グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
全330件中、141~160件目を表示
一つだけ脚本に注文
ドラマ、年末のドラマスペシャルがとても良かったので期待が上回ってしまった感があるが映像も美しくありがちなストーリーではあるものの演出、演技もとても良かった、特に韓国人の俳優がとても良くて、日本人がフランスでフレンチのトップを目指す難しい状況の中、1人韓国人を配役に入れたのはちょうど良いスパイスになったと思う。
ただ、一つだけ惜しいのは、日本語を理解して韓国語を話す、韓国語を理解して日本語を話す、この演出がリアリティーを損なわせた。母国語以外にフランス語ができるのは理解できるが、さらに何故日本語が母国語並みに理解できて、カタコトでも日本語が話せないのは違和感しかない。流暢な韓国語を理解出来て韓国語で返さない木村拓哉も同様に不自然。
時々でる韓国語が新鮮な感じはあったものの日本人役と話す時は頑張って大半はカタコトでも日本語で話して欲しかった。よい演技をしていたので少し気になってしまった。
カンヌを意識した作品
木村拓哉さんは、本当にイメージ通りというか、一本調子というか。
ふつう、たくさん仕事をこなすと、色んな役柄にも挑戦してみたくなるものだが、彼はブッキラボウにこだわりがあるのか、進化も退化もしない。ブランディングに成功したというべきなのだろうか。(この映画には登場しないが、橋本環奈さんもそれを目指しているのか。) この木村さんを見たい人には刺さるのだろう。
物語の中盤で、尾花が自分勝手さを認めて皆に頭を下げたら、急に高級食材を得られるようになるという超ご都合主義に唖然とするが、まあ、面白ければ良いのだろう。
フランス人の人種差別を指摘しつつ、何でも吸収して進化し続けるフランス料理をヨイショする、よくできた映画です。
力業の感動スポ根イズム
圧巻
素晴らしかった
すぐにでもフレンチ行きたい
取るぞ…👌(←キムタクの指3本)
フランス・パリで、アジア人初(※)のミシュラン三つ星獲得を目指す料理人 尾花夏樹(木村拓哉)とその仲間たちの奮闘物語。
評価を得るために戦うレストランは、まるで団体競技のチームのよう。
勝利への道程はスポ根漫画のセオリーを踏襲していて、対決するライバルこそ出てこないが、難題、障壁を主人公たちが乗り越えていく熱盛りエンターテイメントだ。
(連ドラ「グランメゾン東京」ではライバルとの対決もあった)
※実際には小林圭シェフの「Restaurant KEI」が2020年から5年連続「ミシュランガイド・フランス」で三つ星を獲得していて、これがアジア人初だとのこと。小林シェフが本作の料理監修に当たっている。
前半の尾花の孤立ぶりは、平凡なチームにやってきた天才プレーヤーの佇まいだ。
勝つための戦術は自分ひとりで考える。チームメートの力は信用しない。
序盤の尾花の唯我独尊ぶりや、盟友だったはずの早見倫子(鈴木京香)との不仲ぶりは連ドラ版視聴者にとっては唐突だ。
映画単体では最初のうちは尾花が単に嫌な男に見える。
でも大丈夫。そこは天下のキムタクなのだ。どうあってもキムタクであることに寸分の狂いも見せない。きっと最後にはいいヤツで終わってくれるはず。
スポ根風なら、まずは尾花の独断専行が成果を示してチームメートたちを黙らせる導入部が欲しいところ、この映画はそこを端折っていて、いきなり尾花は鼻を折られる。
これじゃ尾花は単に嫌味でダメな料理人じゃないか、となってしまうが、レストラン「グランメゾン・パリ」がミシュラン二つ星を連続で得ていることを見せて、彼が実力者であることを教えてくれている。
だから、店のメンバーは横暴な彼であってもついていくのだ。
韓国人パティシエのリック(オク・テギョン)との対立とか、パリジャン・ヤクザの登場などはやや短絡的な印象。
尾花がチームの必要性に気づく展開にも強引さを感じる。
だが、仲間たちに結束を呼びかける尾花=キムタクの図には、劇中のキャラクターたちと同様に我々の心まで掴む迫力がある。
チームのみんなが団結を誓ってからの怒涛の好展開は予定調和どころではないトントン拍子。
それでも良い。2023年ワールド・ベースボール・クラシックの〝侍ジャパン〟に涙した私たちは、こういう展開に弱いのだ。
監督の塚原あゆ子という人、前作『ラストマイル』で映画の何たるかをわきまえた演出家だなと感じたが、本作でもその技量を発揮している。
なにしろ、この脚本でここまで盛り上げられるのは、魅力的な俳優たちの存在があったとはいえ、演出の力に相違ない。
パリでのロケーションを敢行したといっても、基本が室内劇だから割合的には限られているのだが、街中や市場などの現地ロケを感じさせる場面が上手く織り込まれていた。
フランス料理とは何かという解説が、連ドラ版で語られなかった部分に焦点をあてていて、そこが尾花たちのチャレンジのテーマになるという脚本には知性を感じる。
そして、その成果物である料理を映像で説明する演出がまた、見事だった。
後半盛り返し、やはり面白く観ました。
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
ドラマ版の「グランメゾン東京」は面白く観て、今作の塚原あゆ子 監督は、映画『わたしの幸せな結婚』や『ラストマイル』など映画に関しても秀作が多く、今作も期待して観に行きました。
しかし今作の映画『グランメゾン・パリ』は、特に前半の主人公・尾花夏樹(木村拓哉さん)に降りかかる困難さが大げさにベタに感じられ、映画としてのリアリティをそこまで感じませんでした。
おそらく脚本家の黒岩勉さんの問題と思われ、これは映画ですよ‥と個人的には心の中で映画の前半に叫んでいました。
もう少しフランス・パリでのヤクザ的な組織の振る舞いの調査など、リアリティを踏まえた脚本作りが出来なかったのかと、1観客からは僭越思われました。
フランス料理界の感情的な振る舞いなど含めて、ステレオタイプ的な前半の描写の連続に正直落胆はしました。
ただしかし、後半の巻き返しと最後の料理の説得力はリアリティを感じさせ、その巻き返しは映画の満足度としてはそこまで悪くないと感じました。
そして、前半にもっとリアリティがあればとは、正直、惜しさある作品になっていると、僭越思われました。
主人公・尾花夏樹を演じた木村拓哉さんをはじめ、今作で初めて登場のリック・ユアン役のオク・テギョンさん含めて、役者の皆さんはドラマ版同様に存在感ある演技で、そこに関しては僭越、大いに楽しみました。
テレビシリーズを下回る内容
ダラダラとテンポの悪い前半、過去と同じ事を繰り返すキムタク、いつの間にか仲間に知らない日本人シェフ(ジャーニーズ枠)、パリでアレルギー食材事件は無かった事になっている?、韓国人シェフ以外のキャラが目立っていないのに世界中の良い所を合わせたフルコースを完成させる、鈴木京香をクビにした理由が今さらコロナ後遺症ネタ。
正直テレビシリーズを下回っていました。
キムタク以外のキャラクターの良さが活きていない。
グランメゾンパリのフレンチ食べたい!
グランメゾンパリで働くみんなの絆と三つ星への情熱、フランス料理へのリスペクト、スタッフそれぞれの自国の料理へのリスペクト、料理に国境無しが心にしみます
パリの街並みの美しさ、物語がエンディングに向かって走ってく映像の疾走感と多幸感、流れる伴劇、ラストに成功しかない安心感って格別です!
映像からキラキラした光が放たれてるのかと錯覚するような躍動感あふれる映像に胸が熱くなり、物語の結末がわかっていても、その過程に涙しました
情熱を持って生きる大人たちの友情と仲間たちへのリスペクトが尊い!
創作される料理もひとつひとつ見応えあり、一皿一皿が厳かに映し出され、その美しさに圧倒されました!
『尾花夏樹の!グランメゾンパリの!美しい三つ星フレンチ食べてみたい!』そんな気持ちになる、心満たされる映画です!
素敵な作品でした
初めは人種差別を克服する映画かと思いましたが
もっと素敵な作品でした シェフ自ら詫び飯をスタッフに提供し又初心を思い返す そして14名のスタッフ一人一人が心ある最高のパフォーマンスを提供しチームで⭐⭐⭐ 幸せに涙できた素敵な作品でした
あっさり
テレビドラマの延長戦か
今年3本目(合計1,545本目/今月(2025年1月度)3本目)。
…といっても、テレビドラマは見ていないんですけどね…。
ストーリー自体はフランスで開業している日本人のフランス料理店がミシュランガイドだったかで★3を取るというストーリーで、それを中心として他のストーリーが付随してくる感じで、他の全く関係がない部分が出てくることはほぼないので、そこは安心といったところでしょうか。
テレビドラマが原作のようですが、テレビドラマに関する知識を前提にしないし、前提とする知識はフランス料理の初歩程度の話で、日本では値段はともかくもフランス料理は一般的に食べられる料理なので、そこの差はほぼほぼないかなといったところです。
実際は去年(2024年年末)の公開の予定でしたが、今日(木曜)見に行っても8割埋まっているのが印象的でした。
採点に関しては特に気になる点はないのでフルスコアにしています。
ただ、若干ながらフランス料理に関する知識を求められるところがあるので(字幕の部分)、そこは要予習といったところでしょうか(わからないとしても理解に躓く展開にはならない)。
フランス語、大変だったでしょう…
2024年公開、TBS製作幹事(配給は東宝とソニー)
【監督】:塚原あゆ子
【脚本】:黒岩勉
主な配役
【尾花夏樹】:木村拓哉
【早見倫子】:鈴木京香
【リック・ユアン】:オク・テギョン
【リンダ】:冨永愛
【相沢瓶人】:及川光博
【京野陸太郎】:沢村一樹
1.食材仕入がボトルネックというリアルさ
レストラン経営をドラマにした本作、
シェフの望む食材が入手できない、
という問題に直面する。
まさに、リアルなテーマだ。
これは、高級かどうかは関係なく、業界あるあるだ。
うまく、ストーリーに取り込んでいた。
問題が解決していく様は、ややうまくいきすぎだが、
ドラマだから構わない。
2.フランス語のセリフが多い
キャストの皆さんは、さぞかし大変だったことだろう。
最初だけかと思ったが、大半、フランス語で進行した。
単純に感心した。
3.鈴木京香と沢村一樹
どんな映画にも、「重し」になる存在が必要不可欠だと思う。
本作では、鈴木京香がその役割を受け持っていたように感じた。
存在感と重厚感がハンパなかった。
一方、沢村一樹は
自身の役どころを踏まえて、
重しにならないよう軽妙に役柄を演じていたように見えた。
これはこれで、役者の技量だと思う次第。
4.木村拓哉
木村拓哉は、
検事を演じても、
ピアニストでも、
シェフでも、
やはりキムタクだ。
功罪あるだろうが、ホッとしたりもする。
ここまできたら、ずっと貫いてほしい。
5.まとめ
キッチンとホールが ″one team″ となっていく過程は、
やや冗長に感じたが、
オトナのおとぎ話として安心して楽しめるように仕上がっていた。
余談① 服部幸應さんがクレジットされていた
余談② 冨永愛のナレーションと、ワインを美味しそうに飲むシーンが◎。
☆3.0
グルメエンタメを超えた「料理」の世界に感動!思わず涙が…
TVドラマシリーズより、格段に深みがあった
単に、美味しそう…と、味を想像するだけに留まらない
「ひと皿の料理」に
大地や海の恵みを受けた野菜や家畜、魚介といった食材があり、生産者がいて
それを、流通させる人がいる
そして、手に入れた食材を
様々な国の食文化や創造力を生かし
味、見た目、香り、演出にまで渾身の力を込めて
唯一のひと皿に仕上げる料理人がいる
「料理」をめぐる壮大な世界
ひと皿にたどり着くまでの膨大な時間が
関わる人達の人生そのものなんだと気付いた
美味しい料理がくれる、至福の時間の理由が
ここにあった!
もう一つ、
移民や海外在住経験のある人は差別や偏見と
こんなふうに戦っているのかもしれない…
異国で勝負するというのはこれほど困難なことなのか!
そこをフランス料理と料理の世界そのものを
愛してやまないグランメゾン・パリのスタッフが
力を合わせ、乗り切るところに思わず涙が…
気がつくと、完全にこの作品に取り込まれている!
最後に!
どーしても気になったのが
ラストでグランメゾン・パリに来店した
リンダさん(冨永愛)の衣装!
なんで、セーター?
しかも柄がビミョー…
万博キャラのミャクミャクー?
有名ブランド物だったらゴメンさなさい!
全330件中、141~160件目を表示