”文豪コール”は、かなりサブイ感じだったので一抹の不安はあったものの、実際観たらそんな不安は杞憂に終わり、終始笑いが散りばめられていて大変満足出来ました。また、”男尊女卑の文学界で若手女流作家が大御所男性作家に下剋上”的な宣伝文句もあったので、いわゆるフェミニズム色の強いお話かと思いきや、完全にコメディに振り切った作品で、あらゆる点で予想が裏切られる作品でした。
「さかなのこ」の時ののんは、”さかなクン”という唯一無二の実在のキャラクターに性別を超えてピッタリとハマっていましたが、本作でも超絶に個性的な若手作家の役が、彼女でなければ成り立たなかったのではないかと思うほどのハマり役でした。特に彼女ならではと思えたのは、お世辞にも良いとは言えないペンの持ち方や箸の持ち方をはじめ、ちょっと舌足らずな喋り方などが目に付きましたが、これがのんの素の状態なのか、はたまた今回演じた変幻自在の”中島加代子”という登場人物の描写の一環なのか、その境目が全く分らない程に自然に演じられていたところが絶妙でした。ただ、銀座のクラブで「夜霧よ今夜もありがとう」を唄う彼女を観たら、全ては計算しつくされた演技なんだと思わざるを得ない素晴らしい歌声で、これには脱帽でした。
また、敵役の東十条宗典を演じた滝藤賢一も素晴らしかった。とにかくナチュラルなのんに比べると、かなり作り込んだ演技でしたが、時に中島加代子と丁々発止にやり合い、時に騙され、時に共闘するという役柄で、こちらも滝藤賢一の懐の深さが光っていました。
いずれにしても、役者の演技が光った本作でしたが、やはり柚木麻子先生の原作がとても魅力的だったのだと思われます。コメディとして描かれてはいましたが、売れない作家の悲哀とか、自分の作品を自分の分身の如く可愛がる作家の心理とか、ライバル作家の弱点を調べつくす執着心など、筒井康隆先生の「大いなる助走」でも描かれていたことであり、きっと作家全般が持っている特性なんだろうなと感じたところでした。
最後に触れておかないといけないのは、舞台となった「山の上ホテル」。神田駿河台の丘の上に鎮座する同ホテルは、本作中でも紹介されていたように、多くの文豪が愛したホテルでしたが、建物の老朽化のため今年2月に休館していました。その後11月になって、隣接する明治大学が同ホテルの土地建物を取得するという発表があり、再開を目指すと報じられました。見た目も美しいこのホテルで撮影が出来たことも本作の成功の鍵だったと思われますが、1日も早く営業が再開されることを願って止みません。
そんな訳で、本作の評価は★4.4とします。
文壇コメディ
キャラ造形がすごい
能年玲奈が演じる中島加代子のキャラクターがすごいよね。
泣き落としてみたり、脅してみたり、ふざけてるのかと思えば、しんみりすることも言って。
このクルクル変わるキャラクターを造ったのがすごいな。ほぼ、それが全てな気がする。
このキャラクターを産み出した柚木麻子はすごいね。演じた能年玲奈もさすが。でも演出をつけた堤監督がすごいんじゃないかと感じた。堤監督すごいね。一回「引退したのかな?」って感じだったけど、近作はすごい。
だいたい能年玲奈、田中圭、滝藤賢一の三人でまわすんだけど、さすがに全員うまいね。隙がない。
脇も固めすぎというくらい「このチョイ役に、そのキャスト」と驚くね。橋本愛の使い方は本当に驚いた。
ストーリーは実は「文壇くだらねえ」って話になってるんだけど、能年玲奈のキャラクターで押し切られるから、そこまでテーマが説教臭くならないの。
文壇政治ばっかりやってた滝藤賢一も最後は取り憑かれたように創作するしね、小説家に対する愛情も感じる。
きちんと役者の良さを引き出した作品で、観てて清々しいよ。
主演の可愛いがワルなコメディエンヌぶりに振り回される
原作は一切未読。
のん の役の振り切りぶりに圧倒されっ放し。確かに見る人を選ぶと思うが、私にはハマった。
相対するのが田中圭に滝藤賢一なら、相手に不足なしのキャスティング。
そこに盟友橋本愛、来年の顔になるであろう髙石あかり、BISHUでこれからが楽しみな服部樹咲、スポットの参加でも強力な田中みな実、若村麻由美などの面々で、
可愛いがワルな主人公の活動を表に裏に(結果的に)支える・繋がる独特な進行。
往年の出版界・小説の在り方を振り返る形にもなっていて、それに対し物申したい気持ちが色々と伝わってきたし、実際に風穴を開けてきたストーリー。
また、のん の作品中の多彩な出で立ちに、時代背景を含めファッションショーを観られた気分でもあった。ラフなものから正装まで多数あり、特に着物は絶品だった。
日本屈指のコメディエンヌ。
「のん」は本当に美しい
3.5には出来ない4
のんさんの魅了溢れる作品。
やっぱりこの人を眠らせておくのはもったいなかったと思う。
内容は王道コメディのような感じで
登場人物との掛け合いもテンポよく90分でちょうど満足出来る。
ただ、自分としてはラスト5分(現在)は描かれてなくても
十分作品として成立してたと思う。
その反面、その5分こそが作品に関わる人の誰かのメッセージだったかもしれないけど
観る側の立場からすると蛇足だったと思う。
それがなければ文句なしの4点だと思います。
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