グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
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キャストと舞台に金がかかってストーリーが荒い。ドラマが映画化された...
This Is TAKUYA KIMURA
とんでもなく、自己中爆発の前半
突然の、みんなの力を貸して欲しいの後半
でも、内容なんてどうでも良い
この映画は木村拓哉であることにこそ、意味がある
木村拓哉が見たいんだ。
良かった
⭐︎3.5 / 5.0
三つ星にこだわり続ける男、尾花夏樹
ドラマの大ファンなので、5年という月日を経て映画で戻ってきてくれたことは興奮でしかないです。
ミシュランの三つ星を取ることを決め、尾花(木村拓哉)が倫子(鈴木京香)や仲間と共にフレンチレストラン「グランメゾン・東京」をオープン。本作ではその後パリにもお店を構え、またしても三つ星を狙っていく物語を描く。
とにかく三つ星にこだわり続ける尾花は、一切妥協せず人にも厳しいので周りの人たちも距離が生まれてしまうのは相変わらず…でも根底には“最高のお料理とサービスを”という想いがきちんとあり、美味しい料理を作るために努力を重ねる姿はまさに日本人が持ってる職人気質そのもの。
自分がやってきたことを誰かが見ていてくれて、必要だと言ってくれる流れはドラマ同じで目頭が熱くなります。
少々無理矢理感のある展開もあり、ラストは駆け足になってしまった印象なので、もうちょっと余韻に浸りたかった…。
ですが目で見て美味しい、ワクワクする作品です🍴
現実逃避
したいから仮想空間の映画館に通っている。
観終えて現実より暗い思いやモヤモヤした思いを抱いてしまうなんて、真っ平ごめん!
今回は心洗われる思いで映画館を後にした。
なかなかすっきりしない映画観賞が続いていたが、これで心置きなくあの世に、いや新年を迎えられる。
この映画に関わられたすべての関係者にスタンディングオベーションを送りたい。
フランスに好感は持っていない。
ミシュランとか何様なんだよ💢
国連もそうだけどお前たちのスタンダードを押し付けんなや。
星幾つとか何様だよ💢
(私もここでつけてるけどねw)
それに執着する連中もどうなんだろうね?とは思う。
序盤はそれも含めてモヤモヤした。
後半は一転!のお約束。
落とすところまで落としての大逆転!
わかりきっていて陳腐なのに心が湧き立つ!アドレナリンが出る!
それは俳優や演出の力だ!
キムタクはそういう趣味のないジジイから見ても本当にかっこよくて惚れてまうし、
エピソードも相俟って鈴木京香や沢村一樹、及川光博らにも心奪われる。
料理の評論を語っているだけの富永愛にも涙してしまう始末。
泣くところなんてないはずなのに、何度涙したことか…。
特に、虚勢を張っている男の耐えきれずに流す涙には心揺さぶられる。
心がこういう映画を欲していたのだろう。
年末にいいものを観せてもらった。
感謝!
お腹いっぱい
【”世界各国のエッセンスを詰め込んだ新しきフランス料理で勝負する!”今作はフランス料理三つ星シェフ小林圭さん監修の斬新な料理も眼福なる、妥協なき執念の料理人達のサクセスストーリー映画なのである。】
ー いやあ、今作面白かったです。TVドラマを見ていなくても、登場人物の相関は直ぐに分かったからね。(除く「グランメゾン東京」の人達。けれども、何となく推測で分かる。)脚本が上手いんだろうなあ。ー
◆感想
・尾花(木村拓哉)が序盤では、スーシェフ早見(鈴木京香)や、リック(オク・テギョン)、相沢(及川光博)、京野(沢村一樹)等仲間達に頼らずに、一人で突っ走るも空回りする姿や、フランスの肉、野菜、魚介、キャビアなどの調達が上手く行かない所も、外国人が海外で高級料理店を営む際の、”料理障壁あるある”をキチンと描いていて、面白い。
ー レストランはチームなのだから、メインシェフが一人でやれることには限界があるのだし、仲間を信頼しきれていない姿は、尾花のレストランが二つ星で留まっている理由だろうと思いつつ鑑賞続行。-
・故に、尾花は美食家たちが集まったガラディナーで、彼らを余り満足させられず、彼にテナントを貸している&29年間三つ星つを獲得し続けている&且つての師匠”ブランカン”のシェフ、ブランカンと彼の息子は尾花に対し、テナントを出て行くように伝えるのである。
焦る尾花。フランスで三つ星を取る自分の夢を妥協して、他の国に店を出し三つ星を狙うのか。早見はそれを提案するが、尾花がバシッと拒否する姿。それを聞いて嬉しそうな早見の表情。
・リックが高利貸しから自身のパティシエとしての腕を上げるために様々な食材を購入するために借金していた事が仇となり、彼の自宅は放火されるのだが、迷惑を掛けたチーズ屋の損害を尾花が全て受ける所から、流れが変わって行くところなどもナカナカである。
それまで、食材の仕入れに苦労していたのが、一時馘首されたスーシェフ早見が仕入れの肉屋で働き信頼を得ていた事や、尾花のチーズ屋への対応を知ったフランスの仕入れの人達が、彼に良い食材を回すシーンは、観ていて盛り上がるよね。
ー 正に怪我の巧妙であり、早見や、相沢の見えない所での貢献が、報いられたのであるから。そして、尾花自身も何でも一人でやらずに、スーシェフ早見を始めとした仲間達に任せる所は任せて行くのである。これは、大切な事であると思う。-
・故に、尾花は、それまでの”オーソドックスなフランス料理で勝負する。”を猪突猛進で一人で進めるスタイルから”様々な国のグランメゾンパリの従業員達から提供される食材や、日本固有の味噌、酒、ハーブを使った世界各国のエッセンスを詰め込んだ新しきフランス料理”で勝負するように考えを変えていく様も、面白かったな。
■料理映画として白眉なるシーン
・そして、”ブランカン”のシェフ、ブランカンと彼の息子を招待した、尾花が勝負を掛けた、独創的なアペリティフ、オードブル、サラダ、メインの肉料理、魚料理、デザートのコース料理が提供されるシーン。
一品、一品をフードインフルエンサーのリンダ(富永愛)のモノローグで料理の詳細が語られつつ、料理を映し出すライティングが見事で、様々な肉を詰めたパイをナイフで切り分けるシーンなどを見ていると大変に眼福であるし、お腹が鳴りそうになったモノである。ゴックン。
<そして、見事に”チーム尾花”は願いを叶えるのであるが、あの表彰式での尾花を演じた木村拓哉さんの涙は、フランス本国でこの映画を撮るプレッシャーを見事に乗り越えた真なるモノではないかなと思ってしまい、こちらもグッと来てしまったモノである。
今作はフランス料理三つ星シェフ小林圭さん監修の新しき料理も眼福なる、妥協なき執念の料理人達を描いたサクセスストーリー映画なのである。>
料理人の絶え間ない努力とプレッシャー。
ヒマな映画だったな~
彼らをまた観れるだけで、十分な価値がある
一皿に懸ける数多の人の想いを味わいたくなる
初日舞台挨拶中継の回を観ました。
最も大切なことはお互いを信頼し合い、お互いの力を出し合って、チームで同じ夢を目指すこと。
ドラマから映画へと、東京からパリへと、規模が変わったとしても国境を越えても、良い意味で諦めの悪い熱い大人の青春ドラマでもあり、プロフェッショナルの仕事の話でもあり、人と人とが同じ志に向かって協働する物語でもありました。
シリーズを通して、ずっと目指すべき物語の軸や、人物たちに貫かれている精神・気持ちの熱量が変わらないところ、とても好きです。
小林圭シェフのお料理もとても好きなので、シェフらしい鮮やかで美しい料理を、大きなスクリーンで味わえて楽しく拝見しました。
今回はコロナ禍を経て、設定にその影響をきちんと反映させていたのは、今この作品を続けさせた意義を感じたし、タイムリーで良かったです。
SPドラマではグランメゾン東京の経営不振と業務提携の問題、映画では倫子さんが罹患して味覚に影響が出てしまったこと。似たような経緯で人知れず閉まってしまったレストランや、料理人としての道を断たれた方も沢山おられたのではないでしょうか。
さて、フランス料理に限らず、おそらく全ての料理は「いかに食材について深く知り、いかに良い食材を仕入れるか」で半分は勝負がついてしまうと思います。
映画では異国で勝負をすることの難しさとして、仕入れの困難さについて大きくフォーカスしていました。
外国人だから、というだけでなくて、やはり信頼関係が無ければ卸してもらえない。レストランとしては勿論、その人自身を評価して認めてもらえなければ話にもならない。
料理への知識や技術や気持ち以前に、人としての勝負、みたいなところの難しさを感じたのは大きな発見でした。その点、倫子さんが肉問屋に通い詰め、働いて信頼を勝ち取ったエピソードが印象的でした。
倫子さんは、厨房に居ても、サービスに居ても、レストランの外に居ても、料理に対して真っ直ぐな姿勢で人を繋げていけるところ、シリーズを通してずっと変わらずに素敵でした。今回も戻って来てからお店の雰囲気が格段に良くなってるし、チームワークも強くなっている。
倫子さんはグランメゾンシリーズの良心ですよね。頑固で負けん気が強いところも含めて素敵。
ずっと一番好きなキャラクターです。
(舞台挨拶見ていても、鈴木京香さん自身がきっと倫子さんみたいな、誠実な方なんだろうなと思いました。涙しておられる姿を見て、こちらもうるっと来た…)
また、「大人の青春」との通り、やっぱり特に尾花・倫子・京野・相沢の4人の「おばさんとおじさんの夢」がずっと軸にあって、諦めきれなくて、周りの人を巻き込んでいくところや4人の関係性が本当に好きです。
京野さんと相沢シェフの縁の下の力持ち感、周りをよく見て立ち回れる優しさと洞察力と経験値、これらもなかったらここまで来られてなかっただろうな…
(余談ですが、舞台挨拶で泣いてる鈴木さんに、ミッチー様の胸ポケットのハンカチーフを取って渡す沢村さんの図、関係性が良すぎるのと面白すぎて笑っちゃいました)
そして、改めて認識したことが以下の2点。
・食材へのリスペクトは、その生産者・土地、ひいてはその国の文化を尊重することに繋がること。
・自分の出自を活かすことや、一緒に働く仲間やお客様のアイデンティティや文化へのリスペクトこそ、最高の一皿に欠かせないこと。つまり、最後は「人」なんだと。
「異国の文化も取り入れ、常に進化してきた」フランス料理の三ツ星を担うような店であれば、こういった精神が料理から感じられるかも当たり前に問われているし、それを料理で伝えることができる。
とんでもないことを毎日自らに課し、提供し続ける難しさに気が遠くなりながらも、時間とお金をかけてでもこんなお店に伺ってみたいと、強く思いました。
(個人的にはサービスの地味な努力も描かれていてグッときました。お客様には絶対見せない、見せてはいけない努力。サーブの時間まで計算して練習したり、カトラリー磨きを日々欠かさなかったり…しかも歌って楽しそうに!)
ただ、映画で気になった点もありました。
・…尾花ァァァ!ドラマからちょっと酷すぎないか?と思ってたけど、前半は正直ワンマンすぎて結構許せなかったです。レストランだって組織、チームなんだから、シェフとは言え人望と共に星も無くなるよ…
・ユアンの借金の話、要るのか…?
ユアンと尾花の互いへのリスペクトとか、チーズを使わざるを得ない伏線とか、韓国系の出自ゆえに食材や調理法にオリジナリティを出す展開や人種差別の話にも繋がるキャラクターですが、チンピラのヤバさとか火事までは出さなくてもよかった気はする。
火事になったらもっと借金回収できなくなりそうだし、そもそも食材費はある程度お店が出すべきでは…
・ミシュランの描かれ方
終わり方が呆気なさすぎて、少し気になりました。尺の問題?三ツ星取るだろうなと思ってたし取れてよかったけど、どう終われば良かったのかちょっと考えてしまいました。
ここからは個人的な話ですが、2019年の『グランメゾン東京』から、昨夜のSPドラマ、そして今回の『グランメゾン・パリ』とずっとシリーズを追いかけてきたファンであり、少しだけですがフランス料理のレストランビジネスに携わっていました。
特に今回のSPドラマで取り上げていましたが、お金のためじゃない純粋な料理の追求と、ビジネスとしてブランド展開等マネタイズとのバランスみたいな問題に関して、料理の世界の厳しさを度々垣間見たこともあり、かなりリアルにいろいろ考えることもありました。
料理人の方は本当に朝から晩まで厨房に籠りっきりで、ずっと美味しい料理を届けることを考え、試行錯誤されています。
シェフともなると、ブランドの顔として様々な外の仕事もあり、お店の長としてブランディングだけでなく、人事やお金の管理なども責任を持たなければならないですし、ミシュランをはじめとした評価の時期にはものすごくピリピリもするし、とにかく毎日が勝負で一瞬気を抜けない中で闘われています。
本当に生半可な気持ちでできる職業じゃないです。過酷な仕事だなと思いました。
それでも、本当に料理が好きで、美味しいと言っていただきたい。その一心だけで、人ってここまで頑張れるのだなと思った瞬間も沢山見てきました。
SPドラマで、倫子さんが「終わるわけないだろ こんなに面白えこと」と言っていたのがめちゃくちゃ格好良かったけれど、世界中の料理人の方々はまさにこんな初期衝動のようなものに突き動かされているのではないでしょうか。
私たちも目の前の日々の生業と人に誠実に向き合っていこう…いつかそんな職人のみなさまが作られる唯一無二の空間と時間を体験しに伺えるように。
素晴らしい作品でした。泣かせます!
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