グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
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料理シーンに迫力 ドラマ視聴必須
前半では尾花夏樹(木村拓哉)が三つ星の壁に行き詰まり仲間へ強く当たってしまう様子があったが、後半には仲間と助け合いながら三つ星を諦めない姿が印象的だった。
多国籍の従業員達のそれぞれの国の文化を料理に取り入れ、調和のとれた美しいコース料理が出来上がっていく様子はとてもよく撮れていた。
個人的に、相沢さん(及川さん)が前菜のサラダを作る際に尾花に「一口で酸味も甘みも苦みも感じるようにする」と言い切り、結果それを作り上げたところがよかった。
ドラマに続くストーリーとして、今までのグランメゾンの良さも引き継ぎながら、パリでより成長した新たなグランメゾンを観ることができました。
華やかで正月映画らしいが人間描写が今一つ
作品のファンとして
ドラマ版、スピンオフ含めて好きになり、作り手の料理にかける想いに感動し、毛嫌いしていた高級店に挑戦してみたり、モデルとなった料理も食べに行くぐらいにハマりました。
その立場から言わせて頂くと、ドラマ版とストーリーラインがほぼ同じであり、非常に残念でなりませんでした。
ドラマ版で、ワンマンとして行っていた事を反省し、協力する事の大切さを学んだと思っていた尾花の状態が、俺の指示に従え!文句があるなら辞めろ!という元の状態に戻っており、ドラマ版の尾花は何だったの?と、同じ事の繰り返しにしか思えませんでした。
(因みに、スピンオフ最終話では平子シェフと萌はグランメゾン東京を卒業して自分の店を出しています。)
おそらく、映画版から初めて観る方向けに舵を切っていたのかなと。
しかし、続編と言うことを意識していないとしても何か他にやり方はあったのではないかと思えたし、
展開はかなり雑であり、もう少し時間をかけて丁寧に描くべきだと思ったし、多くの人が、まあまあありがちな所に収まったかなという程度にしか思わないだろうなと思っています。
もちろん、実際のニュースで日本人シェフがパリで三ツ星を獲ったという小林シェフの奇跡のような功績を当時から鮮明に覚えていますし、出てくるお料理も叶うことなら食べたい!と思わせるのには十分でした。(KEIのフィナンシェが運よく手に入ったのでいただきましたが、最高に美味しかったです!笑)
しかしながら、一部報道で、賞に縁のない木村さんに何とか獲ってもらいたいが為にこの年末に作品をねじ込んだとも聞きましたが、
例えそうだったとしてもこの仕上がりでは厳しいのではないか、というのが自分としての正直な感想です。すみません。。
そういえば、山下達郎さんの曲はてっきりエンディングで使われるのかと思ったのですが、そのようなこともなく、本編にも使用されていなかった気がしたので、調べたらチアリングソングとかいうものらしいですね。
あのラストの雰囲気に合わなかったということでしょうか?Recipe好きだったのでそこも残念だったかな。
2024年 邦画No.1★
ドラマ「グランメゾン・東京」の続編、映画「グランメゾン・パリ」を鑑賞。
続編としても素晴らしいが、ひとつの"映画"として、見たとしても、近年稀にみる秀逸な日本映画だったのではないだろうか。
今年は、私自身、例年よりも多くの邦画を鑑賞してきたが、この作品は、日本アカデミー賞にノミネートされると確信している。
正直、鑑賞前は、ドラマあがりの映画かつ製作陣もドラマ出身ということで、いつものスペシャルドラマのような映画だろう、と思い、さほど期待していなかった。(最近だと、ラストマイルがスペシャルドラマのような映画であり、がっかりしてしまった。詳細は別サイトで。)
しかし、今回の脚本は、一言でいうと、"大人なビターな物語"である。魅力的なスローテンポな物語であり、まるで、2時間のフランス料理のフルコースを味わっている感覚に陥る。終盤になるにつれ、まだこの世界観に浸りたいという気持ちさえ生まれてくる。倍速視聴やアップテンポな物語が流行りつつある世の中であるが、やはり、私はこのような構成が大好物である。(逆に言うと、ドラマ版のようなアップテンポを期待していくと少々肩透かしを食らうかもしれない。また、倍速視聴やアップテンポのテトフリドラマなどに慣れている人にも少々退屈に感じるかもしれない。)
振り返ると、ドラマ版では"見たことのない料理"を焦点としており、それと同時に魅力的な人間模様の物語を絡め、視聴者を虜にしてきた。今回の映画でも、もちろん、見たことのない魅力的な料理が多く登場する。料理を調理する演出に関しても視聴者を飽きさせない手法をとっており、このシーンを見るだけでも映画館に足を運ぶ価値はあるだろう。
しかし、それに加え、本作「グランメゾン・パリ」は、友情物語となっている。言い換えるならば、ジャンプ作品のような物語というのだろうか。似たストーリの作品でいうと、Netflixドラマの「クイーンズ・ギャンビット」を彷彿とさせる。
前半は、パリで三ツ星をとろうとするあまり、グランメゾン・パリにいる従業員に対し、「俺の言う通りにしろ」と強く叱り、周りから孤立していき、空回りしていく尾花夏樹が描かれる。しかし、ドラマ版で描かれたように、東京で三ツ星を獲得した尾花を周りの人間は見捨てない。後半、周りの人々によって、忘れかけていたパリ料理の本質に尾花は気づき、グランメゾン・パリにいる多国籍な従業員のアイディアを積極的に使用して、チームグランメゾン・パリとして、ディナーのコースを提供した。その結果、パリで三ツ星を獲得することができた。王道中の王道ストーリーではあるが、それが良い。(それで良い。)友情物語に弱い筆者にとって、泣けるシーンがあまりに多くあった。スペシャルドラマの撮影からの映画撮影とあってか、木村拓哉含め出演陣全員が、"仕上がって"おり、演技じゃない、まるで、ドキュメンタリフィルムを鑑賞しているような錯覚に陥る演技も本作の見どころだろう。
料理づくりとは、一見するとひとりだけが作るように見えるが、本質は違う。多くの人々が協力し、知恵やアイディアを共有し、お客様を圧倒させるような料理、いや作品を"チーム"で提供する。これは、料理以外でも言えるだろう。ひとりで何かを成し遂げようすると、どうしてもそれには限界がある。不安なとき、心配なときは、ひとりだけで抱え込まず、ときには、だれかに相談し、協力を求める。そうすることで、自分が思いもつかなかったようなアイディアが生まれるしもしれない。コロナにより、社会全体が閉鎖的で暗くなりつつあり、集団よりも"個"を重視しつつある世の中に対して、みんなで協力しようと訴えかけている作品のようにも思えてくる。また、このような物語を主演・「木村拓哉」の映画でつくれたことも、今後、世の中に大きな影響をもたらすに違いない。教育現場では、コロナなどで、文化祭・体育祭を経験できず、それらのイベントで学ぶはずだった、"集団で何かを成し遂げる経験"をすることができなかった世代が存在する。他にもコロナによる影響は多くあるだろう。今の日本人が忘れかけている、個人ではなく集団で何かを成し遂げることの重要さを改めて認識させる作品となっているように、筆者は思う。
鈴木京香さん演じる倫子の献身に心打たれる五つ星!
auマンデー『グラメゾンパリ』
12/29放送のグラメゾン東京のSPドラマが、思ってた以上に面白く・・・
その熱冷めないうちに公開日に即鑑賞
舞台がパリって事での全編ロケにフランス語、俳優さん達のスキルは凄い!
映画なんで2時間でまとめるって事で、余暇のシーンや個々の深掘りエピソードは割愛されてますが・・・
本場パリで日本人が三つ星目指す苦難・葛藤・孤立・友情・信頼が絶妙に繰り広げられる
特に鈴木京香さん演じる倫子の献身に心打たれる
ラストの沢村さん演じる京野の涙は、演技を超えた本物の涙だと思う
アンチが騒ごうが、番宣での共演者の皆さん見れば座長・木村拓哉の凄ささは伝わって来ますね!
ドラマ観てた方は、SP観てから劇場へ急げ!!!
日韓合同の精神。フランス水商売の極意、ワイン酔っ払いを満足させるテクニックが100点満点。ガストで似たようなメシを食べて、満足した。
「このメシを食べるために、パリに旅をする価値が、あるのか?」旅心が熱くなる。「フレンチ、シェフ、ソムリエ」と言ったらカッコよくに聞こえるけど、要するに、水商売ビジネスなんですね。日本もフランスも水商売にはマフィアに襲われてしまう、怖いですね。マフィアだから警察も手が出せない、怖いですね。このビジネスは、ホワイト産業なの?ブラック産業なの?
韓国の人が困っているときは、日韓合同で協力しましょう。韓国の人も日本の人も、心が熱くなると思います。ていうか、韓国の人は善玉なの?悪玉なの?次のタイトルはグランメゾン韓国なの?
「三ツ星とっても、三ツ星維持するのは大変だぞ」というフランス大将先輩のアドバイスは、納得できます。大量に買わされたチーズのほか、鮮度の低下しやすいキャビアとか野菜とか、莫大な人件費とかでしょうかね。「夢とかロマン」とか、生やさしいものではないでしょう。もっとドロドロとしていると思います。
A級グルメはキャビア、B級グルメは北海道のイクラ丼ですから。A級グルメはステーキ、B級グルメは北海道のジンギスカンですから。
グランメゾン東京で「ミシュランの星に関係なく幸せに生きたい」というフランス女と「ミシュランで星を取るまで辛抱させてくれ」という日本男と、巻き込まれる子どもは家庭崩壊というか、職人さんの世界って厳しいな、と思いました。
新年の映画研究で、A級グルメは「グランメゾン」、B級グルメは「孤独のグルメ」をテーマにします。
この映画を観て「普段の日本のメシに感謝しよう」というか、「過去の農業に感謝して、未来の農業を尊敬する」のマインドが湧きました。自分自身が成長しました。合掌。
キムタクだった
2時間スペシャルの方が
2時間スペシャル見てなかったら
もう少し楽しめたかな……
2時間は平子主役、
映画は尾花主役で、
内容こそ違えど流れが全く一緒。
先に見たからかもしれないけど、
2時間ドラマの方が未だ
心情の変化わかって面白かったかな
映画の方は、
なぜ?という、ご都合が多過ぎて、
肉の倫子さん以外は、なぜ好転した?
なぜ気持ちが変わった?ばかりで退屈だった
あと尾花が最初嫌な人過ぎて嫌悪感。
2代目!とか諸々、
意地張ってるとか、勢いでとかじゃなくて、
本質的に性格悪い人に見えてしまった。
本筋の三ツ星もなんで欲しいのか謎だし。
2時間ではお客さんが1番と言っていたのになぁ
最後のコース料理は素晴らしいかった
料理の撮り方がとても良いですよねこの作品。
連ドラが面白かったので期待してた分
評価低めです。
本当は5ッ星 何ですけど
展開は読めてしまうけどストーリーは良かったです!予告で爆発のシーン...
料理という、実在するものをテーマとする難しさ
ドラマ自体は別にどうという内容も無い作品なので、そこに関しては良くも悪くもないが、あの店内での言語感覚はどうなっているのか気になる。日本語、朝鮮語、英語、フランス語、平気で入り乱れて喋ってるが、みんな全員に通じてる?
流れとしては良くある独善的な主人公が最終的には仲間達の協力を得て目標を達成するという、ただそれだけ。それを如何に見せられるものにするかというのが製作サイドに求められたことでしょうね。
それはともかくミシュラン三つ星を取るのに奮闘する作品だが、現実に評価されうる料理を作らなければならないわけだから、そこに携わった人達はかなり苦労したんじゃないかなと推察。だって下手なもの作れば『あんなんで三つ星取れるわけないだろ』とツッコミを受けかねないわけだし。
料理が主役 withキムタク で飽きさせない技は見事❗️ テレビは未見でも問題無し。満点💯でも良い。
12月31日午前鑑賞 普通 大晦日 お正月🎍は 黙ってても観客 満員🈵になるから 例年新作メジャー作は封切りあんまり無い。
普通の市民も お屠蘇気分だけではかったるいから 普段映画館来ない人がお客様としてくる。マジで酒入ってる人が来る。
正月なのに 箱根駅伝日テレ が 何気に見てしまう心理に被る
んな感じで 普通は 1月の2週目 1月10日周辺に 注目作品が封切りが この国の慣例。
そのような状況下で メジャー作品 TBSテレビ関連の本作 公開。キムタクさんだし
でも こと本作に関しては テレビドラマ📺学習は無くても楽しめました。
逆にテレビドラマ前提が→余計な冒頭説明描写無くて快適❗️
お金持ち や 若いカップル は別にして ➕結婚式披露宴の高級ホテルのフランス類似🇫🇷方式は別にして
普通の人は 恵比寿や銀座とかのフランス🇫🇷料理店 とか 行かない行けない。
もちろん 普通の所得で💵フランス料理 は厳しい😰お金が というのもあるけど
そんな大金かけなくても 街のイタリアン とか ファミレス&B級グルメ で 庶民的には十分グルメ気分充足できるのが
日本のいいところ ちなみに 庶民レベルだと フランスより日本の方が食事は圧倒的に質が上と思う。
ラグビーで言うと 『スクール⭐︎ウォーズ山下真司さんの川浜高校敗北105 110対0️⃣ゼロ』くらい 庶民レベルの食事は日本の方が質が上 だと個人的に思う。YouTube学習効果。朝食 クロワッサン🥐は超うまいけど クロワッサン🥐➕カフェオレだけというのもネェ。
でもね やっぱり 昭和人にとって 正式的な✨✨フランス🇫🇷料理の✨✨フルコース✨✨は いわゆる🇺🇸ビフテキ🥩【両方とも昭和の呼び方】
と並び 永遠の高嶺の花❗️ 俺も いわゆる 正統派フルコース は 若い頃 カッコ付けて数回行っただけ
んな中 本作は キムタクさん 鈴木京香さん 沢村一樹さん 及川ミッチ✨✨光博さん オク・テギョンさんほか
が フランス料理🇫🇷に真剣勝負❗️❗️
誰でもわかるわかりやすさ
誰でもわかる 創作的な 高級フランス料理の 『観てるだけでいいです❗️眼福感』
誰でもわかる キムタク他の健闘。
ちなみに 🈶有料パンフ購入すると 本作の料理の解説 テレビシリーズの解説 人物相関図 載ってるので
まあ有料パンフ🈶購入してもいいかな❓大晦日正月くらい でも🈶有料パンフ 前半はインタビューばっかで・・
でも どちらかと言うと やっぱり フランス料理とそれができる過程 仕入れから が主役❗️
with キムタクって感じで 2時間 観客を飽きさせないのは 脚本の力か構成の妙か あるいは料理監修の三つ星シェフ⭐️⭐️⭐️の手腕か❓❓ 食材も料理も高級で 推測するに 大部分マジョリティの観客が未知の世界🌍
でも キャビア トリュフが出て来ても フォアグラが出てない・・と思ったら 有料🈶有料パンフ上 出てた。確認😂
ということで 想像しやすい 夢の料理【俺、フォアグラは缶詰とかのままでは 日本人にはとても無理なので 逆に本格的な料理人🧑🍳の腕次第と思う人。】で最高でした。
中弛みの無い良作。テンポ良し。
あと キムタクさん個人的あるある 有料パンフ🈶で気づいたが 年齢俺とあんまり変わらない 昭和世代❗️もう50歳超え
キムタクが小柄なのか❓沢村一樹がデカすぎるのか❓
一瞬の並び映像が 野球のハンカチ斎藤佑樹さん と ダルビッシュ有さんの並び
あるいは 田中マーくんさん。の並び』に被った。
結論は 夢の料理及び人間関係含む過程 が面白いのでお正月に是非❗️
星はテキトーですが お味噌は デザートには向かないカモ🦆 スクリーンで確認して❗️
三つ星料理を食べたくなる!
この一年の心の汚れを洗い流して、新たな気持ちで新年を迎えようと、毎年大晦日には感動作を鑑賞するようにしています。ということで、2024年の締めの1本に選んだのが本作です。本当は公開初日に観たかったのですが、あえて1日待って本日鑑賞してきました。
ストーリーは、日本でミシュラン三つ星を獲得し、今度は本場フランスでアジア人初の三つ星獲得を目指してレストラン「グランメゾン・パリ」をオープンしたシェフ・尾花夏樹と早見倫子が、満足のいく食材を仕入れることができず苦戦し、大切なガラディナーでも失態を演じてしまい、ついには店を任せたオーナーから立ち退きを迫られる中、自身を見つめ直した尾花が、仲間とともに三つ星獲得の最後のチャンスに挑むというもの。
本作単体でもストーリーは十分に理解できるものの、倫子や京野や相沢らとの絆、背景となる「グランメゾン東京」での奮闘ぶりを知っているかどうかで、受ける印象は大きく変わると思います。さらには、公開前日に放送されたスペシャルドラマは、テレビドラマと本作をつなぐ重要な位置付けであったため、本当ならこれも事前に押さえておきたいところです。それらを全て受けて、初めて本作の本来の魅力を味わえるのだと思います。まさにコース料理のメインのような味わいです。
端的に言えば、世界の頂点を目指す天才が、その傲慢ぶりから孤立していくが、一人の力では乗り越えられない壁にぶつかり、自分を省みて仲間とともに栄光をつかむという鉄板かつベタなストーリーです。ある意味、テレビドラマと同じですが、観客はそれを期待して観にきているのでこれでいいと思います。
どんなに優れたセンスと卓越した技術をもった天才でも、一人でできることには限界があります。限界を超えるためには、仲間の協力が不可欠です。それに気づき、謙虚に協力を請う尾花の姿と、それを粘り強く待ち続けたスタッフの姿に涙がこぼれます。尾花がスタッフ一人一人の実力を見抜き、心の底では絶大な信頼を寄せていたように、スタッフの誰もが尾花の料理に惚れ、その腕前に自身の夢も託していたのでしょう。
クライマックスは、グランメゾン東京のかつての同僚たちからのバックアップも受け、グランメゾン・パリのスタッフが一丸となり、至高のフルコースを完成させていきます。傲慢だった尾花が周囲に頭を下げ、倫子や京野や相沢もそれぞれのアプローチでフランス人の懐に飛び込み、互いを隔てる心の垣根を越えたとき、料理もまた国境を越えることができたのだと思います。そうしてテーブルに運ばれた料理の味の奥深さは、私のようなバカ舌にはわかろうはずもないのですが、真剣勝負の調理工程、ホールスタッフの連携、見た目の美しさ、リンダの批評から、豊かで繊細な味わいを想像し、まるでフルコースを味わったような気分に浸れます。
本作はフランスでのロケをふんだんに取り入れ、実際にアジア人初のフランス三つ星を獲得した小林シェフが料理監修を担当したそうです。そうした本物へのこだわりが、スクリーン越しに本場の空気を届けているように感じます。とりわけ、フランスで三つ星を獲ることの厳しさ、そこにかける情熱、それを守るプレッシャーと誇りは、ひりひりするほど伝わってきます。それはシェフや店だけのものではなく、店に食材を卸す人々の中にもあるものだと強く感じます。だからこそ、ミシュランの星には価値と権威があるのでしょう。死ぬまでに一度は三つ星の味を堪能してみたいものです。
2024年を締めくくるにふさわしい素敵な作品に出会うことができ、2025年も新たな気持ちで頑張れそうです。歩む道は違えど、私も真摯に仕事に向き合い、謙虚な気持ちで同僚と励んでいきたいと思います。
主演は木村拓哉さんで、相変わらずこの手の役はピッタリです。脇を固めるのは、鈴木京香さん、沢村一樹さん、及川光博さん、オク・テギョンさん、正門良規さん、冨永愛さんら。鈴木さん、沢村さん、及川さんが、役の上でも演技の上でも、見事なサポートで魅せています。
五感の感じさせ方が秀逸
月曜日公開の理由が分かったような気がします!
シェフの本懐とは何か
映画は沢山の人が一所懸命に作っています。だからあまり悪口は言いたくないし、自分の好みに合っていないということだけで悪口を書くのはあまりやりたくないです。大体「じゃあお前がもっと良いものができるのか?」と言われれば、いち鑑賞者にすぎない何の取り柄もない一般人の僕が偉そうに語るのも恥ずかしいわけです。なので、あくまで僕の好みではという話を書きます。
申し訳ないけど、本作は僕にはどうにも好きになれないもので、僕自身の少ない鑑賞経験からしてもワースト1・2ではないかと思いました。
最初から1時間半くらいまで延々と、主人公が自己中で傲慢に振る舞い、うまくいかないことにイライラし仲間にもモラルなく当たり散らす様子が延々と続きます。それを見続けるのが非常に僕には苦痛でした。そして肝心の仕事の内容の方も、仕入れがうまくいかない理由も全くその通り(「銀座にフランス人が店を出したとして、最高のマグロを手に入れられると思うか」という卸業者の言葉が、大変説得力がある)。
主人公の師匠?のフランス人の「諦めることも大事」と鈴木京香さん演じるシェフに諭すその言葉も、非常に重みがあって全くその通りと頷くしかない。「諦めないで続けること」も大事ですが、誰もが勝者になれるわけでは無いので、天井を突破できないことが十分にわかったら、方向転換すること・初心に戻ること、つまり「執着を手放すこと」も大事なのです。
そもそも主人公がなぜそこまで三つ星にこだわるのかがよくわかりませんでした。主人公の意地なのかなんなのかわかりませんが、もしもお客さんが喜ぶことが第一であるなら三つ星というレッテルにこだわらず、目の前のお客さんに全集中すればいいだけであって、例え三つ星が取れなくてパリの一等地でできなくとしても、フランスの田舎で地道に、大金持ちの富裕層相手でなくても、リーズナブルに沢山の人を喜ばせることができるのではないかと思ってしまうのです。
超高級食材や珍味、異常に手間をかけ秒単位で計算して出される料理を、小難しい顔でポエムのような感想を語る富裕層の賞賛よりも、庶民にリーズナブルな食材でリーズナブルに美味しい食事を提供して、お客さんに笑顔になってもらう方が良いのではないでしょうか。「自分の役割はそうではない」ということなのでしょうか。
「シェフの本懐」とはなんでしょうか。それは自己満足のために名誉を得ることではなく、あくまでお客さまの満足のために料理を作ることだと思う。本作の中でもそうだと言っていますが、主人公がそう思っているとはあまり思えませんでした。じゃあ、なんでそんなに三つ星にこだわるんだと思うのです。
僕はよくわかりませんが、そもそもミシュランの三つ星とは「お店の歴史と背景」とかも多分に重要であると思うのです。それが老舗の信頼と実績ということだと思います。何十年もレベルの高い食事を出し続ける歴史ある三つ星のお店に、いかにレベルの高い食事を提供するとしても新しい店を同列に比べることはできないと思うのです。二つ星をとっている時点でもうすでに破格に評価してくれていると思います。まずはそこからじっくりと信頼と実績を安定して築いていったずっと先に、三つ星があるのではないかと想像するのですが、いかがでしょうか。
話を映画に戻すと、1時間半の拷問ののち後半30分くらいの所で、突然意味もなく全て好転します。主人公はあれほど自己中で傲慢だったのに、ころっと全く正反対にチームワークを重視しだします。そしてあれほど仕入れに苦労したのに、事件を機に手のひらを返したように仕入れ先がころっと正反対に協力的になります。鈴木京香演じるシェフの味覚異常も直ります。三つ星の発表まで僅かの時しか無かったはずなのに、その短期間で三つ星が取れます。いかに料理の質が良くなったとしても、そんな短期間でミシュランの評価が覆るのでしょうか。・・・ちょっと理解に苦しみます。
話の筋が一貫していないと思えること、本作の大部分を占める前半の拷問、そして申し訳ないけどキムタクさんの一本調子の演技・・・。キムタクさんとテレビシリーズのファンには良いのでしょうけど、そうでなければちょっと厳しいと思うのは私だけでしょうか。
いいなと思った点を探すと、鈴木京香さんの演技が良かったです。役どころの複雑な心境がよく伝わってきました。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
夢をあきらめない。
三ツ星シェフとなったグランメゾン・東京の早見倫子、雄花夏樹と世界の星を取りに行こうと言い終わったドラマシリーズ、…その直後襲ったコロナ禍、…のピンチを乗り越え再結集し終わったスペシャルドラマ、フランス料理の本場パリに“グランメゾン・パリ”を出店し現在は☆2、…三ツ星を取ろうと奮闘するチーム・グランメゾンの話。
ドラマシリーズ、スペシャルドラマとは雰囲気変わってちょっとピリピリモードな雄花夏樹、グランメゾン・パリでシェフを務める雄花夏樹、スーシェフ早見倫子と東京の頃とは立場入れ替わって…。
“三ツ星を取らなければフランスを出てく”と店舗オーナーでもあり30年三ツ星を取り続けてる一代目シェフへ約束したものの、印象的だったのは「食材の仕入れの難しさ」…から作りたいものを作れない、食材の常態で急遽メニュー変更で焦りと空回りだったり。
コースメニューの最後を飾る、言うことを聞かないパティシエの彼が、最初は何だコイツは?とは思ったものの、研究熱心だし熱い料理魂を持ってる彼には意外と涙で。
ドラマシリーズとは雰囲気が違うチーム・グランメゾンだったけれど、中盤過ぎだ辺り?!から韓国パティシエの彼のこと解決、周りの意見を聞かず突っ走り孤立化してた雄花夏樹が店スタッフへ頭を下げてからは、チームが一致団結ドラマの雰囲気も戻りで、考えられ全てが計算された料理の美しさだったり、リンダ・真知子が書き読むナレーションの中で食するシーンにはシンプルに食べたいと思えちゃったり。
料理に熱く、ちょっと人との付き合いは不器用だけど雄花夏樹の真っ直ぐさは好きだし、倫子と夏樹のオジサンオバサンで呼び合える関係性もいい、個人的にはここぞ!というシーンで山下達郎さんの「Recipe」を流して泣かして欲しかったとワガママ。
今年は観納め、ラストのラストで仕事トラブルで観る作品を絞ったけど今年劇場で観た本数は270本と個人的新記録、共感、コメント、フォローして下さった皆様ありがとうございました!
よいお年を!来年もよろしく!
尾花夏樹のドキュメンタリー映画
これまでドラマ・グランメゾン東京、スペシャルドラマにおいて尾花夏樹と仲間たちの作る料理と人間関係をドラマティックに楽しませて頂きました。
今回の映画では、まさに
「尾花夏樹という料理人のドキュメンタリー」。
彼の人生を観させて貰ったという印象が正直な感想です。
フランス・パリで日本人が勝負するというのは、こんなにも困難なのか。
いや、パリで認められる料理人は皆んな同じなんだろう。こんなにも孤独なのか。
画面をとおして、ヒシヒシと怖さを感じました。
尾花夏樹の成長・変化の鍵はやはり仲間の存在。
仲間と形容していいのだろうか。。
映画を観た人は感じると思います。それほどの人間関係です
「彼の料理が世界で一番好き」
「彼に三ツ星がとってほしい」
という信頼と希望。
知っておいてほしい。
映画館に集まった我々も、あなたに三ツ星をとってほしいと想う仲間です。
最高の映画でした。ありがとう。
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