グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
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キムタク…進化してる?
私はドラマを観ていない。楽しめるのか…かなり不安でした。そんな心配…一切必要ない!良質のエンターテイメントです😊
何をしても…結局SMAPのキムタクなんや😢…という演技が目立ってた印象がありますが、今回は…違う…一皮剥けた…失礼か😅…いや…一つステップを上がった…進化した感じがしました😀
その役では現しにくい感情…それを強引にキムタク色で表すのではなく…一歩引いた…冷静な役作りが見られました。「シェフは…色々あって…色々考えて…この行為に至ったんだ。」…と思わせるその演技は、役者そのもの。「アイドルが演技をやっている」という評価を超越したと、感じました。
涙腺崩壊箇所が多数あり😅ハンカチは必須ですぞ😁脇役もキッチリ光るいい映画でした🤭
おじさん、おばさんの熱い料理ドラマ
珠玉の料理の一皿ひとさら自体が匂い立つようなカメラワークで、巧みに美しく目に訴えかける場面にあります。しかもスピーディでスタイリッシュ!
木村拓哉主演による2019年放送のテレビドラマ「グランメゾン東京」の続編となる映画版。
゜
●ストーリー
レストラン「グランメゾン東京」が日本で三つ星を獲得してから時が過ぎました。尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)は新たな挑戦の地として、フランス料理の本場パリを選び、「グランメゾン・パリ」をオープンします。名だたる巨匠たちがしのぎを削る本場フランスで、フランス料理で“三つ星”を獲得することは、尾花にとっての悲願でした。アジア人初となるミシュラン三つ星獲得を目指して奮闘することに。しかし、異国の地での挑戦は簡単ではありません。異国の地のシェフにとっては満足のいく食材を手に入れることすら難しかったのいです。
フランス・パリで『グランメゾン・パリ』をオープンして数年。京野陸太郎(沢村一樹)が尾花にミシュランの審査の結果を告げます。今年も2つ星でした。がっくりとうなだれる尾花。
満足のいく成果を上げられない状況が続く中、有名料理人たちを呼んでのガラディナーでグランメゾン・パリチームが料理を提供することになります。料理評論家のリンダ(冨永愛)もきていました。このガラディナーでの料理が不評であったことが原因で、尾花は、店舗の大家でもあるかつての師ルイ・ブランカンと「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、店を辞めフランスから出ていく」という約束をしてしまいます。それを知った従業員には退職者もでて店は風前の灯火になるのです。
●解説
正月休みが明けた週末の映画動員ランキング(1月10~12日、興行通信社調べ)は、1位から順に「グランメゾン・パリ」「はたらく細胞」「劇映画 孤独のグルメ」と邦画が独占。1、3位は「食べる」作品、2位も体内の細胞を擬人化して飲食や腸活も登場する「食」つながり。国際情勢がキナ臭いからこそ、大地の恵みをありがたく血肉にする尊さに共感が広がっているのでしょうか。
映画の冒頭では、「グランメゾン東京」が三つ星を獲得した後、尾花と倫子がフランスへと渡り新店舗「グランメゾン・パリ」をオープンするところから始まります。
そこで気になるのは、置いていった「グランメゾン東京」は誰が引き継いだかということですが、これは12月に放送されたスペシャルドラマをご覧になっていただければ、詳しく描かれます。尾花が抜けて、コロナで経営危機となった「グランメゾン東京」のシェフとなったのは、スーシェフの平古祥平(玉森裕太)でした。一時はライバル店のシェフになっていた尾花との料理対決まで発展しました。平古の成長が描かれたスペシャルドラマ版ですが、劇場版になって出番はぐっと減ってしまいます。
本当なら、パリで尾花たちと一緒に三つ星に挑戦してほしかったけれど一国一城の主になったのだから、自分も星を目指して、きっと東京から応援していることでしょう。
●料理のシーンに注目
道は険しいほど、チーム内の葛藤や結束に生まれ、スポ根的な展開のドラマはわかりやすいところ。しかし、本作の妙味はキャスティングもさることながら、珠玉の料理の一皿ひとさら自体が匂い立つようなカメラワークで、巧みに美しく目に訴えかける場面にあります。しかもスピーディでスタイリッシュ!
けれども三つ星にまったく手が届かず、ガラディナーでも居並ぶバリの料理人から不興を囲ってしまった尾花は焦りまくり、料理の方針も本格フランス料理を目指したり、創作料理を試したり、二転三転ぶり。最後の「和の匂い」を効かせたアレンジメニューに辿りつくまでの変遷が、出される尾花の料理によって雄弁に語られました。
この紆余曲折はおそらく料理を監修した「Restaurant KEI」の小林圭シェフが味わった三つ星獲得までの苦悩の歴史をなぞっているものと思われます。
実際に「Restaurant KEI」でも提供されている至高の料理を披露するラストは、腹がグーグー鳴りっぱなしになりました。
●木村拓哉のブレない、デレない演技にも注目
三つ星が採れず、店の退去を打診された尾花は、前作までとは打って変わって、焦りまくりスタッフを罵倒しはじめます。とうとう倫子シェフまでクビにする始末。
高飛車で大人げなり尾花にうんざりすることでしょう。これまで抱いてきた尾花のイメージがガラリと変わって、「グランメゾン・パリ」の崩壊に向けて独り相撲をとるのです。但しが、それがむしろ後半部分のスパイスに。年末のスペシャルドラマも同様ですが、尾花が一旦は憎まれ役になるというのが、本作の基本ラインになっていて思います。
そんなタカピーで倫子シェフを突き飛ばす尾花を木村拓哉が好演しています。たとえ一人きりになっても、誰の応援がなくなっても、ひとりでやりきろうとする強い意志を演じさせたら、やはりキムタクがどハマりするのではないでしょうか。
そして尾花の孤立があり、おまけにお店が火事になるというピンチも跳ね返す、尾花の三つ星に掛ける強い意志が、ラストの感動につながっていくことことになるのです。
「ラストマイル」で物流の荷物一つひとつに人々の喜怒哀楽を投影した塚原あゆ子監督が、今度は、食べ物に魂を吹き込みました。
ちなみに異国の地のシェフが個人店で三つ星を獲ることは奇跡と言っても過言ではなく、2024年と5年経った今でも、ミシュランガイド・フランスでのアジア人店舗の三つ星は「Restaurant KEI」1店舗のみです。
●最後にひと言
「グランメゾン・パリ」の大家でもある尾花のかつての師ルイ・ブランカンのモデルは、「gaku」の丹後学がかつて修行した3つ星レストラン「ランブロワジー」のオーナーシェフであるベルナール=パコー氏だという人もいます。パコーシェフの下で「ランブロワジー」の料理を統括するのは日本人だったりすることなど、尾花のモデルとも言われても不思議ではありません。
でも先日公開されたドキュメンタリー映画『幸福のレストラン 三つ星トロワグロ』を見ていたわたしは、このミシュラシ三つ星に輝く仏老舗「トロワグロ」のオーナーシェフ3代目のミッシェルこそルイ・ブランカンではないかと思いました。息子の4代目のセザールも店を持っているという共通点もあり、何よりもミッシェルは、柔道家でもあり、何度も来日経験があります。そのため周りから日本かぶれと揶揄されたこともあったくらいの親日家であり、その点でルイ・ブランカンのモデルに相応しい存在だと思うのです。
役名もわからないほど本作ではルイ・ブランカンの出番は少ないものの、迷える尾花に「和」テイストのヒントをもたらし、三つ星に導く重要な役割を担いました。
最&高サイコー
奥の深い料理 フランス料理とレストラン
フランス料理は進化する
期待以上
よかった
至福のひととき
カッコ良いおじさん
料理は美味しそうだった
映画作品として見応え十分なフランス料理
話の流れとその起伏はだいたい予想してた通りで驚きはなかったが、映画として評価出来るパリの街なみ、店の佇まい、市場の雰囲気は映画ならではの美しい画がスクリーンに映える、そして食材や料理が本当に美味しそう、香り立つような気がするほど。映画にした価値は十分に感じることが出来た。自分がミシェランの星自体に疎いが、二つ星だって凄いんじゃないのか?と思いつつ、まあ、世界一のレストラン「ノーマ」の映画では、シェフ達は頭脳体力もフル活用で戦いみたいになってるイメージだったから、三ツ星のために必死になるこういう作品は成立するのかも。富永愛が素晴らしい。役としても、その少しハスキーで落ち着いた声が語る内容は、観客を納得させる役割を果たしていた。想像以上に素直に楽しめる映画作品だった。
仕入れ、いのち。
毎度の如くドラマ未鑑賞。
キムタクは何をやってもキムタク過ぎるから全然好きじゃないんだけど、今回はすごく良かった。あの鼻につく上から目線の演技を上手いことキャラに反映させており、ストーリーもそんな主人公を最大限生かしたものになっているから結構見入っちゃう。
東京ではどんなことがあったのか、誰とどう関わっていたのか等のドラマで描かれた部分はお触り程度であるため、見ていた方が楽しめるのは間違いだろうけど、初見でもなんら問題なし。ドラマの劇場版としてはかなりよくできていると思う。
IMAXである必要は全くなかったけど、舞台がパリというのもあって全編通して息を飲むほど上品だから、映画館の大スクリーンで見る価値は大いにあると思う。しかも映像だけでなく、ストーリーも高貴な雰囲気を常に纏わせていて、映画そのものがフランス料理のようだった。
映像はとにかく美しいし、フランス語が多く飛び交うもんだから、とても日本映画を見ているようには思えない。なんだか凄く贅沢な気分。こんないい意味で邦画らしかぬ演出ができる人って一体誰なんだろうとエンドロールを眺めていると、まさかの塚原あゆ子。びっくりしたけど大納得。脚本も黒岩勉ですもんね。どうりで質が高いわけだ。
料理には多少関心があるものの、フランス料理とはこれっぽちも縁がないもんだから、料理名だとか調理法だとかの知識は一切なかったんだけど、そんな自分でも大満足できるほど、フランス料理どころか料理そのものの魅力が詰まった作品だった。あんまりレストラン系(?)映画って作られないから、比較対象は数年前の「ザ・メニュー」だったんだけど、あの作品と同じくらいきちんとした作り込みで、めちゃくちゃワクワクしてしまった。
ネタバレは避けるとして、ラストのフルコースのシーンにおける冨永愛の心の声解説がすごく上手い作りしているなと感じた。素材を見極め、料理を追求することの面白さ。食はこんなにも人を楽しませてくれるのか。食欲というよりも創作意欲の方が高まってしまった。
2時間に収めなきゃいけないからかなり駆け足な箇所はあるし、ご都合主義な展開も正直否めないけど、大筋がブレることは一切なく、一貫して三ツ星を目指す物語だったため、最後まで安心して見届けることが出来た。ありがちだけど不覚にも感動させられてしまうし。
ただ、登場キャラに関してほとんど掘り下げがなかったのは寂しい。この辺はドラマではもっとしっかりとしたバックボーンがあるのだろうけど、映画である本作は主人公、パティシエ、倫子さんの話ばかり。ミッチー演じる相沢は影ではかなり活躍していたろうに、ほとんど登場せず、3人に食われてしまっていたから残念。まぁみんな満遍なく、そしてエピソードもその人に合わせて書くなんて至難の業ですからね。
にしても、普段から高貴な暮らしを心がけようとか、心に余裕を持っていきたいなとか、更には料理についてもっと知りたいなとか、かなり私生活に影響を与えてしまうほど、インパクト大のすごくいい映画だった。大袈裟のようだけど、本当に見える世界が変わる。
料理に国境はない。「SHOGUN将軍」でゴールデングローブ賞を獲得した真田広之のインタビューを聞くと、なんだか似たものを感じた。日本のものが愛されるって心から嬉しいねぇ。セパティ!
倫子さんあってのグランメゾン
パリで一流の料理人になるため、凄まじいまでの試練を受け重ねる人たちが沢山おられるんでしょうね。ミシュランの星を獲得することの困難、美味なる料理が提供されるまで計り知れない険しい経路を乗り越え頂点を目指す覚悟とチームワークがあってのことなのでしょうか。
グランメゾン・パリ「群像」、倫子さんの存在こそが成し遂げる、この映画のみどころ、言葉セリフのトーンと登場のタイミングでまとめる安定の「倫子さん」であると思うんですよねー。
s'il vous plaît
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