「全く面白くなかった。」グランメゾン・パリ 羅生門さんの映画レビュー(感想・評価)
全く面白くなかった。
テレビ版を見ていた人しか楽しめないのだろう。木村拓哉ファンでもないと楽しめない、映画ならではの魅力に乏しい内容だったと言えるかも。木村拓哉への当て書き、もしくは世間から思われている彼のキャラクターに沿ったストーリー展開は全く意外性もなく、よくあるベタな内容だ。 この監督は「コーヒーが冷めないうちに」「わたしの幸せな結婚」「ラストマイル」「ファーストキス」と、脚本の雑さを音楽で煽って雰囲気だけを醸し出して突き進む推進力には長けているけど、それだけでトータルの満足感を与えてくれる演出ができない。テレビの「海に眠るダイヤモンド」は毎回約50分の展開を思わせぶりに描いて、それなりに楽しめたが、映画となると何とも魅力なくガッカリ。 それでも星2つにしたのは冨永愛が解説してくれるフランス料理の紹介が楽しめたから。そこしか誉めるところがない。それでもアン・リー監督の「恋人たちの食卓」のオープニング、中国料理の調理シーンには遠く及ばないが。
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